堀北鈴音①
高度育成高等学校に入学して約一年、櫛田の退学を除いた様々な面倒事を処理し終え、求めていた平穏な学園生活を満喫していたある週末、クラスメイトが突然訪ねてきた。
で、こうなっている。
ベッドに腰掛けながら無遠慮な視線で、目の前の下着姿の少女を見つめる。
白の上下の下着、レースなども特に使われていない、ありていに普段着といっていいそれは無駄な肉のないしっとりとした少女の白い肢体に似合っていた。
これが狙ってやっているのなら大したものだが、おそらくそれは無いだろう。彼女には良くも悪くも裏が無い。
下着姿なら入校してまもなく時に見たのに以前見たときよりもあの時感じなかった色気を感じるのはなぜだろうか。
肉付きはそこまで変わっていないような気がする。多少良くなってはいるがまだまだ青い果実というべきだ。
鎖骨のくぼみから胸へと続く曲線はしっかりと描いているが成熟した女と呼ぶほどのものはない。
ほっそりとした腰はしっかりとくびれているが健康的と呼ぶべきだ。
白いショーツに覆われている秘所から太ももから下りていく足はむしゃぶりたくなるような肉付きだったが、これから先どうなっていくか楽しみにさせるほうが強い。
全般的にしっかりとした筋肉の上に柔らかな肉があるからだろう、総合して程がいい体。つまりは
「そそるな」
「っ……」
思わずもれた一言を聞いた少女はか細い悲鳴を上げながら反射的にブラとショーツを両手で覆い隠すように身をくねらせ顔を朱に染めてこちらをみる。
普段はきつめの表情で固定されているような少女だが今は羞恥に染まっている。
それらの様子が俺、綾小路清隆の獣性をさらに駆り立てる。
入学早々に事故で見たときは、羞恥心をあらわにすることなく手早く服を着て攻撃してきたから色気云々より命の危機だった。
だが今、恥ずかしさに体を火照らせている少女からは可愛らしさすら感じる。
通りで色気を感じているわけだ。
「堀北、誘惑するのに、普段つけているような下着はどうなんだ?勝負下着とは言わないがもう少し色気があったほうが俺としては嬉しかったんだが」
「……っ、あなたの、自己評価はいつからそんなに高くなったのかしら?誘惑なんてはしたない真似を私がするはずが無いことくらい、あなたは知っていると思っていたのだけど、過大評価だったようね」
今まで聞いたことがない早口は尻すぼみになっていった。
『勝負下着なんて、色気って』と唇だけを動かしながら顔を僅かに俯かせる。聞こえなかったかと安堵の息を漏らしつつ誰の目から見てもわかるほど紅くなる少女は、俺が読唇術を習得していると知ったときどうなるのか試したくもあるが止めておこう。
堀北に対してここまで可愛らしさを感じることがあるとは思っていなかった。
「夜に男の部屋に来て下着姿になる女が、はしたなくないとは知らなかった。過大評価というなら、オレこそお前を過大評価していたのかもな。それなりの貞操観念はもっていると思っていたよ。今このときまではな……」
舐めるような視線に、本能的に怯えて身体を震わせながら目元を染めて睨んでくる
「──っ……ポイントも何もかも受け取らずに、私の身体で、ようやく櫛田さんを退学させないことと実力を出してクラス争いに参加することを同意して置いてよくも言えたものね」
「おいおい、忘れるなよ堀北、オレがお前に要求したんじゃない。お前がオレに条件を出してオレが受け入れると、お前は服を脱いだ。オレが脱げとも言わないうちに……順番を間違えるなよ」
「……それは、でも……、いえ、そう、その通りね」
弱弱しく頷いた堀北に威圧感を感じさせるようにゆっくり近づく。
「お前は誘惑したんだよ、オレを……なのに両手で、身体を隠しているのはなぜだ」
「それは……」
近づく俺に怯えながら、堀北は後ずさろうとして覚悟を決めたように両腕を横にした。
清純な下着姿を羞恥と恐怖で震わせているが、視線はオレを見定めている。
「他にも言うべきことがあるだろう?」
「……卒業まで、私の、身体を、好きに……して」
羞恥に肌を赤く染め上げ、言葉を途切らせながらもしっかりと言い切る。
なぜなのか、さっぱりわからない。常識的な堀北にとって今の状況は、身を切るような痛みさえ感じるほど恥ずかしいもののはずだ。
渇いたのどを真実という塩水で潤し続けさらに渇いていったことに気付いていない櫛田と一通りの問題が解決してフェードアウトしたクラス争いの協力程度で、体を卒業まで差し出してくるなど収支があってないにもほどがある。
