「ハーレム王に俺はなるっ!」
海賊王的なノリでそう叫んだのは確かめるまでもないだろう。
リアスの眷属悪魔となった一誠をオカルト研究部に招き入れて一誠にこちらの事情を説明し、初めは下僕として生きて行かないといけないことに落ち込んでいたが、リアスから悪魔の階級、つまり下僕となった悪魔でも爵位を授けられ、自分だけの下僕が持てると知ると、叫びを上げた。
「因みにそこにいる火月は既に自分だけの下僕を持ってるわ。まぁ、彼は特例ではあるけれど」
「なにっ!? じゃ、火月は既にハーレムを!?」
リアスの言葉に過剰に反応する一誠。その問いを朱乃が微笑ましく答える。
「ええ、既に三人いますわ」
「ちくしょうぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!! やはり、イケメンだからか!? どうかハーレムの作り方を教えてくださいお願いします!!」
「忙しいな………………………」
悔やむように叫んだと思ったら土下座で懇願する一誠に呆れる。
「さっき部長が言っただろう? 俺は部長と同じ上級悪魔で下僕を持てるがこれは本来ならあり得ないことで特例中の特例で条件付きでそうなっているだけだ。普通ならどんなに頑張っても数百年の単位で頑張らないと上級悪魔にはなれないんだよ」
「それでもハーレムが作れるだけ羨ましいんだよ!!」
「泣くなよ………………………」
ガチ泣きする一誠に少し引いた。
『てか、ドライグの宿主のスペック低すぎだろう?』
アルドが一誠が発現したのは
「とにかくここにきちんと前例があるのだから貴方も頑張りなさい、イッセー」
「はい! 俺、頑張ります!!」
兵藤一誠の悪魔人生が始まった。
まずはチラシ配り。
一誠の悪魔人生が始まって数日、ついに一誠にも契約取り。
……………………の筈なのだが。
残念なことに一誠の魔力は低すぎて魔法陣が反応せず、前代未聞の足で直接現場に行くことになった。
『ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!』
「笑ってやるなよ………」
残念過ぎる一誠にアルドは高笑い。流石の火月もこれには同情する。
『無様! ドライグの宿主、無様! 残念過ぎる~宿主に~はい! 嘲笑♪』
一誠と一誠の内に宿るドライグを嘲笑うように歌い始めるアルドに嘆息する。
アルドとは長い付き合いなので結構自由な性格なのは知っている。
気紛れで、戦いが好きで、自由で、とまさにドラゴンらしい性格をしている。
『俺、お前さんが宿主でよかったぜ』
「俺も、お前がいてくれて助かるよ」
アルドがいなければ母と一緒に死んでいたかもしれない。これまでもアルドのおかげで助かったことは数え切れないほどある。
「…………………はぁ、色々と前代未聞ね、イッセーは」
「あらあら、面白いではありませんか?」
額に手を当てながら嘆くように呟くリアスに愉快そうに笑みを見せながら火月の背後に回って抱き着く朱乃。
なんで抱き着いてくるのか、特に理由はない。強いて言うのならただのスキンシップだ。
火月もそれがわかっているから特に何も言わない。
すると火月は何かを思い出したかのように小猫に言う。
「そうそう小猫ちゃん。そろそろ―――」
「しーろーね♪ ただいまにゃ♪」
「黒歌が帰って、来たね………………………」
いつの間にか小猫の背後から姿を現した和服を着た猫耳の女性、黒歌が小猫に抱き着く。
「…………暑苦しいです、黒歌姉さま」
「久しぶりなのに冷たいにゃー」
そう言いつつも抱き着くことをやめない。
黒歌と小猫、本名、白音は妖怪のなかでも上級妖怪の一種である猫魈の生き残りであり、妖術だけではなく、仙術も使いこなす。
黒歌は元々は別の悪魔の眷属、
その追撃部隊として火月は黒歌と対峙したのがきっかけだった。
『はぐれ』となった猫魈を捕縛、殺害の命を受けた火月だったが、対峙して気付いた。
こいつは、黒歌は力に溺れて主を殺害してはいない、と。
むしろ、自分と同じ。大切な誰かを守ろうとする強い意思がその瞳に宿っていた。
会話を試みようとしたが、聞く耳を持ってくれずに戦闘になり、辛うじて捕縛に成功。黒歌の事情を全て聞いて黒歌の主だったナベリウスの分家の者が後天的に超越者を作り出す研究に携わっていて、黒歌と小猫の父親もそれに協力していることが判明。
二人の両親はその研究の実験で死亡し、当時行くアテも力もなかった二人には断るという選択肢はなく、しかし眷属になったことで力に目覚めた黒歌は主を殺害した。
