誤字報告、とても助かってます、ありがとうございます
18禁と言いつつ、色気の足りない小説をぜひご贔屓くださいませ
本編の方にほとんど変更はございません
「気分はどう?」
地面にぶっ倒れて、軽く痙攣をしてるスーツの男に声をかける
スーツの男を中心に地面が濡れており、独特の匂いがする
うん、一定距離以上近づきたくねぇな
だが、窓に鉄格子、頑丈な鉄の扉には到底破壊できなさそうなごつい鍵、いつも持ってるスマホはもうとっくに何処かに放り捨てられてる上に、この場に通信機器の類は今の所発見できずといった状態のため、取り敢えず目の前の男に何かアクションをさせる必要がある
鉄の扉は個性を取り戻せたら割と壊せそうな感じもするので、なんとか個性を返してもらわないと駄目だ
そんなに死にそうになるくらい感じてしまうえげつない個性だし、割と手放してくれるんじゃないだろうかと期待しながら近く
「ねえ、どうなの?」
さらに近寄り聞いてみると男がゆっくりと顔を上げた
「あっ……あかぁ…はなっ、なあ、…おいっ、なんだこの個性は!?…っ!……」
「そんなん私に聞かれても知らないよ、私はその個性問題ないし」
「あ゛ー!んんっ、まともにっ……動く事もできなぁっはぁ…」
「大変そうだね」
「このっ、個性のせいでっ…んんっ、ふはぁっ、他の個性を使う事も……できないっ……」
「そりゃ困ったね」
ここまで来たらいっそ可愛そうなレベルまでグッチャグチャに乱れた声だった
表情がもしわかるのならば、さぞイイ顔をしている事だろう、だが、こんなに喘ぎ切って辛そうなのにズボンのベルトを緩め、チャックを下ろした形跡はないので、意外と我慢強いのだろうか、まあ、そもそも体から力が抜けきって指一本動かせませんって感じかもしれないが
どちらにしよ、現時点では自力で動くことなんて無理そうなので近づき、なるべく濡れたところに触れないようにして体を反転させ、上向きにさせた後に、脇に手を差し込んで壁際まで引きずっていき、壁にもたれるようにして座らせる
かなり重たかったが、まあ、個性がない場合の筋力も知れて良かったと言うことで、壁に座らせた男の正面に立ち、顔面を手でつかんで無理矢理顔をあげさせて正面から見る
「今からお前に殴る蹴るの暴行を加える、弱ってる時にヴィランをなるべく弱らせるのは定石だからね、でも、もし、今すぐ個性を返してくれるって言うならやめてあげてもいい」
そう言いながらバシッと頬を平手で殴り、流れ作業でそのまま手の甲の方でも顔面を打つ
「私としてはちゃっちゃと個性返して欲しいから、覚悟してね」
正面にしゃがんでいた状態から立ち上がり、足で胴体を蹴飛ばしす
そして、何度も何度も繰り返しているうちに違和感に気づいた
殴っても殴っても全然ダメージが蓄積されない、まるで殴られたところは片っ端から回復しているようだった
一瞬は痣になるのだが、すぐ後にはその傷は綺麗さっぱり跡形も無くなってゆく、ほぼ確実に自分から取られた花魁の個性の影響のため、殴るのをやめる、こういうのはダメージが蓄積しないと意味がない
「なあ、そろそろ花魁返す気ない?」
殴られた後の回復をするときに激しく個性が作用していたらしく、ピクピクと体を震わせ、口の端からゆだれを垂らしているスーツの男の方を掴み軽く揺すりながらそう問いかけるが、相変わらず口から溢れるのは喘ぎだけだった
もしかしたらこいつ自身も花魁の個性が強すぎて個性の出し入れができないのだろうか
流石に手放せるなら手放しているだろうほどクッタクタの男を正面から見下ろしながら呆れのため息を吐き出す
「自分で取っておいて自爆とは救いようが無いなぁ」
正面にまたしゃがみ、スーツの男を嘲笑う
かと思っていると、急に何か黒いものに体が捕まった
あたかも驚いているフリをして、これを待っていたと喜ぶ本心を隠す
