※即落ち表現有り
「最近、指揮官が遠く感じることがあるわ」
本日非番の404小隊が集う庁舎にて、HK416は特に前触れもなく唐突にそう語った。それに対して、妹と一緒に映画を見ていたUMP45は興味なさそうに返す。
「そうかしら。416が粘着し過ぎなだけじゃない?」
「指揮官はちゃんと私たちのこと気にかけてくれてるよ?」
姉とは反対に「そんなことはない」ときっぱり食いついて返答する9に416はこう続けた。
「……どうにも最近は、AR小隊の奴らと一緒にいることの方が多く感じるわ」
その言葉を聞いた二人は「また始まった」とでも言いたそうな顔を作りながら映像に集中することにした。
「指揮官にふさわしいのはこのわたし……だというのにあいつらはあんなに彼にベタベタと……!」
この通り、目の敵にしているM4やM16が彼と仲良くしていることが気に食わなくて、心中穏やかではないのだろうと見当がついているからだ。
しかし、416はいつもの通り恨み言を呟いて妬むだけで終わろうとしなかった。
彼女は机の引き出しから小瓶を取り出す。瓶には液体が満ちていて、ラベルには洒落た意匠のハートマークが描かれており、見るからにそれ専用の薬なのだと理解できる。
「…………それ、どうするの?」
ぼんやりとでも話を聞いていたのだろうか。ベッドから上体を起こして416にそう尋ねたG11の言葉に映画を見ていた姉妹も振り返る。
「今日の夜、指揮官がこの庁舎に来るように誘っておいたわ。ここでお酒を飲むためにね」
「え? 416は飲むの禁止されてなかったっけ?」
「あら、だめよ。規則違反は〜」
「呑まないで」
「ええい、うるさいわね。心配しなくてもわたしはジュースよ……ってそのことは置いときなさい!」
三人に茶化された416は仕切り直すように咳払いをする。
「これを彼のお酒に混ぜて、わたしたちで彼を籠絡するの。どう? いい作戦でしょう?」
「ふーん。でもいいの? それだと私ともしちゃうことになると思うんだけど」
「あいつらと交わられるくらいなら数倍マシよ」
416はARの面々と指揮官との行為を想像してしまったのか随分と苦々しい顔でそう言う。
巻き込まれた形ではあるものの、それを聞いた45のいつもの笑顔が機嫌が良いものに見え、9は見るからに期待で瞳をキラキラとさせていた。
「……え? あたしもやるの……?」
三人が盛り上がるそんな中で、ようやく状況が飲み込めたのかG11はそうポツリと呟くのだった。
▽
「指揮官いらっしゃい!」
「待ってたよ。しきかーん」
彼が416の指定した時間に庁舎を訪れると寝間着姿の姉妹が笑顔で出迎えてくれた。その愛らしい二人の笑顔に仕事の疲れが癒されていくのを感じながら彼は部屋に入っていった。
これからとんでもないことが待ち受けていることも知らずに。
「来てくれたのね。歓迎するわ」
指揮官は416の姿に胸を高鳴らせた。彼女は寝巻きのボタンの上三つ、谷間が見える程度に開かせていた。彼の泳いだ視線を感じた416は女性としての魅力が再確認できたことの優越感に浸りつつテーブルに案内した。
彼女の作戦はこうだ。
媚薬入りのお酒を飲ませつつボディタッチで指揮官をその気にさせ、四人でその快楽に溺れさせる。
お酒はあらかじめ、薬の入った指揮官用と何も入っていない彼女たち用の瓶に分けているために誤飲の心配は無くなっている。
全員(ただし一名は除く)にお酒が行き渡ると9がグラスを掲げる。
「それじゃ、今夜は楽しもう! かんぱーい!」
9の音頭とともに彼女たちもグラスを掲げて隣同士でカチンと鳴らし合い、そして傾けた。
彼はちょっと甘味が強いお酒だなあと思いつつそれを喉を鳴らして嚥下する。飲んだ後彼は、どうしてこの席に誘ってくれたのだろうかと尋ねると9が口を開く。
