・其の六・近接格闘術
「相澤先生、1人も欠けてないクラス持ってから対戦してくれる時間減りましたね」
久しぶりに相手をしてくれた先生に組手をしながら問いかける
まあ、久しぶりと言っても、今は新学期始まって1週間経ってないが
「そうだな、だが、1人も欠けてないクラスって言い方やめろ」
「じゃあなんて言ったらいいんですか?」
「1Aって言えばいいだろ普通に」
「面白くない」
普通に会話をし続けているが、結構な速さで、パンチやらキックをお互いに繰り出している
「面白さを優先しようとするな、実力もある事だし」
「へいへい」
「返事は、はい、と短く一回だ」
「ハイッ、テンション!」
「変なもの付けんなっ!」
「うわっ、危なっ、今顔面狙ったよね?!ねぇ?!」
「ふざける余裕が!あったみたいなんっでな!」
少しふざけたせいで、互いに話せないくらいまでテンポアップする
二年間ぐらい組手をしていれば、実力も拮抗してくるため、互いに相手の拳が体を掠めた
一通り組手し終わってクールダウンする
どちらも息切れして、水分と酸素を取り込んでる
「やっぱり強くなったな、筋もいいし」
「相澤先生の教え方がうまいんですよ」
「褒めても何も出ないぞ」
「そんなこと思って言ってないですよ、純粋に先生のお陰だと思ってるんで」
「本当に、褒めても何も出ないからな」
「私をなんだと思ってるんですか……」
訝しむような表情で言われ、苦笑いしながら先生に近づき、地面に座った相澤先生の正面に膝立ちになる
特訓してもらった後のルーティンとしてしてる、個性での癒しをするために手を握る
緩く絡めていくように握ったり、手を顔に添わしてみたりするような、扇情的な触り方の方が個性の使用上効率がいい
「先生、髪の毛伸びましたね、切らないんですか?」
2年少しの間、一度も短くならずに髪が伸び続けているので、切る気が全く無いのだろうが、聞いてみる
「切りに行くのは時間の無駄だ」
「まあ、そうかもしれないですけど」
「そう言うお前も髪切らないのか?」
私の髪の毛は腰より少し長いくらいの黒髪で
邪魔だからと特訓中はお団子にしてある髪の毛を相澤先生が
スッとゴムを外して、そのまま手櫛でとかしながら聞いてくる
「特に切る予定は無いですね」
そう私が返事をしている間も相澤先生は髪をさらさらと弄ってる
どうやら触り心地がお気に召したらしい
綺麗な黒髪だとよく周りに褒められるし、触られることが慣れないわけじゃ無いので、好きに触られ続ける
そして、触られている間に個性での癒しを終わらせる
終わる頃には飽きるかと思ったが、意外にも飽きずに、いじり続けてる
最初の方は毛先を触っていたのに、今は頭を撫でるようにしている
何がそんなに楽しいんだろ、そんな軽い気持ちでちょうど、手の届きやすい位置にあった相澤先生の頭を撫でてみる
すると驚いたのか、頭を撫でていた手に力が入り、その衝撃で相澤先生に倒れ込む
そのおかげで、肩に鼻を打ち痛い
「ひゃっ……ちょっと相澤先生……」
文句を言おうと思って体を起こし、相澤先生を正面から見たら
物凄く真っ赤だった
それはもう、最高に
「へ?」
「っ!見んな!」
そう言いながらもう一度肩に押し付けられる
「えっ?!なになに〜?先生照れてるの?!ねえ!」
そんな表情は見たことなかったわけじゃないが、タイミングが意外すぎて、つい、勢いよく聞く
「〜っ!ウルセエッ!」
もう一度見ようとする私のことをさらに力強く肩に抑えてくる
そのせいで辛うじて耳しか見えないが、耳さえ見れれば十分だ
だって耳の先までしっかりと染まってるのだから
「うわぁ〜照れてる〜、私催淫使ってないですよ?」
「もういいから黙れって…」
「はーい」
そう返事して黙ってみたものの、よくよく考えてみたら、今の態勢は座った相澤先生に抱きついた上で、正面から抱きしめられてるような感じになってる
頭撫でられたくらいであんなにテンパった相澤先生は大丈夫なのかなぁ〜っと思いながらも無抵抗で抱かれ続ける
「ねえ、相澤先生、私さ簡単に相手を即イキさせられるまで個性強くなったじゃないですかぁ〜」
