折木奉太郎が千反田えるを家に呼ぶ話。
両思いの2人の先が気になって書きました。
R-18と付けてますが実際はR-15くらいです。
いわゆる両思いとして、千反田えるの恋人となって1年近く経っただろうか。
あの華やかな春は色褪せることなく俺の日常をほどよく彩るのだった。
疲れを感じない距離、足りないものなどないと思っていた。自分の口から言葉が溢れるまでは。
折木「千反田…今週末俺の家来ないか」
千反田「勉強か何かでしょうか?」
折木「…ちがう、そうじゃなくて」
千反田「?」
折木「今週末は、親も仕事で家を空けていて姉もまだ日本には帰ってこない。だから二人で…」
千反田「…!」
折木「ま、まあその、あんま気にすんな…なんとなくで言っただけ」
千反田「わ…わかりました。その、少し考えさせてください…」
あまり俺の顔を見ないまま恥ずかしそうに俯いた千反田は足早に帰っていった。
これはやらかしたと思ったが、千反田はあっけなく週末俺の家にきた。
突然家のチャイムが鳴る
折木「…」
千反田「…来ました」
折木「よ、ようこそ!(声が裏返る」
二人向き合って正座で座る
千反田「ご、ごめんなさい気が回らなくてなにもお茶菓子とか持たずで来てしまって…」
折木「お、おかまいなく…えっとそれで…」
千反田「…あの!折木さん。私、ちゃんと心構えをしてきたので…それに最近ずっと折木さんのことが頭から離れなくて、その、気になるんです今までよりずっと折木さんのこと」
恥ずかしそうに顔を赤らめた千反田がこっちを見つめた。
折木顔を赤らめてゆっくり千反田を見る
折木「…俺もずっと千反田のことばかり考えてる」
ゆっくり千反田の頬に触れる。
こんな経験今までの俺の人生に一秒たりともあっただろうか。いや、ない。自分でも驚くほど自然に千反田に触れられた。
ゆっくり体ごと千反田に近づく。
千反田のまつげが俺の目をかすめたところで唇と唇が重なった。
千反田の唇は柔らかかった。それ以上に温かくて震えていて、離れたくなくて思考が止まりそうだ。
不意に舌が触れる。
千反田「っん」
千反田の小さな声に全身を何かが駆け巡るような感覚、気づいたら俺は千反田の口に無理やり舌をねじ込んでいた。
ああ…やばい、灰色とかバラ色とかもうどうでもいい。
千反田「んん…おれきさんっ!」
名前を呼ばれて我に帰る。
折木「わ、悪い千反田…すまん…」
千反田「いっいえ、そうじゃなくてその、なんかあの私おかしくなりそうで…その折木さん、私」
頰を赤らめながら荒れた息でなんとか言葉を紡ぐ千反田を見て俺は一旦落ち着けと自分に言い聞かせ千反田を抱きしめた。
折木「ふう…」
理性を保たねばと呼吸を整えた。
ふっと離れて千反田の顔を見ると真っ赤に染まっていた。
俺は頭が回らないまま言葉を紡いだ。
折木「俺、千反田が思っている以上に…いや、俺が思っているよりもずっと、お前のことが好き…だ」
千反田「!」
千反田は少し驚いたように体をびくっとさせた。
千反田「っ……私も、折木さんが大好きです」
顔を赤らめながら笑う千反田を俺はもう一度抱きしめた。
全然R-18じゃなかった、ごめん。