※この作品はR-18です。

fallout3 Devastation   作:文月蛇

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初めての方ははじめまして。読んだことある方はありがとうございます。
本小説はfallout3のキャピタルウェイストランドを舞台にしたR18設定のものとなります。R18に関しては初めての試みなので、文章中おかしな点が見受けられるかもしれないです。感想欄にて指摘を頂けると幸い。そして若輩者がR18に挑戦していると暖かい目で見守っていただけると感謝の限りであります。




一話 東の果て

人類が誕生してからというもの、人と人との争いは絶えなかった。時に神の代弁者として剣を握り、時に自由の守護者として銃を握った。幾重にも渡る人類が起こした戦争は数えることは出来ない。

 

2077年、民主主義、資本主義を掲げていたアメリカ合衆国と共産主義を掲げる中華人民共和国の長きに渡る戦いは終結した。互いに向けていた核ミサイル群が放たれ、世界は放射能の灰に埋もれた。人類のほとんどが死滅し、地上にいる生物の殆どが死滅した。

 

放射能の冬が過ぎ去ったとき、そこには放射能に汚染された荒涼とした大地しか残されていなかった。だが、人類は生き残っていた。そして、争いは繰り返される。

 

人は 過ちを繰り返す・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ合衆国、ワシントンD.C. 。かつて建国した初代大統領の名前を取った首都があった土地は中国から投下された核ミサイルによって荒廃していた。200年経った今でも、復興の兆しはない。土地が荒廃すれば、住む人々も荒廃する。西海岸では民主主義国家をなぞる国家が生まれたにも関わらず、東海岸は荒んでいく一方だった。常に死の危険が待ち構え、「キャピタル・ウェイストランド」という俗称で呼ばれるのであった。

 

 

 

コツッ・・・コツッ・・・

 

 

 

 

核の冬のお陰で気候が変化し、まるで砂漠にいるような熱を持つ砕かれたアスファルトの道に足音が響く。戦前に使われたコンバットブーツにデザートタンのコンバットズボンを履き、黒の軍用ホルスターが収まっていた。下半身だけなら、ウェイストランドのどこかを探せば見つけることも出来よう。しかし、上半身はここらでは見ない装備だった。軍の暴徒鎮圧部隊が使用していたライオットギアを着て、上からトレンチコートを羽織っている。極めつけが、暗視スコープと精密照準装置、防護マスクの役割を担うライオットヘルメットだった。

 

NCR軍の精鋭、NCRレンジャーが使用するアーマーを着た人物は東海岸の廃れた道を歩む。外見上、精鋭無比のNCRレンジャーが大陸の反対側である東海岸にいることすら、首を傾げてしまう。住んでいたウェイストランド人はそれを見ると、「死神」を見るかのような表情で遠ざかっていく。不気味なアーマーを着る人物に誰が近づこうものか。

 

「今日はもう、あそこで良いな」

 

声で言うなら、男。それも青年になるかどうか分からない幼い声だ。男はそう呟くと、背負っていた軍用背嚢をずらし、首に掛けていた銃のスリリングをずらす。銃は使い込んだスナイパーライフルで、様々な改造が施されている。ここまで来る道のりで奪ったのか、それとも買い込んだのかは分からない。ただ、男は背嚢のポーチから双眼鏡を取り出すと、目の前の建物を見る。

 

「うひゃー、あんなことして何が楽しいんだ?道中見てきたが、ここら辺の奴らどうかしているんじゃないか?」

 

男は片膝を地面についた状態でその建物をのぞき込む。その建物は200年ほど前にスーパーだったようで、駐車場には破壊された車両が多く残っている。店の前にはレイダーが惨殺した死体が吊され、嬲られていた。一つは首が落とされ、もう一つは全裸にされて性器を切られていた。女性の方は四肢を切断され、慰め物にした惨たらしい物が放置されていた。ハエが飛び、それらは腐りかかっている。幾つかの死体にはベアトラップが仕掛けているらしく、死体におびき出された獣を狙っているのだろうか。

 

 

 

バカらしい。そんなので来るわけ無いだろうに・・・。

 

 

 

男はレイダーのアホさに嘲笑し、双眼鏡を仕舞うとライフルの弾倉を確認すると、姿勢を低くして銃を向けながらスーパーへ距離を縮める。近づく途中でスナイパーライフルの銃口にサイレンサーを装着して、慎重に進む。スーパーの近くに到着すると、戦闘に邪魔になるであろう背嚢を廃車同然の車の中に隠す。スーパーから影になっているし、おまけとばかりに地雷も設置しておく。

 

 

 

男はスナイパーライフルを後ろに掛けると、ホルスターから10mmピストルを抜き取り、レーザーサイトとサイレンサーを確認する。スライドを引いて、次弾がチャンバーに入ったことを確認すると、スーパーの扉を音を立てないように開いた。

 

 

 

商品のない多くの棚に錆びたブリキ缶。何かの包み紙か新聞紙が地面に散乱し、黒いシミが床を彩っている。それは年月が経った今でも分かる、血の痕だ。男は右胸にくっつけていたボウイナイフを抜き取ると、銃を持つ腕に交差させて銃口を向ける方向にナイフが向くようにする。スナイパーライフルを棚に置くと、レイダーがいると思われる場所まで忍び足で歩く。