「指揮官にはいつもお世話になっているからだよ。頑張っている指揮官にお礼がしたくて用意したんだ」
お酒だけじゃないけどね、と心の中で付け加えつつそれっぽいことを言って彼を納得させる。
「疲れてる指揮官には迷惑だったかしら?」
これからもっと疲れてもらうことになるんだけど、と心の中で付け加えつつ45は指揮官にそう聞く。
彼は首を横に振ってそんなことはないと嫌々で来ているわけではないのだと否定して、416はそのことに安堵した。
「んー。まあ明日に響かない程度でほとほとに飲もう〜」
確実に無理だけど、とG11は頭の中に留めつつグラスを傾けて小さな喉を鳴らす。
つまみもお酒との相性が良く、気がつけば指揮官は4杯目に手を出していた。
しかし、そこまで飲んで微妙になにかがおかしいことに気がつく。アルコールによる火照りとは違った熱の入り方に違和感を感じたのだ。だが、彼はそれをお酒の度数が強いのだろうと誤解しつつグラスを傾ける。
「指揮官、ちゃんと飲んでるかしら?」
腕に絡みついてくる感覚とふにょんと柔らかいものを押し当てられる感触が腕を襲い、彼はその方向を向いた。すぐそばには416の端正な顔立ちがそこにあってその翡翠色の視線に心臓が飛び跳ねた。
いつもより魅力的に映る416の姿に浮ついた気分になり、どうにかなってしまいそうなのを何とか抑えつつ視線を泳がせる。
「はー。からだ熱くなってきちゃった」
「ほんと、意外と度数が高いのかしら〜」
視線の先では姉妹がそんなことをいいながらぷちぷちとボタンを外していき、胸元を開いて熱を冷まそうとしていた。それに視線を奪われていると45と眼が合い、彼女はにやにやと笑う。
「……指揮官のえっち」
もちろん演技である。
口元に手を添えたいたずらっ子の笑みに耐えきれずまた別の方向を向く。その先ではG11が船を漕いでいて、いつもとそんなに変わらない光景に安心してしまった。
「……指揮官」
416が腕の力を強めてこちらを向くように促してきたため、そちらを向くと彼女は顔を近づける。
「ほかのやつらによそ見なんてしないで、わたしだけを見て……」
そしてキスする一歩手前を彼は416を切り抜けてグラスを一気に傾けた。
これがまずかった。
アルコールによって浮き上がってくる熱と先程から彼にふつふつと湧いていた情欲が一気に強まっていく。
薬を使ったとしても様子がおかしいとしか思えないこの状況に9が媚薬の瓶を確認する。そしてその表示を見て酔いが覚めるほどに顔を青くさせた。
「……ねえ、416。もしかして分量間違えたんじゃ……」
「うそ……!? し、指揮官! 大丈夫!?」
「や、やばいよ……どうしよう416……!」
もしかして一大事なのではとG11が狼狽える。
媚薬の影響で血流は良好になり催淫効果によって彼の股座へ急速に集まり、銃身が立派なものと変わっていく。
銃身は獲物を求めて疼き出し、彼は視線を動かす。
そしてその対象はすぐそばにいた416に定まった。
「しきかっ……!?」
彼の名を呼ぶ前に指揮官は416にキスをする。彼の口の中にはわずかにお酒が残っていて、それを塗すように口の中を舐め回していた。
やがて互いに苦しくなったのか口を離すと416はその微量の酒に酔ったのか顔を真っ赤にさせて呼吸を荒くさせていた。
指揮官は416の両肩に手をかけて押し倒した。
「しきかん……まって……!?」
彼女の声は暴走した指揮官には届かず、彼は下着ごとズボンを下ろしてそそり立つ男根を416に見せつけ、彼女はそれにゴクリと喉を鳴らした。
▽
部屋の中が甘い声で満たされる。鼻につく体液のにおいと肉同士が水気混じりにぶつかり合う音はまさしく性行為そのものだったが問題はその度合いである。
「ぅぁあっ……こ、こひっ、とまんないぃっ……きもちいの、またくるぅっ……♡」
