ギャスパー・ヴラディ。
リアス・グレモリー眷属の
ギャスパーは人間と吸血鬼の間に産まれたハーフであり、人間の血も流れているためにその身に
吸血鬼としての類稀なる才能と特殊な
そんなギャスパーを今のリアスなら使いこなせると判断され、外に出ることは出来たのだが、本人がそれを強く拒絶している。
「人間でも、異形でもあるハーフはどこへ行っても毛嫌いされる。仮に居場所があってもハーフという存在そのものを忌嫌って始末する輩だっている。普通に暮らしたくても、周囲がそれを許してくれない………………………」
ギャスパーがまた自室に引き籠もって泣いている声を聞いて火月は思わずそれを口にしてしまう。
「火月………………?」
いつもとは違う憂いを感じる表情に首を傾げる一誠たち。
「火月。やめなさい」
リアスがそんな火月に一声をかけ、朱乃が火月を優しく抱きしめる。
「部長、少し席を外しても?」
「ええ、かまわないわ」
リアスの許しを得て朱乃は火月と共に魔法陣でジャンプする。
「あの、部長……………もしかしてですけど」
「………………………………そうね。そろそろイッセーたちにも話しておくべきね」
「やっぱり、朱乃さんや火月は堕天使の………………………」
「ええ、あの二人は堕天使と人間との間に産まれたハーフなのよ。ギャスパーと同じでね」
コカビエルの戦いで薄々は気付いていた一誠たち。だが、改めてその真実を聞かされるとなんとも言えなくなる。
「………………………………悲しい記憶よ」
朱乃と火月は母親―――姫島朱璃は五大宗家の一つ姫島に連なる者。だが、朱璃はある日、敵勢力に襲撃されて重傷を負った堕天使の幹部――バラキエルを救ったのが二人の出会いだった。
そこから二人は親しい間柄となり、夫婦となり、二人の子供を授かった。
それが朱乃と火月。
家族四人で慎ましくも幸せな生活を送っていたある日、姫島家の術者が火月たちが住む家を襲撃してきた。その時、母親である朱璃は自分の子供を命をかけて助けた。
「母親の死をきっかけに火月は内に眠るドラゴン――
「………………………………そんなことが」
自分達の想像を超えた出来事にただ驚く。
「火月は姉である朱乃を守る為に強くなろうと必死に努力している。朱乃もまた弟を支えようとしている。互いが互いを支え合って生きているのよ。昔も、今も」
悲哀の色をした瞳で語るリアスは一誠に尋ねる。
「イッセー。貴方はどうなの?」
「どう、とは?」
「朱乃と火月。二人が堕天使と知って今まで通りに接することができる? 一度は貴方を殺し、貴方の大切なアーシアまで殺しただけではなく、この町を破壊しようとした堕天使にいい思いはないでしょ?」
「………………………………はい。俺は堕天使は嫌いです」
はっきりと一誠は告げた。
しかし
「でも、朱乃さんも火月も俺にとっては大切な仲間です。なんていうか、朱乃さんはやさしい先輩ですし、火月は俺にドラゴンの力を教えてくれた。二人に堕天使の血が引いていても二人は二人です。だから二人のことを嫌いになったりはしません」
「………………………………そう」
一誠の言葉に安堵するリアスはギャスパーのことを一誠に任せてサーゼクスとの打ち合わせに向かう。
朱乃は火月の自室のベッドの上で火月を抱きしめていた。
火月は顔を俯かせて朱乃に抱きしめられる。
時々、火月は今の状態になってしまう。人形のようにただ大人しくなる時が。
専門家の話では精神的ショックによる放心状態。強いショックを受け、後に精神的負担が蓄積するとなる精神病。
強いショック。それは訊くまでもなく母――朱璃の死だ。
母親の死をきっかけに
だがその直後、火月は心が壊れかけた。
母親の死を嘆く火月を見て朱乃は咄嗟に火月を抱きしめた。
このままじゃ大切な弟まで失ってしまう。そう思った朱乃の行動のおかげで火月の心は壊れることは無かった。だが、傷ついた心は今も火月を蝕む毒となっている。
朱乃は自分の辛さを父親にぶつけた。自分の精神を保つ為に。だけど、火月はそれを全て一人で受け入れてしまった。誰にも辛さをぶつけず、恨まず、憎まず、そして姉である朱乃の弱さまで受け入れた。
誰よりも傷つき、自分を守ろうとしてくれる大切な弟。
「………………………………ごめんなさい」
強く、優しい弟に朱乃は自分が情けなく思う。
弟はこんなにも頑張って強くなろうとしているのに自分は何をしているのだろうか?
