駒王学園の行事である競技大会。
その部活動対抗戦の種目『ドッジボール』は怒り、嫉妬、殺意、悪意に満ちていた。
彼等はこの日が好機と言わんばかりに内に秘めた悪しき心を解き放ち、負のエネルギーを力に変えて標的を狙う。
「狙え! 兵藤を狙うんだ!」
「イッセーを殺せぇぇぇぇ!」
「アーシアちゃぁぁぁぁぁぁぁん! ブルマ最高ぉぉぉぉぉぉ! イッセー、死ねぇぇぇ!」
「お願い! 兵藤を倒して! リアスお姉さまのために! 朱乃お姉さまのために!」
「アーシアさんを正常な世界へ取り戻すんだ!」
「落ちろ! 右! いや、正面か!」
「殺せぇぇぇ! 死ねぇぇぇぇ! ロリコンは俺だけでいいんだぁぁぁ!」
「出てこなければやられなかったのに!」
「dtjgykdxるfglktcrd!!!」
ギャラリーから死ね死ねコールの嵐。目を殺意でギラギラと輝かせる。
この場に殺意は全て一誠に向けられているには理由がある。
オカルト研究部の女性陣全員は美女美少女で人気が高い。
そして、祐斗と火月は男子生徒全員の敵ではあるも、当てたら女子に恨まれてしまう。
最後に一誠だけは何の憂いもなく狙えるという究極の消去法だった。
ついでに火月は初めから外野に避難しているから狙われる心配はない。
「こ、これが人間界の学校なのでしょうか………………?」
「いやこれは特殊ケースだから」
そしてその隣には駒王学園に転校してきたリリティファ・ウェパルもまたオカルト研究部に所属して競技大会に参加し、火月と共に外野に避難していた。
クラスは火月と同じ教室だ。
「クソォ! 恨まれてもいい! イケメンめぇぇぇぇ!」
イケメンに対する憎悪が大きかったのか、ボールは一誠ではなく祐斗に撃ち出された。
その後一誠が………………………(一誠の名誉の為に伏せさせて頂きます)
大会が終わって雨が降る。雨天のなかで乾いた音が響く。
リアスが祐斗の頬を叩いた。競技祭終始ボケっとして非協力的だった祐斗は部長であるリアスに謝って部室を出ていこうとするも一誠に止められるが―――
「僕は復讐の為に生きている。聖剣エクスカリバー――――。それを破壊するのが僕の戦う意味だ」
決意の秘めた表情で一誠にそう告げて今度こそ部室から出ていった。
何故聖剣エクスカリバーを憎んでいるのかはこの場にいる一誠、アーシア、リリティファ以外の全員は知っている。
『聖剣計画』。キリスト教内で聖剣エクスカリバーが扱える者を育てる計画が存在し、聖剣エクスカリバーに適応する為、人為的に養成を受けた者の一人であり、適応できなかっただけという理由で処分されかけた生き残りでもある。
一誠とアーシアと共にその話を聞いたリリティファはそっと火月の袖を抓む。
『どの時代でも人間のすることは変わらねぇな』
同時にアルドがそんなことを呟く。
時々ある度は人間臭いことを言う。ドラゴンなのに。
すると、不意に部室に魔法陣が出現する。紋様からグレモリーのものだ。
そして魔法陣から姿を現したのは銀髪メイドであるグレイフィアだ。
「グレイフィア、どうしたの急に?」
「突然の訪問申し訳ございません、お嬢さま」
アポもなしにやってきたことに謝罪するグレイフィアは火月を見つけると、襟首を掴む。
「え? なに?」
「お嬢さま、数日の間だけ火月さまをお借りします」
「ちょ、ちょっと待ちなさい! グレイフィア!」
有無言わせずに転移魔法陣でジャンプするグレイフィアに火月もまたどこかへ連れ去られた。
グレモリー家本邸のとある一室。
「んっ……………はぁ………………………」
「ジュル、チュ、ふぅ…………殿方が情けない声を出すものではありませんよ?」
ベッドの上に腰を落ち着かせている火月の前に跪いて陰茎を奉仕するグレイフィアは情けない声を出す火月に注意を促す。
「ま、また、どうして………………………?」
しかしそんなことは今は考える余裕はない。この部屋にジャンプしてすぐにズボンを脱がされてベッドに座らせて強制的に奉仕を受けている現状にただ困惑する。