そして、個性を取られた時と同じように頭の上に手をかざされたかと思うと、力が体に流れ込むのがしっかりと分かる
そして、いつもの華の香りが自分の身を包みこんだ
すぐさま黒い何かを振り払い、スーツの男の手を払いのけて距離を取る
完全に回復したので、個性を少々自分に使用しても全く問題なく使える
そして、個性を取り戻せたことで私は驕っていたのだろう、喜んだのも束の間、猛スピードで迫り来る黒い何かが視界に写るのとほぼ同時に首に衝撃が走り意識が途絶えた
目覚めた時、私は暗い部屋の中に居た
服は着ているが、見たことがない綺麗な着物で、何故か袴も履いている
暗く、光源が鉄格子がはまった窓から入る僅かな月明かりだけなこの部屋で、濃紺の布地に施された金色の大輪の華の刺繍は綺麗に浮かび上がっていてとても幻想的だ、袴の方は黒色の布地に着物と同じく金色の刺繍がされており、こちらは蝶々だった
ぼんやりと寝起きの頭で綺麗な服に見惚れていると同時にどうしてこんなところでこんな服を着ているか考えて、ようやくしっかりと意識が覚醒する
慌てて寝かせられていたベッドの上で慌てて周りを見渡すと、サイドテーブルに紙と見覚えのある体操服が置かれていた
慌てて紙を見てみると、そこにはまるでパソコンの文字を印刷したような字で"僕でさえ扱うことができない個性を使える君に、敬意を示してこの服を送ろう、君には是非ヴィラン連合に入って貰いたい"と書いてあった
おい、誰だよ、この服に綺麗だとか思って見惚れてたバカは、私だよ
一緒に置かれていた体操服に着替えようと、体操服を手にとって広げると、その服はべったりと白いネバネバしたもので汚れていて、正直よく汚れてる場所をうまいこと内側にして綺麗に畳んだなって感じだ
………………まあ、今着ている服とっても綺麗だよね!着ててもいいよね!
何で汚れていたかの明言は避けておくが、まあ、女子高生が身につけるものに付けるものとしては最低ランクだ
体操服を無言で力強く部屋に用意されていたゴミ箱にぶち込んだ
そして、視線をサイドテーブルに戻すと、体操服が置いてあった場所のところに紙が置いてある
"君が今着ている着物と袴は特殊繊維が織り込まれた特別なものだ、伸縮性に優れ、破れにくい、大事に着てくれると嬉しい"
あのスーツの野郎行動読んでやがるな、てか、着ざるを得ない状況に陥れといて大事に着てくれると嬉しいとかマジでふざけてるな
そう思いつつ取り敢えずベッドから立ち上がり脱走経路を確認する
恐らくもう本調子に戻ったであろうスーツの男とはなるべく正面戦闘はしたくない、というか、したら終わりだ
呆気なく終わる未来しか見えない
そして、ここがどこかわからないので、下手に出て森の中のポツンと一軒家的な建物だったとかも困る
窓があるため、開けて外を確認したかったが、綺麗に溶接された窓は開く気配などなく、叩き割ろうかとも考えたが、すりガラスの上内側に針金があるタイプの窓なので、割るのは明らかに悪手だ、個性による補強で割と固めのガラスは余裕で割れるだろうが、針金は流石に引き千切れそうにない
部屋を一通り見てみると、部屋には扉が3つあり、1つ目は洗面所、お風呂、トイレがあり、もう1つはキッチン、そして最後の扉は鍵が閉まっていて開けることができなかった、恐らくこの扉が外に通じる扉なのだろう、材質確認ために叩いてみると、金属特有の高い鈍い音がするので、これまた蹴破れるかは割と微妙だ
まあ、この場にいても命の危険が割と無さげなので、正直無理はする必要はなく、とても癪に触るが大人しくスーツの男にニコニコして助けが来るまで待つのが一番の手に思えた
取り敢えず、今の所できることは無いので、もう一度ベッドに戻り寝転がる
睡眠と気絶はやっぱり違うのか、なんとなく気怠く体を襲う眠気に身を任せてもう一度夢の世界へと旅立った
ドゴォォォォォン!!!!
