※この作品はR-18です。

最強花魁   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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あんまり、台詞の前に名前を入れるの好きじゃないんですけど、どーしても、登場人物がくて、読みづらく感じたので、一部名前入れました




・其の十三・期末考査

 

「どうして雅は入院して学校休んでいたはずなのに、そんなに勉強できるんだ……」

「入院中も勉強を怠らなかったからよ、まだまだやらないといけない範囲は多いんだからやるわよ」

「「「「はーい」」」」

 

返事をしたのは、雅が開いてくれた勉強会に参加していた俺、ミリオ、波動さん、甲弓さん

 

「期末は範囲広いんだから、頑張ろう」

 

 

 

 

 

 

IN家、リビングで2人揃って勉強をしていた時、環視点

 

ブーブー

 

通知を知らせる音が鳴り、雅が伏せていた携帯を持ち上げ、誰からか確認してる

 

「あ、出久くんからだ、分からない問題があったのね」

 

そう言いながら、添付されていた写真の問題を解説付きでわかりやすく解き、その写真を送り返してる

 

「次は焦凍くん……君達勉強できないの?」

 

そう言いながらも、サラッと答えを送り返してる

 

「出久くんって一年?」

「そうだよ、私と同じように入院してた内の一人」

「他に誰が入院してたの?」

「焦凍くん、天哉くんの2人、合計3人の一年生が入院してた」

「へえ、そうだったんだ」

「うん、けど、そんなことよりテスト勉強だよ、そこ間違ってる」

「え、本当だ、どうやったら良い?」

「そこはね、一度、1の式の()の中をAで纏めて、計算した後、Xを出して、2の式に代入して計算するの」

「わかった、ありがと」

「全然良いよ〜」

 

 

 

 

 

 

 

期末考査筆記試験終了後

 

 

「期末考査の筆記、みんな手応えはどう?」

 

私がそう聞くと、一番初めに環と目が合った

 

「満点と合格点の間くらいかな……」←天喰

 

軽く挙手しながら答えてくれる、その流れでみんなを見ると、一人一人手を軽くあげながら宣言するように言う

 

「俺はギリギリ合格点」←通形

「私も多分同じくらーい」←波動

「私も」←甲弓

「それなら良かった、後は実技だけね、頑張ろう!」

「「「「おー!/うん…/はーい!/うん」」」」

「じゃ、私はみんなと実技が違うから頑張って」

「は?」

「私、ヒーラーだから今回の試験受けても確実に不合格らしいから、それじゃ不平等だろってことで一年生のサポートが私の試験」

「成る程、いってらっしゃい」

「行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

既に集合してる先生陣の所に雅が集合した時の相澤視点

 

 

「先生方に混ざって私はシレッと立っておけばいいんですね」

「そうだ」

 

たくさんいる先生達

 

「生徒は?」

「もうすぐでバスに乗ってくる」

「了解、で、さっきからずっと気になってたんですけど、どうして校長を捕縛布の中にしまい込んでるんですか?」

 

モゾモゾと上手に隠れるように白い布を動かしていたら質問される

 

「サプライズのためさ!」

 

答えようとしたら、校長が自分で答えた

 

「へえ、そうですか、いいですね」

 

どうでもいいように言っている

 

「絶対いいと思ってないだろ」

「いえいえ、そんなことは無いですよ」

 

そう笑っているが、どこか薄っぺらかった

 

「で、私の役目は、先生との対戦で怪我した人の救護でいいですよね?」

「ああ、そうだ」

「了解です、あ、きましたね、バス」

「お前は後ろに下がっておけ」

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

耳郎・「あれ、先生多いな…1・2・3・…………9?」

上鳴・「一人だけ見たことねぇ先生だな」

飯田・「見たことない人は、雅先輩だ!」

上鳴・「飯田、知り合いなのか?」

飯田・「職場体験の時に助けていただいた」

上鳴・「そうだったのか」

峰田・「先輩、すげぇエロいな……」

飯田・「先輩に対して、そんな発言は控えたまえ!」

相澤・「そもそも発言すんな、静かにしろ」

飯田・「はっ!?俺としたことが、相澤先生申し訳ございません!」

相澤・「かまわねぇから、黙れ」

飯田・「はい!」

 

 

〜要項説明中〜

 