火月はそれをサーゼクスに報告。黒歌の罪を帳消しにするように頼んだのだが、首を横に振られた。
どんな理由であれ、主を殺した悪魔を罰さないわけにはいかない。
罪は軽くはなるも罰は必然。黒歌は処罰は避けられなかった。
―――だが。
その罰は姫島火月の眷属となり、主の命令に従う。という寛大な処罰だった。
黒歌の首には主である火月の命令には逆らえない様に高度な術式が施された首輪が嵌められている。
こうして黒歌は火月の眷属、
こうして姉妹は仲良く生活している、というわけではない。
一度ははぐれとなった黒歌のせいで小猫は精神崩壊まであと一歩まで心を追い詰められて今でも和解はしたが、わだかまりは消えてはいない。
「あ、火月。ただいまにゃ」
「お帰り。どうだった?」
「…………………そうだったわね。火月に報告したいことがあったわ」
不意に真剣な顔で部室の外に視線を向ける黒歌に火月も頷いて姉から離れて二人で部室を後にする。
「それで? 何が――――っ!?」
部室を出て周囲に誰もいない場所まで足を運んだ火月は黒歌から報告を聞こうと思って尋ねようとした瞬間、黒歌に口を塞がれた。
「ジュル、チュッ、んぅ………………はぁ………………………」
「んっ、く、黒………………歌…………な、」
突然口づけをされて舌で口の中を蹂躙される、と。黒歌は一度口を離して妖艶に微笑む。
「ふふ♪ 久しぶりの火月の味にゃ」
「………………………………報告は?」
「火月と子作りしたいにゃ♪」
「ないのね………………………」
悪戯に成功したように小悪魔な笑みを浮かべる黒歌に溜息を漏らすも、黒歌はもう待ちきれないかのように再度唇を重ねる。
「ふぅ…………んっ、ちゅ………………ねぇ、しよ?」
「………………………家まで我慢は?」
「無理」
即答で返す黒歌は着物をはだけさせてその豊満な胸を曝け出す。そしてその場に膝をついて火月のズボンに手をかけて陰茎を露にすると、早速と言わんばかりに口に入れる。
「ジュル、チュル、ふぅ…………ンン、ん………………………」
陰茎を口いっぱいに頬張って激しく頭を前後に振るう。口の中で陰茎が我慢汁を出しながら射精しようと震えているのが伝わってくる。
「ちょ、黒歌……………いきなり、激しい………………」
快感に身を震わせながらも初めから激しく刺激を与えられて火月の我慢は早くも限界に近づいていた。だが、そこで黒歌は緩めるようなことはせずに更に激しく、刺激を加える。
「んっ!」
そして火月は黒歌の口の中に思い切り射精した。黒歌の口から溢れ出ようとする精子。それを黒歌は陰茎を口にしたままゴクリ、ゴクリと飲み込んでいく。
「んっ、んっ……………ゴク、ンぐ……………はぁ、ふふ、火月は私の口から子を孕ませる気かにゃ?」
絶頂した火月の快感に打ち震える顔を見ながら悪戯笑みを浮かべる。すると、黒歌は壁に手をついて臀部を火月に向けて突き出す態勢を取ると、誘惑するように尻尾と臀部を振る。
「このエロ猫………………………」
「あら、猫又はエロいのよ?」
妖艶な笑みで皮肉を受け流す黒歌に火月は半分自棄になって黒歌の腰を掴み、自身の陰茎を黒歌の秘部に一気に挿入する。
「んにゃ! はぁ! あ、ああ! いい、気持ち、いいにゃ!」
「ああ、俺もだ」
先程の仕返しとして一気に挿入して激しく腰を振ってぶつけ合わせ、黒歌の子宮内を容赦なく蹂躙する。
「もっと! もっと、ちょうだい! 子種を私の中にいっぱい出して!!」
獣の本能か、黒歌は発情した猫のように恍惚な表情をしながら子種を求め、射精を催促するかのように膣内を締め付けてくる。
ぎゅうぎゅうに締め付けられた陰茎は快感が一気に増大して絶頂が加速する。
「いい、滅茶苦茶にしていい、から! 孕ませて! 私の
自らも腰を振って射精を促す黒歌。その期待に応えるかのように火月は思い切り黒歌の膣内に射精する。
口でされた時とは比較にならないほど溢れ出てくる精子は黒歌の子宮を満たしていく。
どれだけ出たのかわからないほどに射精した火月は呼吸を整えながら抜くと、黒歌の秘部から精子が零れて太ももに流れ落ちていく。
「にゃはは、火月は獣にゃ、野獣にゃ」
「エロ猫に言われたくない」
笑みを見せながらからかいの言葉を投げる黒歌に肩を竦める。
二人は身だしなみを整えて匂いを魔法で消して部室に戻るも、リアスと朱乃はまるでわかっているかのように呆れ、微笑む。
「………………………………野獣先輩」
ぼそりと呟いた小猫に火月は肩を震わせた。
そして一誠が戻ってきて黒歌を見ると、「誰だ!? この和服猫耳美女は!?」と叫んだ。