昨今、挑発的なコメントやヘイトコメントが多発し、それに対処しているうちにこの作品を書くのが苦痛になりました。
よって、この作品はこれで終わりとします。
追記:色々な方が再開を望んでいらっしゃるのはありがたいのですがもう無理です。
以下のような流れでしたので無理です。
一之瀬あたりでヘイトコメント続出。自分の書き方が悪いのかと思いダンまちの二次創作をやってみる。
↓
ダンまちの二次創作でヘイトコメント無し。それどころか暖かなコメントばかりで、書くつもりが無かったエピソードを書く。
エピソードでもヘイトコメント無し。
仕事が多忙になってきたので、後ろ髪を引かれつつキリのいいところまで終わらせる。
↓
仕事が一段落ついたのでこの作品を再開。ヘイトコメント多数。
普通のコメントをしてくれる方もいるし、落ち着いたら再開しよう。
↓
ダンまちの二次創作で英気を養い再開。
ヘイトコメント多数。
それどころか、ヘイトコメントを除けばコメント無し回有り。
「あ、もうこの作品を楽しんで読んでくれる人は居ないんだ」と悟る。
三度までは耐えましたが、もう無理です。お釈迦様だって赦してくださいます。
再追記、ヘイトが一際酷かった軽井沢の話はpixivFANBOXに投稿しています。
暖かなコメントを下さった方々や読んでくれた方々のために、下書きの一部を公開します。
「くっ……あっ……くっん、ふはぁ」
苦痛で汗の流れてない所が少ない顔で、懸命に眼を薄目で明けると有栖は笑った。
どこまでも優しく柔らかで愛おしげな笑みを。
「やっと、見えました」
何を言いたいのか分からず瞳を見つめ返す。
「ガラスの向こうで、どんな課題をこなしても……うぅっ……どんな事が起きても……ひぐぅ……何時も、見透かすだけで……あぅっ……何の感情も浮かんでいなかった……男の子、の目」
喋るだけで苦しいことが、苦痛の呻きと止まらない脂汗が物語る。
それでもオレの目から瞳を逸らさない。
「何度も夢見て想像しました……そんな風に、なるのですね」
「優しさと情欲に満ちた目」
「ずっと、ずっと見たかった。見たくて仕方なかった……ああ…どの夢の中よりも素敵です……ひぎぃぅ」
手をオレの顔に伸ばそうとして、膣が引きつられる苦痛に呻く。
「す、すみません。もう少し私の体が、成長して……うっ……あ…」
「前にも言ったがそんなことは謝ることじゃない」
有栖の体に影響がない範囲で優しくなでる。
手の温もりに力を抜こうとするが、抜いた分、限界以上に胎内を広げ軋ませる逸物を感じて痛みに顔をしかめる
「すまな「止めないでください……あなたの手を感じさせて……ぐぅっ、お願い」……わかった」
「清隆くん……聞かせてください」
「何だ」
「まだ、高校生活を終えれば、ホワイトルームに、戻りますか」
「…………わからない」
「この学校を卒業をすれば、父親は尋常の手段を取ってでも、オレはホワイトルームに連れて行くだろう。それに対抗するのは至難だ。それにホワイトルームの日々には得るものがあった。
繰り返す毎日、ただただ自分を鍛えていく日々、その日々の中で育っていくのが体感できるホワイトルームは、オレにとって必要不可欠だ。それでも」
「それでも?」
「こうやって、外にいてお前たちと同じ時間を過ごすのも悪くない。だから、迷っている」
「そうですか……そう考えてくれるのですね」
汗だくの顔で幸せそうに笑った。
「ふふっ、ひぐっ」
「おい」
「だ、大丈夫です……そんな風に思ってくれるようになったのですね。だから、嬉しくて幸せなんです。きっとホワイトルームに戻って、敷かれたレールに乗ると断言するとばかり思っていましたから」
「……父親の理事長に聞いたのか?」
「……舐めないでください。私は、あなたを見続ける恋する乙女ですよ。そのくらい分かります。あなたはまるでこの学校のことも、生徒も教師も、どこか遠くから眺めてました。
嫌っていないけれど好いてもいない、執着するものでもなくする必要もない。ただの風景、自分の糧になるかならないかの違いの風景みたいなものでした。そういう雰囲気でした」
「……違わないな。だが、最近は違う」
「ええ、違います。あなたは関係を持った人々に、私も含めて執着するようになりました。
それまでのあなたは、全ての能力が高い天才であってもも、何も想わず焦がれもしない人。
つまりは、何もかも出来ても何も成せない人でした」