「言葉を選べ、だが、まぁ、そうだな」
私の個性の成長具合は睡さんにきっと逐一報告されてるのだろう
「でも、そんなに強力なの、女性にしか使ったことが無いんですよ」
正確には睡さんだけ、他の人にすることは相手の同意を得られたらじゃんじゃん使えと言われてる
「……やられねぇからな」
「えー、お願いします、本当、直ぐに終わらせるので」
本当に言葉通りに、直ぐ終わる
「男に使いたいだけなら、天喰にでも使え」
「個性の調節が超絶下手なときにイかせまくったから、もうこれ以上は申し訳ない」
年頃の男子が自慰する必要がないくらいにイかせまくったなぁ
と、思い出しながらも、結構申し訳なくなる
「何してんだよ」
「あははは、この個性がわかったのも環に使ったからですしねー、本当びっくりした、そーいえば、精通は私のせいらしいですよ〜」
「あ、ああ、そうか…そんなことペラペラ話していいのか?」
気遣うように聞かれる
「ダメだと思いますよ?」
「ならなぜ話す」
「話したくなったから!」
「やめとけ!」
調子よく言い切ると、同じテンションで返ってくる
「大丈夫ですって、同級生には話さないから」
「後輩とかに話すのか?」
「まさか!先生達だけですって」
「達ってことは俺以外の誰に話したんだ」
「ミッドナイト」
「あー、あの人なら面白がりそうだな」
「はい、ケタケタ笑いながらお腹抱えてました」
「想像できる」
「て、ことで、やろうよ!相澤先生!」
「………俺の教員室でな…」
苦虫を噛み潰したような顔で言われる
「やった!相澤先生ありがとう!ヤらせて貰うからにはすっごく気持ちよくするから!」
「もっと恥じらいをもて」
「この個性が出た時点でそんなもの道端にポイ捨てですよ」
「オイ」
「じゃあ、先生、動きましょう、腕離してください、抱きしめられたままだったら動けない」
「あっ……すまん……」
「相澤先生、顔真っ赤〜」
「うっさい」
「お邪魔しまーす」
「俺に、どんな格好でいろとかあるか?あんま服汚したくないんだが」
「じゃあ下半身に何も纏わなかったらいいんじゃないですか?」
「おいおい、流石に生徒の前でそれは駄目だろう」
奥で捕縛布を外していた先生が振り向きながら、信じられないと言った顔を向けてくる
「でも、着てたら汚れるよ?あー、でも、着なかったらシーツ汚れ……洗えばいいか」
「オイ、俺にどんなけ汚させるつもりだ」
「さあさあ、相澤先生、服脱いで、どーせコスチュームは脱ぐんでしょ?」
「まぁ、コスチュームは脱ぐが」
「あ、もしかして脱がして欲しい?それなら早く言ってくださいよ〜」
そう言いながら、背中側から抱き着き、ベルトを外そうとする
「やめろ、自分で脱ぐ」
「じゃあ私も脱いで待っときますね」
相澤先生から、サッと離れ、ベッドの上で下着姿になっておく
「お前まで脱ぐのかよ」
「当たり前じゃないですか、私、体操服を汚したくない」
「お前、マジでどんなけ俺に個性かける気だよ」
「どうせ相澤先生最近忙しくて抜けてないでしょ、溜まってるもの全部出してあげるから」
下着姿でダラーンとベッドに寝転ぶ
「今更だけど、俺セクハラとかにならねぇよな……」
「大丈夫ですよ〜、だって相澤先生は私に好き勝手されるだけだから」
言葉と一緒にしたサムズアップは無視された
「それはそれで怖い、というか、本当にいいのか?相手は天喰じゃなくて」
「良いんですよ、環は私を嫌いにならないといけない、だって私は個性上どうやっても汚れるから、環は綺麗なままでいないと、というより、いてほしい」
拳をグッと握って答える
「勝手だな」
「そんなこと、知ってますよ、私自身が一番よく、だって昔から想いを寄せられ続けても、それに対して、嬉しいとは感じるけど、私も、とか無いし」
ダダ漏れの想いをあんなに寄せてもらっても、靡くとかそんな物は、私は持ち合わせてなかったらしい
「あんなに一緒に行動してるのにか」
「うーん、たしかに一番好きな人は誰かと聞かれれば、迷いなく環をあげるけど、だからといって男としてかと言われると……って感じ?」
ただただ人として一番好きなだけで、それが愛だの恋だのという物ではない