携帯や盗聴器などは一通り調べたから罠ではない。罠でないからわからない。
じりじりと距離をつめながら、何度も今後をシミュレートしても、目の前の極上の身体を好き放題にできるという結果しか帰って来ない。
「……一ついいかしら?」
「ん?なんだ」
触れるか触れないかお互いの体温さえ感じるところまで近づくと、堀北が話しかけてきた。内心で感嘆と疑問を抱く、相手の熱と香りを感じさせてから要求を出すという一見男の心理を知り尽くした行動。
お預けを食らわされたきつさは尋常ではない、石鹸のかすかな匂いを感じながら思う。
が、男が理性をなくして襲いかかれる距離でもある。携帯の電源を切って、盗聴盗撮系統全てを確かめたのだから何の意味も無いが、有ったら文字通り嵌められる状況、だが今回は意味が無い。
あるとすれば、堀北が男を誘惑するための行動の一環?──ありえんな
「……私……初めてなの。優しく、して……」
上目遣いの女の子が頬を染め潤んだ瞳で言われると、男はひとたまりもない。抵抗できなくなる。
さっきまでの自分の思考の愚かさと欲望を同時に抱いて答える。
「わかった。出来る限り優しくする」
「あっ……」
ほっと吐息を漏らしながら顔を綻ばせてくる。
そう
「じゃあ、そろそろ始めるぞ」
「……ええっ……ぁ、あ、綾小路君っ!最初は、キ、いたっ」
堀北の膨らみに手を伸ばした。柔らかな肌と下着の感触が手のひらに伝わる。
ちょうど手の中におさまる乳房。
形がよく、弾力に富んでいる。
「──ッツ」
堀北は呆然としたように目を瞑りただ呻く。
柔らかさの中に芯の残った硬さがある、発展途上の青い果実。
グニグニと自分の思うように形を変えていく乳房。
真っ白で中々揉みごたえがあり弾力に飛んでいる2つの乳房が楽しく、ぐにゅと指をめり込ませると押し返してくるのがまた楽しい。
「ぅあ……いた……つよ、すぎる、んっ」
「ああ悪いな。もう少し優しくする。そのためにもっとわかりやすくしないとな」
「わかり……やすくって、ちょっと、あなた、なに、待って、やっ」
わかりやすくするためにはもっとよく見るべきだ。だから幸運なことに前フックだった邪魔なブラジャーをはずす。
ブラジャーをはずしてなおツンと上向いた形の良い乳房が目に入る。
「だ、だめ」
反射といっていいほどの速さで下を隠していない右手で胸を隠してしまう堀北。
顔をさらに紅めながら、緊張と羞恥でじっとりと体を汗ばませている。
「手をはずして見せろと口で言わなければわからないのか?」
「ま、待って、ちょっと待ちなさい。少し、待って」
今までにないほど顔を紅く染め上げ一呼吸置くと、何か覚悟を決めたようにこちらを見上げて羞恥に顔を染め蚊の鳴くような小さな声で懇願してくる。
「……まず……電気を消して」
「駄目だ」
「……え?」
断られると思わなかったのか、堀北がこちらをみてキョトンとした顔で驚いたように聞き返してきた。
今まで見たことのない堀北が今日だけで何度見れたのだろうかと感慨すら抱きながら、羞恥のためか僅かに潤んだ綺麗な眼を見ながら断固として答える。
「駄目だ。といったんだ堀北」
「なにを言って……」
「最初だからこそ、その綺麗な体を見せてくれ、お前の全てを見て、触って、嗅いで、舐めて、存分に味わって、イかせて、俺の名前を鳴かせた後お前を抱く」
「……え、えぇ、え、あ、あなたなにを、イかせ?えっ……ちょ」
人類の限界に挑戦しているくらい紅くなり隙だらけになった堀北の両腕を、それぞれの腕で押さえ頭の上に持っていこうとすると当然のように抵抗してきた。
重心をずらし体のバランスを崩して力を込められないようにして爪先立ちにさせる。
「嘘でしょ……そんな……」
虚を突かれたような声を出す堀北の前腕の中ほどを纏める。
細くともしっとりとした感触のなかに筋肉を感じる良い腕に感心しながら感謝した。
この細さなら二本とも片手で纏められる。
「あ、あなた、どんな体捌きしてるのよ。わたしは……んぅ」
「合気道やってるんだろ。知ってる」
兄がやっていたこと、伊吹のこと、堀北は手の内を見せすぎる。何をやってくるかわかっていれば、対処するための難易度が下がる。
爪先立ちになり体を強制的に張らせた痛みに呻いたので、ピンと張りながらもまだ痛まない姿勢へ持っていく。
