リアスとライザーの婚約は破棄されて、ライザーは初めての敗北で引き籠もり、火月たちはいつもの生活に戻っていない。
「うぅん………………………」
艶めかしい声が火月の耳元に届く。その声の正体は強引に一緒に住むことになった恩人であるリアスのものだ。いつの間にか火月の布団の中に入って来ていた。
全裸で。
もう一度言おう、全裸で。
いや、別にリアスが全裸でないと眠れないことぐらいは知っているし、長い付き合いもあってこういうことも何度もあった。
だから火月は慌てることも戸惑うこともなかった。
「リアス姫、起きてください」
「んん………………………」
取りあえず冷静に起こす。
今日も朝から一誠の早朝訓練があるのだからそろそろ起きないと間に合わない。
起き上がるリアス。だが、その顔は不服そうだ。
「………………………………思っていたより冷静ね。やっぱり経験しているからかしら?」
どうやら慌てふためく姿が見たかったらしい。
「長い付き合いですからね。子供の頃から姉さまと一緒によく寝ていたでしょう?」
「………………………………そうだったわね」
これまでも一緒に寝る(エロ抜き)ことがあった。だから平気だと告げる火月にリアスはそのことを思い出して納得する。
「私の身体はもう見飽きちゃったのかしら?」
「何度見ても美しいですよ。正直、襲いたくなるぐらいに(そんなことはしないが)。ですが、恩人に対して襲うなんてことしたくありませんし、軽はずみにそんなことをしたら………………………」
「したら?」
「グレイフィアさんに(精神的に)殺される………………………」
青ざめるその顔は真剣だった。
本当に殺されると思えるぐらいに。
リアスもそれを強く否定することができない。
メイドとしてならともかくとしてオフの時なら話は変わる。
義姉ならやりかねない。
「はぁ、わかったわ。ちゃんと結ばれるまで処女はお預けにしておくわ」
「ありがとうございます、リアス姫」
理解してくれる恩人に命拾いする火月だが、リアスはにっこりと微笑む。
「一線を越えなければ何も問題はないわね?」
「え? そ――う!」
ビクンと背筋が伸びる。
その理由はリアスが朝勃ちしている火月の陰茎を握ったからだ。
「へぇ、男性の性器ってこんな風になっているのね。固くし、熱いのね。それにさっきから震えているわ。これって私の手が気持ちいいってことなのかしら?」
「い、いきなり握られたら誰だってそうなりますよ。それに朝は生理現象で仕方がないんですよ………………ですから、離してください」
「嫌よ、未来の旦那さまのことについて知っておきたいもの。それに旦那さまを気持ちよくさせるのは妻の役目でしょ?」
あっさりと拒否られて陰茎を弄られる。
撫でられ、突かれ、抓まれ、握られ、熱心に研究するリアスの手つきは気持ちが良く、どうしても感じてしまう。
「ふ~~ん、なるほどね。こうかしら?」
「うっ」
「正解のようね」
感じやすいところを的確に弄られて思わず声を出してしまった。リアスはそこを何でも弄ってくるも―――
「でも私だけするというのも不公平よね?」
「んぐ!?」
態勢を変えたと思ったらリアスは自身の胸を火月の顔に押し付けて手で陰茎を弄る。
「はい。私のおっぱいを好きにしてちょうだい。舐めてもいいし、吸ってもいいのよ?」
そう言われて断れる男はいない。
お言葉に甘えて火月はリアスのおっぱいにしゃぶりつく。
「ンッ、思っていたよりくすぐったいのね。ふふ、でも、赤ちゃんにお乳を吸われている時もこんな感じなのかしら?」
感じながらも微笑ましく笑む。
「私のおっぱいはおいちいでちゅか~? なんてね。でもそういうプレイもいいわね」
流石にそういうプレイに喜ぶ性癖は持っていない為に遠慮したい。
でも、リアスの手技は初めて男性器を触っているとは思えないぐらいに上手い。
的確に感じやすい
「何か出てきたわね。これが本で読んだ我慢汁というものかしら?」
恩人相手に何をしているんだ、と今更ながら考えてしまう。
だけど仕方がないじゃないか。だってこんな美女から迫ってきて断れるわけがない。