416の身体は体温制御のために放出された水分に濡れ、姿勢は四つん這いになって指揮官の肉棒に貫かれていた。接合部からは、すでに数回は出されたのであろうと思われる白濁が、抽送の度に膣と肉棒の間から愛液混じりに溢れて床を汚していた。
そして、その数回によって与えられた快楽と彼に口移しで飲まされた媚薬入りのお酒によって行為は加速され、416の翡翠の瞳は情欲にどろどろに溶け出し、端正な顔立ちがだらしなく悦楽に歪んでいた。
膣内をえぐり込むような彼の腰の動きに合わせて416も腰をくねらせて彼に奉仕しようと努力する。
完璧を自称するだけあってか余裕のないこの状況でも的確な動作で彼の肉棒を刺激し、たとえ指揮官が動かなくとも自ら動いて搾り取ろうと膣内を蠢かす。
「はあぁっ♡ んやあっ、むねぇ……むねだめぇっ♡ 突きながらだめぇえっ♡」
パンパンと腰を打ち付けるたびに重量で垂れながらふるふると震える416の胸を指揮官はすくい上げるように揉みしだく。片手では収まらないこの質量と確かな弾力は指揮官にとって性欲の更なる起爆剤となっていた。
彼女の膣内はきゅうきゅうと締まりがきつくなり、それに気を良くした彼はぐりぐりと亀頭を押し付けるようにして膣奥を刺激した。彼女は仲間に行為を見られていることを忘れて、防ぎようのない嬌声をあげ続ける。
それを少し離れた位置で見ていた9と45はその惨状から目を離せないでいた。
「あ、赤ちゃん作るのってああやるの……? 私、初めて見た……」
9は未体験のその行為を目の当たりにして、高鳴りを抑えるように胸に手を当てて太ももを擦り寄せながら言う。
「え? うーん……」
たぶん、違うと思う。
9の勘違いに45が否定するよりも先に、大きく甲高い声が遮った。
「ぁあ゙ぁっっ♡ まってまってぇっ♡ イってる♡ とまってっ、突かないでえぇっっ♡♡」
絶頂を迎えても加減されずに突き続けられているのか、ぐじゃぐじゃの泣き顔を晒しつつ甘い声でそう懇願する416。子供のように泣きじゃくる彼女の姿に嗜虐心が満たされた彼は限界に達そうとしていた。
「ふあぁっ♡ イくっ、またイっちゃうぅっ♡ ────ッッ♡♡」
奥底を強く突かれた416は再度絶頂を迎え、指揮官の陰茎を強く締め付ける。彼はついに決壊して彼女の膣内に数度目の吐精をする。
「あっ……あ゙っ……♡ でてるっ♡ あついの、いっぱい……っ♡♡」
ぬぷりと陰茎が引き抜かれると支えていた腕と足腰の力がフッと抜けてしまい、腹から倒れてしまう。
「おごぉっ……♡」
腹部を強打すると数回の性交で注がれ溜まった精液が、栓が抜けてぽっかりと開いた女陰からごぷりと吹き出す。まるで416が射精しているかのようなその有様に二人は息を飲む。
指揮官は彼女を仰向けにして寝かせると膝立ちで腹部に跨って、豊かな乳房のその先を摘んで引っ張った。
それにより意識が途絶えかけていた416は弓なりになって刺激を受け止めて覚醒する。
「いっ、ぎ……!? な、なに……?」
彼は二つの乳房の間に、粘液がこびりついた陰茎を擦り付ける。どうやら今度は胸で奉仕させようとしているらしい。
そんな中で、落ち着きを取り戻し始めた45は9にむけて疑問を投げ込む。
「……ところで、9はいつ混ざるつもりなの? さっきは随分とノリノリだったじゃない」
「ふえっ? あ、えっと……あはは。416の見てたらなんか恥ずかしくなっちゃってー……」
「あら、敵前逃亡?」
「そんなんじゃないよー! どうにかしてあの場に入りたいんだけど……うーん、お酒の勢いでがんばろうかな」
そう言って9はお酒を注いでクイっと飲み下して指揮官の方へと近づく。
ふと、45は9の注いだ酒瓶に目を移した。
(……これって、指揮官が飲んでた方じゃなかったかしら)
これから性交するということに緊張していたのだろうか、9は気がつかないうちに媚薬入りの方を飲んでしまっていた。