「……」
「あなたをガラス越しにみるまでの私のように。予想外のことは起きず、何事も淡々と処理出来てしまうが故に、迫る問題に対処するだけの、自分からは何かを起こさない人でした。だから、目的を成し遂げる力において私はあなたより下です」
「ずいぶんハッキリと認めるな」
「ええ、与えられた目的だけですから。でも、あなたは目的を見出だす点では私より下です。違いますか?」
「そうだ。だから、ホワイトルームを出て未だ戻らない」
言葉にしてようやく理解した。オレは与えられた目的しかなかった。だから、与えられた目的に満足できなくなりホワイトルームを去った
「ええ、そう、そうです。今のあなたは与えられるだけの存在とは違います。ホワイトルームに戻るのを抗う苦難の道を進むことを考え方策を練る、あれほどの権力を持つお父様に抗おうとする至難の道を進もうと迷う目的を見いだした愚かな人。
私と同じ、周りの誰かに愛着していまい智慧を無くしてしまった人」
くすり、と坂柳は宝物を見るように微笑んだ
「人です、綾小路君。今のあなたは、愚かな、ですが生を謳歌しようする人。人として足掻こうとする、私が恋い焦がれる人です」
苦痛に顔を歪めながら荒い息をつくと、両手でオレの両手を包んで胸に乗せる。
二重の手越でも破裂するほどの鼓動が聞こえる。
「暖かいですか。私の鼓動は不快ですか」
「暖かい。不快どころか気分が落ち着くな」
幸せに頬を緩ませる。鼓動がさらに速くなり愛おしいものを見るように目を細めた。
「人肌は悪くないでしょう」
「悪くない、どころか……その、だな」
言葉にならずにぎゅっと坂柳の手を握るオレの手を坂柳は撫でてくる。
どうしていいかわからず、戸惑うオレに
「忘れないでください……例えあなたがホワイトルームに戻っても……戻ったとしても」
一言一言、刻むように坂柳は語りかけてかた。
「私は、あなたに会いに行きます。そこで、また、勝負しましょう。チェスでも将棋でも数式でも何でもいいから勝負しましょう。そうして私の才幹を認めさせます。……あなたのお父様に、あなたの子を孕む母体としてでも私を認めさせます」
それこそが坂柳の他の少女に対するアドバンテージ。彼女だけは綾小路がどんな形で高校生活を終えても、確実に先がある。
例え綾小路がホワイトルームに戻っても、再び会うことが出来る。
「絶対に忘れないでください。あなたが卒業しても中退しても繋がり続けたいと想う人が居ることを」
愛しい眼差しで綾小路を見る。
「家柄でも能力でも、あなたのお父様も無視できない存在が、ここにいることを」
家を合わせればと静かな自負――確信を込める
「政略結婚でも、あなたの妻になりうる人がここにいてこれからも過ごすのだということを」
坂柳にすれば、その可能性は極めて高い。
坂柳は将来はともかく今はそうではないが、坂柳父は綾小路父にとって今現在の手強い相手だ。
ならば、手強い相手なら身内にしてしまえというのは常識と言っていい。
この情報化社会だからこそ、閨閥は役に立つから尚更だ。
綾小路の父の目的からすれば、間違いなく候補に自分は入っていると確信を込める。
「確かに、お前と結婚する可能性は高いな」
綾小路もアッサリと、けれどどこか嬉しそうに受け入れた。
「あら、閨閥をうけいれるのですか」
「閨閥は結果だ。結婚すれば敵対は愚行でしかない。夫婦間で政敵関係は隙を作るだけだ。お互いに上手く夫婦関係を構築するべきだろう」
「ふふっ、わかっているのですね「でもな」え」
上流階級と呼ばれる存在が閨閥を作る理由を答えた綾小路に、確りと上流階級常識を教育されていることを理解した坂柳は、
「夫婦という意味究極の絆を結べば、よほどのことがなければ上手くやろうと努力するとはいえ」
「え、ええ」
「お前となら、そんな努力は必要ない。お前とならいい夫婦になれそうだ」
「――――――」
花のように綻ぶと、何もかも受け入れる透き通る笑みを浮かべた。
「なら、好きなだけあなたの……を私の胎内に出してください。高校卒業する、いえ、私のからだが耐えられるまでは出産は困りますが、その後なら」
精子とは恥ずかしくて言えない自分の乙女っぷりに、坂柳は思わず視線をそらす。
いや、坂柳はもっと別の理由で目を反らした。
このままでは耐え続けた想いを吐き出してしまいかねないと、オレの前でこれ以上は醜態を見せられないと。
