タイトル通りサンラク受けとなります。
半月盆にショットグラスふたつ。
注ぐはココア、適当にステアしてテーブルに運ぶ。
課題とにらめっこしていた楽郎が顔をあげた。
「どこからでてきたそんなグラス」
訝しげに見ては散らかしていたテーブルの上を片付ける。
「ココア。だけど、片方に媚薬が入っているよ」
「ほーん」
信じてないのが丸わかりな鼻で笑うような反応。
「どちらか片方選んで飲んで、残りは俺が飲むから」
「ふむ」
双方のグラスを見比べてじっと見ていたのは僅かな時間。
「媚薬ねぇ。ま、考えるまでもないんだが」
床から立ちあがり楽郎は俺の上にのしかかって座ってしまう。
手を伸ばし盆ごとふたつのグラスを引き寄せると、選ぶ素振りもなく片方飲んだ。
「どうせ、どっちが薬入り飲んだとしても、結果的に俺が犯されることにはかわりねーんだ」
残りの中身入りグラスを手にとり、飲む。
「楽郎?」
ふたつとも飲んでしまった楽郎は俺の首に腕をまわして目を細めた。
「おまえ性欲強いんだよ。おまえが飲んだら俺の明日が潰れる」
はむっと耳朶を食まれゾクリとする。
「だいじょうぶ。やさしく絞りとってやるからな」
極至近距離、キスするかのように顔を近づけられてやわらかく微笑まれて頭をぽんぽんと撫でられる。
ひらりと俺の上から退いて何事もなかったようにたちあがった楽郎は先程とまったく違う、意地の悪い笑みを浮かべてリビングから出ていく。
「風呂ってくる」
ひらひらと手を振って視界から消えた頃になってやっと我にかえった。
一連の流れというか動作がもう、誘いにきてやがる。
ああ。もう。
「待って。俺も一緒はいるよ」
急いで追いかけると、ひょいと廊下の角から顔を覗かせて楽郎が振り向く。
「え。やだ」
無下もなく、逡巡する間もなく却下された。
「えー……」
うなだれる俺を後目に風呂へと続く扉が閉まる。
ご丁寧に鍵もかけられる。
「声やらしーんだよ」
扉越しにもごもごといい訳が聞こえる。
「聞かせてくれていいんだよ?」
「違う。おまえのがやらしいんだよ」
「えー……」
お風呂で声が多少なりとも響くのは仕方ないとおもうのだけれど。
否。そもそも、なんで俺のほうがやらしいと言われるのか。
「うー……」
かちゃりと静かに錠が外れる音が耳に届く。
「なんでそんなにへこんでんだよ」
「へこんでるわけじゃないんだけど、楽郎がやらしいっていう」
「おまえ、やらしいじゃないか」
「そんなことは」
「どーだか」
反論しようにも楽郎を前にしていやらしいことを考えるなというほうが無理で。
「楽郎がやら」
開きかけていた扉越しに話していたその眼前の扉にぶち当たる。
言いかけた言葉はそのままうめき声にかわる。
「ったい……」
扉にぶち当たったというのは逆で、楽郎が扉を勢いよく開けたからぶつかってきたように感じただけで。
とりあえず、痛い。
「何言おうとしたかはおいとくけど」
ぐいと、首に手をまわされたかと思えば打ちつけた額を無駄に至近距離で眺められた。
「らくろ……?」
「赤くなってもないしだいじょうぶか。イイ音したんだけどな」
心配してくてるのかよくわからないまま、至近距離に居てくれるものだからそのからだに腕を回せば肩口に擦り寄られて。
「風呂あがるぐらいには効きはじめるだろうし、我慢できるかわかんねーよ」
かわいい、弱音を零されて。
抱きしめて頭を撫でて、できるだけ力を込めないように精一杯努力して即刻寝室に連れ込みたい気持ちを抑えこむ。
むしろ現時点で我慢できるかわからないのは俺のほうだよと、笑うしかない。
「だいじょうぶ。俺もやばい」
額がくっつきそうな距離でふたりして笑って、とりあえず我慢できるといいねと一緒に風呂に入ることにした。
魔剤、レベルダウンの薬のんだカッツォの話がでたあたりにかき始めて放置していたやつ。
これと対でカッツォ受けもある(書きかけ)。
書きかけいろいろあるけどとわもももなんとかしたいなあ。
ちょいはやいけどシャンフロ3周年おめでとうございます。