そんな激しい爆発音がして安らかな眠りから強制的に引きずり起こされた
「え…何事?」
欠伸と伸びをしながら起きてみると、あの唯一開かなかった恐らく外と通じてるであろうあの扉の隙間から埃が舞入ってきてる
さっきの音と合わせて考えてみるに、外で爆発でも起こったのだろう、ということは、ヒーローが助けに乗り出してきてくれたことになる
私が誘拐されてから何日経ってるか気絶してたりしていたためよく分からないが、まあ、感覚的にはそれなりに早い救出じゃ無いかと思う
後は囚われの姫のようにここで待つしか無い
正直、この部屋から出られるなら勝手に逃げたいが、無理っぽそうなので、大人しく待機だ
マウントレディの不満の声が聞こえてくるから、割と近くにいるんだと思い、扉をバンバン叩きながら、助けてー!と叫ぶが、救出隊の人が多いのか、扉が分厚いのか、返事は返ってこない
それでも諦めずに叩いていると、スーツの男の楽しむような声がした後すぐにまた爆発音がした
うん、これはスーツの男(ラスボス)参戦したな
ちょっとの間は主張をしても救出を望め無さそうになってしまったので、大人しく壁に耳を当てて耳をすませてみるが、爆発音や破裂音のような大きな音と、言葉は聞き取れないけどなんか言ってんなって位の音しか正直聞こえない
割とドンパチしてるみたいなので、こっちに被害が来ないか割と心配になってくる
救出隊とヴィランの戦いに巻き込まれて死亡とか正直笑えないが、流石閉じ込め専用の鉄の分厚い扉、割としっかりとした安心感を感じるゴツさで、ある程度のものからは守ってくれそうだ
だが、扉がどんなに鉄製でも、流石に部屋自体が無敵というわけでなく、一際大きな爆発音がしたと思ったら、部屋が倒壊し始めた
天井がひび割れパラパラと破片が落ち始めてる
この部屋の上がどうなってるか知らないが、コンクリが落ちてきたら自分が醜い肉の塊になることだけは分かるので、のんびりとした鑑賞モードから、切羽詰まった脱出モードに一瞬で切り替わった
扉は相変わらずなので、ひび割れが酷い壁に狙いをつけて助走付きで勢いよく飛び蹴りをかますと、意外なことに、一発で穴が開き、そして部屋の倒壊がさらに激しくなったので、慌てて穴から這いずり出る
すると、そこはまさに戦闘の最中だった
「雅少女!ここにいたのか!」
「やあ、雅、僕を助けにきてくれたのかい?」
異次元な戦いを間近で繰り広げていた男2人が私を見て2人して戦闘を一時停止して話しかけてくる
正直勝手に遠くに避難するから私のことなんてほっといてくれって感じだ、てか、よくスーツの男は私があんたを助けると思ったね、もしかして、この服脱いで無いからか?
無駄にデザインが自分好みな上に機能まで良さげな服を恨めしげに思いながら、2人の方に視線を向ける
「オール・フォー・ワン!貴様なんかを雅少女が助けるわけないだろう!」
「いや、そうとは限らないじゃないか、彼女が今着ている服は僕が用意したものだ」
服で仲間宣言すんなや、てか、スーツの男の名前ナゲェよ
正直さっさと逃げたいのだが、戦闘のメイン2人に注目されてる状態で動けるほど私は戦闘に特化しておらず、私としてはオールマイトにさっさとこのオール・フォー・ワンの注意をそらしてほしい
「雅、その服は気に入ったかい?」
「お前からのプレゼントと思うと正直脱ぎ捨てたいが、デザイン自体は癪だけど凄い好み」
視線を外さずにジリジリとゆっくりと後退を始めながらそう答える
「そうか、気に入ってくれたみたいで良かったよ!あの手紙は読んだかな?その服には防刃などの機能があるって」
「読んだ、ついでに伸縮性に優れてるってのも読んだ、そしてこんなにゴテゴテしてるのに軽いって言うのも感じてる」
説明したそうなオール・フォー・ワンに対して返事とともに色々付け足す
「分かっているじゃないか、それで、仲間に入る気はあるかい?」
「あるわけないでしょ、巫山戯ないでくれる?」
「そうか、残念だな」
心なしか見えない顔が残念そうな表情になったような気がしつつ、どうしてこんなにもオール・フォー・ワンが私に執着するんだろうと思っていると自分の体を包む華の香りを思い出した
そういえば私一度個性を失っていた時にする必要がなかった為、個性の調節をしてなかったけど、もしかしてその影響で今も個性の調節が緩んだとしたら?
