もう、本当にほかの作者さん方の小説が面白すぎるんですよ…
それでついつい読む側にまわってしまって…
さてさて、淫乱花魁が消えたところでどうしよう、今部屋に一緒にいるこの2人
個性が回復してきたからといっても、まともに使うとまたすぐキャパオーバーまで逆戻りしてしまいそうなので個性に頼るのは論外だ
で、発情しきってるこの2人は私が下手に近づくと余計に辛いだろう
今の私は自分でもわかるほど個性の香りを垂れ流してるためなるべく人から離れておきたい
だが、離れておくという考えとほかに、2人の相手をするというのもある
少々乱暴にされようが、中で出されようが私の体は壊れないので、ヤっちゃうのも1つの手だ
どうせここまでやってしまったんだし、もう、自暴自棄になって最後まで相手をするというのも悪くはないが、流石に先生になど抱かれたくないのでこの案は却下だ
さて、本当にどうしよう
もういっそこのまま2人とも放置して私は外で寝ようか
一晩経てばきっと催淫効果だってなくなってるはずだ
生徒の起床時間と同じ時間にこの部屋に戻ってこればいい
まあ、起床時間の時点で私が回復してなかった場合は上手いこと皆に合わないように隠れて行動して回復を待てばいい
あんなに広い森の中なら、上手いこと誰にも会わずに隠れる続けることくらい造作もない
ということで、私は早速、これからどうするかを一応声に出して言った後、外の自販機で飲み物を買えるように、財布だけ持ち、部屋から抜け出した
2人とも、それぞれ赤慈郎さんは財布の近く、消太さんは出入り口の近くにいて、2人とも私が近づくだけで体を跳ねさせていた
あんな状態になってしまっても恐らく少しの理性は残ってるのだろう、表情はドロドロに溶けきっていたが、目だけはどこか気まずそうな光を灯しているように見えた
そんな2人を申し訳なく思いながらも、私が部屋から出ていけばまだ楽だろうと思い、私は廊下を歩いて外に出る
誰にも出会わないことを願いながら気配を消して廊下を歩ききり、さっさと外に出る
外に出てみるととても月が綺麗で、あかりに困らなさそうだったのでそれを良いことにどんどん森の中に入っていく
取り敢えず、こんな真夜中に一人で森の中に出てきたんだ、何もせずに無闇に時間を消費するのは無駄なので個性を使わない特訓をしようと決めた
まず、簡単に体をほぐし、その後に柔軟をする、体の柔軟性は常時個性使用中と全く同じだった、そしてその次は筋トレを始める
いつもなら軽くできる腕立て伏せや腹筋がとてもしんどくて、すぐに息が上がる
ただでさえ個性をウッカリ使ってしまわないように気を張っているので集中力もかなり使い、すぐに疲れ切って倒れる
倒れたまま、足りなくなった酸素を深く息を吸い体に取り込む
少し休憩しつつも、腕立てや腹筋、近くの木にぶら下がっての懸垂をするが簡単に腕の筋肉が悲鳴を上げ始めたので、腕ではなく足の筋肉を使うものにやることを移行する
軽く屈伸などをして足をほぐしてから暗い森の中を走り出す
この森はプッシーキャッツの私有地のため、あまり周りが見えなくても危険な目に合うようなことはないので、あまり早くない一定の速さで夜の森をランニングする
初めは全然軽く走れたのだが、奥の方に行けば行くほど鬱蒼と木が生い茂り露出した根などに足を何度も取られそうになる
そして、ついに派手にすっ転んでしまった
不幸中の幸いで怪我はそこまで深くないが、痛みが走る程度には擦りむき、打撲もしてしまっている
もう少し走りたかったが、終わり時だと諦め、ゆっくりと立ち上がり元来た道をゆっくりと引き返す
歩いているうちに思ったよりも激しくなってくる痛みに顔を歪めていた時、唐突に首の後ろに激しい衝撃が走った
一瞬で意識が朦朧としてくる上に怪我した脚では踏ん張りなんて効くはずもなく、呆気なく体制が崩れる
