「せぇあ!!」
「でぇあ!!」
激しい裂帛が修練場に響き渡る。黒髪の少年と、金髪の少年が中央で打ち合っている。
その様子を、ティーゼはぼんやりと眺めていた。鮮烈な剣技が幾度も閃く。しかし、いつもならば食い入るように見つめるそれらも、今は少しも心を動かさない。
「……ティーゼ? 大丈夫? まだ風邪治ってないんじゃ」
ふと、声のする方を向けば、栗色の少女。親友のロニエだ。彼女の海色の瞳には心配の色が混ざり、しかし、ティーゼは一瞬、自身が話しかけられていると気付けなかった。
「……あ、ああ、うん。大丈夫よ」
なんとか、そう言って、小さく笑いかける。ロニエは「そう?」と言って、一先ずは引き下がってくれた。うまく、取り繕えたと思う。
制服姿のティーゼは、膝を揃えて座りながら、やはり、俯く。股間には、未だにアレが入っているように感じられた。
「(……私は)」
ティーゼがライオスを受け入れてしまってから、一昼夜が経過していた。半日ほどライオスの寝室で茫然自失としていたが、昼過ぎには何とか自分を取り戻し、湯浴びをして自室へと戻った。秘裂から止め処なく溢れてくる精液を何とか、掻き出せるだけ掻き出した。これで妊娠の確率が下がったとは言い難いが、気持ちの悪いソレを放置しておくこともできなかった。
自室へと戻ったティーゼはそのまま、寝台に潜り込んで再び眠った。目を覚ますと夕刻で、同室のフレニーカが心配そうに覗き込んでいた。一晩中帰ってこなかったティーゼを心配していたと彼女は言い、学院では病欠となっていたが大丈夫か、と訊かれた。ティーゼは一瞬、フレニーカに全てをぶちまけたくなったが、まさか、自分が一晩中男の部屋で性交していたなどと言えるはずもなかった。こんなこと、誰にも相談できない。
なんとかフレニーカには言い訳を重ねて乗り切った。納得したという顔はしていなかったが、大丈夫だとは思う。
そして食事も取らずに眠り続け、翌朝。その日は朝から、初等練士と高等練士の合同修練があった。全身のだるさを何とか誤魔化し、出席したが……。
「……ーゼ……ティ……ティーゼ・シュトリーネン初等練士! 聞こえないのか!?」
「……は、はい!!」
つらつらと自身の内に没頭していたティーゼは、教官の掛ける声に気付けなかった。慌てて返事をすると、尊敬する女性教官は、はぁ、と溜息を吐いた。
「ティーゼ・シュトリーネン初等練士。体調が悪いなら救護室に行け。危ないぞ?」
「い、いえ教官! やれます!」
「いいや、だめだ。行け」
抗弁するティーゼだったが、教官の声は有無を言わせぬ声だった。
はっと周りを見渡すと、好奇の視線。それは厳しい学院生活の中での、ささやかな催しに対して面白がる視線だ。しかし、ティーゼにはまるで、男に貫かれた己を責め立てられているように思えた。
「……きゅ、救護室で、休んで、きます」
ティーゼは足早に、修練場を去る。何かに怯えるようにその体は震えていた。
「……ティーゼ、大丈夫かな」
それを見送った金髪の少年は、剣を下ろしてそう言葉を漏らした。
「はぁ……失敗した……」
救護室。救護担当の教官は巡回に出ているようで、暫く戻ってこないようだ。
消毒薬の匂いを嗅ぎながら、ティーゼは嘆息一つ。とぼとぼと、帳(カーテン)の張られた寝台に制服のまま潜り込む。脱いだ靴を揃えることもせず、ティーゼは掛け布団の中で丸くなる。
「……普通になんて、できない……んぅ」
どろり、と股間に気持ちの悪い感覚。慌てて起き上がり、腰布(スカート)を取り去って股布(ショーツ)を膝上まで脱ぐと、秘裂と布地の間に白濁の橋。膣道のモノは掻き出したが、子宮に吐き出されてしまった精液は掻き出すことはできなかった。湯浴びの時に胎を押して排出は促したものの、それでもまだ残っている。それを思うと、目を逸らしていた妊娠の恐怖が、胃の腑から込み上げてくるようだ。