「ある程度わかってたけど、あなた道化もいい加減に……あ……っ」
「余計な詮索はしないとさっきも約束しただろ……へえ」
今度こそはっきりと目の前に晒される乳房。
細くしなやかな体を張らせているだけあって出るところがさらに強調された。
ジロジロと視姦する俺の視線から逃れるように体をくねらせるが、ふるふると乳房がゆれ腰が誘うように動くだけだった。
「だめ、恥ずかしいから見ないでちょうだいっ。離し……て」
「実に綺麗な体だな。しなやかで張りのある良い身体だ、スレンダー美人だと思っていたが予想以上だ」
「あ……」
嬉しそうに頬を染めて俯いた堀北の身体をじっくりと観賞する。
自分でも強引で鬼畜なことをしていると思うがそうしたくなるくらい堀北の裸体は魅力的だった。
白磁の肌といいバランスのよさといいその硬質な美貌と良い女神像を思わせる。
わずかにみえる青い静脈、ピンク色の可愛らしい乳首、羞恥に染まった肌、それよりも濃い先程つけた胸の手形の赤み、そしてまだつけている白いショーツが堀北鈴音という少女が芸術品ではなく血が通った少女だと示している。
じっくりと体を舐め回すような視線を堀北にもわかるように送る。
「見ないで、お願い。はやく、電気を消して」
恥じらい急かすように言ってくる堀北に答えず、裸身をそのまま視線で犯し続ける。
上から下へ下から上へ、そのたびに身を捩り視線を逃れようとするが、そのたびに自身の自身の体が弾むように揺れ俺を楽しませていることに気付いたのか
「────ぅ」
言葉にならない羞恥のうめきをもらしながら顔を伏せてかぶりを振るだけになっていった。
「あ……まって、見ないで、これ以上見られたら、私っ」
灯りの下で体を男に視姦し続けられた堀北の胸に変化が起こり始めた。
先程触られていたときも起き上がらなかった乳首が隆起し始めた。
「これ以上見られたら、どうしたんだ堀北」
「ううっ……」
一切視線を隆起し始めた乳首からそらすことなくとぼける。
わざわざ指摘して堀北の羞恥心をさらに煽ってもよかったが、こちらの方が堀北の良い反応を引き出せると判断したが、予想以上だった。
眼に僅かに涙をためてこちらを潤んだ視線で上目遣いに見てくる。
「ひゃう」
思わず息を右乳首に吹きかける。
「あっ」
右だけでは足りないかと思い左にも吹きかける。始めて快楽の色がある鳴き声をあげてくれた。
揉んだときには羞恥と痛みしか感じていなかった。予想以上に開発されていない体だ。
堀北のことだから、同性との猥談もしていないと思っていたし自慰しているかも怪しかったが、ここまで初心だったとは。
まず快楽という存在を体に教え込まないとならないな。
「くぅっ、あっ、んっ」
眼を瞑り体をよじらせるたびにふるふると揺れる乳首に息を吹きかけ続ける。
「ひっ、くあっあっ、ふ、うんっん」
あるときは左を強く吹き、右を弱く吹く、交互かと思わせて右だけを吹き続けたりしてランダムに飽きさせずに
「あっあっ、ょ、こ、ふっ……ひゃっ」
普段聞くことができない女の子らしい声。わずかに快楽に、今まで縁遠かった色に染まる声。
「あうう……そ、そんなところ……ひああああ!?」
七分立ちした乳首から、うっすらとした毛が生えた脇へと対象を代え吹きつけ、舐める。
「な、何してるのよ。このへんた」
狼狽したように腕を下ろそうとするが、がっしりと固定してある上に姿勢も悪く、ピクリとも動かせない。
「くっ」
「汗ばんでるな。しょっぱいぞ」
「きゃああああああああああ!?」
堀北の目の前で、口の中に残った堀北の味を味わうようにしていると、絹が裂かれたような悲鳴が室内に轟いた。
「止めて、止めなさい!」
暴れようとしているのか体をくねらせる堀北の脇をのくぼみを丹念に舐めあげる。
艶やかな髪が大きく踊って、汗と甘酸っぱい臭いが鼻先をくすぐる。
柔らかな毛の感触が汗の味とともに口の中に入ってくる。
生来のものだろうケアをしている様子があまり見えないのに綺麗と評していい腋を舐める
「あ、あなた……正気なの!なにを考えてぇぇぇぇ!」
しょっぱい汗は、甘露のように自分の唾液を呼んでくる。
唾液と汗を交換するように、汗を舐め取り唾液を毛にしみこませる。
交互に両脇にそれを行う。
「んっ……いっ、はぅ……」
不快感と驚きが薄まって僅かに快楽が混じった湿った声に変わり始める。
