鯖癌if。
カッツォ受のえろ有注意。
ゲームに誘ったのは俺のほうだった。
アップデート後ログインして違和感に気がついた後連絡をとろうとしたがだめで、もしかしたらという気持ちで再ログイン。運が悪かったのか良かったのか、まだ消えきらない死体が散乱するなかで確保した。
意識がはっきりしないカッツォをとにかくログアウトさせて、確認する為にリアルで通話までして無事を確かめないと落ち着けなかった。
俺の方はゲームはゲームとわり切ることができる。
だってゲームだしな。
だが、カッツォはどうだろう。わからない。
わからないがあの惨状で生きていたということは、生かされていたということだ。生かされていた、つまるところ死なないように配慮されていた。
抵抗はしただろうし残っていた死体からみても相当殺したのだろうが分が悪いほどに囲まれたのだろう。結果はみてのとおりと言うべきの惨状だ。
捕らえられ行動の自由を奪われて犯されて輪姦されて、戦意喪失どころじゃないまでに堕とされていた状態で俺を判別できたのかも疑わしい。
心配し過ぎてる気もしないでもないが、とにかくカッツォの状態が不安だった。次の日休みなのをいいことに遠距離を遥々移動して家におしかけてみれば一見しては会話の通じるカッツォに出迎えられた。
心配性だね。と薄く笑われたが、いつもの覇気はない。
VRでのできごととはいえあの状態でログインしっぱなしになっていたのだから余計な気もまわしてしまう。
ろくに食べてなかったようでログアウトさせた後も水分しかとってなかったというカッツォに粥を作って食べさせている間に、断りをいれずにチェアタイプのVRマシンを覗いてみれば液体が飛散していた。
うん。まあ。
水分もっと摂らせよう。
ぼんやりと粥を食むカッツォを眺めながら、どうしたものかと考える。
既にひとり暮らしなのは幸いなのか不幸なのか。
「VRマシン、掃除しておくか?」
黙っておくこともできただろうに、聞いてしまった自分を殴りたくなった。
ただただぼんやりと粥を食むカッツォは器に視線をおとしたままだ。
「んー……クリーニングサービスでも頼むからいいよ」
「そうか?」
「うん」
なにか聞きたい気もする。
なにか言いたい気もする。
気持ちだけが空回りしかける。
黙っているのも不自然な気もしてくる。
なんなのかこの現状は。
「泊まってく?」
唐突に言われて気がつけばまだ昼に差し掛かった時間だ。
泊まっていくか聞くには早すぎる時間だがもう少し様子もみたいし食べさせたいしでなにも考えずに頷いた。
「ん」
「食べたら少し休むか? 冷蔵庫みたら買物行ってきたいけど」
泊まると決めたならすることはまず飯の確保だろう。
ログインしっぱなしだった上にもとからあまり調理して食べたりしていないだろう環境では食材なんて期待もできるわけがない。
「あー……。んじゃお金だすよ。てきとうに買ってきて」
「ん。さんきゅ」
立ちあがりキッチンに移動して冷蔵庫をはじめとして調理器具や調味料も確認しておく。ちなみにいま食わせた粥は途中で買ってきたおにぎりから作った。
「なんかリクエストある? 凝ったものはムリだけどさ」
「任せるよ」
「ふむ。消化によさそうなうどんあたりでいっか」
「うん」
「んじゃあ、さくっと行ってきますか。良いこにしてるんだよ」
携帯端末と受けとったお金を財布に突っ込んで鞄を持てば、いままでまったく合わなかったカッツォと目が合った。
「……どうかしたか?」
カッツォにとっても意外だったのか虚をつかれた、まあるい目をむけてそれでもどこかぼんやりとしたまま現実と同期するかのようにゆっくりと瞬きをした。
「いや。なんでもないよ。気をつけて行ってきなよ」
「おーう」
▽
がさがさと買ってきたものを冷蔵庫にしまえば暇になる。
帰ってきた時は部屋に居なくて焦ったが湯船につかってぼんやりとしていたのを見つけた時は叱りそうになった。
バスタオルを広げてあがるように促してからだを拭いてやって。
そんなことしてたら買物してきた荷物を忘れててアイスが半分溶けかかったので髪を乾かしてあげることにしてカッツォに食べさせる。
アイスは栄養価高いし食べやすいし弱った時にもいいからな。水分だし。
「ねえ」
ドライヤーの音で聴き取りにくかったからほぼ乾いたのもあって風を止める。
「どした?」
「いや。……なにも、聞かないんだね」
「んー? まあ、聞いてほしいならいくらでも聞くよ」
コードをくるくるとまいてドライヤーを片付ける。
「んん……」
言い淀むカッツォの手からアイスの器を取りあげてテーブルに置いて、代わりに俺がカッツォの視界に入り込む。