「じゃあ男として好きな奴は誰なんだ?」
「居ない、正直に言えばね」
「そうか」
「あえて聞いてみるんですけど、先生が女として好きな人は?」
「そんな奴、長らくいねぇな」
考えるそぶりを見せた後そう応えられる
「そうですか、じゃあ、抱いてって女性が寄ってきたら抱ける?」
「は?」
「は?、じゃなくて、ちゃんと答えて?」
なんとなく知りたくなって聞いてみる
「無理だ」
「だと思った、だって先生は真っ直ぐだから」
ふふっと笑うと、相澤先生は少し顔を顰め
「じゃあ、お前は女が抱いてって言ってきたら、抱けるのか?」
そう聞いてきた
「抱けるよ、女だろうが男だろうが、抱いてってきたら、遠慮なく抱ける」
知り合いだろうが、知り合いじゃなかろうが、ヤレる
ヤった事はないが、それは確信していた
「じゃあ、抱かせろは?」
「お断りかな」
抱かれるのは、気持ち的に受け付けない
「即答かよ」
「当たり前じゃないですか」
自分の中では、当たり前として確立されてるが
「そうか、当たり前なのか」
先生には不思議だったらしい
「はい、まぁ、取り敢えずこんな話は置いときましょう、先生もベッドに乗って?」
「ああ」
ベッドの上に胡座をかいて座った先生の目の前に正座をして座る
「それでは、お願いします」
「ああ」
返事をしたのと同時に先生を押し倒す
「っ!」
驚いた声をあげてるのを無視して、首筋に顔を埋め、筋に沿って舐める
「んっ〜〜っ!」
舌を這わせながら、時折リップ音を鳴らし、紅い花を付けていく
「おまっ、キスマークはっんっ……だめだぁろっ!」
「先生どうせ捕縛布で隠れるでしょう?」
「だとしてもだっ〜〜〜っ!」
「先生、耳弱いんですね」
反射快感に対して、敏感な先生を楽しむように、首筋から顔を上げて、手で撫でた
視点・相澤消太
「先生、耳弱いんですね」
そう言いながら、首筋から赤華が顔を上げたと思うと、すぐに視線が絡み、猫のように目を細めながら微笑まれる
「っ!」
「先生、積極的に催淫効果使うから、覚悟してくださいね」
耳にほとんど触れた状態で、脳に直接流し込まれるかのような艶やかな声で、宣告される
「つ、使うなら、さっさと使え…」
「はーい」
ゆるい返事が聞こえてきた瞬間、身体にビリッと甘い快感が軽く電気のように走る
「はあっ、はあっ、ぁっ……んっ」
「先生、もっと声出して喘いでよ」
そう言われたかと思うと、また体に一層と熱がこもる
しかも、先生と呼ばれることによって、背徳感も出てきて、結構クる
「先生、気持ちいい?ねえ、先生」
でも、先生と必要以上に呼んでくるせいで、背徳感とともに、身体が快感を拒否る
「赤華っ!それっ……やめぇ……」
「なんのことですか?先生」
わかってるのか、赤華は一層うっとりとした表情で聞き返してくる
「だから、そのっ、先生って言うの……」
「わかりました、じゃあなんて呼んだらいいですか?」
なん呼んだらいいか?そんなの、一番気持ちがいいのは名前だが、自分から名前呼びをせびるわけにはいかない
「………!……ショータ」
耳元で名前を唐突に囁かれた
その瞬間、身体が嫌でも気持ちいいものとして、感覚を捉える
「ショータ、でいいみたいですね」
くすくすと笑われると、自然と顔に熱がまた集まる
「ショータはさ、小汚いくせに色っぽいよね」
「小汚いっはぁ、余計…だぁ」
「そーですね、まぁ、戯はこの辺にしといて、本気でいかせてもらいますね、ショータ、私催淫はかけるけど、催眠はかけないから」
「わかった」
返事をした後直後、寝転んだ俺の上に覆い被さり、服の隙間から手を入れられ、脇腹を撫でられる
直接肌を撫でられるだけなのに、信じられないくらい気持ちよくて、声が漏れそうになるのを我慢する
そんな様子の俺を見た赤華は更に個性を強めて、声を出させようとしてくる
「喘ぎ声……聞こえないけどまぁいっか」
そういったかと思うと、身体に一気に快感が走ってイッてしまう
「カウント1、じゃあ、続けざまに後二回ほど」
そう聞こえてきたかと思うと、イった後直後の敏感な身体に刺激が走る
「あっ、〜〜〜〜〜っ!」
