姫島姉弟の歪の愛を受け入れたリアスに朱乃はこれで何の遠慮も配慮もなく火月と一緒になれることに喜ぶ。だが、リアスも負けじと朱乃に対抗する。しかし、今の火月はまだ幼い子供のまま。まだ元の姿に戻る気配がなく、アザゼルが何かしらの対策を持ってくるのを待っている。
その間、一誠やアーシアも仲間である火月の面倒をみようと遊ぶに来るも、幼い火月はアーシアはともかく一誠の扱いは酷かった。もはや邪険していると言ってもいい。
ドラゴンの雄は他生物の雄が大嫌い。もしかしたらドラゴン系
男には触れさせようともしない火月。けれど、女性には寛容というわけでもなく基本的の火月の世話は姉である朱乃がみている。リアス達では駄目というわけではないが、懐こうとはしてこない。
特にリアスは積極的に火月の面倒をみようとするが、それでも懐いてはこない。だがしかし、そんな気難しい火月にも懐く女性がいた。
「あらあら」
「どうして…どうしてなのよッ!? どうしてグレイフィアには懐くのよ!?」
涙目で叫ぶリアスの視線の先にはメイド服にその身を包む銀髪の女性、グレイフィア。そのグレイフィアの腕の中には火月が無垢の笑みを浮かべてグレイフィアに抱き着いている。
朱乃は悔しがるリアスを苦笑しながら宥めるのであった。
「えっと……」
そんな
「まぁ、リアス。火月くんにとってグレイフィアはもう一人の姉だと思っているぐらいに慕っているんだ。懐くのも当然のことだよ」
「お兄さま……」
妹を宥める魔王さま。
幼くなった義弟の様子を見にきたサーゼクス。その付き添いでサーゼクスと共に訪れたグレイフィアに火月は朱乃から離れてグレイフィアに抱き着いたのだ。
これまで実姉である朱乃以外に誰も懐かなかったのにグレイフィアを見た瞬間に、火月はグレイフィアに抱き着いたのだ。その光景に微笑ましいという気持ちよりも何故という気持ちの方が強かった。
「さて火月くん、そろそろお義兄さんのところにこないかい?」
義弟を抱きたい一心で手を伸ばすが、火月はその手をビシッと叩いた。義弟はなかなか手厳しかった。
「……」
笑顔のまま固まる魔王様。よほどショックだったのだろう。
「まったく……」
グレイフィアは火月を抱えながら呆れるように息を漏らし、甘えてくる幼い義弟をよしよしする。
「リアスお嬢さま。火月さまはまだ元には戻られないのですか?」
「……ええ。アザゼルが色々と調べているみたいだけどまだ」
もうそれなりの日数が経っているのに火月が元に戻る気配はない。だからもしかしたらずっとこのままかもしれないという不安が脳裏を過る。
「それは困りましたね。火月さまにはまだまだ教えなければならないことが沢山ありますのに……」
火月は魔王を目指している。
自身と姉のような存在を生み出さない為に魔王を目指しているのはグレイフィアは知っている。だからその夢を後押しする為に色々と教育を施しているのだ。
火月にとってグレイフィアは姉のような存在でもあり、師匠でもある為にグレイフィアが火月を育てたと言っても過言ではない。
そう、性教育の方もグレイフィアが身を持って教えたのだ。
それは数年前、火月が14歳になった頃。
火月は冥界、グレモリー家で世話になりながらグレイフィアやルシファー眷属の下で様々な教育を受けていた。姉である朱乃を護る為に強くなり、遂には
『
火月も魔王となる為の一歩を踏み出せたことに意気込みと更なる昇格にやる気を漲らせていた。
そんなある日のことだった。
「あークソ。
今日の修行相手はルシファー眷属の
『それでもだいぶ強くなったんじゃねえか? あの
火月に宿るドラゴン、アルドエイクがそう告げるが火月は首を横に振る。
「沖田さんは本気なら俺は五回は殺されてる。それに今日の修行相手がグレイフィアさんなら『この程度で満足してはいけません。次はもっと厳しくします』って言われるぞ?」
現状に満足させずに更なる向上を意識させるグレイフィアの教育。厳しくも火月は素直にグレイフィアに尊敬の念を抱いている。
