「あああああああああああああああ………………………」
現在進行形で火月は悶えていた。
トレーニングを放置してまでベッドの上で毛布をかぶって悶えていた。
それは先日の酒が原因だ。
セラフォルーから貰った酒を試しに一杯飲んだ結果、完全に酔ってしまって恥ずかしい姿を姉である朱乃とリアスに晒してしまった。
まだ幼い子供ならいいだろう。だが、高校生にもなって甘えるなんて恥ずかしすぎる。
だけど二人はとても微笑ましくいいものを見た、と言わんばかりの顔で去っていた。
――――甘えたくなったら呼んでね?
と、言い残して。
これから先、どんな顔をして二人に会えばいいと苦悩する火月。
そんな火月の部屋の扉を誰かがノックする。
「マスターさま、お時間よろしいでしょうか?」
「リリティファ? いいよ」
「失礼いたします」
自分の眷属であるリリティファを招き入れる。すると、リリティファは毛布に包まっている主の姿に少しばかり目を見開く。
「あ、あの………………………」
「ふ、笑えばいいよ………………俺はどうせ、甘えん坊の子供だよ」
自虐気味に笑む火月だが、リリティファは首を横に振る。
「笑ったりなど……………むしろ、私は安心しました」
「え?」
「お話はお二人から聞きました。マスターさまはいつも気を張り詰めて頑張っておられます。ですから、誰かに甘えたりしない方だとばかり思っていましたので、少し遠いお方だと考えてしまうことも………………………」
「………………………………」
「ですからお二人からお話を聞いてそうではないとわかりました。笑ったりなどしません、むしろ、もっと甘えてもよろしいと思います。マスターさまは立派な
「うぅ……………リリティファが直視できない」
眷属の優しい心遣いに涙が出てくる
そんな
「リリティファが眷属になってくれて本当によかった……………ありがとう」
火月の眷属のなかで唯一の常識かつ清楚な存在。
偶然とはいえ、眷属になってくれて今日ほど良かったと思う日はない。
しかし、リリティファは首を横に振った。
「いえ、お礼を言うのは私の方です。あの日、海で孤独に苛まれていた私に手を差し伸べてくださらなかったら私はまだあそこで一人でいたでしょうから」
仕事先で偶然とは出会ったリリティファ。
断絶したウェパル家の末裔と知って保護した火月の手をリリティファは手に取る。
「私はマスターさまの
それは決意と覚悟の現れ。
自分を助け、手を差し伸ばしてくれたヒトに全てを捧げる。
その意思を火月は
「ああ、これからも一緒に頑張ろう」
「はい。…………………そのためにもマスターさまにお願いがございまして………………………」
「俺に? なんだ? 俺にできることならなんでもするぞ?」
「えっと、その……………」
顔を赤くして魚である下半身の尻尾が揺らる。
言葉を濁らせて何度も口ごもるリリティファに首を傾げる。
そして、意を決してようにリリティファは言う。
「私を………抱いてください………………………」
「………………………………ん? えっと、いま、抱いてくださいって言った?」
確認するように尋ねると頷いて返された。
「私は、眷属の皆さまのなかで一番弱いのは自覚しています。ですから、
なるほど、と一応は納得した。
黒歌は猫又のなかでも上位の種族、猫魈。それも仙術、妖術、魔法の才を持ち、現段階でも高い戦闘能力を有している。
初めて戦った時はギリギリで勝利を掴むことは出来たが、次も勝てるという自信がない。
ジャンヌは英雄の魂を引き継いだ者。普通のヒトよりも圧倒的に強くて
ゼノヴィアは最近悪魔に転生したばかりとはいえ、教会の戦士としての戦闘経験と聖剣デュランダルの持ち主。
そんなヒトたちと比べれば自分には何もないと思うのも無理はない。
だから何もないリリティファは何かを得ようと考えて
「…………………やはり、ヒトの姿をしていない私では駄目でしょうか?」
「いや、そんなことはないけど………………えっと、説得力の欠片もないのは自覚しているし、節操無しだと思われても無理はないけど、俺はそういうのは真面目にしているつもりだ」
眷属全員を調教する気ではあったが、清楚なリリティファを穢すには抵抗があった。
これがエロ猫なら躊躇いすらないが…………。