「拭かなきゃ……」
ティーゼは橋が敷布(シーツ)の上に落ちる前に、寝台横に備え付けられた使い捨てのちり紙でそれを拭き取る。そのまま股布を完全に脱ぎ、股間の所に張り付いた粘液をごしごしと拭く。そしてちり紙を何枚も取って立ち上がると、白濁液を吐き出し続ける秘裂に当てる。下半身裸でがに股、しかも股間を拭く姿はお世辞にも礼儀正しいとは言えなかったが、それを言う者はここには誰もいなかった。
いないと、思っていた。
「……随分と、面白い格好だな、我が妻よ」
「ひゃっ!?」
突如掛けられた声に、ティーゼはびくんと飛び上がる。たっぷりと精液の付着したちり紙がべちゃっと床に落ち、慌ててそれを拾い上げる。しゃがんだまま声のした方向を見れば、金髪の端正な男。ライオスだ。
「ふむ。先日はたっぷりと出したからな。暫くは漏れてくるだろうから気をつけたまえ」
ライオスは帳を右手で掴んで開きかけた状態で立っていた。片目を瞑ったその顔は、己が辱めた女を気遣うというより、淡々と事実を投げかけているだけのようだ。
汚れたちり紙をごみ箱に放り込んだティーゼは、下半身裸のまま姿勢を正して寝台に腰掛ける。
「……何のご用でしょうか、アンティノス主席上級修剣士殿」
「つれないな、我が妻殿。あれだけ愛し合ったというのに」
帳を後ろ手に閉じたライオスはつかつかティーゼへと歩み寄り、その横髪を無造作に手に取って大仰に口づけ。同時にすぅ、と匂いを嗅がれ、ティーゼの背筋にぞわりと鳥肌が一斉に立つ。
「っ、触らないで!」
咄嗟に、ティーゼはライオスの手を打ち払っていた。ばしん、と音を立ててライオスの右手が宙を泳ぎ、ティーゼの左手がじんじんと赤みを差す。
一瞬、驚きの表情を浮かべたライオスだったが、すぐさまにやりと嗤いを浮かべる。
「……“非礼”だぞ、ティーゼ・シュトリーネン初等練士」
「っ……!」
ティーゼは鋭く息を飲む。暴力とは言えないもののため、ティーゼは咄嗟に行動したが、それは上級貴族の名誉を毀損する行為だ。即ち、貴族裁決権を与えてしまった。
「私は大いに傷ついた。これは、償ってもらわなければならないな。……服を脱げ、今すぐに」
ライオスの嘘臭い、まるで演劇のような大仰な仕草。しかし、その口調には有無を言わせぬ凄みと、傲慢な嘲笑があった。
「……っっ」
悔しさに歯がみしつつ、ティーゼは自身の体が、意思に反して勝手に動き始めることを自覚する。それに抵抗しようと、ちらとでも思った瞬間、右目に激痛の予兆が奔る。無理だ。抗えない。
ティーゼは制服の上着を脱ぎ、白い内着に手を掛ける。それも脱ぎ捨てると、慎ましい乳房を覆う肌着を捲り上げる。つん、と上を向いた桜色の乳首が外気に晒され、刺激に少し震える。下半身は元々裸だったため、上半身の衣服を全て脱ぎ去ったティーゼは、生まれたままの姿で、男の下劣な視線に晒されていた。咄嗟に両手で乳房と股間を隠すが、ティーゼの秘裂からは再び精液が漏れ出し、つーと内腿を伝っていた。
「こ、の……下種め……」
「おや? 我が妻殿は“非礼”が好きなようだな。そんなに罰を受けたいのか。被虐待質か?」
思わず零れた言葉に、ライオスは邪悪な嗤いを深める。ティーゼは歯がみしながら、真紅の瞳で、きっ、とライオスを睨み付けていた。
ライオスはくつくつと嗤い、一日経って反抗心を取り戻したティーゼの心をどう折ろうか、愉しげに考える。そして「ふむ」と一言。
「そうだな……今ここで、自分で自分を慰めてもらおうか」
「な、なんですって……?」
ティーゼは耳を疑った。ここで? 慰めろ?