純血の悪魔でも転生悪魔でも、ましてや悪魔とのハーフですらない火月の魔王になりたいという夢を笑うことも貶すこともなく、その夢に協力し、教育を施してくれるグレイフィアには火月は感謝しかない。
「本当、サーゼクスさまが羨ましいな。グレイフィアさんみたいなヒトと結婚できて……」
グレイフィアを妻にもつサーゼクスに羨望の念を抱く火月はまだ実姉である朱乃と歪んだ愛を育んではいない。勿論、家族として愛してはいるが、一人の女としてはまだ愛してはいなかった。
とはいえ、姉に近づく
「それにしても夜にグレイフィアさんに呼ばれるなんて珍しいな……。それも風呂上りになんて」
グレモリー家に住んでいた頃の火月のスケジュールは基本的に朝と昼が悪魔社会や一般常識、マナーやダンスなどといった勉強とルシファー眷属の下で戦闘訓練を受けるが、夜は基本的に自由時間。大抵はリアスや朱乃と一緒に何かするのだが、今日は珍しくもグレイフィアに呼ばれている。
『入浴を済まらせらすぐに部屋に行きなさい』
食事を終えた火月にグレイフィアがそう耳打ちした。何をするのかはわからない火月ではあったが、グレイフィアの言われた通りに入浴を済ませて真っ直ぐ部屋に向かう。
(部屋だから流石に戦闘訓練じゃないだろうな……。それに入浴を済ませたらって言っていたし、寝る前の勉強? でもそれなら昼間にちゃんとやっている。あ、もしかして抜き打ちテストか? それはあり得そうだ)
嫌だなー、と思いながらも自身の部屋に到着した火月は自身の部屋だというのに緊張気味にその扉を開ける。
「お待ちしておりました。火月さま」
そこにいたのはいつものメイド服姿のグレイフィアに火月はゴクリ、と生唾を飲み込みながら部屋に入って扉を閉める。
「も、問題用紙は……?」
「はい?」
思わぬ発言にグレイフィアは怪訝そうにするもすぐにその理由に納得した。
「何か勘違いなされているようですが、テストは行いません。それなら昼間の内に行っています」
「そ、そうでしたか……」
抜き打ちテストではないことに一安心する火月だが、それではどうして自分がここに呼ばれたのかわからない。
そんな火月にグレイフィアは告げる。
「火月さま。僭越ながら今日より私が火月さまの性教育を施させて頂きます」
「はえ?」
その言葉に火月はかなり間抜けな声を出した。
「…………えっと、保健体育ですか?」
「はい。ですが実際に私と性行為を行って頂きます。私ではご不満があるでしょうがそこは目を瞑って頂けると……」
「いやいやいやいやいやいやいや!! 不満なんて全然ないですから!! むしろ初めての相手がグレイフィアさんで嬉しいと言いますが……って違うだろ!? 俺!!」
混乱する火月は一度大きく深呼吸をして尋ねる。
「えっと、グレイフィアさん。どういうことか事情を説明してください……」
「以前、サーゼクスさまとの戦いで火月さまは上級悪魔になられました。それはグレモリー家に仕える身としても大変喜ばしいことです。ですが、悪魔社会に生きる為にも女性に慣れておく必要があります」
「……慣れている方だと思うのですけど」
というよりも基本的に火月は女性に囲まれていることが多い。主な相手は眼前にいるグレイフィアやリアスや朱乃だが、ソーナやセラフォルーとも交流がある。
男性よりも女性の方が交流を持っている火月だが、グレイフィアはそれを否定した。
「それは身内相手です。上級悪魔として悪魔社会に生きるのでしたら他の女性とも交流を深めなければなりません。そのなかには誘惑を得意とする女性悪魔も大勢いらっしゃいます。火月さまと既成事実を作ろうとするヒトも現れるでしょう」
「俺と……? でも俺、純血の悪魔でもありませんし、上級悪魔になったばかりですよ?」
それを聞いたグレイフィアは思わず頭を抱えた。