相澤・「というわけだ、それでは合理的にちゃっちゃといくぞー」

飯田・「あの、その前に一ついいですか?」

相澤・「なんだ?」

飯田・「雅先輩も対戦相手の先生の一人として数えるのですか?」

相澤・「数えねぇ、雅はけが人が出たとき要員だ」

飯田・「了解です」

 

 

 

 

 

リカバリーガールとテント待機中、雅視点

 

 

「オールマイトと対戦とか羨ましいですね」

「お前、あんなのと戦いたいのかい?」

 

画面の一つを見ながらリカバリーガールに話しかける

 

「はい、私の個性に対して、どう対処するか、気になりません?」

「それは気になるけど、下手すりゃ対処なんてできずに一発KOだろ?」

 

できれば、あんなお年の人のそんな姿は見たくないけどね、うん

 

特に、あんなぴっちりしたコスチュームとか、うん、想像もしたくないな……

 

「そうですね、全力で個性に頼れば」

 

少々顔を歪めながら答える

 

「その言い方じゃ、あまり頼る気がないみたいじゃないか」

「いやいや、頼りますよ、最初だけ、自分の体術を試してみたいって思っただけですけど」

「ナンバーワンヒーローにそれは危ない考えじゃな」

 

生徒2人をフルボッコにしているのを見ながらリカバリーガールが言っている

 

「そうですか?素手と刃物の差は結構ですよ?」

「個性は使わないのに、武器は使うつもりなのかい」

「もちろんですよ、和傘に仕込み刀、簪、後、鉄下駄」

 

簪をくるくると手で回しながら微笑む

 

「そのコスチューム、実は怖いのぉ」

「しょうがないじゃないですか、私はか弱いんだから」

「イレイザーに鍛えられてか弱いという言葉から程遠くなってしまったじゃないか」

「そんなことないですよ、戦闘向きの個性に比べれば、私なんて」

「人には向き不向きがあるから仕様がないじゃろ」

「まぁ、そうなんですけどね」

 

 

 

 

 

 

〜緑谷&爆豪&オールマイトが戻ってきた後〜

 

「うっわ、ボッロボロじゃん」

「やりすぎだよ、あんた」

 

救護テントに行くと、相変わらず際どい格好の雅さんとリカバリーガールがいる

 

「ちょっと、とし……オールマイトその爆発くん渡してください」

 

オールマイトが抱えていたかっちゃんを気絶したまま、運んでいたのを受け取ろうとしている

 

「本名は黙っていて欲しいなぁ、雅、後、彼は爆発くんじゃなくて、爆豪くん」

「いいから渡してくださいます?」

「はい」

 

言葉上は丁寧だが、どこか影のある笑みで急かしている

 

「お、オールマイトを下の名前呼びっ……」

 

途中で言い換えていたが、下の名前呼びをしていたので、驚きでアワアワとなる

 

「爆豪くん、結構重いよ?大丈夫?」

「なめないで下さい、人ひとり運べないわけないでしょう」

 

そう言いながら、両手でかっちゃんを奪い取った

 

そのまま、重さを感じさせない足取りでお姫様抱っこしたまま、ベッドに運んでる

 

「かっちゃんの事をお姫様抱っこしてる……」

「出久君も怪我してるでしょ、リカバリーガールに先に治療してもらって」

 

ベッドに座り、下半身だけ、ベッドに下ろし、上半身を抱き締めながら言われる

 

「は、はい!」

「えっとこの、爆豪……何君?」

 

慌てて返事をすると、名前を聞かれる

 

「か、勝己です」

「オッケー、かける言葉なんでもいいよねー、勝己くん、大好きだよー」

 

親が子供をあやすように背中をトントンと優しく叩きながら言葉をかけている

 

「棒読みでも効果が出るようになってきたのかい、恐ろしいのぉ、それと、緑谷も疲弊してるからわしが先に直すより、雅が回復させとくれ」

「了解です、出久くん、こっち向いて」

 

何となく、見てられなくて、視線を逸らしていると、呼びかけられる

 

「は、はい!」

 

慌てて、雅さんの方を見ると、ニッコリと微笑まれ、ブワッと赤くなる

 

「出久くん、ウブだね、でもそんなところも大好きだよ」

 

ウインクと共にそう言われると回復のためだと思っても、恥ずかしい

 