嗜虐的な笑みを浮かべるライオスは、一言一句を染み込ませるように、言う。
「自慰を、しろと、言ったんだ。勿論、秘所を隠すなどと、無粋な真似は、するなよ? 声も、抑えるんじゃぁない」
戦慄。ティーゼの背筋を怖気が駆け上がる。秘め事を、こんな、公共の場所で?
しかし、やはり意思に反し、ティーゼのしなやかな肢体は寝台へと上がると、ライオスに向かって股を開き、未成熟な秘裂を見せつけていた。
「や、やだ!? 見ないで! 見ないでえ!!」
全裸で紅髪を振るティーゼは、両手でくぱぁ、と秘裂を開き、白濁液を湛える膣口を晒す。あまりにも羞恥的な行為に、彼女は涙を浮かべ、ライオスに懇願する。
しかし、男は非情であった。
「そうそう。今どのように自慰を行っているのか、我が妻殿よ、自分の口から解説も入れてもらおうか。何分、女の体には疎くてなぁ。淫らな娼婦のように、淫猥にしてくれたまえ」
にやにやと、心にもないことを言う。そして、彼は言う。「始めたまえ」と。
「いやいやいやあああ! そんな! 人前でぇ! んっ……あ……んぁ」
ティーゼの白魚のような右手の指が、自身の秘裂に触れる。その甘い刺激に、切ない声が漏れる。
「んっ……あ……ここ、の……外側のびらびらを……ぁん……こしこしって……しま、すぅ……ぅん、あ……そうすると……おなかが、きゅん、てなってぇ……」
抗えぬ強制。ティーゼの可憐な唇から、淫猥に蕩けた声が紡がれる。自身でもびっくりするくらい甘えた声に、ティーゼは内心で絶叫する。
「(いやああああああああああ!!! やだやだ!! こんなの! 恥ずかしすぎる!! そんな、男の人の前でぇ!!)」
その間にも、ティーゼは中指と薬指の腹で、秘裂の大陰唇を何度も擦過する。その度に、膣口がくぱくぱと口を開き、精液が菊座へと流れる。
「んぃ……あ……それで……気持ちよくなったら……もうちょっと……んん……内側のびらびらを……擦ります……んっ、あ……ぁん、あ、あ……」
解説しながら、ティーゼは小陰唇へと指を動かす。邪悪な笑みを浮かべるライオスに向かって、膣口を見せつけるように、何度も何度も擦る。
その様に、満足げなライオスは、腕を組んだまま、ティーゼの耳元に口を寄せると、しっとりと囁いた。
「中々に淫らだな。我が妻殿は娼婦の才能があるらしい。そんな妻殿にいいことを教えてやろう。先祖伝来の淫書によれば、膣のことを『おまんこ』と呼ぶらしい。どうだ? 卑猥だろう?」
「おまんこ……おまんこ……」
じっとりと、ティーゼの脳髄に言葉が染み渡る。なんと淫らな響きだろう。膣などと言う学術的な名称などより、より直接的な、淫らな意味を感じた。
顔を上気させたティーゼは、内心で拒絶しながらも、その口で言の葉を紡ぐ。
「はい……おまんこ……おまんこ気持ちよくなってるんです……あ、んあ……自分の指でおまんこシコシコして、男の人のモノからどぷどぷ出された精液擦りつけて……んん、ぁん、ひぅ……妊娠しちゃうのに……」
クク、とライオスは嗤う。今のティーゼが、自身の操り人形であることを確信して。
「淫書にはまだまだ語録が載っていてなぁ。男根はおちんぽ、精液のことはザーメンと言え。また、性交のことはセックスだ。これは神聖なる淫語だぞ。存分に使え」
「おちんぽ……ザーメン……セックス……」
次々と淫らな言葉が、ティーゼの脳髄に刻み込まれる。言葉は人格を形作る。まるで、人格から書き換えるように。
「(やめてええええ!! そんな言葉覚えさせないでええ!!! いやいやいやいやいやあああ!!!)」
ティーゼの拒絶とは裏腹に、体と声と表情は、娼婦のごとき様相でライオスに淫らな媚びを売る。
