夏休みを利用して冥界に訪れて、トレーニングの日々ももうすぐ終わりに近づいている。
「はぁ、あああああ………………………」
グレモリー家私有の温泉に浸かる火月は背筋を伸ばす。
「流石はタンニーンさまだったな………………………」
今日はいつもの
それで一誠が
しかし、火月にとってもタンニーンとの戦いは意味があるものだった。
最上級悪魔であり、ドラゴンであるタンニーンと戦えた経験は大きい。
なにより―――
「覇龍か…………」
『お、
呟いた言葉にアルドが反応した。
―――
魔物の類を封印して
しかし、リスクも大きい。
寿命を大きく削り、理性を失う。周囲を全部破壊し、自らも滅ぼしかけてやっと停止する。
「アルド」
『やめときな、相棒。あの力は破滅の力だ。相棒が手にしていい力じゃない。そもそも俺に呪文なんてねえし、俺は二天龍と違って「覇」に興味はねえ』
何を言おうと察したアルドは先に告げる。
「だけど、今のままじゃ近い内に限界がくる」
強くなってはいる。その自覚はある。その証拠にオーフィスの力を使って強くなったカテレアを倒した。だけど、今のままでは駄目だ。
力を求めて『覇』になりたいわけではない。ただ、今よりも強くならなければいけない。
魔王になる為にも、家族を守る為にも。
「俺はもう、誰も失いたくないんだ…………………ッ」
自分と姉を愛し、護ってくれた母。
今でも忘れられない。あの時の光景を、朱色に染まる世界のことを。
「強くなりたい………………」
悲痛な慟哭。
全てを守れる力が欲しいとは言わない。
自分の手の届く範囲だけでいい。それだけでも守れる力が欲しい。
それが『覇』だろうと構わない。強くなれるのならそれすら使いこなしてみせる。
『……………………たく、相棒よ。お前さんはいつもそうだ。仮面をつけて平然と振る舞っているように見せかけ、その仮面の下はいつも哭いている。いつになったらその仮面を外す気になれるんだ?』
「………………………………少なくとも姉さまが幸せになってからかな?」
『だとよ、相棒の姉よ』
「え?」
アルドの言葉に振り返るとそこには一糸まとわぬ朱乃が立っていた。
「ね、姉さま………………………」
気が緩んでいた為に気づかなかった。
「隣、いい……………?」
「………………うん」
朱乃は火月の隣で温泉に浸かる。
「………………………………」
「………………………………」
無言になる二人。しかし、朱乃が先に口を開いた。
「私が頼りない……………?」
その言葉に火月は首を横に振って否定する。
「俺は、姉さまが好きだ。家族として、一人の女性として愛している」
想いを姉に告白する。
「……………この気持ちが歪んでいるのはわかってる。だけど、好きなヒトには幸せな生活を送って欲しい。戦いから離れて、普通の家庭を持って欲しい」
火月は朱乃の手を取って言う。
「俺は姉さままで失ったらもう……………耐えられない。強くなるから、姉さまの分までいっぱいいっぱい強くなるから………………だから」
「火月………………………」
弟の隠していた想いの告白。
あの日、誰よりも傷ついたのは自分でも父親でもない。弟だ。
だけど、その傷を隠してあんな想いを二度としないように家族である朱乃を守ろうと努力している。姉を傷つけないように。姉を戦いから遠ざけるために。
朱乃は火月を抱きしめる。
「私も、愛しています。実の弟を一人の男性として愛しています」
朱乃も自分の想いを口にする。
血のつながった実の姉と弟が愛し合っている。それは道徳に反することだ。
歪んだ感情、歪んだ愛情、歪んだ想い。だというのは互いに重々承知している。
それでもこの想いだけは止まらない。
あの日から、母を失ったあの時から歪みが生じてしまった。
もう普通の姉弟には戻れない。
「だから、私も貴方の隣で戦います。姉として、家族として、一人の女性として好きなヒトだけを戦わせたりはしませんわ」
朱乃は
「火月。私も貴方まで失ったら耐えられない。だから、お互いに支え合いましょう? 昔のように。その為の力を貴方がくれたのだから」
「姉さま……………それでも、それでも俺は」
「たまには私やリアスの前でも仮面を外してみせて。私も強くなるから一人で背負わないで、ね?」
姉の優しい声音と温もりが伝わってくる。
流れ出てくる涙を何度もその手で拭われ、柔和な笑みを見せてくれる。
「姉さま……………キス、していい?」
弟の懇願に朱乃は瞳を閉ざして唇を向ける。火月はその唇と自分の唇を重ねる。
「………………んっ、ん」
重ね合う唇。互いに舌を舐め合って気持ちを共有する。
「して、いい?」
「うん…………して………………………」
火月はもう止まらなかった。
朱乃の全身、腕、胸、腰、臀部、太ももを愛撫し、舌で首筋を舐めて軽く吸って痕を残す。これは自分のものだ、と主張するかのように何度も何度も執拗に繰り返す。
「んっ、んん………………はぁ、あっ」
姉の口から漏れる嬌声が火月の気持ちをより高ぶらせる。
朱乃の濡羽色の髪は乱れ、大きな胸を揉み、くびれた腰を撫で、臀部を鷲掴みにし、太ももを撫でる。
髪の先から足のつま先まで全部俺だけのもの、見ていいのも、触っていいのも、全部俺だけ。そんな独占力を満たすかのように強く、優しく、何度も何度も朱乃を求める。
そして、勃起した陰茎を朱乃の膣内に挿入させる。
「ふっ、んんっ、んっ、あっ」
「姉さま……………もっと、もっと見せて……………俺だけしか知らない姉さまを………………………」
喘ぐ朱乃の姿をもっと見たいかのように激しく腰を動かして喘ぎ姿を見る。自分だけしか知らない朱乃の顔、声、反応、揺れる胸、火照る体温。
締め付けてくる膣内はこれまでの性交もあってすっかり自分の好みとなっていると気づけば気持ちが満たされる。
「姉さま……………俺だけ、俺だけの姉さま……………………」
「あっ、ああ………………ふぅ、んんっ、はぁ………………………」
昂る気持ちに心身を委ねたまま動く火月はその気持ちを実の姉の膣内に放つ。
「~~~~~~~~~~~~~」
痙攣している姉の姿に何もかもが満たされていくことを実感する。
「んっ………………キス、して」
「うん……」
姉弟は再び唇を重ね合う。それから行われる第二ラウンド。
二人は互いを求めあった。