明記はされていないけど、作者的にあんなに大きな食堂には出入り口が一つではないと思っての話
環視点
ウーウーウー!ウーウーウー!
突然、食堂内に激しいサイレンの音が鳴り響いた
「えっと、このサイレンはパターン3だから、不審者に侵入されたかな?」
周りが騒がしく慌てる中、落ち着いた様子でサイレンを聴きながら雅がサイレンの種類を口にした
「えっ?!そうなの?!」
ミリオは知らなかったのか、驚きの声を上げている
「そうだよ、環、ミリオ、ここ出入り口付近だから、多分人が殺到する、私死ぬ気で個性使ってパニックは防ぐから、いい壁になってね」
「壁って……」
「頼むわよ、私が人波に流されたら意味ないから」
そう言った瞬間、食堂の出入り口の一つとなってるここに人が殺到する
「皆さん!落ち着いて避難をして下さい!」
そう雅が声を張り上げたら、走ったりしてパニックになってた人達が一瞬で落ち着く
周りに花の匂いが漂って、自然と落ち着いた心になる
「ここの出入り口は私がいるからいけるけど、もう一つの方の出入り口は大丈夫かしら?」
そう言いながらも、避難誘導を着々と進めてる
ドゴォォォン!
唐突にそんな音が聞こえてきた
「え?侵入者が何か破壊した?」
「そうだとしたら、侵入者、食堂に入ってきたことになるよね?」
「だね」
「少し避難速度あげるわね!」
そう言ったかと思うと、普通に歩いて避難していた人達が、早足になる
「そんなことまでできるんだね!」
「まぁ、集団心理は簡単に操れる」
「へぇ……すごい……」
流用できる幅がとても広く羨ましいと思った
そうこうしているうちに、放送がかかり、なにがあったのか伝えられる
「へー、マスコミが殺到して、侵入してきたのね」
人の波を捌きながら、納得してる
「そうみたいだね…」
「じゃあ、集団心理は"もう大丈夫"にしないと」
「そうだね!」
「でも、疑問なんだけどさ、さっき校門の方をちらっと見たら、ボロボロに崩れてたの」
いつの間に見てたんだろう?かなり疑問だ
「じゃあ、さっきのすごい音はそれが原因かな?」
「なに言ってるの?その穴からマスコミが殺到したから、サイレンが鳴ったのでしょう?」
雅は、ミリオの意見をバッサリと一刀両断して否定した
「あっ!確かに」
「てことは……」
「そう、校門を破壊したやつは無音でボロボロに崩れさせて、その上マスコミを煽りマスコミに侵入させた、そしてあのすごい音はまた別のもの」
雅の推察はとても納得できた
「そう言うことになるね!」
「そうなるね…」
「音もなく校門をボロボロに破壊できる個性ってかなり強力よ、発動条件もわからないし、しかもそんなことをするやつは多分マスコミじゃないと思うの、おそらく敵、しかもそんなことをしでかすやつが、小物なわけないし……」
「何かありそうだね」
「そうだね……」
「一応、先生に伝えとこう!」
「「賛成」」