「おまんこ、しこしこして……あ、ぁ、ぁん……ザーメン馴染ませてぇ……んひ、んあ、あん……きもちよくなってますぅ」
指が小陰唇と大陰唇の隙間を何度も擦過し、零れ落ちた精液を粘膜にすり込んでいく。溢れ出る淫液は既に精液だけでなく、ティーゼの愛液も混じり合い、淫臭を救護室に漂わせていた。
「ん、あ、ひぅ、んん……おまんこ、濡れてきたら……あひ、んぁ……おまんこ汁取って、ひん、お豆、ひぁん、こうやって、くりくりしてぇ……あぁん」
自ら淫語を創造するほど馴染んだティーゼは、愛液と精液の混じった淫液を中指で掬うと、それを刺激によって勃起した陰核に擦りつける。そして、そのまま扱き始める。
「(いやいやいやいやああ!! お豆だめ! お豆だめええ!!! そこ弱い、弱いからあ!)」
「我が妻よ、陰核はクリトリスというのだ。いつもするときは、勃起したクリトリスを弄るのか?」
「クリトリス……クリ……んぁん……クリちゃん……そう、いつも、勃起クリちゃん弄って、あ、あん、あ……びくびくするんですぅ……あ、んぁ♡」
自身で開発した陰核を弄ったことで、ティーゼの声が更に甘くなる。陰核から叩き込まれる快楽情報がティーゼの脳髄を刺激し、膣口からは淫液がとろとろと溢れる。
「あ♡ んあ♡ ひぅん♡ クリちゃん♡ きもち♡ ああん♡ おまんこも♡ しこしこぉ♡」
ティーゼは中指と薬指を揃えると、第二関節まで膣口に挿入する。そして親指の腹で陰核を擦過しながら、挟み込むように膣口の上側をこしこしと擦る。
「ん♡ あ♡ ひん♡ おまんこ♡ おまんこいい♡ ティーゼのおまんこ♡ もっと見てえ♡ んひ♡ ぁん♡」
「(いやあああああああ!! やだやだやだ!!! こんなのだめ! 自慰見せちゃだめえ!!)」
内心の拒絶。しかし、ティーゼの体は腰を突き出し、ライオスに己が秘所を見せつけながら自慰を行う。じゅぷじゅぷと淫らな音を立てて指が膣を出入りし、敏感な陰核を扱き続ける。ティーゼの乳首はびんびんに勃起し、快楽に震えている。
「ククク。我が妻よ、そんなに自慰が……オナニーが気持ちいいか? え? いま、誰のモノを思い浮かべてオナニーしている?」
ライオスの邪悪な笑顔。ティーゼは戦慄しながら、言の葉を紡ぐ。
「せんぱい♡ ユージオせんぱい♡ せんぱいのおちんぽで♡ んぁ♡ おまんこずぽずぽされて♡ 気持ちよくなってるんです♡ あ♡ あ♡ おなにー♡ おなにーきもちぃ♡ ぁん♡」
新たな語彙にティーゼの脳髄が興奮に震え、一層激しく淫液が吐き出される。敷布は既に、ティーゼの愛液とライオスの精液の混合液でびちょびちょに濡れていた。
しかし、ライオスはティーゼの答えに不満だったのか、目を細めて言う。
「“非礼”だなぁ、我が妻よ。私という夫がいながら、別の男のモノでオナニーするとはなぁ。不貞行為に他ならない。私のモノでオナニーしたまえ。そら」
そう言うや、ライオスは自身の男根を見せつけるように取り出した。下履き(ズボン)から顔を見せるそれはビキビキに怒張し、先走りの淫臭をティーゼの元へと届ける。
ティーゼは快感にびくんびくんと体を震わせながら、ふわふわとした頭で拒絶しようとする。。
「(そんな! こんなやつのおちんぽでオナニーしろだなんて! やだ……びくびくしてるおちんぽびくびくして、私の膣内に入りたがってるぅ♡ やだ♡ オナニーはユージオせんぱいじゃなきゃぁ♡ やだぁ♡)」
しかし、ティーゼの脳内に浮かぶ、自身を貫く男の顔は、既にライオスのものになっていた。膣内に幻触する男根の感触も、いつのまにか、先日の記憶にすり替わる。