「ねえ、指揮官っ」
楽しげな声を弾ませながら、9は指揮官に声をかけた。ちなみに、その下にいた416の胸と顔はすでに大量の白濁に塗れながらビクビクと痙攣しててもはや虫の息だが、反して彼のものは未だに剛直でいた。
9はその剛直に目を向けつつ片手で服のボタンを外しながら、もう片方の手でパジャマズボンを脱ぎ始めた。
「──私にもえっちなこと……して?」
人懐っこい9の眼が、艶っぽく輝いた。
▽
9はパサリとパジャマを脱ぐと下着姿になった。動きやすさと脱ぎやすさを重視したスポーツブラで、四つのスナップボタンで留めるフロントホックブラのようだ。
「416ばっかりずるいよー……私だって指揮官とずーっとえっちなこと、したかったんだよ?」
ショーツのクロッチ部分には期待によって滲んだシミを作らせて、男のモノを受け入れようと準備を始めていた。
そして、フロントホックのボタンに手をかけてプチプチとひとつずつ外していく様子を、彼はジッと見つめていた。
(ああ……指揮官が見てる……見られちゃってる……♡)
ギラギラと射抜くような男の視線に、9はハアハアと排熱が荒くなる。それがこれから起こることに対しての興奮なのか、それとも媚薬の作用によるものなのか。今の彼女には些細過ぎた問題なのかもしれない。
ボタンが全て外れるとゆっくりと両開きにし、指揮官に乳房を見せつける。416ほどでないにせよ9も“ある”ほうだった。
新しい獲物を見つけ興奮した指揮官は誘われるままに9を押し倒し、その果実にむしゃぶりついた。
「ひゃんっ!? も、もうっ。いきなりおっぱいにくるなんてぇっ♡」
両手で肩を掴んで制そうとするものの、体勢の辛さからなかなか振り払うことができずに、赤子がミルクを求めるかのような吸い付きに悶えていた。
その様子を見ていた姉は自分の胸部に視線を移し、恨めしそうに見つめながらぺたぺたと触っていた。
「はっ、ぁっ、そんなにちゅーちゅーしないでっ♡ おなかの中がきゅうって、苦しいよぉっ……♡」
まるで母親が授乳するような姿勢でいたからか、少しずつ彼女の女としての感覚が生殖モジュールの疼きによって促される。
目を細めて頬を上気させ、乳首を吸われることによってもたらされる未知の刺激に、9は太ももを擦り合わせて下腹部の切なさに耐えていた。
しかしそれもすぐに折れて、膝を曲げて水気をたっぷり吸ったショーツを脱ぎ捨て、そのまま開脚してひとりの雌として男を求めた。
それに応えるかのように指揮官は右手で陰茎を固定して9の女陰にあてがい、彼は一気に奥底まで腰を落とした。
「ぅうあ゙ああぁっっ♡♡ あつい、あついいぃっ♡」
待ち焦がれていたものでようやく雌穴を埋められた9は歓喜の声を漏らしながら快感にカクカクと腰を揺らす。
女としての初めての快感に処理が滞り、視界は火花が散ったように白く染まっていったが処理落ち寸前でどうにか持ち直した。
(────あ、ぁ……あは、あはははっ♡ こんなきもちよかったんだぁ……好きなひとと、えっちなことするのって……♡)
壊れたように笑い出した9の淫奔さは薬のせいだけではなく、本来の彼女自身に備わっていたものなのかもしれない。
彼女に挿入された指揮官の肉棒は、9の従順な性格が表れているかのような膣襞に絡みつかれて奉仕を受けている。
「ねえ指揮官……もっと、もっとおち○ちんでおま○こずぼずぼってしてっ……♡ 私ももっとえっちなことがんばるからっ♡ だから……私のこと、いっぱいおかしてぇっっ♡♡ ────ああ゙あ゙ぁぁっっ♡♡」
蕩けた笑顔で恥じらいを投げ捨てた淫らなおねだりを始める9に、言葉が通じたのか指揮官は9の膝裏に腕を通して勢いよく上から貫いた。