もし断れる男がいるのならそれはホモだ。
「
更に激しくなるリアスの手技。どうしてそんなに上手と尋ねたくなるその手技の前に成す術がなく火月は我慢の限界を突破した。
天井に向かって飛び出す精子。リアスは手について精子を興味本位で舐めてみた。
「んっ、あまり美味しくはないわね……………」
「そりゃそうでしょう………………………」
「でも、貴方のだから愛しくは思うわ」
恥ずかしげもなくそんなことを言うリアスに手で顔を覆いたい。
すると、部屋の扉がノックされる。
「火月。そろそろ起きませんとイッセーくんとのトレーニングに間に合いませんわよ?」
いつまでも起きない弟を起こしに来た姉。
やばいどうしよう、と。とにかくリアスがここにいないことに気づかれない様にしないとと思った矢先にリアスが口を開いた。
「朱乃。もう少し待っていなさい。私も火月もすぐに準備するわ」
リアスの言葉に即座に扉が開かれる。そこには怖い笑みで雷を迸らせていた朱乃の姿が。
「あらあらまぁまぁ。部屋にいないと思ったらこんなところにいましたのね?」
「ええ、火月を抱き枕にしたくてね。それと、朝の処理も済ませてあげたわ」
滅びの魔力を纏いながら朱乃同様に怖い笑みを浮かべるリアス。
互いの間に火花が飛び散り合う中で火月は今度こそ両手で顔を覆った。
「はい。今日はここまでよ」
「お、おーす………………………」
朝のトレーニングを終えて一誠は地面に横になる。すると、アーシアがタオルと飲み物を一誠に手渡す。
「イッセーさん、どうぞ」
「ありがとう、アーシア」
いつもの仲睦まじい二人。もう付き合えよ、と言いたくなる。
「マスターさま、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
緑色の長い髪の美少女から飲み物を受け取る火月。すると、一誠は火月の隣にいる美少女について尋ねる。
「えっと、どちらさま?」
トレーニングが始まる前はいなかった美少女に今更ながら気付いた一誠に火月は紹介する。
「ああ、まだ紹介がまだだったな。彼女はリリティファ・ウェパル。断絶したウェパル家の末裔で、俺の
「ご紹介に預かりました、リリティファ・ウェパルです」
まだ顔を合わせていない二人に挨拶するも、二人は首を傾げる。
「えっと、ウェパル家って?」
「ああ、そっか。そっからだよな。前にライザーが戦争で多くの七十二柱の御家が断絶したのは聞いたよな?」
「ああ、そんなことも言ってたな………………………」
「リリティファはその断絶したウェパル家の血を引く末裔で偶然にも俺と出会ったんだ。ちなみにウェパル家というのは―――」
「人魚なのよ」
「人魚!?」
その言葉に過剰に反応する一誠はリリティファの足を見るも魚ではなく人間の足だった。
「魔法で本来の足を隠してるからな?」
一誠の考えを見据えて先に答える火月は周囲に人払いの結界を張ってリリティファに本当の姿になってもらう。
「お、おおおおおおおおおおおおおお!!」
魔法を解いて上半身は人で下半身は魚。人魚の姿になるリリティファに一誠は感動する。
「見ての通り人魚でもあり、悪魔でもあるの。人間界に住む上級悪魔は絶たれた家の末裔などが発見されたら、保護、または接触して状況を把握する役目も担っているの。火月が運よく彼女を保護し、グレモリー領にある湖で暮らしていたのだけど少し前に留学の許可認定試験に合格したのよ」
「へぇーそんなのがあるんすね」
悪魔の事情を知った一誠は感慨深く頷くも、一つの疑問が浮かび上がる。
「それじゃなんで火月の眷属に?」
「わ、私からお願いしたのです………………………」
「まぁ、断る理由もないし。ちなみに駒消費は
頬を赤くしながら答えるリリティファはチラリ、と火月を見る。
その反応に一誠は察して、ちくしょう、と悔し涙を流した。
やはりイケメンだからか………………と心底苦悩する。
ようやく黒歌、ジャンヌ、最後にリリティファ。火月の眷属が出せました。
彼女達はヒロイン枠とは別のサブ枠。
取りあえずとして眷属=サブ枠、と考えて進めていきます。