「あひ♡ あ♡ んぁ♡ おちんぽ♡ やだぁ♡ ゆーじおせんぱい♡ ゆーじおせんぱいじゃないのにぃ♡ 違う人のおちんぽ想像して♡ オナニーしてるぅ♡ やぁぁ♡」
ティーゼは、目の前に晒された肉棒を見ながら、それに貫かれる様を想像して自慰を続ける。それは嫌悪と背徳を催し、同時に快感を叩き付けてくる。そしてティーゼは、既に限界まで来ていた。
「あ♡ や♡ 来ちゃう♡ 私とんじゃう♡ やだ♡ ユージオせんぱい以外ので♡ とぶ♡ とぶとぶぅ♡」
「それはイクというのだ我が妻よ。気をやって達することを、イクというのだ。ククク、さぁ、夫のモノを想像しながらイけ!」
よだれを垂らして震えるティーゼに、ライオスは嗤いながら新たな語彙を叩き付ける。ティーゼはもはや、頭を真っ白にしてそれを受け入れてしまう。
「イク♡ イクイクイク♡ わたしイクぅ♡ おまんこオナニーでイクぅ♡ ああああああ♡ イっちゃう♡ イっちゃうぅぅ♡♡」
そして、ぎゅ、と陰核を押しつぶし、
「イきゅううううう♡♡♡」
ティーゼは叫び、体をびくんびくんと痙攣させながら、弓なりに背を反らした。両脚も不随意に痙攣させながら突っ張り、最大限に乳首を勃起させた慎ましやかな乳房が震える。よだれを零して食い縛られた口からは細い悲鳴が棚引き、今までの自慰で感じたことのない飛翔感に紅い両目が裏返る。
「(やだやだやだやだ♡♡ なにこれ♡ なにこれええ♡ すごい♡ すごいイっちゃってるぅ♡ こんなのダメ♡ ダメダメダメ♡ 戻れない♡ 戻れないいい♡♡)」
いつまでも終わらない絶頂。ティーゼの膣からは潮が断続的にぶしゅぶしゅと噴き出し、辺りを淫臭と共に汚していく。
何度も何度も襲い来る波が収まったのは、それから暫くしてのこと。荒い息を吐いてぐったりと寝台に沈むティーゼ。彼女の膣からは愛液が止め処なく零れ落ち、敷布が遂に吸いきれなくなっていた。救護室の床に滴り落ちる粘性の高い液体は、もわもわと濃い淫臭を漂わせて水溜まりを形作る。
「はぁ……♡ あ……♡ はぁ、はぁ……♡」
ティーゼの脳はとにかく酸素を得ようと、形のよい乳房を激しく上下させて甘い呼吸を繰り返す。その様に、ライオスは歯をむき出しにして嗤う。
「すばらしい、すばらしいぞ我が妻よ。だが、なぁ? “非礼”だな」
心底愉しそうな声。ティーゼが重い頭を動かして見やれば、ライオスの制服に散る多数の水滴痕。ティーゼが噴き出した潮が、彼の衣服を汚していたのだ。
むき出しにされたライオスの男根はビキビキと血管を浮き立たせ、これから起こることを容易に想像させる。
「(やだ……♡ また、おまんこにおちんぽ♡ おちんぽ入れられちゃう……♡ だめ……♡ だめなのにぃ……♡)」
絶頂に蕩けさせられたティーゼの脳は、拒絶の意思を持っていても全く抵抗ができなかった。逆に、ライオスの男根から滴る先走りが、反り返ったエラが、太い肉棒が、己を蹂躙する様を想像させて余計に興奮を煽る。
そこへ、唐突に。
「ティーゼ? 入るよ?」
救護室に響く扉を叩く音。そしてすぐさま扉が開かれ、何者かの足音。聞こえた声は、
「……ゆ、ユージオ先輩!?」
ティーゼの意識は瞬時に覚醒し、全裸のまま飛び起きた。横を見やれば、男根をむき出しにして驚く顔のライオス。これはまずい。まずいまずいまずい。ティーゼは焦る。
その間にも、ユージオの足音が帳の向こうから近づいてくる。
「ここかい? 開けるよ、ティーゼ」
「ま、待って!!」
ティーゼの行動は素早かった。帳の向こうに影が見えるや否や、合わせ口に頭を突っ込むと、そのまま両手で帳を押さえた。
紅い瞳で見上げた先。そこには、驚いたユージオが中途半端に右手を挙げて突っ立っていた。