ちなみにその様子を見ていた姉は、さっきまで恥じらってた妹が淫蕩に落ちるまでの変わり身の早さに頭を抱えていたのだった。
「あはっ♡ これいっ、ふかいとこっ……すごい突いてくるっ♡ きもちいのとまんな──んむぅっ……♡♡」
うわ言のように自身の状態を告げる9の唇は指揮官の口によって塞がれてしまう。彼女にとってのファーストキスは快感の波の中で行われた。
9は侵入してくる彼の舌にたどたどしく自身の舌を引っ付けてゆっくりと舐め回す。薬によってあっちこっちが敏感になっている身体には、愛情表現ですらセックスの一部に変わっていく。
「んっ♡ んぅっ♡ むっ♡ んんぅ♡」
激しいストロークでガツガツと突くたびに漏らしていたであろう声は鼻から抜けていく。
酸欠で意識が薄まりかけている中、ぱんぱんと打ち付ける音の間隔が狭いものになっていき、彼の腰の動きが速くなっていくのに9は気がつく。
(これ……416のときとおんなじだ……指揮官、私のなかに赤ちゃんのもと、出しちゃうんだ……♡)
彼は9を逃すまいと床にはり付けるかのように腰を叩きつけて種付けの姿勢に入る。
無論、そういった機能の追加でもしない限り人形は孕むことはない。それでも彼女は自身の脚を指揮官の腰に絡めて、彼への愛情を示していた。
(──すきっ……♡ すき、すきぃっ♡ 指揮官だいすきっっ♡ だしてっ♡ 赤ちゃんできちゃうくらい出してっっ♡♡)
そして獣欲の切っ先は彼女の深いところまで叩きつけられ、その法悦のなかで待ち望んでいたものが弾けて流れ込んだ。
「んうううぅぅっっ♡♡」
9は味わったことのない感覚と熱に背筋を痺れさせ、踏み込んだことのないエクスタシーに到達する。
(──す、すごっ♡ びくびくがとまんないっ……♡)
知ってしまえばまた味わいたくなるような精の熱に彼女はだらしのない顔でただ身体を痙攣させていた。
ズルズルと音を立てて肉棒を引き抜くと指揮官は流石に疲れてきたのか呼吸を整えていた。
なにせ416の時と合わせればその回数は6回、その時に興奮と欲情のままに犯されていた416は9の近くで白濁にまみれたままぐったりとしていた。
顔から胸、さらにその下まで精液に塗れたその姿は、まるで複数人からの輪姦を受けたかのように見えるが実際は一人の手によるものである。彼は本当に人間なのだろうか。
けれども、その指揮官ですら疲れが見え始めている。始めのペースならともかく、今なら主導権を握ることができるのではないかと45は考える。
「…………♪」
勝利を確信した45は余裕とともに笑顔も取り戻す。
目の前の惨状も含めると想定外のことが起きすぎて指揮官に振り回されっぱなしでいたが、本来ならば全員で指揮官を籠絡して骨抜きにする作戦だったと思い出した。
彼女は寝間着とともに、9と同様に濡れていた下着も脱ぎ捨てて指揮官の肩を掴んだ。
「休ませてあげないわよ? しきかーんっ」
45は腕に力を入れて指揮官を押し倒して彼の身体を覆うように跨る。困ったような顔をする彼に45は笑みを濃くして言う。
「9だけじゃなくて私もいるのよ? ちゃんとかまって─────え……?」
真下に強烈な熱を感じて45はその方向を向く。多少は萎えているのだろうと想定していた男根は粘液でてらてらとさせながら立派に張り上げていた。
そう、まだなのだ。二人の少女を雌に変えた肉棒はいまだに健在であり、新たな少女が来たことによってすぐさま迎撃体制に入ったのである。
45な笑顔がぎこちないものに変わってしまったが、彼のその体制は苦し紛れのものだと悪い予感を振り払った。
「ふ、ふふっ。準備万端って感じ〜? どこまでもつかしらね〜? ……んぁ」
くちゅりと肉棒の裏筋と彼女の割れ目で擦り合わせ、素股で刺激する。どちらも粘液で塗れているため、体液で体液を洗うような所作となっていた。
(う、うそ……? まだおおきくなるの……!?)