ただこうして抱きしめてあげることしかできない。
『おい、ちょっといいか? 相棒の姉よ』
不意に声が聞こえて顔を上げて周囲を見渡すも自分と弟しかしない。
『こっちだ。こっち。相棒の足を見ろ』
その声に火月の足を見るといつの間にか
「……………………もしかして貴方が?」
『こうして言葉を交わすのは初めてだったな。そうだ、俺が地殻龍アルドエイク。相棒同様アルドでいいぞ』
何度も弟から話だけは聞いた地殻龍アルドエイク。こうして話すのは初めてだ。
『さっきから随分と辛気臭い顔をしてるから声をかけさせて貰ったぜ。今の相棒はこっちから声をかけても反応すらしねぇからな』
「………………………それで私になにか?」
『ああ、随分と悩んでいるようじゃねえの? 自分が弱いのがそんなに嫌なら強くなるきっかけを与えることができるぞ』
「え………………?」
『簡単だ。相棒を抱け。なに、ちゃんと反応はするから問題はねぇ』
ククク、と不気味に笑うアルドに怪訝する朱乃だが、アルドはきちんと説明する。
『ドラゴンを宿した者は少なからず周囲の者に影響を与える。抱かれれば特にその影響が出てくんだよ。お前さんも他の女たちも気付いてねぇかもしれねえが既にそれなりの影響を受けている状態なんだぜ?』
「そ、それならどうして…………………?」
『その影響が出てこないってか? 簡単だ。影響を与えるって言っても身体の中に少しずつドラゴンのオーラを溜め込んでいる状態のままじゃ外に出ることはねえ。外に出すにはきっかけが必要なんだよ』
「そのきっかけのために弟を抱けと?」
『ああ、お前さんの体内にはかなりのドラゴンのオーラが蓄積している。後はそこに俺が後押ししてやるためにも一つになる必要がある。簡単に言ってしまえば精液を強化薬としてそれをお前さんの子宮に打ち込むわけだ』
愉快そうに笑うドラゴンに朱乃は真剣な顔で訊く。
「………………………………それで、強くなれますか?」
『それはお前さん次第だ。俺がしてやれるのはあくまで後押しするだけだ。そこからどうなるのかは相棒の姉、お前さん次第だ』
「………………………………わかりましたわ」
朱乃は覚悟を決めた。
服を脱いで下着を取り払い一糸まとわぬ状態となって弟を横に寝かせて服を全て取り払う。鍛え抜かれた弟の肉体はがっちりとしていて逞しく見えるもその身体の所々には小さい傷が多く見られる。
これも全ては自分の為、なら今度は自分の番。
弟を守る為に朱乃は力を求める。
まずは刺激を与えて勃起させる為に朱乃は陰茎を口に含ませて刺激を与える。
「………………ん、レロ、チロ……ヂュル、チュ……………ジュル、チュ………………………」
口の中で舌も陰茎に絡ませて刺激を与えると口の中で少しずつ大きくなっていく。
アルドの言う通り反応はしている。なら、このまま続ける。
「ジュル…………チュ、チロ、んっ……………」
まだお風呂に入る前だった陰茎を口と舌で綺麗にしていく朱乃は熱心に舐める。
今日一日分の匂いと汚れを舐め取って飲み込んでいく。そして、勃起する陰茎を見て朱乃は陰茎を持ったまま火月の上に跨って秘部に当て、奥まで挿入していく。
「ふっ、んっ……………あ、ンン、ンあ…………」
子宮の奥まで挿入し、腰を上下に動かして快感を高めて射精を促す。
自分の子宮内にきちんと射精できるように膣内をしっかりと締め付けて腰を動かす度に朱乃の豊満な胸は揺れる。
「はぁ、あっ、あ…………んん、あっ」
膣内で陰茎が射精しようと震えているのがわかる。
それがわかるぐらいにもう自分の膣内は弟の陰茎の形を覚えている。それだけ弟の身体を重ね合ってきた。
「んっ、ンン、ンッ! はぁ! ああっ!」
射精が近くなったことに気づいてラストスパートをかける。
腰を動かす度に髪は乱れて胸は揺れる。
そして――――
「~~~~~~~~~~~~~~っっ」
ドクンドクン、と震えながら射精しているのが手に取るようにわかる朱乃は零れない様にしっかりと締め付ける。
「はぁ…………はぁ………………………」
そのまま弟に覆い被るように倒れる朱乃は弟の唇に軽くキスをして背に腕を回して抱きしめる。
「ずっと、傍にいますわ………………」
そう言って朱乃は子守唄を歌う。
幼い頃に母親である朱璃が二人に歌ってくれた子守唄。その歌を聞くと火月は何時も気持ちよさそうに眠りにつく。
小さく寝息を立てる火月に朱乃は火月を抱きしめながら瞳を閉じる。
――――母さま、どうか火月をお守りください。
亡き母に懇願する。