「や、やぁ、ティーゼ。体調は大丈」
「大丈夫です問題ありませんユージオ先輩!」
帳から首から上だけを出した状態で、ティーゼは勢いよく答える。台詞を食われたユージオはとにかく目を白黒させていた。
「げ、元気だね……さっき修練を早退していたから、心配になって来たけど、杞憂だったみたいでよかったよ」
「ユージオ先輩……」
はにかむユージオに、ティーゼは胸がきゅんと高鳴るのを感じた。やはり、自分はユージオ先輩が好きなのだと、改めて思う。そして、
「ひゃっ!?」
「ティ、ティーゼ? どうしたの?」
帳の内側。突き出した腰を唐突に掴まれ、秘裂に当たる堅い感触に、ティーゼは突拍子もない声を上げた。まさか、とティーゼは思った。
「……“非礼”の罰だ。いれるぞ」
「待っんひいい♡」
囁かれるライオスの声に答えようとした刹那、ティーゼは膣に叩き込まれた男根に嬌声を上げた。自慰によってとろとろに蕩けた膣は、易々とライオスの男根を飲み込み、最奥の子宮口と鈴口がぴったりと口づけを交わし合っていた。
ティーゼの突然の奇声に驚いたのはユージオだ。彼は頭だけのティーゼに、冷や汗をかきながら、問いかける。
「ど、どうしたの? ティーゼ……やっぱり、まだ体調がよくないの?」
「ち、ちが♡ ん♡ ぁ♡ だいじょ、ぶ♡ です♡ ちょ、ちょっと♡ 虫が脚に♡ いひぃ♡」
ティーゼは何とか答えようとするも、すぐさま始められた抽挿に喘ぎが混じる。エラ張った亀頭に膣襞を擦られ、興奮を高められた膣は愛液をとろとろと溢れ出させる。
腰が叩き付けられる度にティーゼは前後に揺すられ、掴んだ帳の梁がぎしぎしと音を立てる。自慰により準備を整えられ、彼女は完全にライオスを受け入れてしまっていた。
「ティーゼ。顔が赤いよ? それにちゃんと立ってられないみたいだし、まだ治ってないんだよ」
「は♡ ん♡ んひ♡ ユージ♡ オ♡ せんぱい♡ だ、だいじょ♡ ぶ♡ だから♡ はひ♡ しんぱ♡ しないでぇ♡」
「(うそうそうそうそお♡ ユージオ先輩の前で♡ 私♡ おまんこにおちんぽ入れられちゃってる♡ やだ♡ ばれちゃう♡ おまんこじゅぽじゅぽされてるのばれちゃうう♡)」
絶頂を経験して蕩けた脳はティーゼの思考を淫らに歪める。心配そうにティーゼを見やるユージオの視線に、逆に興奮を煽り立てられていた。
「ティーゼ。寝台に戻った方がいいよ。ほら、手伝うから……」
「だ、だめ♡ あけちゃだめ♡ ユージオせんぱい♡ あけちゃだめぇ♡」
ユージオが帳に手を伸ばしたのを見て、ティーゼは喘ぎながらそれを拒絶する。全裸で性交している姿など、絶対に見られるわけにはいかない。
「そ、そんなにいやだった……? でも、そんなに揺れて、危ないよ」
「んひ♡ あ♡ い、いま♡ きが♡ きがえちゅぅ♡ だったからぁ♡ だ、だめなんです♡」
「それは! ご、ごめんティーゼ。気付かなくて」
ティーゼが肌着姿にでもなっているのだと思ったのだろう。ユージオは顔を赤くしながらそっぽを向く。
「へ、へいき♡ です♡ こんな♡ はしたな♡ い♡ かっこうで♡ ごめ♡ なさぃ♡ んあ♡ ひぁ♡」
ぐちゅぐちゅと愛液が泡立てられる音がユージオに聞こえやしないかと、ティーゼは戦々恐々とする。もはやライオスが自身を強姦した男であるなどということは頭からすっ飛び、膣と男根の擦過により齎される快楽に溺れていた。
「ティーゼ。着替え中の所をごめんね。早く着替えていいよ」
ユージオはティーゼに何とか視線を戻すと、優しげな声を掛けてくれる。その声に、ティーゼは一層、胸がきゅんとし、乳首をびんびんに勃起させる。