「もう、終わったのではないのですか………………………?」
別段こういうことをされるのは初めてではなかった。魔王であるサーゼクスと戦ってすぐにほぼ強制に近い形でグレイフィアと性行為を及んだ。
それには理由があった。
火月は魔王に傷を与えた。それがどれだけの偉業なのか悪魔なら誰でも知っている。
ならその逸材を自分の領地に招こうと悪巧みを働く輩も出てくる。
その悪巧みの中には女性悪魔を使って誘惑して既成事実を作る、ということもある。
当時はまだ14歳だった火月はちょうど性に目覚めてそういうことに興味を持つ年頃でもあった為に悪魔たちは火月を自分のものにしようと必死だった。
火月は立場上は非常に中途半端。グレモリー家で生活しているも眷属でもなければグレモリー家の一員でもない。言い方を変えればどこへでも行ける存在だった。
だからそんな火月を誘惑して既成事実を作って自分達の領地に招き入れ、養子、レーティングゲームの戦力、もしくは護衛など火月を利用する輩は多かった。
グレモリー家の一員でも、眷属でもない火月をグレモリー一家はどうにか守ろうとするも、問題がある。彼はドラゴンをその身に宿す者。ドラゴンは知らず知らずのうちに周囲の者を魅了する。
火月の意思関係なく異性を魅了されたら流石に庇いきれない場面も出てくる筈だ。
流石に14歳の子供を大人の政治に巻き込ませたくないリアスの両親とサーゼクス達はそのことについて非常に悩んだ。
どうすればいいのか、と悩んだ結果。火月に女性を抱かせて耐性をつけさせる案が出てきたのだが、火月に抱かれる相手を誰にするのかに頭を抱えた。
まず、実の姉である朱乃は外し、リアスも同様に外した。
その手の悪魔に頼む、という案も却下。その悪魔が火月を利用しないとは言い切れない。
信用できる女性、最低限の経験者。いくつかの条件がでてくるなかでグレイフィアが立候補した。
条件としては当てはまるも、流石に夫であるサーゼクスも両親も難しい顔になる。
だけど、グレイフィアはサーゼクスの妻としてではなくグレモリー家に仕えるメイドとして火月を教育する、と告げる。
貴族が自分の屋敷で働いているメイドを抱くのは貴族社会でも珍しいことではない。
だからグレイフィアが火月に抱かれても何も問題はなかった。
万が一にもまだ幼い火月を政治に巻き込ませない為に、サーゼクスは折れた。
勿論いくつかの条件でグレイフィアは火月に性教育を施した。
つまり火月にとって初めての相手がグレイフィアなのだ。
勿論、政治絡みの事は火月は今でも知らされていない。ただ、悪魔社会に生きる為に女性に慣れておくという名目しか知らない。
だからもう終わったとばかり思っていたが、何故かまた唐突に教育を受けることになったことに疑問が尽きなかった。
「火月さま、ここ最近眷属の方とされている場合、手玉にとられているのではありませんか?」
「う」
そう言われてここ最近ではいつも黒歌やジャンヌにされてばかり。
「私はそのように教えた覚えはありませんよ? 殿方なら女性を手中に収めるぐらいはしなさい。今日は再教育です。んっ…………チュル、チュ、ジュル……ン…………」
再教育が行われ、再び陰茎を奉仕される。
自分の陰茎がグレイフィアの口の中を何度も出し入れされ、口の中では舌も動かしていやらしい音が部屋に響く。
朱乃や黒歌たちとは違う舌使いに快感が込み上げてくる。
「グ、グレイフィアさん…………もう…………………」
「男の子なのですから堪えなさい」
無理、と言いたい。だけど、グレイフィアの口の中が、舌が、あまりにも気持ちが良くて声が震えてまともに喋れない。
「…………………ぁ、はぁ……………うぅ、も、だめ!」
堪えきれなかった火月は咄嗟にグレイフィアの頭を掴んで喉奥まで陰茎を挿入して射精した。
「ンンッ! ん、んん………………………」
「はぁ、はぁ、はぁ…………………」
喉奥から射精されたグレイフィアはなんとか精子を飲み込んで鼻で呼吸し始めるも、今も頭を離してくれない火月。陰茎を根元まで咥えられたグレイフィアの口の中で膨大に出た精子が口の端から零れ出てしまう。