45は、彼の陰茎がびくんびくんと脈打ちながら血液が集まっていくのが伝わった。
そして、見るからに致すには辛いくらいの太さになってしまったこれを挿入するのは自殺行為だと悟った彼女は、素股で満足してもらおうと腰を動かした。
「ふぁっ、ん、んっ……」
くちゅくちゅといやらしい水音を立てながら腰を動かすたびにくる性的快感がもどかしいが、我慢できないほどではなかった。
それに、マウントをとってしまえば指揮官も動きは制限される──というのが、彼女の考えだった。
しかし、それは思わぬ介入によって作戦の全てが無駄に終わることとなる。
とんとんと45の肩を何者かが叩く。45は股に走る熱にぼんやりとした動きで振り向くと肩を叩いたその人物は45の唇を奪った。
「んっ!? ん、んぅっ」
油断していたのかあっさりと口内を開けられ、口移しで何かを流し込まれた。酒とは違う、ただ甘いジュースのような味が45の舌から喉へと落ちていく。
「ぷはっ……9、急に何するの」
「えへへ。45姉、これなーんだっ!」
9はとてもいい笑顔で手に持っているものを45に見せつけた。
媚薬の瓶だった。
(────終わった)
45は、引いていく血の気とは逆に、体が徐々に火照っていくのを感じたのだった。
▽
「──ッッ♡♡ ぁっ♡ はっ♡ あぁ♡」
45は指揮官の上で腰を揺らしていた。女陰は太く膨らんだ肉棒で拡げられており、45の最奥を叩く。
その度に体全体が痺れたように感覚に陥り、軽い絶頂と共にか細い声を上げていた。それを見ていた9は45に声をかける。
「45姉ったらそんなに腰振っちゃって、指揮官のおち○ちん、そんなに気持ちいい?」
「ん、ん……♡」
話を聞く余裕がないのか45は9のからかいに応えることなく、焦点の合ってない目で腰を振って快感を得ていた。
(からだぜんぶがびりびりする……♡ おち○ぽごつごつ当たって頭が真っ白になるっ♡)
45はいつも見せる外向け用の笑顔とは違う、淫らに酔いしれた顔で腰を振っていたが限界が近づくと動きは止まり、肩で息をして整えようとする。
そう、今回はあくまで指揮官を籠絡するための行為なのだ。先の二人のように落ちてはならないと45はギリギリを保とうとする。
「あれっ。45姉、止めちゃうの?」
「……イきそうだったから」
「へえ〜」
45は自身の状態を伝えてからすぐにそのことを後悔した。口移しする前と同じくらいにいい笑顔の9が肩を掴んできたからだ。9はその手にゆっくりと力を入れていく。
「な、9っ!? やめなさいっ!」
「我慢しないでイッちゃおう……? 45姉……!」
「いやっ……! やめてっ、ない、あ゙っ──??」
ズンと突き刺さる衝撃に45の視野は一瞬暗転した。身に起きたことの処理が終わると次に流れ込んできたのは幸福感と同居した快感だった。
「────〜〜っっ♡♡」
45は叩きつけられた快楽に声にならない声で呻きながら体を反り返らせる。膣で咥え込んでいた肉棒をギュッと締めてその絶頂の度合いを伝える。
(あ……出てる……)
45は遠のく意識の中、腹部に熱が迸るのを感じた。45が達した後、すぐに彼も射精を始めたのだ。彼女はその確かな熱に身も心も満たされながら気を失った。