「後輩をからかってやるな」

「はーい」

「それと、ちゃっちゃと爆豪を回復し終わらんかい」

「回復なら終わってますよ、ただ、彼起きたら煩そうだと思って眠らしてますけど、あとはリカバリーガールが仕上げで外傷を治すだけー」

「早よ言わんかい」

 

 

かっちゃんと僕はそのあと、リカバリーガールから激しいキスを貰った

 

 

 

 

 

 

 

全チーム終了後・再集合した生徒から少し離れたところ・相澤視点

 

 

「うーわ、ボッロボロの人ばっかりじゃん、先生陣テンション上げすぎでしょ」

「別にテンション上げてやったわけじゃない」

「嘘吐き、絶対消太さん、テンション途中上がってたよ、あの一番エロコスの子が作戦実行した時とか、後最後のあの対応は甘いね、やっぱり、担任してるクラスの生徒は可愛い?」

 

怪我はしてないが、疲弊していたり、汚れたりしている人達を見ながら聞かれる

 

まぁ、雅の問いは答えのいらない確信を持ったといだったが

 

まぁ、本当にあたりだから怖いんだが

 

「仕様がない、私が飛びっきり頑張ってみんなの傷と疲れを一気に無くそう!」

 

腕をブンブン振りながら意気込んでいる

 

「いけるのか?この人数で、この疲労度は試したことないだろ」

「頑張るけど、快感感じたらごめんって感じかな」

 

快感を感じる、というのは、気持ちよすぎて膝から崩れ落ちてイクということだ、そんなのにかかったら流石に可哀想だ

 

「やめたれ、1人ずつゆっくりしろ、後お前には、ボーナスステージの役目があるんだからな」

 

止めると同時に、今まで黙っていたことを暴露する

 

「は?ボーナスステージ?」

「当たり前だ、俺らと同じ条件で先生側として、戦ってもらう、お前は勝率が8割から落ちたらアウト、生徒側は対先生戦で負けた奴には復活のチャンス、違う奴はまぁ、経験だな」

「じゃあ、今からみんな回復させたら2対1しないといけないんですか?」

「そうだ」

「なにそれ、聞いてないですよ!てゆーか、今からそんなのめんどくさい!絶対めんどくさい!」

 

喚いているが、知ったことか

 

「だろうな」

「人ごとか!」

 

ああ、人ごとだな

 

「えー、じゃあその対戦相手って増やせます?クラス一気にとか」

「いけるぞ、けど、その場合、ルール増やすけどな、あいつらに簡単に通過してもらっても困る」

「じゃあ、クラス一気に対戦で、ただし、私は重りつけないっていうのはいかがですか?」

「いいぞ」

 

 

 

 

ボーナスステージの発表・轟

 

 

相澤先生とさっきまで何かを話していた雅さんは今、後ろで何故か身体をほぐしている

 

「お前らに、良い知らせがある、今から、A組対雅をしてもらう、ルールは大体対先生の時と同じだ、まあ、詳しいことは後でいう」

 

だから身体をほぐしていたのか

 

「それと、対先生でタイムアップになってしまった奴や、なにもできなかった奴、そいつらは雅に勝てば、実技での補講は免除される、だから、雅との対戦はボーナスステージのようなものだ」

 

そう言った瞬間、クラスの一部がワッと湧くが、俺としては、ボーナスでもなんでもないと思う

 

何故なら、伊達な先生より余裕で雅さんが強いからだ

 

むしろ、この先生のメンツなら、全員でかかっても雅さんが圧勝できるんではないか?

 

「ルールは簡単だ、まず、ハンドカフスをかけた場合はクラス全員クリアだ、ただし、かけなければいけない数は二つだ、そして、ゴールを行けた場合は半数以下なら、抜けた奴個人のクリア、半数を超えれば、クラスのクリアだ、それとこれをクリアできなかったからと言って成績が下がる訳ではない、上がらないだけだ」

 

それを聞いて、胸をなでおろす、これでコールできなくても、まぁ、諦めがつく、だって、今からするのは、勝てない勝負だからだ

 

「今から、雅が疲労や怪我を無くしてくれる、そのあと、バスに乗って移動した後、スタートだ、それとバスの中で作戦会議をしろ、統率が取れてないクラスだったら、惨めな姿を晒さないといけなくなるぞ」

 

