前世で助けた動物がめっちゃ懐いてくる件につきまして 作:ROKKY
グアテルクの王宮へ到着した俺たちは、使用人と思われる女の人(メイドさんかな?)に連れられ、国王のいる大広間へと案内される。
『それでは、ここを抜けると国王様のいらっしゃる大広間でございます。くれぐれも無礼のないように……てまぁヨータさんなら多少の無理強いしても大丈夫だとは思いますが……』
そんなことを言いながら、メイドさんは大広間の入口のドアを開ける。するとそこには、重そうな金属の鎧を身につけた騎士や、メイドさんが真ん中のレッドカーペットを囲み、一番奥に国王と見られる頭に大きな角を二本生やした大柄な男が見えた。
『よくぞ参られました、ヨータ様。我の名は竜王兼ここ、グアテルクの国王を任されておりますジークフリートというものです。』
何故か知らんけど、国王直々に俺へと頭を下げる。すると、それに合わせて皆が頭を下げてくる
(なんだなんだ。どこぞの宗教団体だこれは)
「こ、こちらこそよろしくお願いします。というか、なんで俺に対して敬語を使うのですか?立場的にこちらが敬語を使う形なのではないでしょうか?」
俺は不思議に思ったことをジークフリートさんに聞く。
『それは……こちらがヨータ様にお願いをする立場であるからでございます。』
ジークフリートさんは神妙な顔つきで訴えてくる。
「お願いとはなんでしょうか」
俺は固唾を干からびるまでごくごく飲み込む
『実は、あなた様にはこの国の国王になって欲しいのです。そして……』
俺の意識はジークフリートさんの話を最後まで聞く前に暗転してしまった
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『……様、ヨータ……ヨータ様!!』
突然脳内に流れてきた声にびっくりし、俺は跳ね起きた。
『大丈夫ですか!?ヨータ様!急に倒れてしまったのでびっくり致しました!』
そこには、ジークさんと近くにいた美人なメイドさん。それにランドロさんが俺のことを覗き込んでいた。
「はい!大丈夫です!」
(エエエエエエ!!なんか声おかしくない!?俺!)
何故かはしらないが俺の声は小さい時。それこそ5歳くらいの時の声変わりする前の声に戻っていた。
「な、なんで僕こんなに声高くなってるの??」
そして、何故か話そうとしている言動が勝手に幼くなってきている。
『ヨータ様、それにつきましては自身で確認されるのがお早いかと思われます。』
ジークさんは真剣な表情をし、ランドロさんがでかい鏡をもって俺を移す。するとそこには
「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺が5歳くらい。つまり年少くらいの容姿に戻っていた。
「ちょ、これどういうこと?!!」
俺はテンパりながらジークさんへ聞く。するとジークさんは少し困った表情を浮かべる
『我に聞かれても困ります。ヨータ様が倒れ込み、この医療室へ運び込まれた瞬間、姿は一転しました。我々が何かしらの魔法をかけたとすれば元に戻れますが……そのような形跡は残っておりません。しばらくはこのまま過ごすしかないかと……』
「え?このままで過ごせってこと?」
ジークさん達は心底申し訳なさそうな表情を浮かべて俺に深深と頭を下げる。
(いや、でもこの姿でも生活には困らないから別に大丈夫なんだけど……)
そして、話すことの内容が内容なのか、メイドさんに部屋から退出するように促したジークさんは次のように話し始めた。
『そして、先程話させていただいた話の続きなのですが……ヨータ様、あなたにはこの国の国王になっていただきたいと思っております。そして、ここからが本題なのですが……この国の住民は皆、前世あなたに何かしらの恩がある者たちです。そして、皆あなたの事を好いております。特に女の者は。なので、あなたを見つけると言い寄ってきたり、過激なスキンシップを取ろうとしてきたりしますが、彼女達もあなたに会えなくて寂しかったぶん、あなたに甘えたいのだと思います。なので、突き飛ばしたりせずに存分に甘えさせてやってください。これが我からの願いです。』
やっと言えた。とでも言うかのようにジークさんは晴れ晴れとした、でも責任があるかのような表情を浮かべながら俺にまた頭を下げる。
「んー、最初のことなんだけど、僕が国王になることは問題ないよ!そして、甘えさせるって言うのもいいよ!だからそんなに頭を下げないで!りゅーおーさまなんでしょ!?」
俺は舌っ足らずな言葉でジークさんに承諾を伝える。すると、ジークさんとランドロさんが飛び跳ねながらありがとうございますと連呼している。ほんと、なんつー宗教団体だっつーの。
『あ、国王とは言っても、雑務は我らが全て努めさせていただくので、ヨータ様は普通に遊んでいていただいて大丈夫でございます。というか是非遊んで暮らしてくださいませ。』
「ふぇっ、全部やってくれるの?でもそれは悪いよ。僕もしっかりやらなくちゃ」
さすがに国王になったのに遊んで暮らしてろだなんで甘すぎる。というか俺に国王になった責任というものは存在しないのか。
『いえ、これは我らからの恩返しという事でもありますので。別になんとも問題ありませんよ。』
ジークさんはさも当たり前かのような表情で俺に訴える。多分何言っても無駄だろうから大人しく従っておこうか。もう仕方ない。というか、少なくともジークさん達には伝えなければならないことがあったのを俺は思い出した。
「あのね?ジーク。これからなんだけど、少し重大な問題が発生しそうだから、そのことをつたえたいんだ。だから大広間でお話しない?みんなにも知ってもらいたいことなんだ。」
俺が真剣な表情で訴えるとジークさんは頷きながら従ってくれた。
今度からこれくらいの文字量で投稿しようかな……