「どうした。言いたいことが有れば話せば良い。長い付き合いになりそうだからな」
「……癪です」
隠そうとした意図を暴かれた坂柳は、ぐったりと力を抜き、オレの手を握りしめる。
「私だけで貴方に……変わったと言わせたかった……ふふっ、本当に私も愚かな女です」
「……」
「好きって、どういう気持ちだと思いますか?…………清隆君」
坂柳は、オレの手を握りしめたまま、熱い光を宿して見上げると、返答を聞かずに続ける。
「熱くて、冷たくて、どきどきします。あなたを考えるだけで、幸せになったと思えばひどく苦しくて、せつなくなり、暖かくなって、理論的に考えられなくなるんです」
ほぅと吐息をつき、自らの白磁の腹をみる。規格外のモノを入れられて、弾け破れるのかとオレでさえ危惧を抱く膨らんだ腹を愛おしげに一度見て、オレと目を合わせる。
「眠れなくもなるんです」
言葉を切り、一番目を閉じて開くと、ぽつりぽつりと想いを紡ぐ。
「あなたに負けられないと思った時のことです。あなたを初めて見た日のことです。
小さいころから幽閉されて、親の暖かさを知らず、服は患者衣で、裸足だった。素足を鍛える意図があったのでしょうね。でも子供の小さな足が、フローリングの床の冷たさで赤くなっていました。
そんな生活を、ほぼすべての時間を監視されてサンプリングにされていたあなたを、体に障害があっても周囲に恵まれていた私は哀れみもしました。
そして、あんな仕組みで育てられた子に負けてなるものかと。マジックミラー越しで淡々と課題をこなしていた一番優秀な人に勝たなくてはと。ふとしたときに目が合って一方的に知っている人に負けたくない勝ちたいと。
今まで見てきたなかで、唯一、同い年で、自分と比肩するどころか勝る課題をこなしてしまえる子に勝って壊さなければと。
そうでなければ、同じ風景を見れる天才の子には……何の意味も、何のために秀でた能力を使うのか、才能ある者がすべき生き方を、生きるための暖かさを教えられないではないですか」
「……オレは、成功と呼べる人間だとお前もいったはずだ」
それは、止めるべき言葉ではなかった。なのに、止めてしまったのはそれがオレの根幹だからだ。
有栖は何もかも承知した眼差しを返し、唇を歪める。
「ええ、あなたは成功例です。それは間違いありません。
けれど才能ある人間の生き方をしていない。
才能ある人間の生き方とは、他者にとって努力を必要とすることに対し、平然としている姿を見せることです。日々食事をしたり眠ったりすることと同じ扱いで、他社が出来ないレベルの仕事や勉学を行うのを見せることです。
それが、日常に必要な行為で、かつ、なくすと体に支障をきたしてしまうほどに楽しいことだから。努力しているわけではなく、楽しい。ただそれだけで、際限なく学び、試し、寝る間も食事も惜しめる。努力ではないから辛くない。それでいて傑出した結果を出せる。
それこそを、才能というのです。
あなたのように強制されて傑出した結果を出せるようになったことは、才能のある生き方ではありません。
だから、私はあなたに生きる暖かさと楽しさを教えたかった」
無理矢理に微笑んだ有栖の頬を、涙の粒が滑り落ちる。痛みでもなく悲しみでもなく哀れみでもない涙。熱い怒りの涙。
「そんなことを、思い出していたんです。忘れた日はありませんでした……けれど、何時からか、夜、夢の中でも見るようになって。この学校であなたに会うまでは、時々、会ってからは頻繁に、チェスをした日から、ずっと……それで、眠れない時もあって」
「……有栖、お前は」
「助けられたときに、もっと早く意識を取り戻せればよかった。あんな生活を過ごしていても、見返りなく人を助けてくれるような善性を採れる人間味がある人だともっと早く知りたかった」
乙女の勘だったのでしょうね、と唇が動く。
「そうすれば、あの時のハンカチがそばにないと嫌な気分になって……そばにないと不安で、お守りのように、夜も、枕元に飾っていた時に、もっと幸せな気持ちになれたのに、なんて勝手なことを思うんです。これからではなく、もう何も出来ない過去に悔恨するなんて愚かでしょう。
堀北さんたちのおかげで踏み出したあなたを、才能ある人間の生き方へ踏み出そうとするあなたの手を私だけで握り締めたかったと、勝手なことを思うんです」
有栖は顔を両手で隠した。
「でも、いいんです。これでいいんです。そうでしょう清隆君。どれだけ望んでいても相手の都合も考えないなんてどうしようもない……愚かな女ですよね。