作戦会議かぁ、どーやったら惨めな姿を晒さずに逃げ切れるかっていう、恐ろしい作戦会議だな

 

 

 

 

回復中・上鳴視点

 

「みんな、疲れきってるね、お疲れ様」

 

優しそうな笑顔を浮かべながら、こっちに来た、雅先輩

 

遠目で見てもわかっていたことだが、取り敢えずエロい

 

男子だけでなく、女子も雅先輩の色香に浮かされている

 

「一応、相澤先生が私の紹介をしていたけど、もう一回しておくね、3A赤華雅です、以後お見知り置きを」

 

ゆったりとした動作でお辞儀をして見せている

 

「あ、勝己くん、戻ってきてたのね」

「あ"あっ!?それがどーした」

 

いつのまにか、後ろの方にいた爆豪に声をかけに行ってる

 

「どーもしないよ、ただ、治癒系の個性として治した相手が元気でよかったって思うだけ」

「は?テメェが治したんか?」

「そーだよ、後先輩には敬語使おっか?」

「あ?誰がテメェなんかに」

 

そう爆豪が言った瞬間、雅先輩から、信じられないくらいの圧が発される

 

「使おっか?」

 

さっきとほとんど同じように見える笑顔だが、一つ違うところがある、目が笑ってない

 

「……わかりました」

 

そして、爆豪が折れた

 

「じゃあ、怪我や疲労が激しい人順に並んで、まぁ、大体適当でいいけど」

 

そういうと、峰田が先頭に出て行った

 

「俺、とっても疲れました!癒してください雅先輩!」

 

ハスハスと荒い息で雅先輩に走り寄ってる

 

「いいよ〜、君の名前は?」

 

クラスの女子が引いてる中、雅先輩は普通に対応している

 

「峰田実です!先輩」

「そう、実くんね、おつかれ」

 

そう言いながら、頬に軽くキスをした

 

そこまでサービスしてもらえると思っていなかったのか、峰田は真っ赤になっている

 

ていうか、羨ましい

 

 

 

 

 

 

 

遠目で見ている先生陣・視点香山睡

 

 

「あー、雅本気で勝気満々ね、頬にキスまでして」

「どうしてキスしたら勝気があることになるんですか?」

「惚れられたら、その惚れた子を奴隷のように言う事を聞く忠実な僕にできる」

「……………」

 

イレイザーは言葉を失っている

 

「全員の頬にキスしたら、ボーナスステージはこの後の試合じゃなくて、キスしてもらえる事自体ね」

「恐ろしいな」

「全くよ、…………あ、でも、流石の雅でも20人は無理よ、最大2人のはずだから」

「じゃあ、あいつらにも希望があるな」

「そうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタート直前・相澤視点

 

 

「ねえ、相澤先生、本気でやっちゃっていい感じですか?それとも、勝てばいいですか?」

「できなら、圧勝だ」

「了解でーす、あー、滾るねぇ」

 

内心で、やっぱあいつらのために抑えるように言った方が良かったかもしれん、そう思ったが、まぁ、本気を見てみたかったからどうせならと思い、これ以上、なにかをいうのはやめておいた

 

ついでに、フィールドは市街地だ

 

「まぁ、頑張れよ」

「はい、あ、そうだ、相澤先生その捕縛布置いて行ってよ」

「は?」

「捕まえた子から順に縛っておこうと思って」

「貸さん、自力で頑張れ」

「はーい」

 

 

 

 

 

リカバリーガール出張所のテントに集合中の先生達・オールマイト視点

 

 

「彼女、治癒系個性なのに強いのかい?」

 

ずっと気になっていた事をその場にいた先生達に尋ねる

 

「今年の体育祭ぶっちぎりの優勝でした」

「エンデヴァーの所でインターン活動してるわ」

「相澤くんの愛弟子だね!」

「実は恐ろしいコスチュームのやつ」

 

上から順に相澤くん、ミッドナイト、校長、リカバリーガールに応えられる

 

「強いんですね」

「そうね、個性だけで言ったら、私の上位互換ってところかしら」

「俺の上位互換でも、ありますよ」

「眠らせるのも、個性を使わせないのも、彼女次第ってことかい?」

「そうですね、しかも、彼女のは、私みたいに呼吸止めても無理ですし」

「俺のみたいに視界に入ってる間ってのもないですね」

「凄いね」

「「はい」」

 

