「体育祭の出場権ゲットぉぉぉぉおおおお!」
「え"っ?!」
「そうなのかい!よかったじゃないか!」
「うん!正直に言えば目立ちたくなかったけど、コスチュームは仮面かぶるからもうどーでも良いやって思って」
「へえ、じゃあまた一位狙うの?」
「もちろん、みんなを完封する!」
「「頑張って……/頑張れ!」」
体育祭があった日の夜、家で二人並んで食後にソファに座ってる時の会話
(体育祭中の内容が全くないのには触れないで下さい)
「今年も初戦敗退かー、環ドンマイ」
「そう言う雅は優勝おめでとう」
個性に頼り切らず、武術も用いて戦ってる姿はとってもかっこよかった
「それにしても、すごい声援貰ったなぁ……」
試合中、雅のファンクラブの人達が凄く演奏をしていて、雅専用応援団と化していた
「凄かったよね、あの人達」
「うん、多分無意識のうちに引き寄せちゃったんだと思う」
フッと遠い目でそう言っている
「そんなことまでしてるんだ、その個性」
「うん、最近さ、人がえげつないくらい引き寄せられる、本当に困る……また制御が間に合ってない……」
個性を制御しきれず、催淫を振りまいて過ごした経験がある雅
彼女の中でそれは大分トラウマだろう
「今は少しでも好意を持ってる人の想いを増幅させているくらいだけど、このままだったら大変なことになりそう……」
そう言いながら、想像してしまったのだろう、顔が歪む
「ダメだ……最早それ公害になる……」
「どこまで想像したの?」
「すれ違ったり、私を見た人、全員私に付いてくる、しかも愛の告白付きで」
項垂れながら顔を覆っている
「あー、それは大変そう……」
「制御しないと………環手伝ってくれる?」
「もちろんいいよ」
「ありがと、それじゃ早速、今は個性出てる気がする?」
「するよ」
「どのくらい?」
「うっすら香る位」
そう答えると、何かを思考する顔になったかと思うと、周りの空気を撫でるような動きをする
すると、空間を覆っていた花の匂いが全くしなくなった
「どう?」
「しなくなった」
「よかった、これなら人は寄ってこないね」
そう言いながら、嬉しそうに笑うと、その瞬間、また花の匂いが薄く漂う
「あ、花の匂いがする……」
「え?」
「笑った瞬間、ふわって」
「…………マジかー」
そう言いながら頭を抱えると、匂いがましになる
「次はましになった」
「私の気持ちと連動するのかぁ、もうそれ私ロボットにならないと催眠効果なくならないのかな?」
「そうだね」
そう同意を表すとガックシと肩を落としている
「仕様がない、睡さんに本格的に特訓付き合ってもらおう」
「いいと思うよ」
「そういえば、私ビッグ3抜けた意味なかなってしまったね……」
「そういえば、そうだね」