気持ちよすぎてつい耐えることができずに声を出してしまう
「もう一度」
「っ?!やっ!まっ!あぁぁぁぁああ!」
感じたことがない激しい快感で身体がビクビクと震え続ける
「ん〜、やっぱり人が自分のしたことで乱れてるのって最高に気持ちいいっ!」
自分のことを膝立ちの状態で跨いでる上にえげつないことを口走ってる赤華を睨む
「あ〜、ショータ、やめてよ〜、そんな状態で睨んでも益々興奮しちゃうだけのに〜」
「興奮っすんなっ……」
文句を言うが、快感を使われてるせいで、喘ぎ喘ぎになってしまう
「環のように従順なのもいいけど、ショータみたいな反抗的なのもいいね……」
「鬼畜か」
「…………うん、そうだよ〜、私鬼畜なんだ〜」
あ、地雷踏んだな、絶対何かされる
そんな身の危険を感じて、起き上がろうとする
押し倒され直すかと思ったが、意外とあっさり腹の上あたりから後退した
かと思いきや、起き上がった状態の俺の膝の上に乗って首に手を回してきた
「っ?!」
「ショータ、まだ終わりじゃないよ?」
耳元でそう囁かれたあと、耳をペロリとなめられる
いきなりのことで声が漏れそうになるが、グッと我慢する
「私、まだまだショータのこと犯し足りない」
恍惚とした表情で服の裾から手を入れられ、背中を撫でられる
また激しい快感が来るかとおもいきや、一向に来ない
ひたすらゆる〜い少しピクリと身体が反応しそうな感じのものが与え続けられる
それに対して、さっきまで激しかった分、すごく物足りなさを感じる
しかも、イイ所を掠めるようにしか触らずに身体を弄られてるせいで、熱がどんどんこもるのに、全く満たされない
「な、なぁ…赤華」
「ふぁい」
俺のことを舐めてる最中に返事をしたせいで、赤華の舌がイイ所にあたり、身体が跳ねる
「なぁに?ショータ」
軽く跳ねた俺を見ながら聞いてくる
「…えっと……その、なんだ……」
"物足りないから強くしてほしい"こう言いたいが、教師として、欲するのはどうかと直前で歯止めがかかる
「……………言いたいことがあるのよね?」
互いの唇が触れそうな距離感で言われる
それに対し、ぎこちなくも縦に首を振ると、
「ふふっ、もしかして、こうして欲しいとか?」
悪戯な笑みを浮かべ、そういったかと思うと、また、服の裾から手を入れられる
そして、ゆるく背中を撫でられると、また個性を強めたのか、イきそうになる
「う"っ、あっ、あっ、またっ…」
意識が弾けそうになるくらい気持ちよくてせり上がったが、直前に急停止させられる
「んんっ」
イきたいのにイけず、荒い呼吸を繰り返す
「イくのはまーだ、ほら、手上げて」
熱でぼんやりしたまま、言われるか手を挙げると上の服を脱がされる
「ズボンも脱がせるから、ほら、腰浮かせて」
耳元で囁かれるまま腰を浮かせると、ズボンをするりと脱がされた
服を脱がされるなんて恥ずかしいことだが、今はただただ刺激が欲しくて言いなりにってしまった
「ショータ、なんか素直ね、もしかして、イきたくてイきたくてたまらない?」
その言葉を言われた瞬間、つい、反応してしまう
目を合わせていた赤華はその反応に対してを心底楽しそうにした
「じゃあ、言って?イきたくてたまらないって」
「っ、………」
ギリギリのところで先生としての理性が無言で首を横に俺に振らせるが、正直、もう限界だ
「そっかー、そっかー、じゃあまだ鬼畜な私に弄ばれるのがお好みかぁ」
浮かされてでぼんやりした頭でもわかる、ヤベェ
「んっ?!やっだっ…」
相変わらず、ジクジクと身体を蝕むようにやってくるゆるい快感に息を詰まらせながらまた首を横に振る
「やだって、ちっちゃい子じゃあるまいし」
呆れたような声でため息を吐かれる
「どっちか決めて?」
いつのまにか滲んでいた俺の涙を目尻を舐めることによって、拭われる
「ねえ、ショータ」
ベッドシーツをきつく握っていた手を緩く解され、赤華の腰の方に誘導される
大人しくそこに沿わせるとまた目を細める猫のような笑みの
「どっちがいい?」
すでにベチョベチョな上、これでもかとテントを張っているパンツ越しに自分のモノの形を確かめるようになぞられ