そして、地面に体の前面を強かに打ち付けるかと思いきや、急に前に現れた男に抱きとめられる
ぼんやりと薄れていく意識をなんとか繋ぎとめようとしたが、私を受け止めた男が鳩尾に拳を叩き込んできたせいで完全に私の意識は闇に落ちた
no side
「ラッキーだったな、一番厄介な奴を上手いこと倒せて」
肩に雅を担いだ男は一緒に行動している男女にそう言った
「本当にそうだな!そうでもないだろう!」
「赤華雅ちゃん、やっぱりかわぁーいーですねー!」
全身黒タイツの男は同意と否定を叫び、制服姿の女の方は全く別の事を叫ぶ
「はあ、お前らに同意を求めたのが間違いだったな、それにしてもこいつどうしてこんな真夜中に1人で走ってたんだ?」
歩きながらあまりにあっさりと倒れた雅に対して訝しげな視線を向けながらどうせまともな回答が返ってくるとは思えないが、近くには2人しかいないためそう問いかける
「それ、本当に疑問だよな!別に気にしなくてもいいだろう!」
「個性の香りはしてたけど、それ以外は特にこれといった個性は使ってなかったですよ!」
「こいつの個性は身体強化から始まり有用性が異常に高いものばかりを集めたかと思うくらい様々なことができるから、あまりにあっさりと捕まえられると逆に不安になんだよなぁ」
「何か個性が使えない事情でもあったんじゃないのかなぁ、ほら、腕と足に怪我もありますし!」
「ああ、まあ、取り敢えず裏ボスを無効化できたことを喜ぼう」
「それもそうですね!」
「おい死枯木、収穫物だ」
肩に担いだ女を見せながらそう報告すると少し目を見開いた後にニヤリと口角を上げた
「一人でランニングしているところを捕まえた、こいつは一番厄介だから少々何かあると向こうに警戒されたとしても捕まえといて損は無いはずだ」
「荼毘、お前にしてはよくやったな、取り敢えず次黒霧が来た時に回収させる、それまでは紐で縛って、目隠しと猿轡を嵌めておけ」
死枯木は雅を抱えて運んできた荼毘にそのままくくる役目も言いつける
「えー、弔くん女の子にそんなにやるのは酷くないですかー?」
死枯木の指示に否定の意思をあらわしたのは言いつけられた荼毘ではなく、荼毘と一緒に行動していたトガの方だった
「あ゛?こいつは目を合わせるか一声聞いただけでも人の行動を操れる、今はないがアジトに連れていけばすぐに箱にでも詰めておく」
「おい、死枯木、猿轡もここにはないぞ」
手早く紐で両手両足を縛り終えた荼毘が死枯木にそういう
「紐でも巻いとけ」
「りょーかい」
紐を咥え込ませるようにして顔に巻き、そのまま頭の後ろできつく括る、そして未だに閉じられたままの瞳をまぶたの上からさらに布を巻き、後ろでくくった
最早縛りすぎて顔の大半が隠れてしまいなんだかよくわからなくなってしまい、縛った本人の荼毘も微妙な顔をしている
「次に黒霧が来るのはいつなんだ?」
「日にちが変わる時だ」
「ってことは割とすぐか」
「ああ」
「こいつはお前のとこのラスボスに個性を奪われるんだよな?」「ああ、絶対そうなる、こいつは先生が喉から手が出るほど欲しい有用な個性だからな」
「そうか、じゃあ俺はもう一度森を見に行く、こいつを捕獲したせいで下見が途中だったからな」
「ああ」
雅 side
まずった、ものすごくまずった
まさかヴィランがこんなところまで出張ってくるとは思わず、なんの警戒もなしに歩いているとあっさりとやられてしまった
てか、本当になんでいるんだよヴィラン連合
急な2連撃をされて意識が覚めると、ぐるぐるの状態とか笑えないんだけど
意識が戻り、目を開いたが、今意識が戻ったことに気づかれると面倒だと思い至り、布で覆われてることをいいことに、一度開いた目を閉じ直し、周りの音に耳をすませる
話を聞いてる感じからどうやら私は向こうのラスボスに個性を奪われるらしい
………………………個性って奪えるもんだっけ?
