これから全力疾走で簡潔に向かいます。
殆どの物事無視して簡潔に突っ込みます。
個人的な希望としてはこの話を入れて5話ほどで完結にしたい。(←ただの希望)
自分の知らない内に蝕まれる精神
今気づけて良かった?そんなことない
寧ろもうここまで侵されていたら止められない
しっかりとコンクリートの硬い廊下を歩いてるはずなのに、ズブズブと足が沈み込んでしまってるかのようだった
校長室の重厚な扉を2回ノックし、返事が返ってきてからゆっくりと開けると、相当顔色が悪いのか、校長先生は驚いた様子で執務用の椅子から飛び降り、丁度用事があったのか、部屋に居た俊典さんもこちらに駆け寄ってきた
「だ、大丈夫なのか?!ほ、保健室に今すぐ行こう!」
自分が口を挟む間も無く、俊典さんに抱き上げられ、校長先生付き添いの元、保健室に迅速に運び込まれた
筋骨隆々ではなくなったし、ヒーローも事実上引退したが、流石身長の高い男性だ、あっという間に気付いたら保健室のベッドに寝かされている
「無理のしすぎはいけないよ、夏バテかい?」
リカバリーガールにそう聞かれるが、その辺りは全く問題ない
「あの、違うんです、その、花魁の方の記憶、最近徐々に思い出していて、その事についてお話ししたくて」
「あー、その事かい、そういった話、同性通しだけの方が話しやすいなら男共は追い出すけど」
「追い出さないで下さい、寧ろ、俊典さんに1番知っていて欲しいことがあるんです」
「も、もしかして、私、君と、その……してしまったり……」
慌てた様子で恐る恐る聞いてくるので、ニコッと微笑んでおく
「おいおいおいおい、嘘だろ」
「そんなことはどうでもいいですよ、誰としてようが、私の意思じゃないんで、私にとってはどうでもいい事で良いんですよ、問題はオール・フォー・ワンについてです」
「何かあったのかい?」
「はい、私、実は個性を渡されていました…」
また震え始める身体を抱える
「どうして….っ!そんなっ!一体何の個性を…!」
確かに違和感があった
些細な事だが、今になってみれば、確かに可笑しかった
元から個性の所為で分かりにくかったが、確かに最近この身体はどうかしていた
「私が貰った個性は、オール・フォー・ワンがわざわざ調合し、彼自身でも持っている個性です。
この個性は主にタイムストップ、不衰退、そして、不死です、他にもいくつかの個性も絡んでいますが、主にはこんな感じです
そして彼はこの混合個性にこう名前をつけていました
"不老不死"と」
個性の名を口にした瞬間、3人の息を呑む音がする
そりゃあ、そうだ、そんな強力な個性なかなかお目にかかることすらない
「彼は私に、永遠の時を一緒に生きよう、永遠に美しいままの姿の君は私の隣に居続けてくれ、と言ってこの個性を渡しました
そして、この個性は異形系の様なタイプの個性だから解除はできないという言葉で私の記憶は途切れてます。
なぜなら、個性を入れられた影響で体に個性が馴染む為に気絶したからです。
簡易な個性なら影響も少ないんですが、不老不死の様にいくつかの個性が組み合わされて作られた個性は流石に影響が激しく、私も馴染ませる為に自己防衛が働き意識が落ちました。」
「そんな、どうしてオール・フォー・ワンはそれ程まで君のことを…っ!」
悔しそうな表情でそう言われるが、まあ、なんとなく理由は分かってしまってる
というか、ヤッた相手の心境など、正直私に筒抜けなので、何となくどころかハッキリと分かる
「私がもう直ぐ向こう側に堕ちるとわかってたからですよ、私少し前まで不老不死なんて、気持ち悪いと思ってたはずなのに、気付いたら、彼に貰った大切な個性って思ってしまってるんですよ、気持ち悪い、でも大切、やっぱりいらない、けど、必要、もう、自分が分からないんです!」
もう感情が一杯一杯になってしまって涙が勝手に溢れてくる
自分がどうしたいかどころか、自分という概念すら失ってしまいそうだった
いっそこのまま身を堕としてしまった方が楽なんじゃない?
そんな悪魔の様な考えさえ、頭に浮かんでくる
でも、嫌だ
私は、私として、ヒーローになりたいんだ
折角ここまで来たんだ、今更負けてたまるか
個性に人格を乗っ取られそう?
そんなもの捩じ伏せてみせよう
私はヒーローになるんだ
決して永久的に大物ヴィランの隣にいる為に今まで個性を磨き、精神と身体を成長させてきたわけじゃない
涙をポケットから出したハンカチで拭い、深呼吸を何度か行い、精神の乱れを鎮める
私は…いや、違う…私が、私が赤華 雅だ
そして、私は…
「私は必ずヒーローになるんだ」
私はしっかりと前を見据え、しっかりとした意志のもと、拳を握りしめた
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