一方、G11は布団を被りながらも耳に届いた情事の音に恐怖を感じて体を震わせ怯えていた。
(な……なにあれ……416たち、馬とでも交尾してるの……? あんなの無理だよ。家に帰りたい……ここ家だ)
布団を上げてちらりと様子を伺うと、気絶している45が指揮官に腰を掴まれて、その上で首をカクカクさせながら身体を上下させていた。腰がぶつかり合うたびに響く水音は粘っこく耳にまとわりつき、打ち付けるたびに45は悦びの声をあげていた。
間違いなく、巻き込まれたら無事では済まない。
そう察したG11はゆっくりと布団から抜け出して部屋のドアまで這いずる。指揮官はまだ45の身体に夢中だ。
(このままいけば助かる……!)
そしてドアの手前で何者かに脚を強く掴まれる。肝が冷える感覚を味わいながらおそるおそるその方向を向くと、416がその後を追うように這いながらG11の足首を掴んでいた。
髪は顔を隠すほどに大きく乱れており、ジャパニーズホラーの悪霊じみていた。G11はその姿に背筋に寒気を感じながら彼女を罵倒する。
「く、くるな気持ち悪……がっ!?」
416がG11の身体に覆い被さると片手で顎を掴んで口を開かせ、酒瓶を持ったもう片方の手で飲み口に突っ込んだ。
「むご、ごごごごごご……!!!!?」
まるで「あんたも道連れよ」と言わんばかりにG11の口内に酒を注ぐ416。G11は物理的に酒に溺れてしまい、急速に正気を失っていく。
(や、やばい……しぬ……!)
なんとか416の拘束を振り払うと意識が朦朧としていたのか床に寝そべったまま気を失った。G11は咳き込みながら416同様に床に転がって悶絶する。
「かはっ、こほっ うー……?」
通常の人体と違い、人形が酒を一気飲みしても急性アルコール中毒などの症状によって命に関わることはない。
しかし、人同様に酩酊が忠実に再現された体は意識の混濁を起こしていた。とにかく動こかそうとする脚には力が入らず、すぐに尻餅をついてしまった。
「あー! G11、逃げようとしたでしょー!」
そしてこの妹である。9は、敵前逃亡しようとしたG11に近づくとその異変に気がついた。
「あれ、なんかずいぶん酔ってる? ああ! 416に飲まされたんだね!」
「ぁ、あ、ぇ……? あ、ぉ、ぉおっ……!?」
突如、G11の身体がビクリと跳ねた。呼吸を荒げて、両手の指で自身の秘所を擦り付け、獣の声をあげながら腰をくねらせる。
「ぁ、あ゙っ、うー、うーっ……!」
「あちゃー。もしかしてお薬が入ってる方を飲ましたのかな? かわいそう……あ、そうだ」
9がG11の背後に着くと着ていたパジャマを下着ごと脱がしてしゃがみこみ、G11の膝裏に腕を通して持ち上げる。
「しきかーん! こっちこっちー!」
9が指揮官に呼びかけると彼は上に乗っていた45の身体をソファに寝かせて立ち上がる。何度も絶頂を与えられていた45から引き抜かれた彼の肉棒は、相変わらず元気いっぱいだった。
「ね、G11も指揮官のおち○ちんほしいって! こんなによだれ垂らして、かわいそうだよね?」
そう言ってG11の脚をさらに開かせる。開かれた股の間、ぐずぐずに蕩けきったクレバスからは蜜が滴り落ち、雄を求めている。