私の記憶違いでないならそんなことあるわけない
だがまあ、今やこの世は個性によりなんでもありな世界だ
そういう個性もいてもおかしくないとして、取り敢えず置いておく
そして、今後の私の処遇が決まったところで、それに対する対処法をどうにか見つけなければない
救助を期待したいところだが、生憎先生達は自分自身で戦闘不能にしてきたところで、生徒は来たところで足手纏いにしかならない
となると、取り敢えずワープで何処かしらに連れて行かれるのは確実となる
ヴィランの言い方からしてアジトっぽいので、いっそ大人しくしておいて、向こうでどうにか対応するのでもいいかもしれない
そして、ここまで作戦を考えてから思い出した
そういや私花魁の個性でテレパシー使えるじゃん
ということで早速、戦闘可能なプッシーキャッツのピクシーボブにテレパシーを使おうとして、ゾクッと背筋を逆撫でされたような感覚が身体に走り急いでテレパシーをするのをやめた
もう休息は十分かと思っていたが、どうやらまだまだ個性を使うには休み足らないらしい
個性も使えず、身動きも出来ない事により、私が今できることはただ転がされてることだけどなった
まあ、なるべく気絶している事にして休息し、本当に危なくなってから動こうと決め、私は周りの声にただ耳をすませ続けた
気を張り続けていたつもりだったのに、私はいつの間にか寝ていたのだろう
急に体が持ち上がる感覚で私の意識は急に浮上し、そして、身を少し硬くしてしまった
すると、私を担ごうとしていた誰かとそれを指示した人間が気づいたのか
「荼毘、落とせ」
そう短く指示を出した抱えようしていた状態から、放り投げられる
手足どころか目まで覆われた状態でもちろん受け身なんてもってのほかの私は回復してきたなけなしの個性を使い身体強化を行うが、それでも足りなかったのだろう、激しく地面に体を打ち付けた、体を少し丸める事により、頭を激しく打ち付けることはなく、とても痛いが、脳震盪などで、意識が落ちるのだけは防げた
だが、流石ヴィラン、遠慮なく腹に激しく一撃蹴り入れたのち、頭にも一撃入る、だが、身体強化の度合いをもう快感を少し感じても良いやと思いつつ、かけたので、死ぬほど痛いだけだ
頭を蹴られた事によりずれた目隠しを頭を振って完全に外し、しっかりと視界を確保すると、男がもう一撃加えようとしていたところだったので、急いで横に転がりなんとか掠るだけで済ませる
花魁の個性は身体強化と治癒が基本の性能なので、その二つは使えるが、他はまだ使えるかどうか微妙だ
目が見えるようになった今、視線を合わせる事による催眠もこんなにも警戒心を持たれている今はかけづらい
よって、今取れる手は軽度の身体強化のみしか使用せずに、最大限の抵抗をすることだ
両足を縛られた上に両手を背中側で縛られつつも蹴ってきた黒髪の男から視線を逸らさないようにしつつも、注意を周りにも向け死枯木や名前のわからない金髪の女の子や他にも数人いる相手全てに対して警戒をする
視線を外さずに後ろ手に結ばれた紐を関節をいくつか外すことにより、瞬間的に外し、すぐに関節を入れ直す、そしてそのまま流れ作業で結ばれた紐を解こうとしたところで急に浮遊感に襲われた
地面がなくなるような感覚とともに体が傾き、そのまま後ろ向きで落ちたかと思うと、黒い靄のようなものに包まれた
浮遊感に襲われつつも、完全に結び目をほぐしきり、完全に解いたかと思うと、次は急に明るいところに放り出され、自分が頭から落下してることに気づき、慌てて急に見えた地面に猫のような体勢で着地する
「お見事」
着地したと同時に目の前からそんな声が聞こえる
慌てて視線をあげると、スーツを着た体格の良い男性だと思われる、ゴテゴテした顔の人がいる
そいつは先程自分のことを囲んでいた相手とは格が違うことが個性なんて使わなくても一目見ただけでビシビシと感じさせる凄さがあった
先程よりも段違いの緊張が走り、警戒を最大を通り越したレベルまで一気に引き上げる
「まあまあ、そんなに警戒しなくてもいいじゃ無いか」