「話してくれようと、くれなかろうと何かが変わるわけじゃないし。おまえがおまえなのも変わりないだろ」
「それでも……俺は、あそこで」
口に出すのは躊躇うのか、言葉は途切れる。
VRマシンの様子をみればだいたいはわかる。
だとしても、それを、自分の口から言うのは怖いのだろう。
なにをされていたのか、認めてしまうことだから。
縮こまってうつむいて手をぎゅっと握りこんでいるカッツォは見るに堪えない。
それでも最低限伝えなきゃいけないことはある。
「嫌われるかもとか考えてたら大間違いだからな、そんくらいで嫌いになるような付き合いしてるつもりもないし」
「……軽蔑するでしょ、フツーは」
むくれたような不貞腐れたカッツォの声。
「ふつーがなにかはどうでもいいよ。おまえを軽蔑するのが普通だと言うなら俺は普通じゃなくていいよ」
少しだけ。顔をあげたカッツォの頭を撫でる。
びくつかれたが構わず撫でる。
「少なくとも、俺はだいじょうぶだよ」
握りこんでいるカッツォの手に手を乗せる。
びくりと反射的に震えるがてのひらを開かせ、てのひらを重ねる。
「な? 俺はおまえから離れないし、嫌いにならない。そのくらい受けとめてやるよ。なにも変わんねぇよ」
重ねた手を指を絡めて握りこむ。
またもびくりとしたがこちらに向けてくる目は戸惑った色をしていて。
握りこんだ手を引いて背に手をまわして抱きしめる。
「泣いていいし、喚いても、叫んでもいいんだ。溜めこむな」
ぽんぽんと背を撫でれば、静かに嗚咽を漏らしはじめた。
濡らした冷えたタオルをカッツォに渡す。
「……目が痛い」
「あれだけ泣けばなあ。ちゃんと冷やせよ?」
「ん」
「次こっちな」
蒸した温かいタオルを渡して、ぬるくなったタオルを受けとる。
「ん」
キッチンでタオルを冷やして戻ればまた交換。
「サンラクー」
「んー?」
「ありがとう」
「なにかあれば呼べよ」
「そうさせてもらうよ」
▽
「なにかあれば呼べとは言ったが、帰って速攻で呼ばれるとは思わなかった」
昼ごはんのグラタンをつつく。
もちろんのように俺が作った。
というか作らされた。
むかい側ではカッツォもおなじくグラタンを食べている。
「んー?」
「いや。飲み込んでから喋れよ」
速攻で呼ばれたとはいっても俺にも平日というものが存在している。
帰って平日を過ごしての、土日。
またログインしてしまうのかと危惧したがそれは杞憂に終わった。
カッツォが我慢できたとかではなく、サーバーが閉じたのだ。
物理的にもうあの世界へは繋がらない。
「サンラクのごはんおいしいね」
「そりゃどーも」
サーバーが閉じたというのに、話題としてあがらないのは意図してなのだろう。
他愛もない、どうでもいいような、その場限りの話を交わしている。
呼ばれた理由も、あの後のこともなにも聞かないし、喋らない。
もどかしい気もしなくもないが触らぬ神になんとやら、自分から踏み込んでいく必要もないだろう。
それに、カッツォのほうも踏み込まれたくもないだろう。
無かったことにはできないが、わざわざ曝けだす必要も無い。
「夜はなにつくるんだ?」
「まだ昼食べてるのにもう夜飯の話かよ」
あきれるまではいかないものの、気がはやい。
「いろいろと買いこんでいたのは見たけどね」
「まあ……」
こいつの普段の食生活からして食材などあるわけもなく。
なにを思ったのか最寄り駅まで迎えに出てきたカッツォと帰り道がてら買いものは済ませてある。
「ホイル焼きとなんか野菜?」
そこまで料理ができるわけでもないから、簡単調理だ。
「楽しみにしておこう」
そう言うカッツォは食べ終えたのか、もぐもぐ咀嚼している俺を眺めている。
一方的に見られながら食べるのは居心地が悪い。
「見てて楽しいか?」
飲みこんで口の中に何もなくなってから、お茶を飲んでひと息ついて。
それでも眺めているカッツォに聞いてみた。
「んー」
考えるように首を傾げるが、特にこたえはなく笑って誤魔化される。
「まあいいけど」
ご馳走様。と独りごちて、皿を片付ける為に立ち上がる。
なんの為に呼ばれたのかは不明だが、無事に居るのを確認できただけでも良いか。
適当にゲームの攻略や情報を交わしたりしてだらだらと過ごす。
日が暮れて夕餉を作って食べて風呂を済ませてまただらだらとして。特になにかするわけでも、起こるわけでもなくベッドに転がって眠りについた。
▽
「……んぅ」
違和感のようなくすぐったさで気がつけば掛けていたふとんは退かされていてかわりにカッツォが覆いかぶさっていた。
「なにやってんだよ」
パジャマがわりのハーフパンツを下着ごとずり下げて俺の股間でちんこを手で弄んで口に咥えたままのカッツォが視線だけ向けてくる。
「……おっきくなった」