もしそうだとしたら無駄に好意的なオール・フォー・ワンの態度に一発で説明がつく
うん、大変まずいなぁ、けど、それは利用しない手は無いと思う、だが無意識のレベルでの作用ならオール・フォー・ワンというラスボスに通用しているが、明らかに個性を使えばもう一度気絶ルートに入る気がする
てか、気がするレベルではなく確実に物理で落とされるルートしかないと思う、よって私はジリジリと後退する道しか残されていない
そして、何故か単騎でドンパチしてる勝己くんに近づいて、その周りを落とすしか無いと思う
気づいたら割と近くに居たその辺りのメンツはまだ全体的に若く、全力で個性を使えば隙くらいできるはずだ、まあ、勝己くんも力が抜けてしまうが、それは仕方がない
あくまで振り返る事はせずに個性で皆の場所、個性、戦闘能力、役割などを探りながら2人の戦闘力がおかしいおじさん達から離れる
オールマイトの年齢は元から知っていたから、それは取り敢えず置いといて、オール・フォー・ワン、その面でその歳かよ、いやまあ、面は見えてないけどさ、年齢3桁とか普通に笑えないんだけど
そろそろと胸元に手を伸ばして、片側から手を服の中に突っ込み、中にしっかりと下着を着せてもらってる事を確認した後に、私は一息に服の前を無理やり開いて胸元を露出させ、個性も無差別でフルに撒き散らした
そして、その状態で乱戦状態の所に突っ込んで行くと、案の定皆私の方を見て、目を見開き、そして顔を赤く染めてその場に崩れ落ちた
助ける側の勝己くんもぶっ倒れたが、その辺はご愛嬌だ
そして、ぶっ倒れた部下を見て、慌ててオール・フォー・ワンが助けに入ろうとしてオールマイトに阻まれた事により、また激しい戦いが始まる
その間に私は勝己くんの元まで走り肩に担ぎ、そのまま走り去ろうとしたところで、一際大きな爆発音が響いたかと思うと、大きな氷が急に生成され、そして人がその氷を滑走路として飛び出してきた
そして、飛び出してきた子達が勝己くんが私に抱えられてぐったりしてるのを見て、青ざめている
多分、飛んできてもらうつもりだったのに、横槍が入ってしまったという感じだろう
私は慌ててグダッてる勝己くんの頬にキスをした後空中に放り投げた
こっちを見ていた切島くんがギョッとした顔をしてるのを見ながら、勝己くんの精神を乗っ取り、無理やり個性を使わせ、私は彼らの方まで自力(?)で飛ばせた
そして、ガッシリと鋭次郎くんが手を掴んだ所で、精神乗っ取りを終了する
そして、周りをざっと見渡して逃走経路を考えようとしたタイミングで、自分に向かってひも状の何かが伸びてきて、とっさに避けようとするが、簡単に胴体に巻きつかれてしまう、そして抵抗しながらも、巻きつかれてようやく何が伸びてきたのか見てみると見覚えのあるたこの触手だった
抵抗を直ぐにやめ、巻きつかれるままになると、直ぐに身体が触手によって高速で引っ張られ、そして、最後はギュッと受け止められた
「雅救出完了です!」
キャッチをしてくれた慣れ親しんだ力強い腕の環が私を抱えながら周りに対してそう宣言をする
「よくやったサンイーター!」
近くにいたエンデヴァーがそう言いながら、大分危ういオールマイトを火炎で援護している
「雅、しんどかったり、怪我をしていたりしない?」
抱きしめていた腕をほどきつつ、しっかりと目を見てそう問われる
「全く問題ないよ、助けてくれてありがとうたま…サンイーター」
上空や少し離れたところに報道陣が沢山いるのを見て名前を言い直す
「どういたしまして」
環はそう返しながら、私の胸元をなるべく見ないようにして袖から手を抜き、肩から落とした上の服を直そうとしてくれる
「目に毒すぎる…」
助けてくれた時はキリッとカッコ良かったのだが、今は耳まで真っ赤にしてオドオドしている、まあ、そんな所が環らしいのだが、どうせならかっこいいまでいてほしいというのはわがままだろうか
そう考えながら途中まで直された襟元をきれいにして、服装を整えると、ようやく環はこっちをまともに見た