「こんな所に急に連れてきて何言ってんだか」
姿勢を微妙にあげ、構えの状態で止まる
「連れないねぇ」
「逆になんで連れると思ったか聞きたいわ」
個性をかけてしまおうかと思ったが、こいつには私の人にかける系の個性は全く効かないという事が手に取るようにわかるので無駄に体力を消費しないためにも、ただジリジリとにらみ合いを続ける
そうしていると後ろから急に強い力に突き飛ばされ、スーツの男の本の目の前まで吹っ飛ぶ
慌てて飛びのこうとするが、それよりも早く、体に黒い何かが巻きつき体の自由を完全に奪われる
「つーかまえた」
楽しそうな声でそう言いながら、手をこちらに伸ばしてくる
「君の個性はいち早く欲しいんだ、だからさっさとやらせてもらうよ」
そう言って、頭に手を乗せられた瞬間、自分の中の何かが吸い取られたのがゾッとした悪寒としてしっかりと感じられた
自分の個性はとても強いと自負しているため、ただでさえ怪物なスーツの男に奪われると、どんなに規格外になってしまうのだろう
個性を奪われると同時に解放されたのに動かない体を絶望に染まった顔でスーツの男を見ていると、奪った瞬間は満足感や、高揚感を感じていた様子から、変わって行き、身を襲う何か凄い衝動に対して耐えるような感じになったと思うと、ついに膝をつき、自分の体を両腕でしっかりと抱きながら震えている
そして次第にゴテゴテした顔面でもわかるほどに顔が紅潮していき、息も浅く荒くなっていく、そしてついに喘ぎながら地面に倒れこんだ
「はあっ……ぅっ……」
もしかしなくても、これは自爆だろうか………
無個性になった上で自分の個性を相手にして絶望を感じていた中で、こんなことになってるスーツの男を見下ろしながら呆気にとられつつも、いつのまにか動くようになった体を動かしてしっかりと立ち上がる
「はあっ……はあっ…お、おいっ…」
個性に対して気を使わなくて良くなった今、素の運動神経だけでどんなけ動くのだろうと怪我の治療がとっくに終わってる体を動かしていると、喘ぎ喘ぎの男に話しかけられる
「何、人の個性奪って自滅してる間抜けなスーツ男が」
地面で小刻みに震える上に、たまにビクンッと体を跳ねさせている男を侮蔑の表情で見下ろす
「…なぁっ、なんなんだよっ………この…個性……まったく…制御が……んんっ…きかないっ……」
「はぁ、知らないわよ、てか、知っててもお前に教えるわけないでしょ」
それだけ答えて薄暗い倉庫のような建物の散策を開始する
さっきまで個性を回復に全振りしていたため、とても調子のいい体で、少しその場で飛んだりしたり、パンチやキックも試してみるが、やはり個性が無い分、大分威力の低下が激しい
そう思いつつも、すごく入り組んだコードばかりのところから抜け出す
そして、周りを見て絶句した
なぜならそこにはよくわからない液体に浸けられた脳無が沢山置いてあったからだ
例え個性を失っていなくても自分には手に負えないものでそんなのがこんなに並んでるのを見て体を震えが襲う
もし、こんなのが、今ガラスのケースから出てきたら、自分は終わりだ
スーツの男の時のように都合よく自滅をまたしてくれるとは限らない
だが、この沢山の脳無は脱走するかも知れない飼い犬というより、飼っている側の意思でしか水槽から出してもらえない金魚のようなので、私は震える体を両腕で抱きしめながら、恐る恐ると足を踏み出した
不気味な液体に付けられた不気味な生き物を一体一体観察して外見的特徴から読み取れる個性を見ていくが、発動型の個性が多いのか一体につき一つ個性が分かればいい方だった
じっくりと時間をかけて全ての個体を見終わる頃には鉄格子のはまった窓から見える空は真っ暗になっていた為、ようやく私は放置してきたスーツの男の方に向かった
多分AFO を喘がせるオリジナル主人公は雅くらいだろうな…
てか、そもそもあまり周りのオリジナル主人公の皆さんはあんまり易々と連れ去られたりしてないし
個性も取られてるのは、割と珍しいですよね…