「火月さまはご自身の価値を理解なされていないようなのでご説明させて頂きます。確かに火月さまは純血の悪魔ではありません。ですが、火月さまは魔王であるサーゼクスさまに傷をお与えになったのです。それは誰でもできるというわけではありません。それができる上級悪魔など数えた方が早いでしょう…」
「でも、あの時はサーゼクスさまは本気ではなかったですよ?」
「それでもです。兎に角、火月さまには女性に慣れて頂きます。その為にも女性と性行為を行い、耐性を付けて頂く必要があるのです」
「その相手がグレイフィアさんですか……? でもグレイフィアさんにはサーゼクスさまが……」
「主から許可は頂いております。ですから何も気に止むことはありません。今の私はサーゼクスの妻ではなく、グレモリー家に仕える者として火月さまを教育させて貰います」
教育は教育でもその前に性がつく教育だが。
「……」
火月は難しい顔を作る。初めての相手がグレイフィアで嬉しいという気持ちもあれば申し訳ないという気持ちもある。複雑な心境を抱く火月をグレイフィアはベッドの上に押し倒して火月の手を取り、自身の胸に触れさせる。
「グ、グレイフィアさん……」
「これが女性の胸です。揉んでみてください」
火月に跨う態勢で火月の手を取って両胸を揉ませるグレイフィア。火月は掌では収まり切れないその胸を揉み始める。
(柔らかい……)
メイド服の上からでもわかる胸の柔らかさ、そしてその重量感。両手を、指を動かすたびにそれが伝わってくる。
(でもこれ……もしかしてブラをつけてない……?)
ブラの感触が伝わってこない。ということは今のグレイフィアはノーブラ。本当の性教育を施す為にこの部屋にやってきたのだろう。
「んっ…そ、その調子です……上手ですよ……」
薄っすらと頬を染めながら褒める。しかし、火月も年頃の男の子。グレイフィアの胸を揉んで既に陰茎がズボンの中で臨戦態勢となり、火月の上に跨っているグレイフィアは臀部から感じる堅い感触にはすぐに気付いた。
「……若い男の子ですものね」
薄っすらと笑みを浮かばせながら火月のズボンをズラして陰茎を取り出して指先で撫でるように触り始める。すると、陰茎はビクッと驚いたように動いて火月も初めて異性に触られたことに顔を赤くする。
「グレイフィアさん、俺……その……」
何か言いたそうにする火月にグレイフィアは優しく微笑む。
「誰でも初めてはあります。今日は私が動きますから」
経験がない火月の為にグレイフィアはまずは
(大きい……)
男性の陰茎は夫であるサーゼクスのしか知らないグレイフィアだが、これはそれ以上。微かに不安が過るもここで終わらせるわけにもいかず、グレイフィアは陰茎の先端を舐める。
「ん、ぺろ……ちゅ、ちゅる……」
銀色の髪を揺らしながら、唇のリングでカリ首をしごき上げる。鈴口や亀頭周辺には舌がうねうねと這い回る。
「ちゅ……ちゅば…ふっ……ん……」
別段、グレイフィアも経験が豊富というわけではない。火月の反応を確かめながら口と舌を動かしているに過ぎない。それでも女性経験のない火月には十分過ぎる程に刺激的である。
「……あ、う……」
グレイフィアの口の中が暖かくて気持ちがよく、思わず声を出してしまう火月は込み上げてくる射精感を必死に抑えながら耐えようとするが、口の中で這い回るグレイフィアの舌が射精感を高めていく。
初めての
「んぐっ……ん……」
火月はグレイフィアの口の中で射精した。
びゅるびゅると口内に精液が吐き出されるグレイフィアはその量から口内では受け止めることが出来ずに思わずゴクリと飲み込んでしまう。
熱く、量も多い火月の精液。喉の奥にまでこびりつくような粘液に引っかかりながらもまだ射精が止まらない火月の精液を受け止め続ける。
「んっ……んん、ふっ」
長く量も多いその射精は若さゆえのものだろう。それでもグレイフィアはそれを受け止めて飲み込んでいく。初めての相手を火月本人に選ばせることなく、既に男性経験があるどころか、子供までいるグレイフィアが火月にとって忘れられない思い出となるのだ。だからせめて嫌な思いだけはさせまいと、グレイフィアは必死に奉仕するのだ。