そりゃあ物理的刺激与えられたら勃起もするだろう。
咥えられて温かくてキモチいい。
あむあむとしゃぶられて玉袋をもにもにと揉まれてはちんこをしごかれる。
なれては、ないのだろうが、カッツォも同じ男なのだからかされて気持ち良いことは解ってるのだろう早々にぎこちなさは失われていく。
俺が目をさましたのにも、気が付かれてるのにも関わらず手も口も止める様子はないカッツォをぼんやりと眺めてはいたが、ふと口を離してからだを起したカッツォが俺の上に跨りかけたところで再度声をかける気になった。
「おまえ、いつもこんなことしてるのかよ」
俺のちんこを固定させて腰をおろそうとして、ようやく目があう。
「んん。……はじめてだよ。さすがにね」
長めの髪をかきあげて笑う。
視線はたしかに俺とかち合ってるはずなのに、どこをみているかわからない印象をうける。
「んで、せめてゴムくらいしないわけ?」
自分でもなにを言っているのか、上半身を起こして視線を近づける。
「しなきゃ、ダメかなあ。一応用意はしたんだけどね」
「用意してあるとか準備いいじゃないか。ローションは?」
「あるけど」
「使えよ」
言えば、仕方なさげにローションのボトルからぼとぼとと粘性の液をだしてゴムをつけたちんこにぬりたくる。
「んぅ……」
割れめにあてがったとおもえば躊躇なく窪みにちんこを押しこむ。
ローションのおかげかわりとたやすく挿ったものの抵抗感は強い。腰をぺったりとおろして息をはきだすカッツォの声がどことなく熱を帯びる。
「あ。あー……」
ゆさゆさと揺らしてきっちりと咥えこんだところで満足そうに微笑む。
「んくぅ……異物感すごい」
ぺたんと俺の上に座って自分のナカに挿れた感触をあじわってるのかすこしだけ動きをとめて。
息を落ち着かせてから、浅くゆっくりと腰を動かしはじめる。
この現状になにもおもわないわけじゃない。
ベッドに仰向けに寝転がっているだけの状態で夢現のような感覚でカッツォを見る。
抑える気もないのだろうが、弾む息と掠れた声が艶かしく俺の耳に届く。
水の擦れる音とカッツォの声。
蕩けた顔をして腰を振るカッツォの姿態。
与えられる物理的な刺激で萎えることがない俺のちんこは嬌声をあげるカッツォでさらに硬さを増している気もする。
耳にまとわりつくカッツォの声が高くなり呼吸が浅くはやくなって、おしつけられる腰がいちだんと深くおろされて身体を跳ねさせる。
ぼたぼたと俺の腹に撒き散らされる熱い体液。
荒い息を吐いて達した充足感で身体から力が抜けたのか、少し重く感じる熱を帯びたカッツォの腰を掴んでまだ萎えてない俺のちんこで突き上げる。
「ひゃあっ」
ぐらりと傾く身体を受けとめて、構わずにベッドのスプリングを利用して突き上げる。
「あっ……あぁ」
イったばかりでいままで自分から貪っていた快楽を与えられて喘ぐ。
イったばかりで感度があがってるのかキツく締めつけてくる。
いちど射してるにも関わらず先に達したのはカッツォのほうで、締めつけられたのにあわせて奥に奥にと突き上げてゴムのナカに射した。
▽
うん。現実だよなあ。
目が覚めればすぐ横に裸で寝ているカッツォ。
もれなく俺も裸で、いやでも昨夜のことが現実だと解る。
「とりあえず、ねみぃ……」
いまは何時なのか、遮光カーテンからわずかに漏れる光は強い。
二度寝したい気持ちを抑えて仕方なく起きて勝手にごはんでも食べようとベッドからおりようとしたが、パンツがみあたらない。
さすがに人様の家でノーパンは躊躇う。
「おはよ」
もぞりと布団の塊が揺れてカッツォが起きた。
「もう昼っぽいけどな。おはよ」
「うん。ゆうべはおたのしみでしたね?」
布団に包まりなおしてカッツォが言う。
「おまえがな」
なんだって襲われた側の俺が楽しんでることになってるのか。
ため息ひとつ。
「おまえその見た目で意外と体力あるんだな」
「そりゃあ、プロゲーマーだしね。体力は必須でしょ」
「あーね」
とりあえず見つけたパンツを履いて立ちあがる。
「ごはん作るなら俺のぶんも」
「あーはいはい」
トースターにパンを突っ込んでフライパンで卵を焼く。
もうひと手間なにか入れたいが特になにも見つからなかったためふつうにパンにバター塗って以下略。
「あとでもう1回」
「え」
かみつこうとしていたパンを落としかける。
「足りない」
「あ。ハイ」
もぐもぐと咀嚼して、カップスープを飲んで、思う。
こいつ、説明もなにもなしかよ。と。
胡乱げに眺めていても、向かい側で同じようにトーストを齧るカッツォはなんでもないのか普通の状態のようだ。
否、普通、というよりは少しうれしそうかもしれない。
▽
続き書きたいとは思うんだ...orz