視線で頷き、頭を引っ込めようとするティーゼだったが、後ろから囁かれた声に、その行動は阻害された。
「我が妻よ。そのまま顔を出していろ。ユージオ殿に、蕩けた顔を見せつけるのだ」
「……ティーゼ?」
引っ込める動きを止めたティーゼに、ユージオが訝しげに声を掛けてきた。
ティーゼは快楽に蕩けた表情をなんとか自制しながら、ユージオへと視線を向ける。
「ひぅ♡ あ♡ な♡ なんでも♡ ない、です♡ き、着替えるのも♡ ぁん♡ めんどう♡ なのでぇん♡ こ、このままで♡ んひ♡」
「ふふ、キリトじゃないんだから、ちゃんと着替えなきゃ。まあ、ティーゼがそう言うなら」
ティーゼの痴態に気付かず、ユージオは苦笑する。
帳に隠れた向こう側、ティーゼはライオスに何度も突かれ、その度に愛液が飛び散り、足下は既に水溜まりとなっていた。その匂いに気付いたのか、ユージオが鼻をスンと鳴らす。
「う~ん、なんだろう、この匂い……ティーゼ、何か分かる?」
「へぁ♡ ぁ♡ わ、わからな♡ いです♡ き、気の♡ せいじゃ♡ ないですか?♡」 ユージオが腕組みして唸る姿に、ティーゼは恐怖と興奮を覚える。愛する者の目の前で、気付かれずに、別の男の男根を咥え込む。その背徳感は、ティーゼの胎をきゅんきゅんと疼かせる。
「わ、私は♡ だいじょうぶ♡ ですから♡ ぁ♡ ぁ♡ もど♡ 戻られた方が♡ ユージオせんぱい♡ ん♡ ぁ♡」
「いや、もう少し話をしようよ、ティーゼ。最近、あんまり話せてないからさ」
「ひん♡ そ、それは♡ ぁん♡ わかり♡ ましたぁ♡」
ライオスが腰を突き出す度に亀頭がティーゼの子宮口を殴る。その甘い快感に耐えながら、ティーゼは何とか答える。ライオスがほくそ笑むのが分かるように、一層、抽挿が激しくなる。
「ん……あんまり無理したらダメだよ、ティーゼ。そんなに揺れて。顔も真っ赤だし」
「あひ♡ こ、これは♡ すみま♡ せん♡ でも♡ だい♡ じょうぶですから♡ あん♡ あ♡ 気に♡ しないでぇ♡ ひぃん♡」
帳の釣り具がギシギシと音を立てる。ティーゼは既に自力で立っていることができず、帳を掴み、何とか顔を出せているだけであった。
足腰はガクガクと震え、興奮で耳まで赤くなった表情は淫らに歪む。ユージオがなぜ気付かないのか不思議なほど。ライオスの抽挿はティーゼの秘裂でじゅぷじゅぷと音を出し、陰核も乳首も限界まで勃起していた。限界が、近い。
そんなティーゼを知ってか知らずか、ユージオが顔を赤くして言う。
「その、さ……明日の休息日だけどさ……ティーゼ、町に、一緒に出かけない? 二人だけで」
「ん♡ あ♡ あ♡ ま♡ まち♡ ですか♡ ゆ、ユージオせんぱい♡」
なんと、逢い引きの誘いである。ティーゼの胎がきゅんきゅんきゅんと啼く。
「そう、町。この前の、その……アレで、さ……迎えに行くって言った責任は、取らなきゃって、ね……どう?」
精一杯に緊張しているのだろう。ユージオの顔は耳まで赤く、若干、目を逸らしている。それに対するティーゼの答えは、もちろん。
「イ♡ イク♡ イきましゅ♡ イクイクイク♡ んひぃ♡ あ♡ ああ♡ イクイク♡ あ♡ あ♡ ああ♡ イク♡ イっちゃう♡ イク♡ イクぅ♡♡」
ティーゼは歯を食いしばり、何度も繰り返す。絶頂の気配が忍び寄る。ライオスの男根が震え、射精の気配を漂わせる。
一方、やたらと積極的な言に、ユージオは気圧されていた。
「そ、そんなに行きたいんだ……もっと早くに誘ってればよかった……ごめんね」
「そんな♡ イク♡ いいんで♡ すぅ♡ イクイク♡ ユージオ♡ せんぱい♡ 私が♡ 勝手に♡ イク♡ イクだけ♡ ですからぁ♡ あ♡ あ♡ あ♡」
