※この作品はR-18です。

シャンフロのあれやこれ   作:たるぅ

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バレンタイン書けなかったのでぶっとばしてホワイトデー。
サンラクとカッツォのお話。
わりとほのぼの。



ホワイトデー。

 現在カッツォ宅リビング。

 リビングに腰を落ち着ける前に手渡した紙袋をもってキッチンにはいっていったカッツォは飲み物を用意しているっぽい。

 かばんを適当な場所に置いてしまえば暇をもてあます。

「やりにくいんだけど?」

 そんなわけで飲み物を入れてるカッツォの背後に立ってみた。

「気にせず続けて」

「続けるけど」

 ミルクパンでふつふつと煮立ってきている牛乳。

「まさかまたココアいれたりしないよな」

「いや、さすがに今日はカフェオレ」

「ほう」

「てか、このあいだもそうだったけど今回も手作りしてくれたんだ?」

「まあな。今日は売ってなかったから俺が作ったものだけだが」

「じゅうぶんだよ。ありがとう」

「ん」

 前回(バレンタイン)は買ってきたものと作ったフォンダンショコラを持ってきていた。

 そうしたらカッツォのやつはガトーショコラやらブラウニー、ザッハトルテ等とにかくチョコレートなケーキをいくつも用意してやがった。

 その上で飲み物はココアをチョイスしたあたりどれだけチョコレートまみれにしたかったのか正気を疑った。

「むこうにもっていくものなにかある?」

「冷蔵庫にケーキの箱あるんだけどもっていっちゃってほしい」

「了解。皿はこれ?」

 盆に取り揃えてあるカトラリーと皿。

「うん。それももっていって」

「おう」

 冷蔵庫をあければ存在感を放つ大きめの箱。

「また買い込んだな」

「おいしそうだったんだよ」

 悪びれもせずにいうカッツォだがそもそも食べきれる量ではないのは学習してほしい。

 箱を手に、カトラリーと皿ののった盆も持ってリビングテーブルに運ぶ。

 キッチンに戻ろうとすればマグカップふたつとあたためたらしいフォンダンショコラをのせた皿を盆にのせてカッツォがでてくる。

「運ぼうか?」

「だいじょうぶだよ」

「そか」

 ソファに座るとテーブルが遠くなるから床に座る。

「あまり甘くしないでおいたから」

 そういって目の前に置かれる湯気のたつマグカップ。

「ありがと。んでなにを買い込んできたんだ」

「焼き菓子と果物系かな」

 箱を手元に引き寄せてあければフルーツタルトや果物でデコレーションされたプリンアラモードやら鮮やかな色した甘そうな生菓子。

「こっちが焼き菓子」

 既にテーブルに置いてあったらしき袋にはマカロン、マドレーヌ、バームクーヘン、フィナンシェ等こまごまと入っている。

「大量に買いすぎなんだよ」

「生菓子以外は日持ちするから」

 そうのたまうカッツォは既に俺が持ってきたフォンダンショコラをぱくついている。

「んー。おいしい」

「そりゃよかった」

 作ったものをおいしいと食べてもらうのは悪い気はしない。

 好物だというくらいだからなのかほんとうにおいしそうに食べている。

 というかそれ既にふたつめなんじゃ。

 皿にフルーツタルトをいくつかとって食べていくことにする。

 小さめのタルトには果物がそれぞれ違うのが乗っていてシンプルで良さげ。

「いちごうまい。フルーツタルトって何種類もの果物がいっしょにのってるイメージがあるけど、単品もいいな」

「ホールで見かけるのはそうだねぇ」

「柑橘うまい。ってそれなに?」

 桜色した花びらが飾られたタルトをもっふもっふぱくついてやがる。

「んーと、さつまいもだね」

「その見目でさつまいもなんか。それ俺も食べたい」

「ほい」

 フォークでひとくち分とりわけて差しだしてくるのを近づいて口にする。

 種類を多く食べるためなのかおなじものがふたつないのだから早い者勝ちかシェアするしかないわけで、わりと交互にフォークを差しだしたりしてぱくついてるわけだが、間違っても外ではできないよな。

「それにしてもバレンタインに続いてホワイトデーもとか、サンラクわりと暇なの?」

「暇違うし」

 チーズタルトをカフェオレで流し込んでから残りをカッツォの口に放り込んでやる。

「おまえがさみしくしてるんじゃないかとおもってだね」

「それはうれしいんだけどねー」

 はにかんで笑うカッツォもかわいいのだが、なにかを含んでいそうな気配がする。

「だけど、なんだ?」

「たまには俺のほうから会いに行くってのも――」

「却下」

「まだ最後まで言ってないんだけどな」

「言わせるものか」

 プリンを生クリームといっしょにすくって頬張る。

「制服姿のサンラクみてみたいなー」

「おまえは校門前で待ち伏せしそうでコワイ」

「ウイッグあたり被っていけば俺だとはわからないだろうし?」

「それもどうなんだ」

 なんだかんだと話つつもお互いに食べるのは止めない。

「女装いやなんじゃなかったっけ?」

「そりゃいやだよ。だけど俺(プロゲーマー)と知り合いっていうよりは素性のわからない女性のほうがマシでしょ」

「あー……確かに」

 その前に完全に女になりきる自信ありすぎだろ。言わないけど、どうせ似合うんだろうしな。

「そういう配慮するくらいなら、校門前はやめてくれ」

「サンラクは俺のだっていうのを魅せつけたいでしょ」

「えー」

「俺のだし」

 ぷくーとむくれるカッツォの頬を掴んでおとなしくさせる。

「カッツォが女装してたらナンパされてそー。素通りしちゃうかな」

「掴まえるからだいじょうぶ。てか、ナンパから助けろよ」

「仕方ないなぁ。んでも来るとしても先に連絡よこせよな」

「うん。じゃあ来週あたり行こうかな」

「本気なのか……」

 脱力する俺をよそに、ウッキウキで生クリームを俺に食わせようとしてくるカッツォ。

「ついでにサンラクの部屋もみてみたいなー」

「学校に押しかけられるよりそっちのほうがマシなんだが」

「そういうの気にしなさそうに見えるんだけどなあ」

「俺は気にしないけど、なんかまわりがなー」

「ふむー」

 とりとめのないことを話してたらあらかた食べつくしてしまった。

 焼き菓子あたりはさすがに手付かずで残ったけど。

「お茶入れなおす?」

「腹重いー。カッツォー」

「んー?」

「ホワイトデー、なにほしい?」

「え。いまおもいっきり食べたよね?」

 ソファに横になって傍にきたカッツォを抱きこんでころがる。

「食べたのはカッツォが俺にくれた分だろ。俺からはまだだよ」

 

 




ゲーム内で話するとき大抵甘味食べてるイメージな奴ら
主に蛇の林檎カフェとか
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