「力が欲しいのはわかった。だけど、無理してまで俺に抱かれなくても時間をかけていけば自ずと発現できるようになる可能性だってある。それに俺だって嫌な女の子に無理矢理はしたくない」
「嫌ではありません! 私は、私はマスターさまだからお願いしているのです!」
「リリティファ………………………」
「マスターさま…………どうか………………………」
火月は息を吐く。
ここまで覚悟を決めて来てくれた女性に恥をかかせるわけにはいかない。
「あっ…………」
顎を持ってリリティファの唇を奪う。
「……………ん、んん……………は、ぁ………………マスターさま」
唇を重ねて口腔に舌を入れて舌を絡ませ、歯茎を舐める。キスをするたびに漏れる熱を帯びた吐息と甘く、綺麗な美声が火月の心を刺激する。
「人魚の歌声はヒトを魅了し、惑わせるで有名だけど…………リリティファはまさにそれだな。可愛く、美しい声だ」
「あ、ありがとうございます………………………」
「それが俺だけのものと考えるだけでゾクゾクする。主として命令する。もっと聞かせろ」
そう命令しつつ、首筋を舐める。
「んっ、あ、ます、たー…………さま………………………」
「ああ、俺に委ねろ」
ベッドの上に押し倒されるリリティファ。これから自分は女になると自覚しながらも初めての
緊張しているリリティファに微笑する火月は優しく触れるように丁寧にリリティファの乳房を揉む。
「ふっ、うっ………………んっ、はぁ………………………」
緊張のあまり瞳を閉ざしているせいか、触れただけで敏感に反応する。尻尾も上下に大きく振っている。
そんな面白い反応をするリリティファの乳房を揉みながらビクビクと反応する姿を楽しむ火月はリリティファの乳首を甘噛みする。
「ふぁ!」
一際大きく反応する。
「マスター、さま、そこ、は………………………」
「そこは? なに?」
そう訊き返すもリリティファの乳首を舐めるのをやめない。
「んっ、あ、んん…………はぁ、あっ」
敏感である乳首を執拗に刺激させて困らせる。その反応が初々しくてたまらない。
「い、いじわる、です………………………」
「そんなことないよ?」
そう返しつつも乳首を舐め、もう片方の乳首を指で弄る。
「はぁ、あっ、んっ…………」
諦観したのか、もう好きにしてくださいというように身を委ねるリリティファに火月は視線を下半身、人魚の象徴である魚の部分を見る。
「なぁ、リリティファの大事なところはどこにある?」
「……………ここ、です」
リリティファは人間でいう股間の位置に手を伸ばして生殖器という穴を広げる。
火月はそこに自分の陰茎を当ててリリティファの貞操を奪う用意をする。
「行くぞ?」
小さくコクリ、と頷くリリティファに火月は挿入する。
「んんっ!! はぁ、あっ!」
膣内を強引に広げて侵入する陰茎が自分の処女膜を破りながら突き進んでいく。
激痛が走り、その痛さのあまり意識が飛び掛けるも必死に耐えて受け入れようとする。
「あっ、ま、ます、ター………さま」
「ああ、俺はここにいるぞ」
手を伸ばすリリティファの手を取りながら最後、自分の陰茎が全て挿入するまで入れた火月はそこから動き出す。
「気持ちいいぞ、リリティファ」
「んっ…………ふっ、ん……………はぁ、マス、ターさま………………………」
求めるように縋るような声を出すリリティファに火月は抱きしめるとリリティファも火月の背中に手を回して抱き返す。
腰を振って何度も膣内を出し入れさせて奥まで突く。
耳元で聞こえる彼女の吐息と美声は魅力的で官能的。いつまでも耳元でその美声を聞き続けたいと思える。
「いい声だ」
率直で素直な感想を述べる。
美声を聞きながら高まっていく快感に身を委ねて火月はリリティファの膣内に射精。精子を放出する。
「―――――――――――――――っ」
絶頂と共にいっそうに激しく痙攣して身を震わせるリリティファは強く火月を抱きしめながら意識を手放した。
清楚な彼女にしては強過ぎる刺激だったかもしれない。火月はゆっくりと陰茎を抜いて離れるとリリティファに毛布をかける。
幻想的な緑色の髪を撫でながら火月は思った。
「………………なんか、冥界に帰ってからセックスばかりしている気が」
不意にそんな気がした。