そんな自分に驚いているのか、脇で快楽を感じてしまった自分を否定するように黒髪を揺らして頭を振る。
堀北の味がしなくなった脇から顔を離し自分の唾液で濡れた脇の毛をくすぐるように動かす。
「あ、あぁ」
呆然としたようにそれを見る堀北。
ショックのあまり恥じらいが吹き飛んでしまったようだ。
初心な堀北がどういう性交渉を思い描いてたのか知らないが、少なくとも胸に息を吹きかけられ腋を舐められるのは、思考の外だったに違いない。
「あ……っ」
再び乳首に息を吹きかけた。
刺激に半ば放心状態だった堀北の意識が俺の指から顔に向けてきた。
「うう、はぁ、はぁ……あ、あなた、いい加減に……ひぅぅあう」
息には慣れてきたのか反応が変わらなくなってきたので、一呼吸置かせて意識をこちらに向かせたあと乳房全体に吹きかける。
羞恥と快楽による熱を持った乳房に突如訪れた冷たい感覚に肩にかかるまで伸びた髪を振りかぶりながら身を震わせる。
「ううう、駄目よ、これ以上は……駄目」
「どうして」
「だって、これ以上は……とにかく駄目」
左眼からたまっていた涙を一筋流しながら、駄目、駄目と言いつづける堀北。これ以上するとどうなるか知っているらしい。
快楽を知っているとは意外だが、それにしては胸を揉んでも痛み以外の色がなかった。
まあこの疑問はおいおい解決するにしよう。
「そうか、駄目か」
「そうよだめ」
「わかった。これ以上は息を吹かない」
「……え」
こちらが納得するとは思わなかったのか見上げてくる。
「そろそろ、降ろす。いいか」
「え、ええ。降ろしてちょうだい」
ゆっくりと堀北の踵を地面につける。
「あっ……あれ」
快楽と体をピンと伸ばし続けたため体のバランスを崩す堀北を抱きとめる
「あっ、ありがとう」
「気にするな。優しくするって言っただろう」
「えっ、ええ。そうね、そうよね」
体と共に頭も火照らせたのかかなり鬼畜なことをし今からもしようとしている俺に、普段ではありえないくらいにしおらしく抱きついてくる。
服越しとはいえ堀北の体の柔らかさを堪能する。
ゆっくりと背中をなでる。しっとりとした手に吸い付く肌をじっくりと愛撫する。
「はあっ、あっ」
堀北の心地いい吐息を首筋に感じながらゆっくりと左手をショーツにかける
「脱がすぞ」
「……ええ……明かりは、……んっ、そう、そうか、消さないのね」
自身の胸に顔を埋めながら尋ねてくる堀北の首筋を吹きかけることによって返答とした。
諦めたように頷く感触を服越しに感じる。
右手を剥きだしの太ももの裏に滑らせる。すべすべでむっちりした肌の質感を感じながら、裏側から外側そして内側へと手のひらで味わいながら滑らせていく。
「ふぅううぅぅ、はあっぁ」
背中や脇もそうだが敏感すぎる部分ではなくある程度敏感な部分を優しく触られるのは心地いいのか快楽の混ざった声を出す。
ある程度の快楽を体が認識したことに安堵が混じった喜びを感じる。これなら色々弄り回してよがらせられそうだ。
『教材』のなかには処女もいたが、痛がるばかりだった。いや、処女じゃなくとも自分の巨根では痛がらせてしまう。
橋本が言ったように経験豊富ではないと苦痛のうめきしか聞こえない。
今まではそれでも気にならなかったが、今回は何故か嫌だと感じている。
何故かはわからないが、じっくり時間をかけて未踏の性感を開発してから挿入を愉しみたいと思っている。
こんな感情が自分にあったとは思わなかったが、自分の胸で体をひく付かせながら荒い息をする堀北を見ているとそのほうが勝った気がする。
「あっ……や、やっぱり」
両手をショーツにかけ引き下げ始めると、太腿をぴったりと閉ざし胸に埋めた顔を左右に振り先程の前言を取り消すような堀北の態度を可愛らしいと感じてしまう。
「股を開け、堀北」
あえて冷たい声で命令する。俺の言葉に堀北がどう反応するのか確かめたくなったのだ。
下着に手をかけたまま動かさずに堀北の黒髪を見ながらじっと待つ。
反応があるまでどれくらいかかるかと思っていたら、予想よりも頭が茹っているのか意外なほど素直に従った。
堀北は一度潤んだ眼で俺を見上げて吐息を漏らしながらゆっくりと足を開いた。
安産型の柔らかい尻の途中で止まっていたショーツをするりと落とす。
ひろげていた腿の途中で止まったショーツ。じっと堀北の眼を見続ける。
眼を閉じゆっくりと腿を閉じた堀北の足元にショーツが落ちた。