グレモリー眷属の修行が始まってから五日が経過した。
始めは逃げてばかりの一誠だったが、三日目からは果敢にも立ち向かい、蹴り飛ばされ、攻撃しようとし、蹴り飛ばされ、攻撃を防御した上から蹴り飛ばされる。
一誠は何度も空から落ちる体験をしたかいもあって受け身が取れるようになった。
「よし、今日はここまで」
「お、おう………………………」
満身創痍の一誠を抱えながら別荘に帰る火月は治療をアーシアに任せて今日の修行の成果をリアスに報告しようと廊下を歩いていると―――
「おかえりにゃ」
ばったり、と黒歌と遭遇した。
「ただいま。そっちはどうだった?」
「んーぼちぼちかにゃ。白音も仙術も使えるようになったし、マシにはなってきたわね」
「そっか」
「でも、修行ばっかで飽きてきたところだから刺激が欲しいわね」
妖艶に微笑む黒歌は火月とキスできる距離まで近づくと、そのまま軽く唇を重ねて逃げられない様に抱き着き、首筋を舐める。
「ちょ、黒歌………こんなときまで―――」
「うるさい子にはお仕置きにゃ」
「痛ッ!?」
ざらっとした猫特有の舌触りが火月の首を伝わり、制止の声をなげようとしたら肩を噛みつかれた。
猫のように鋭い歯というより牙が火月の肩に噛み跡ができて血が流れる。
「火月?」
すると、その声が聞こえたのか、姉である朱乃が廊下から顔を出す。続けてリアスと小猫もやってくる。
よかった、と安堵していると、朱乃は不思議そうに首を傾げた。
「朱乃、どうしたの?」
「いえ、今、そこから火月の声が聞こえた様でしたので」
「気のせいではないの?」
不思議そうに会話をするお姉様たちに火月は怪訝した。物陰に隠れているわけでもなく、ちょっと顔を横に向ければすぐに見つかるところにいるのに、まるで火月と黒歌の姿が見えていないかのように――――
「黒歌、何をした?」
「ふふ、不可視の魔法をちょっとね♪」
小声で会話する二人。
先程のキスは不可視の魔法を火月にかけて姿を視えなくしたと素直に吐いた。
「今すぐ解いて」
「いや、言ったでしょ? 刺激が欲しいのよ。それとこの魔法は姿を視えなくするだけだから声でも出したらすぐにバレるわよ?」
そう告げて火月の股間に手を伸ばして陰茎を取り出す黒歌は手で火月の陰茎を刺激しながら服の上から乳首を甘噛みする。
「くぅ………………………」
「ふふ、可愛い顔にゃ♪」
反応する火月に嗜虐心が擽られた黒歌は余計に困らせたくなる。
ちょっと壁を蹴って音を出した。
その音に小猫が反応した。
「どうしたの? 小猫」
「………………………………今、あそこから物音が」
小猫が指す場所は火月と黒歌がいる場所。それに焦る火月。
こちらを怪訝そうに見据えている三人に冷汗が流れるも、黒歌は愉快そうに微笑む。
「どうしたのにゃ? 酷い汗にゃ」
「誰のせいだ、誰の!?」
三人に聞こえない様に小声で話す。だが、黒歌は止まらない。
こういうのを待っていた、と言わんばかりにその場にしゃがみ、先ほどまで手でしごいていた陰茎に涎を垂らす。
そして、自身の豊満な胸の間に挟む。
「ふぅ~~~~~~~」
「いい反応にゃ」
左右の胸を上下に動かして刺激を与えながら羞恥と快楽に震える火月の反応を楽しむ。
「一応、調べてみましょうか。万が一に侵入者がいるかもしれないわ」
真剣な顔で言うリアスに朱乃も小猫も真剣に頷く。
―――違います来ないでくださいお願いします!
近づいてくる三人に本気でそう願った。
調べる三人との距離はもう数メートルもない。少しでも音や声を出したら見つかってしまう。それなのに黒歌は止まらない。
パイズリしながら火月の反応を恍惚な笑みを浮かばせながら楽しんでいる。
射精したら匂いでバレてしまう恐れがある。だから、必死に射精しないように堪える。
「気のせいだったようね」
「ええ、そのようですわね」
「………………………………ですね」
三人は二人の存在に気付かないままその場を離れて行く。廊下を曲がって姿が見えなくなるのを確認してほっと一安心すると、これまで堪えていた我慢が一気に緩まって黒歌の胸の中で射精した。
「どんどん出てくるにゃ」
胸の中で熱くて白い粘液が黒歌の胸を犯すかのように出てくる。胸から香る精液のイカ臭い匂いが雌としての本能を刺激する。
「く~~~ろ~~~か~~~~~~ッッ」
「にゃ!?」
弄ばれた火月は怒髪天に衝くほど怒り、黒歌をその場で押し倒す。
「そんなに欲しいのならくれてやる!!」
感情のままに陰茎を一気に黒歌の膣内の奥にまで叩き入れる。
「にゃぁぁぁあああああああああああああっっ!! ひぐっ! いい、これ、これにゃ! これが欲しかったの!」
「このエロ猫! 時と場所ぐらい弁えやがれ!!」
乱暴に、それこそ強姦しているかのように強引に犯す火月に黒歌は嬉しそうに喘いだ。
「このドMの淫乱猫! もう二度とこんなことしないように今度から徹底的に調教してやるから覚悟しろ!!」
「はい、します! されます! 火月好みに調教されるにゃ! だから、もっと、もっと犯して! 火月のことしか考えられなくして!!」
喘ぎながら潤った瞳で調教を求める黒歌の膣内に火月は容赦なく中出しした。
「ふにゃぁぁぁああああああああああああああああああっっ!!」
喘ぎ声を上げる黒歌は快感に全身を震わせながら意識を手放す。それを見て一息吐く火月。
「ふぅ~、まったくこの猫は…………」
「あの、火月くん。お楽しみだったところ申し訳ないのだけど………………………」
不意に背後から声が聞こえて火月は石像のように固まった。
そして、錆びた人形のように後ろを見ると、祐斗が困ったように苦笑していた。しかし、あられもない黒歌や火月を見ない様に視線だけは外してくれる。
どうやら黒歌が意識を手放したせいで魔法が切れたようだ。
「廊下でそういうのは、少し勘弁して欲しいかな?」
「違うから!」
それから火月は土下座して弁明した。
祐斗もこの事は忘れてくれることに心から感謝した。