 

 

 

「あ~・・・効くな。モルパインは」

 

「ジャック、ジェットは余ってるか?」

 

「俺は持っちゃいねぇ、エリザならもってんじゃないか」

 

アサルトライフルを膝に乗せて、レイダーは片隅でモルパインと呼ばれる麻酔薬を自分に打ち込む。ケシから抽出した成分が痛みを消すが、それ以外にも気分を高揚させる麻薬の成分も含まれる。レイダーは恍惚とした表情を浮かべ、目は虚ろとなる。近くにいた他のレイダーはジェットを探して店の事務所の方へと歩いていく。

 

男は10mmピストルを床に置くと、左手にナイフを持ってレイダーに忍び寄る。素早くレイダーの口を塞ぎ、背骨と心臓目がけてボウイナイフを突き刺した。

 

「・・・!!!」

 

「痛みは無いんだから、ありがたいと思え」

 

脊髄や神経が切断され、思うように動かないレイダー。ナイフを奥まで突き刺し、心臓に到達すると、やがてレイダーは力なく、床に倒れそうになる。男は頭を押さえながら床に転がした。口から血の泡くレイダーを見つつ、男は10mmピストルをホルスターに戻して、レイダーの所持品を探る。

 

破片手榴弾が一つに血で汚れたナイフが一つ。未使用のモルパインが二つ・・・・、アサルトライフルは使えないな。

 

男は整備もされず、しっかりと弾が出るかどうか分からないアサルトライフルの弾倉を抜き取ると、ポーチへと入れておく。アサルトライフルは持っていないものの、売れば多少の足しになると思ったのだ。男は先ほどまで近くにいたレイダーの一人が事務所に行ったのを思い出し、10mmピストルを構えつつ、事務所の方へ向かった。

 

「エリザの女郎が!ヴァンとヤるから、ジェットがないとかふざけんなよ!」

 

事務所から出てきた悪態を付きながら、近くにあったブリキ缶を蹴飛ばす。乾いた金属音が周囲に響き渡り、レイダーは持っていたビールを傾ける。

 

「糞ったれが!盛りの付いた犬じゃねーのによ!」

 

レイダーは近くのテーブルにビールを置くと、米陸軍の刻印が入った武器ケースを開く。中にはコンバットショットガンが入っており、それを手にとろうとする。陰で見ていた男は引き金を引き絞り、放たれた弾丸はレイダーの脳髄を破壊した。レイダーは重力に従って床に倒れた。ドサッ!っという鈍い音を響かせるが、事務所からは音を聞きつけたレイダーが来る気配はない。男は殺したレイダーの持っていたショットガンを手に取り、状態を確認した。

 

「レイダー風情にやるのは惜しいな。これは頂いていこう」

 

品質的にも問題なく機能するショットガンのスリリングを肩に掛けると、10mmピストルを構えて事務所の扉に接近する。

 

「・・・あっ・・・もっと・・・・」

 

女の艶かしい声が聞こえ、男はヘルメット越しに笑みを浮かべた。それは異性の声を聞いて発情したのではなく、草食動物の隙を見つけた肉食動物のそれだった。男は銃を構えつつも、待つことにした。その情事が終わってから始末しようという、彼なりの優しさだった。レイダーの男女は絡まり合い、あたかも獣の交わりにも等しい。薬でタガの外れた人間であることも要因の一つだ。男女はラストスパートに入ったのか、互いに腰をこすり合わせるようにして獣のような叫び声をあげる。性行為と薬の快楽が合わさって普通以上の快楽が神経に巡っていく。男は頃合を見計らい、ドアを蹴破ると一秒とも掛からずに女に覆いかぶさるレイダーの男の頭を吹き飛ばす。200年の歳月を経て汚れた青いタイルの上に汚れが掛かった。

 

「あれぇ、ヴァン?これで終わりぃ?」

 

男の血液をモロに浴びても、男の死に気づかない女は血まみれの身体を抱きしめる。

 

「これだけヤれば女も肉人形になるってか?面白いのかそんなの?」

 

女の目は虚ろに等しく、ただ快楽を得る肉人形に過ぎない。レイダー特有のツギハギのアーマー類や近くに置いてあるバラモンスキンの服を見るに、レイダーに入りたての女か捕虜として捕まったと推測できる。

 

男は多少の経験は積んでいるつもり。相手が正気を失い、快楽のみを求める肉奴隷になるまで薬漬けにする趣味はない。男は周囲に転がった空のジェットを蹴飛ばす。女は死してなお行為をしようとし、男の陰茎をまさぐる。既に息絶えているため何をしても無駄だった。

 

「はぁ・・・、神に祈れと言いたいところだが・・・こんな状態じゃあ無理だろうな」

 

男は10mmピストルを構えると、女の頭に向けた。発射炎が周囲を照らし、女は苦痛も感じることなく床に倒れていく。空薬莢が床に転がり、レイダーの血だまりに転がり、薬莢には血が付着する。

 

男は事務所にあった戦前の食料品や弾薬を回収すると、そのまま事務所を後にした。

 

 




露骨な性描写はまだありませんが、次話で入れてく所存!

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