「サンイーター!雅が無事だったなら一般人の救出に向かえ!雅!貴様は警察に保護してもらえ!」
「エンデヴァー!私は救護済みの人の治療に当たります!」
「戦線から離れるのならなんでも構わない!個性の使用もヒーローエンデヴァーが許可する!」
その言葉が合図のように私と環はそれぞれの仕事の方に走り出した
建物の倒壊に巻き込まれた後救出された人達の状態は酷く、近くの特設の救護所は大混乱だった
取り敢えず怪我の度合いが酷い人から搬送されているらしく、手当たり次第に治療を施していく
酷い怪我は優先搬送されてるだけあって、怪我をしているが、そこまで酷くない人が多く、個性に余裕のある私なら余裕で対応でき、着実に救護人を減らしていくのだが、ついさっきまで生中継されていた要救護者側の私がバリバリ個性を使い怪我の対応をしているのを見てギョッとしているが、気にせずに怪我人を治し続けたお陰で、後は病院に行く必要のない人だけになったため、その人達には悪いがそこでの治療はやめ、救急搬送される救急車にお願いして乗せてもらい、搬送予定の人に個性をかけて状態の緩和、そして、病院に着くと、生死をさまよってる人からどんどん、肌に直接触り集中治療室から一般の方に回せる程まで回復させていくのだが、戦闘がまだ続いてるからか、要救護者は増えるばかりで、個性のキャパシティの問題上、今すぐ処置の必要な人を、生死の境をさまようことはないレベルまで上げることしかできなくなってしまっていた
それでも、何もしないよりかは全然いいと、病院の人達に言ってもらっていると、一際騒がしい喧騒が聞こえたかと思うと同時に、大声で今の人が終わったらこっちにすぐに来いと名指しで言われたので、さっさと終わらし走って呼び出された場所に行ってみると、気を失ってはいないが、トゥルーホームの満身創痍な俊典さんが狭そうにベッドに横たわっているのを見て青褪める
「もしかして…負け…「てないよ!ちゃんと勝ったからっゴフッ」
私の言葉を遮って俊典さんが叫ぶと声だけでなく血まで口から出てくる
それを見て、医者や看護師が青褪め、ワタワタとし始める
「それなら良かったです、では治癒しますね…」
そう宣言しながら、横たわる俊典さんの枕元に近づき、耳元に口を寄せ
「俊典さん、助けに来てくれてありがとうございますね、本当に来てくれて助かりました」
耳に唇が当たるようにして、そう囁きつつ、コスチュームのベルトをガチャガチャと外し、そこから手を入れて、昔の左脇腹の怪我のあたりを撫でながら個性をかけていくと、痛みを誤魔化そうと笑っていたがどこか辛そうだった表情が緩んでゆく
そして、大体直し終わったところで催眠をかけ、眠りの世界に誘った
完全に眠ったところで、素肌を撫で回したせいで乱れた衣服をささっと直し、医者に終了宣言をするとお見事と言ってもらえたので、軽く頭を下げてから、まだ治す人は居るかと聞いてみたら、看護師の1人にこの人が最後だと言われたので、取り敢えず、環やエンデヴァーと落ち合うために、一度警察に保護してもらいエンデヴァーの元まで送り届けてもらう
「雅、貴様どこに行っていたんだ?救護所に居なかったが」
「私は途中まで救護所に居ましたが、その後は緊急搬送先の病院にいました」
「そうだったのか、ヴィランに少し前まで捕らわれていたのによくやったな」
「まあ、私はのんびり寝てただけなので」
「そうだったのか、なら、今から誘拐されてからの話を聞いても大丈夫か?」
「大丈夫です、なので、良かったら私が拐われてから皆に何があったのかを教えてもらってもいいですか?」
「いいぞ」
エンデヴァー事務所のサイドキックが運転する車に私、エンデヴァー、合流した環が乗り込み、話せる場所まで移動を始めた
次回は文章に色気を頑張って出す予定です!
期待はせずに待っててくださると嬉しいです
後…誰か雅ちゃんのイメージ画描いてくださる方いらっしゃいませんかね…