声を揃えて返事をされた直後、マイクくんが始まりの宣言をした

 

 

 

 

バス内作戦会議・轟視点

 

轟・「正面対決で勝てると思うな、というか、見つかったら終わりと思え」

 

皆がどうやって倒そうか考えている中、皆を黙らせるのも含めて、キッパリと宣言する

 

上鳴・「治癒系個性なのに強いのか?」

轟・「催淫かけられて、犯されて、骨抜きにされる」

峰田・「されてぇ……」

轟・「対先生戦をクリアした奴でそーゆー目にあいたい奴は勝手にあっとけ」

 

峰田の方や、ほかに顔を赤らめた奴らを見ながら言う

 

俺はクリアしてるが、絶対合いたくない、そう、絶対に

 

緑谷・「あえて、峰田くんだけ捕まって、もぎもぎで足止めっていうのはどーかな?」

 

興奮した様子の峰田くんを見ながら緑谷が提案した

 

轟・「………いいと思うぞ、何かする前に気絶か強制睡眠の気もするが、やる価値はある」

 

運が良ければ、もぎもぎで足止めできる

 

峰田・「任しといてくれ!」

緑谷・「他の人はどーしよう?」

轟・「個人で全力疾走しながら、ゴールをくぐる、細かい作戦は絶対に乱される」

 

クラス全員は流石に一気に催淫できないだろうが、何人かは、確実に犠牲になるのは決定だ

 

緑谷・「てことは、スタートの合図とともに、なるべくバラけてゴールを個人的に目指すってことでいいかな」

轟・「あと、雅さん見つけたら、叫んで周りに知らせろ」

全員−爆豪・「りょうかーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開始直後・緑谷視点

 

始まりの宣言をされた瞬間

 

『皆様!ようこそおいでおくんなまし!心からの歓迎をさせて頂きます!ぜひとも、ゆっくりとして行っておくれやす』

 

頭に直接響くように、そんな雅さんの声が聞こえてきた

 

「えっ!?今の声雅先輩!?」

 

全員おんなじように聞こえたようで、せっかく立ててきた作戦が破綻する

 

『そんなピリピリせずに〜、くつろぎなさって?』

 

我に返った人たちが走り出そうとするが、みんなつんのめったように、倒れ、起き上がれない

 

『まぁ、力なんて入らないでしょうに』

 

くすくすと笑う声が脳内に響く

 

『まずは誰から私の手となってくださる?』

 

そう聞こえたかと思うと、全く力の入らなかったクタクタな体が自分の意識とは違う動きをし始める

 

『出久くん、まずは近くにいるのは、お茶子ちゃんだね、彼女の頬に手を添えて、目を合わせて』

 

脳内に声が響き、倒れてる麗日さんの方に行ってしまう

 

「で、デクくん……」

 

麗日さんには声が響いてないのか、いきなりの僕の動きを訝しんでると同時に、怯えた様子だ

 

けれど、謝ろうと思っても、体の自由なんてない

 

そして、目を合わせると、麗日さんの目がぼんやりと紅く光る

 

『このまま、どんどん支配していこう、出久くん、次に近いのは響香かな、さっきとおんなじようにしてね、お茶子、近くにいる天哉くん、と視線合わせて』

 

地にひれ伏した人達がそんな風にどんどん催眠状態になっていく

 

そして、そのまま僕たちは何もできずにタイムアップを迎えた

 

雅さんは僕たちに姿を見せることさえせずに完全勝利した

 

 

 

リカバリーガール出張所のテントに集合中の先生達・ボナスステージを鑑賞中・マイク視点

 

 

マイク・「雅、ゴール前で仁王立ちしてなんというか、凄い顔してるな」

 

A組はスタート付近でぶっ倒れてる中、雅は抜刀した状態でゴール前に立っている

 

ミッドナイト・「捕食者の目よね」

 

舌なめずりをした画面の中の雅を見ながら呟いている

 

イレイザー・「全力の許可出したことを今更ながら後悔しそうな顔だな」

 

こちらも、苦笑いだ

 

ミッドナイト・「そうね、けどまぁ、一年に高い壁を体験してもらうのもいいんじゃない?」

 

お気の毒といったように言っている

 