彼はそれに応えるかのように、ゆっくりとした動きで肉竿をべっとりと潤んだ割れ目に摩りつける。もどかしい快感にG11は下腹を疼かせながら腰を振って焦がれる。
「はあぁっ……♡ ぅあ、あ゙っ♡ あ゙ーっ♡」
「あはっ、やらしい声出しちゃってすっかり準備万端だね! じゃあ指揮官、しっかり支えるから犯しちゃって♡」
9の言葉に彼は分かっていると言わんばかりに切っ先を割れ目にねじ込んだ。十二分に濡れてヒクついていた蜜口は、小柄な体格の彼女に反して容易に雄を飲み込んでしまう。
「ふあぁあああっっ……! あ、あぁっ♡ あんっ、ぅぁあっ……♡」
まるで発情した猫のような声をあげながらG11は自身に入り込んでくる充足感に悶える。
サイズを考えて、押し込まれれば圧迫感で苦しいはずの挿入も、アルコールと薬の合わせによって麻痺している。自然とあがってしまった声からは嫌悪感はなく、ただただ悦びのみが響いていた。
引き抜こうとすると離したくないと言わんばかりに肉棒を締め付け、ほじくられたかのように肉棒との間から蜜を床へと溢す。
「っはあぁ♡ ひぃ……あっ、あ゙ぁっ♡」
恍惚とした表情で男を受け入れていたG11に、彼はさらに乱そうと激しく腰を振る。
「ぉ、ぉお゛っ♡ あ゙っ♡ あ゙ーっ♡」
じゅぼじゅぼと品のない音を立てられ、G11はよがり狂った声をあげ続ける。泥酔した女性を襲った犯罪行為と言ってしまえばその通りだが、その被害者は指揮官の腰に足を絡めて首に腕を回して離れたくないと言わんばかりにひっつく。
「あー、つかれた。すごく動くから支えるの大変」
そんな中、9は息をついて気の抜けるようなコメントを残していたのだった。
▽
彼が意識を取り戻してまず入ってきたのは鼻に付くような性のにおいだった。そして眼前には、ぽっこりとお腹を膨らませてビクビクと痙攣しながら白濁を割れ目から垂れ流しているG11の姿だった。
「ぁ、あ゙、は……あぁ゛ぁあ……♡」
その顔は快楽に墜ち切っていて、とても満ち足りたような表情を浮かべている。その雌の顔にごくりと喉を鳴らす指揮官だが、同時に何故こんなことになっているのかと困惑していた。
「あ、起きたの指揮官?」
そんな彼の前に9が顔を覗き込んできた。
これは一体どういう状況なのかと尋ねると9は指揮官を押し倒しながら答えた。
「えー? ひどいよ指揮官、私たちのことをあんな風にしてたのに覚えてないの?」
9は顔を近づけ、耳元で囁いた。
「酔った指揮官がこのおち○ちんで私たちのことを襲って、指揮官だけの女の子にしたんだよ? たくさんえっちな声あげさせられて、忘れられないくらい気持ちいいこと、させられちゃったんだよ? ……ほんとに忘れちゃったの?」
まるで彼だけが悪かったかのように語る9に心底動揺するが、甘く囁く9の言葉と彼女の女の匂いに興奮を取り戻しつつあったのか仰角が上がっていく。
それに気がついた9は嬉しそうに笑う。
「もう、またおっきくしちゃって。……女の子にしちゃった責任は取らなくちゃだめだよ指揮官? ……だから、ね?」
彼女は腰を動かし、亀頭を摩りつけて狙いを定める。
「……もっと、もっと気持ちよくしてね。指揮官……♡」
そう言い終えると9は味わうように腰を下ろす。
夜はまだまだ続くのだった。