「んグ、ンン………………ゴク、ん………………………」
快感に身を震わせている火月にグレイフィアは喉にまで絡むねばついた精子にどうにか飲み込んでいく。
「ぁ………………………」
射精して不意に力が抜けた火月の頭を取り払ってグレイフィアはメイド服の下につけているガーターベルトを脱いで火月の上に跨って陰茎を掴み、自分の膣内に収める。
「ふっ! あ、ん……………ご、ご自分で動かなければ、なりませんよ?」
夫以外の男性器を膣内に収めるグレイフィアは性教育の名の下に火月を指導する。
その指示通りに火月はグレイフィアの腰に手を回して腰を上下に動かす。
「そ、その調子んっ! そのまま……………あっ、動いて………………………」
動く度に火月の陰茎がグレイフィアの子宮の奥まで何度も叩くように届く。メイド服からでもわかる大きな胸に顔を埋めながら子供を一人産んだとは思えないくびれた腰にしがみつく。耳元で囁かれる指導の言葉は艶があり、吐息は熱を帯びているように熱い。
鼻孔から香る女性特有の香り、しかしながらも心を落ち着かせる懐かしい匂い。
「グレイフィア………………さん、気持ちいい、ですか?」
「………………………………はい、んっ、その調子で………………もっと強く抱きしめなさい」
ぎゅっと力を入れて抱きしめるも、その身体は細くて少しでも力を込めたら壊れてしまいそうに脆く感じた。
「ふぅ…………はぁ、あ、ンッ………………」
動く度に余計に声が漏れ出るグレイフィアの膣内は陰茎を離さないかのようにしがみついている。温かくても気持ちがいいグレイフィアの中。
火月はもう限界だった。
「も、もう………………!」
「~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!」
いっそう強く抱きしめてグレイフィアの膣内に射精する火月にグレイフィアも恍惚な表情で思わず火月を抱きしめてしまう。
互いに身を震わせながら絶頂の余韻に浸る、とグレイフィアが火月の上から離れてその場に座り、精液と自身の愛液が絡み付いた陰茎を口で掃除する。
「チュル、チュ……ジュル、チロ、レロ……………んっ………………………」
メイドとして最後の最後まで奉仕してくれるグレイフィア。
掃除が終えると、グレイフィアは予め用意しておいた濡れタオルで火月の陰茎を拭いて自身の秘部から垂れてくる精液を拭って取り、脱いだガーターベルトを穿く。すると、そこにはいつものグレイフィアに戻る。
「今日の教育はここまでとします。それと明日は別の訓練を取り行う予定ですので早めに起きてください」
「えっと、何の訓練ですか………………………?」
「当然戦闘訓練です。貴方がどこまで成長したのかを見させて頂きます。明日は私も有給を取っておりますので」
つまり明日一日は最強のメイドと訓練という名の拷問が始まる。
それを聞いた火月は天井を仰ぐ。
そんな火月を置いてグレイフィアは内心で嫌悪している。
それは火月に対してではなく、自分に対してだ。
(全く関係のない火月に贖罪を求めるなんて………………………)
グレイフィアには実の弟がいる。その名もユーグリット。もう死んだと思われる血の分けた弟だ。その弟と火月がなんとなくではあるが雰囲気が似ている。
勿論自分の気にせいだろう。だけど、何故かそう思えてしまい、負い目を感じてしまう。
そのせいもあって気が付けば火月の相手に立候補した。
咄嗟にそれらしい理由を言って夫と両親を誤魔化して彼に抱かれる。そのことで弟に対する贖罪を償いたかったのかもしれない。
いや、本音を言えばわからない。だけど、抱かれているその時だけ心が安らいでしまう。
自分勝手な気持ちを火月にぶつけることに申し訳なく思う。
だからその分だけ彼を一人前に育ててみせよう、とグレイフィアは再度決意する。
それに彼は義弟になるのだから、最低でも魔王を目指せるぐらいの悪魔になってもらう。