イレイザー・「それもそうだな、この後B組にも体験してもらうし」

リカバリーガール・「わしの仕事が増えそうな戦闘スタイルじゃないから、楽しんで観れるのお」

ミッドナイト・「まぁ、外傷はないでしょうからね、心の傷は知りませんけど」

マイク・「そうだな」

 

催眠状態になっている生徒も出てきたが、俺たちには頑張れ、と応援することしかできない

 

どこか憐れむように、みんなで画面をただ見つめるのだった

 

 

 

 

 

 

 

ボーナスステージ終了後・生徒、先生全員集合

 

 

芦戸・「相澤先生!何がボーナスステージですか!?」

上鳴・「こんなの無理ゲー過ぎっしょ!」

相澤・「まぁ、経験にはなったろ」

切島・「スタートした直後に倒れて、その後操られただけで経験って言うんですか!?」

相澤・「あー、まぁ、言うだろ」

砂糖・「本当っすか!?」

赤華・「みんなごめんねー、相澤先生が本気でやっていいって言うからやり過ぎちゃった〜」

 

相澤先生に詰め寄っている四人の間に割って入って謝る

 

4人・「雅先輩……!」

赤華・「私の期末でもあったから、負けられなかったんだよね、違うなら、もうちょっと遊んでもよかったけど」

芦戸・「先輩も期末の試験なら本気でされても仕様がな……あ、でも、やっぱり……」

赤華・「消太さん、なんか、もうしわけなくなってきたよ」

相澤・「そうか、だが、結果はかわらねぇ」

赤華・「まあね」

芦戸・「それにしても、強すぎだよ〜、私も3年になった時、これくらい強くなれるかなぁ」

上鳴・「俺も不安」

 

2人を皮切りに、みんな、不安の声を上げている

 

だが、隣の消太さんは一向に答えない

 

赤華・「…………消太さん、回答権ってもしかして私?」

 

訝しんで聴くと、無表情で返事をされる

 

相澤・「もちろん」

赤華・「心、折っていい?」

相澤・「許可する」

赤華・「えっと、私のように強くなれるかと聞かれると、私は無理だと思います、というか、絶対に無理ね」

 

キッパリと言い切ると物凄い勢いで声を上げながら寄って来られる

 

耳郎・「そんなはっきりと無理っていいます!?」

緑谷・「た、たたたたたしかに、惨敗でしたけどっ!」

轟・「雅さん、酷いですね」

 

心が折れた者、違うと怒った者、さまざまな感じだ

 

相澤・「おい、そこまで折りに行くとは思はなかったぞ」

 

隣の消太さんにさえ、小声で小突かれながらそう言われる

 

赤華・「まぁまぁ、聞いててくださいよ、みんなが私のように強くなるのは不可能だって言っただけですよ?」

相澤・「それが心に刺さってるんだろう」

上鳴・「どんなけ頑張ってもっすか……?」

赤華・「無理」

爆豪・「んだとコラ」

赤華・「だって、誰も私と同じ個性じゃないもの、強さって色々じゃない?」

 

ニヤリと笑って言うとみんなハッとした顔になる

 

赤華・「誰も"私のようには"強くなれないこの意味、分かるよね?私の個性は所謂対人最強と言われるもの、だから私は災害救助などには向かないの、みんなの個性も十人十色だから様々な事態に対して向き不向きがあるよね、だからみんなはみんなの強みを生かしてほしいと思ってる、まぁ、向かないことに対応しないといけないことももちろんあるから、向かないからと言って不向きなままにしておいてはいけないからね、だから向いてるものは更に磨いて、不向きなものにも向き合って貰えると先輩としては嬉しいかな」

 

そう締めくくると、みんなに拍手される

 

視界に入る先生も全員拍手をしてくれるので、なんだかこそばゆい

 

 

 

 

B組を待っている間

 

山田・「なかなかやるな、雅」

 

さっきの話のことをひざしさんにからかわれる

 

赤華・「からかわないでください、言った後からじわじわと恥ずかしさがくる……」

香山・「そうなの?でも、本当に良かったわよ」

赤華・「ありがとうございます……」

 

身悶える恥ずかしさで真っ赤になった顔を両手で覆った

 

その後のB組でも、同じ事を考えるように、回復させて、対戦でねじ伏せて、話をした

 

 

みんな穢れた個性の私にしっかりと話してくれて良かった

 

やっぱり悪口は言われ慣れてるが、言われないならそれに越したことはない

 

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