グレイフィアにとってせめてもの救いが、『初めての相手がグレイフィアさんで嬉しい』とそう言ってくれたことぐらいだ。嫌な思いだけはしないでいてくれることに安堵するも、それでも少しでも良い思い出、経験にしようとグレイフィアは火月に跨り、本番を行使しようとするが―――
その際、火月に押し倒された。
「か、火月さングっ!? んん!!」
押し倒されたグレイフィアは火月に乱暴にその唇を奪われた。ただ若気の衝動に身を任せた乱暴で激しい口づけ。歯と歯をカチカチと当てながら強引に舌を口内に入れて貪るようにグレイフィアの口腔を蹂躙する。
「ンンッ! ン、ハァ…か、フッ! ンン、ン!!」
女性相手にはもっと優しくするようにと注意しようとするも、火月はグレイフィアの言葉など聞く耳も持たずにただ本能のままにグレイフィアを貪る。その瞳は既に理性という枷が壊れた獣。今の火月にはただグレイフィアを貪ることしか考えていない。
そして、顎が外れるかと思うような乱暴な口づけが終え、火月はグレイフィアのスカートに手をかける。既に爆発寸前の火月は本能のままにグレイフィアの下着を破り、秘部に自身の陰茎を押し込んだ。
「ひぐ!?」
挿入しただけでグレイフィアは背筋が仰け反り、絶頂した。
強引に挿入させられ、膣内を乱暴に穿つ火月の陰茎にグレイフィアは痛みと同時にそれ以上の快楽に襲われる。
勿論グレイフィアもそのつもりでいた。今日ここで火月の筆おろしをするつもりでいた為に覚悟はできていた。けれど想像以上以下以前に
「くっ、んっ、ふぐ……ン……」
若気の衝動に身を委ねて本能のままにグレイフィアの子宮内を乱暴に掻き乱す火月にグレイフィアは声を押えようと必死に堪え、シーツを強く握りしめる。けれども火月が動く度に揺れる大きな乳房に火月は服の上からもお構いなしにしゃぶり始める。
痛いぐらいに揉みしだかれて吸われるグレイフィアの乳房。秘部も滅茶苦茶にされてもはや教育どころではない。どうにか火月の正気を取り戻そうとするも、口を開けばどうしても官能的な声を出してしまう。
もはや、火月が満足するまでグレイフィアはただその身を蹂躙されるしかなかったのだ。
そして―――
「~~~~~~~~~~~~ッッ!!」
火月は容赦なくグレイフィアの膣内に精液を注ぎ込んだ。
長く、最奥まで精液を注ぎ込む火月。注がれる度にグレイフィアは快感にその身を打ち震わせるも、少しだけ安堵する。
(こ、これで、少しは落ち着きを……)
これだけ射精をすれば少しは落ち着きを取り戻してくれる。そう思ったグレイフィアであったが、その考えは甘かった。
「え?」
膣内で大きくなった陰茎にグレイフィアは思わず声を出してしまう。そう、火月はまだ獣のままであった。
そして再び、火月はただグレイフィアを貪るのであった。
(結局あの日は教育どころではありませんでしたね……)
朝になっても止まる気配はなく、一晩中子宮内に精液を注ぎ込まれたグレイフィアはあの日以上に妊娠を危惧した日はない。それだけ自身の膣内に射精されたのだ。
いくら悪魔が極端に出産率が低いとはいえ、本当に妊娠してもおかしくはないほどだった。無論グレイフィアも事前に避妊薬は飲んではいたが、それでも危惧した。
その日は結局、グレイフィアがどうこうする前に火月の方が体力の限界を迎えてすぐに眠りについたからよかったものの、あのまま続けていたらどうなっていたか、想像すらできない。
それから回数を重ねるたびに手加減と女性の扱い方を覚えていったが、それはそれで火月に眠る何かを目覚めさせてしまった気がしてならない。
グレイフィアは自身の腕にいる火月に視線を向けると火月は笑みを見せる。
(……このまま元に戻らなければ私が育てましょう)
割と本気でそう考えたグレイフィアであった。