理性と本能がせめぎ合って視線が泳ぐ
その間にも強弱をつけて擦られたり、なぞられたり、擽られたりする
「うっ、………んっ……んんっあっ」
「ほら、早く」
耳を舐められるせいで、ヌチャヌチャといやらしい音が思考を支配する
「イッ、やあっんんっ……ハァッ」
「頑固ね、言った方が楽になれるよ?」
「う"っあっ………はぁ……」
頑なに首を横に振ると表情が一瞬無くなり、そして花が開くようにいい笑顔になった、とてもSっ気がある笑顔だが
背中に悪寒とも快感ともわからないものが走ったかと思うと、さらに個性が強まる
「っ?!」
その上、尾骶骨のあたりを撫でられ、ゾワゾワする
耐えるように、歯をくいしばるが、絶え間なく自分のものとは信じたくない喘ぎ声をあげる
「あっ、やっ……もうっん…ふあっ…イッ…………」
そこで唐突に手がパッと離された
まだ焦らす気かと思い、さっきまで下を向いていた赤華が顔を上げた時に問うように少し首を傾げる
「ショータが強請ってくれるまで焦らし続けるからね」
人が胡座をかいた上に座りながらも、俺の体に赤華の胸が当たらないように、わざわざ隙間を空けていたのに、ぎゅっと首に手を回し、また刺激をされる
強く抱きつかれたおかげで、自分の体には備わってない部位が下着越しとは言え、胸板に押し付けられ、柔らかさを嫌でも認識する
「ショータ、気持ちいい?」
「んんっ…イけっ……ない…からっ……くるしっ…ぃ」
「イきたいって言ったらイけるよ?」
「言いたかっ…あぁっ…ねえっ……」
「そっかー、でもイキタイんでしょ?」
後頭部に片手、もう片方の手は背中を撫でながら耳元で聞いてくる
俺は至近距離でそうな事を言われ、一杯一杯なのに、赤華は余裕そうだ
「ねえ、どうなの?このまま終わりにする」
「ダメだっ」
「でも、お強請りしてくれないなら、もう終わりでいいんじゃないかしら?」
このまま辞められたら、酷い放置プレイだ
「言うからっ……言うから………やめないで…くれっ」
「本当に?」
「あ、ああ……」
「じゃあ、言って?」
そう問いながら、俺が言うと言ったことによりテンションが上がったのだろう
激しい快感が体を駆け巡る
「あっああっ、イッ、んっ!イきたいっ!からっ!イかせてくれっ!」
腕の中の赤華をギュッと抱きしめながらそう懇願する
「良いよ」
そう返事があったかと思うと、頭が真っ白になって視界がチカチカすると同時に、激しく吐精する
吐精されたものは、いつのまに取ってたのか、枕元のティッシュで粗方赤華に受け止められる
「すごい出ましたね」
出し終わった倦怠感で、ぐったりする
「思ったより強情でビックリしましたよ」
さっきと同じ、猫のような笑みで言われる
自分の膝の上からのき、ゴミ捨てた後、ベッドに腰掛けていた
下着姿のまま、惜しげも無く晒される白い肌
あー、ダメだな、熱に浮かされたままなのか、綺麗だとか思う
生徒に対して持ってはいけない位強く
白い柔肌が綺麗とか、セクハラにしかならねぇだろ、けど、つい口から漏れてしまった
「綺麗だな」
「ふっ、そんなの当たり前じゃないですか」
自信満々に、だけど、どこか嬉しそうにそう返答される
なんだか、どうしようもなく触れたくなって、頬に手を伸ばす
右手で頬を撫で、左手で腰を抱きよせる
そのまま、二人してベッドに倒れこむ
「?」
「お前を俺だけのものにしたい」
「……ハハッそんなの無理ですよ、だって花はみんなで愛でてこそ価値がある、しかも、言った本人の方がビックリしてるじゃないですか」
「はぁ……、合理的じゃないな……」
「仕様がないですよ、私の個性のせいなんですから」
そう言ったかと思うと、唇を人差し指で人撫でされる
その瞬間、熱くなっていた頭の芯が急速に冷え、先程までの激しい想いが薄れる
「っ!……すまんな……」
「全然構いません、そんなの慣れてますから」
「そうか」
「じゃあ先生、私もう行きますね」
ちゃっちゃと服を着て、赤華は出て行った
乱れたベッドには赤華の個性の花の残り香があり、さっきの事が鮮明に思い出され、また熱がこもり、ダメだとわかっていながら脳内で赤華を犯し、自慰をした