はにかむユージオ。その目の前で、ティーゼは崖に立つ。
もうダメだ。飛ぶ。飛びたい。早く飛びたい。飛ばせて。ユージオとの逢い引きなど、正直、ティーゼの頭にはなかった。ただただ、早くイきたかった。
「……だすぞ」
そして、背中を押された。
「ユージオせんぱい♡ イク♡ わたし♡ イきます♡ 目の前で♡ イク♡ イ、クうううううううう♡♡♡♡♡」
一際大きく、膣の最奥まで叩き込まれた男根から、灼熱が噴き出す。子宮にドクドクと流し込まれる熱に、ティーゼは崖から飛び降りた。凄まじい浮遊感。先の自慰に倍するような絶頂。ティーゼの膣から潮がぶしゅぅぅと噴き出し、救護室の床をびしゃびしゃに濡らしつくす。
「ティ、ティーゼ……? 水音がするけど……?」
「な♡ なんでも♡ ない♡ ですぅ♡ いひぃ♡ ちょっと♡ おちゃ♡ こぼして♡ ひぃぃ♡」
目を丸くするユージオに、何とか答える。しかし、絶頂は終わらず、戻ってこられない。ティーゼの両目はぐるりと裏返りかけ、歯を食いしばった口からはよだれがつぅと零れ落ちる。
ユージオは何が何だか分からないと首を捻る。そうして結論づけたのは、やはりティーゼの体調は悪いということだった。
「ティーゼ、調子が悪いなら出かけるのもやめた方がいいんじゃないかな。誘ったのはこっちだけど、やっぱりティーゼの体調が一番だからさ」
「そ♡ そんな♡ やだ♡ イク♡ ま♡ た、イク♡ ぜったい♡ イきましゅ♡ まち♡ イクイクイク♡♡ わたし♡ イクのおおおおお♡♡♡♡」
胎に溜まった灼熱に、ティーゼは再び飛ぶ。痛いほど勃起した乳首と陰核がビクビクと痙攣し、全身が絶頂の波に吹き飛ばされる。握りしめた帳はぎちぎちと嫌な音を立てている。
突然叫びだしたティーゼに冷や汗をかいて後ずさりしたユージオは、引き攣った笑みを浮かべながら言う。
「そ、そう……? なら、ソルスが中天に差し掛かる頃に、町の噴水広場で……でも、無理はしたらだめだよ? それじゃぁ……僕はもう行くね。ちゃんと寝るんだよ」
奇行の目立つ今日のティーゼに若干後ろ髪引かれながら、ユージオは救護室の扉を丁寧に開いて出て行った。
途端、ティーゼは脱力して倒れ込む。それを、ライオスが後ろから抱き締めるように支える。その両手はティーゼの乳房を掴み、無遠慮に揉みしだく。
「あひ♡ やだ♡ だめ♡ いまび、敏感だから♡ やだあ♡」
「ククク、愛しのユージオ殿の目の前でセックスした感想はどうだ? 随分と派手にイっていたから、訊くまでもないか、我が妻よ」
「いやああ♡ 言わないでえ♡ あん♡ やだあ♡ あひ♡ わた、私♡ 妻じゃないのにぃ♡」
後ろから貫かれながら乳房を愛撫され、喘ぐティーゼ。その否定は力なく、どろどろに溶けた膣は、愛おしそうにライオスの男根をしゃぶっている。
「まだ言うか。ククク、それも、いつまで続くかな?」
「あひ♡ やだ♡ うごかないで♡ ひん♡ あ♡ あん♡ ああん♡ おまんこ突いちゃだめえ♡ んああ♡」
分かっていた。ライオスが一度で満足するはずがないことを。再びぐちゅぐちゅと抽挿を始めた肉棒に、ティーゼは我慢せずに嬌声を上げ――
――結局、ソルスが地平の向こうに隠れるまで、ティーゼは散々に啼かされることになった。救護の教官が戻ってこなかったのは、幸いだったのだろうか、それとも……。
(´・ω・`)即堕ちティーゼちゃんえっち……ユージオ気付けええええええ!いや気付くなああああ!!!
ちなみに、先祖伝来の淫書(エロ本)は、ライオス殿(ショタ)とウンベール殿(ショタ)が見つけました。……お父さんの書庫の隠し扉から。