私は愚かな女なんです。あなたを見たあの日から愚かな女になったんです。
チェスで負けてしまったのに、あれだけ勝たなければと思っていた勝負を台無しにされて、あなたの器量に許されて再戦して負けてしまったのに」
両手の間から涙が頬を伝い続ける。声が掠れている。
「あなたと互角の真剣勝負が出来たと、自分を高めていた意味があったと、あなたが私と同じ天才だと知れて、暖かさを知らなくとも、冷徹でも、人として優しい判断が出来る人だと。
夜毎に、思い描いていた人よりもずっと好ましい人なんだと知ることができたから、悔しいなんて欠片も思えなくて、嬉しくて愛しくって……
……そこで、初めて、認識してしまった自分の想いに、頭が真っ白になって、他に何も考えられなくなってしまって」
「……」
「私はあなたをずっと愛していて、あの瞬間恋に落ちてしまったのだと、能力だけでなく綾小路清隆君という優しくて冷徹な人を知って、好きになったのだと」
「……」
「愚かな女でしょう、長い間ずっと、自分の気持ちを誤魔化すばかりで、形作っていなかったなんて、それなのに汲んで欲しかったなんて、そんなことをあなたにぶつけるなんて」
と覆い隠したせいでくぐもった声で坂柳は呻く。想いに圧し潰され言葉を纏められない少女の呻きに、耳も目も全身が反らせない。
「私が好きな人と同じ場所で同じ時間を過ごせたことが幸せで夢中になって。
もっと知りたいと仕方なくて、壊さないまま暖かさを教えようとして手を繋げたのが、幸せで、切なくて、帰り道、自然と足を合わせてくれたことが……いえ、これでも無いんです。今、あなたに伝えたいことは違うんです」
普段の理論的な聡明さを少しでも取り戻そうと、ふぅと熱い吐息を漏らす。
「この期に及んで自分の想いだけをぶつけるなんて。理性ではなく感情だけで動くなんて。
……また謝罪することができてしまいました。私は、本当に愚かな女です」
顔から手を避け、手を伸ばす。それだけで規格外のものを体内に入れた体から脂汗が流れるが気にもとめずに、必死に、伸ばし、掴む。
男物のハンカチ。かつて、オレが彼女の首筋を冷やしたハンカチ。性交の邪魔で、オレが放ったハンカチ。オレにとってどうでも良い風景のハンカチ。
「言わなくてはならないことを言っていませんでした」
ハンカチで包むように両手でオレの左手を包みこみ、人肌の温もりをくれながら、視線を合わせる。
「あの時、助けてくれてありがとうこざいます。お陰で無事助かりました。それと――」
ぼんやりと無価値だったそれをみる。
「ハンカチ、いただきます。大切にしますね」
それをこれ以上の宝物はないと、オレの手と共に、乙女は胸に抱き締めた。
蒼白な坂柳の顔に、両親さえ見たことのないような表情が浮かんでいた。
無垢な笑みに浮んだ。
ただただ、ハッキリとした愛慕と恋慕。
「あと、もう一つだけ、勝手な想いをぶつけても構いませんか」
「ああ、何だ」
震える有栖の言葉に、乾く喉から声を絞り出す。
「先ほど薬を求めた本当の理由、私が薬の効能を知った時に何を思ったのか、聞いてください」
「……」
「この薬から発展させれば、こんな私でも、あなたの子供を、好きな人の子供を産めます」お腹の中の子を連れて会いに行けます。速く出ないと子供に他人扱いされると言ってみせます
それは、杖をつく必要があるほどの先天的心疾患の少女では望んでも常用薬で胎児を殺害してしまうゆえに諦めた願い。
己の体が悪いことはまだしもそれだけは良くなることを願っていた願い
「産めるんです」
ささやかで誰でも望める幸福を掴んだ笑みを浮かべた。
「……好きです」
「……」
「語彙が貧しくてすいません……好きとしか言えなくて……」
何時しか無意識で、坂柳の髪を右手で撫でていたことに気付き震えた。
「あなたが好きです……清隆くん」
有栖は心地よさげに笑うと、もう一度、真っ直ぐにオレの瞳と瞳を合わせた。
「返事を頂けますか」
苦痛の脂汗が垂れ流され続ける少女の滑らかな肌を見ながら、少女が言った言葉を理解して咀嚼した。
――ここまで、オレに恋焦がれ愛している少女がいると。その少女とはこれからも付き合うことになると。
溢れんばかりの衝動で心が軋みをあげ、衝動をぶつける先を求める。
探して
探して
――見付けた。
では、これにて失礼します。
また別の作品でお会いしましょう。