赤嶺友奈は造反神が呼び出した勇者である。
神樹の内部世界において造反神が起こした反乱、それを治める為に呼び出された歴代勇者達とは違い、たった一人で造反神に呼び出され、仕える勇者が赤嶺だ。
二十人を超える勇者達に対して一人、造反神が元々天の神の一柱だったが故に疑似的なバーテックスを生み出す事が出来るとしても、歴戦の勇者には敵わない駒の一つでしかなく、将と呼べる存在は赤嶺一人だった。
―――その赤嶺が、その日、決戦とも呼べる舞台で乃木若葉の太刀に敗れた。
全力を尽くし、奥の手迄使った上で、勝敗は決した。
地面へと倒れ、まともに体を動かす事も出来ないまま見上げる赤嶺と見下ろす若葉。
疑いの余地もない敗北だった。
「はは……まさか、若かりし頃の若葉さんがここまで強かったとは……」
身体を横たえたまま、呟くようにそう言う赤嶺に対して、若葉は油断なく生太刀を構えたまま口を開く。
「お前も強かったよ赤嶺。しかし、私達の勝利だ」
「……そうだね、私の敗北だ」
負けちゃったか。と、赤嶺は呟く。
十全に力は出し切った事と敗北した事は疑いようの余地はない。そこに口惜しさを多少は感じるけれど負けは負け。
そう割り切った赤嶺は、しかし既に先を見据えていた。
(殺しはしない。私と違ってみぃんな優しい勇者様だからね)
それは疑いの余地のない事実だ。現に横たわり、敗北を認めた赤嶺に対して止めを刺そうと迫る勇者はいない。というより、仮にそんな凶行に走る人間がこの場にいれば、その者は穢れた存在として勇者の力をはく奪されるだろう。
かの西暦の勇者の様に。
(でも、それが好都合なんだよねぇ)
土台、赤嶺は勝てるとは思っていなかった。
端から敗北すると諦めていた訳ではなく、勝つつもりでいたが彼我の戦力差から勝てないだろうと冷静に現実を見極めていた。
だから、負けた後にどうするか、どうすれば造反神に有利な方向へ傾くかをずっと考えていた。
「赤嶺、お前を勇者部の部室へと連れて行くが妙な真似はするなよ?」
「約束は守るよ、私が知っている事何でも教えるし、私が出来る範囲でなら何でもしてあげる」
以前した口約束を持ち出し、赤嶺はそう言い切る。
全てを諦めたかのような口調で、しかし内心は口元が吊り上がろうとするのを必死に抑えて。
(これで若葉さん達は私に造反神の真実とかを聞くはず。それを利用して彼女達の未来を伝えて揺れてもらう、きっと何人かはこっちに着く)
現実よりも優しい神樹の作りだした世界。
待ち受けている現実が厳しいモノだとすれば心折れるものが確実に世界を存続させようとこちらに来る。
その考えがあったから、赤嶺は負けても気楽な考えであっさりと敗北を受け入れ。
「―――今、何でもするといったな?」
「……え?」
戦っている時でも聞いたことがない若葉の低い声に、ゾクリと産毛が立つと同時に首筋に衝撃を受けた赤嶺の意識は暗転した。
そうして意識を失った赤嶺が目を覚ました時、そこはかつて一度足を運んだ讃州中学勇者部部室ではなく、見覚えのない部屋の一室、ベッドの上だった。
「……何処ココって、はぁ!? な、ナニコレっ?」
状況を探る為に周囲を見渡そうとした赤嶺の視界に映ったのは褐色に近い自身の両腕と、それを縛る黒い手錠。
手錠に伸びた鎖はベッドを支える柱に繋げられ、拘束されているという現状にまず驚き、次に驚いたのは自身の状態だった。
「勇者システムが解除されているのはいいとして何で裸なの!?」
意識を失ったのだから勇者システムが解除されるのはしょうがない。しかし、普段身に着けていた衣服は影も形もなく形の良い乳房や茂みのない秘所などが臆面もなくさらされた全裸の状態である事には流石に戸惑いを隠せなかった。
いくらそういった事に疎い赤嶺でも、この状況には多少処ではなく危機感を抱き、顔面を真っ赤に染めながら、身体を隠そうと身体を縮めた。
「うぅ……一体何なのさ!」
肌寒い師走間近の時期、暖房が効いているらしい室内とはいえ、ブルリと身体を震わせながらそう呟く赤嶺。
「目が覚めたようだな」
そんな彼女に声を掛けたのは、彼女を打倒した若葉だった。
行衣の様に白い甚平の様な和服に身を包んだ彼女は湯上りなのか多少頬を上気させ、濡れた髪を解いた様子。しかしリラックスしているというにはほど遠い鋭い視線を向けながら、室内に繋がる扉から入ってきてそう口にするのを聞いて、赤嶺は少しだけ表情を歪めた。
「……若葉さん? この部屋ってもしかして貴女の部屋? というよりひょっとしてコレは貴女の趣味? 随分といい趣味してるね」
「此処は私の部屋ではないし、無論趣味でもない。必要な事だからだ」
「必要な事?」
「お前は知っている事を全て話すと言ったがその保証はない。現に一度正々堂々勝負と見せかけながら巫女を暗殺しようとした事もあるからな」
「―――意図が掴めないね、それとこれとでどういう関係があるの?」
「決まっているだろう? まず嘘を吐けなくなるくらい、身体に聞く」
そう言って若葉はしゅるりと服の紐を解き始めた。
「……へぇ」
つまり、そういう事なのだろう。
色事にはあまり詳しくない赤嶺だが、年頃故にそう言った事に関して調べた事や、自身を慰めた事位はある。
そうして調べた中には所詮、女の子同士で行うそういった行為についてもあった。
(いつかレンちとそういった事をやるかもしれないと思った事はあるけど、まさか若葉様とそういう事をする事になるとは思わなかったな。
……ちょっと嫌だけど、まあこれも御役目か―――『緋色舞うよ』)
「まさか、若葉
割り切って、覚悟を決めて、嘘は元々言うつもりがなかったが故に無駄な事に時間を費やしたければ費やすがいいと半ば自棄になろうとしていた赤嶺は嘲り交じりに口を開き、途中で今度こそ絶句した。
「は……え……? な……っ! なに、ソレ?」
言葉が上手く纏まらない赤嶺の視線の先には、服を脱いだ若葉の秘所、陰核があろう場所からいきり立った雄々しき一物があった。
浅黒く、血管がビキビキと浮き出たそれは太く、大きく、若葉のソコから臍より上までそそり立っている。
どう見ても男のソレだった。
「な、な、な。なんで若葉さんのアソコにお、お、おちんちんが!?」
「なんだ、知らないのか?」
「知っている訳ないじゃん!? え? 若葉さんってまさか男だったの? 」
「そんな訳ないだろう―――これは神樹様の荒魂だ」
神樹は天の神と違い、地に住む人々を守護する神である。
しかし神とは二面性を持つ存在であり、優しく温容的な側面を和魂。荒々しく雄々しき側面を荒魂という。
勇者という存在は神樹の荒魂の側面から力を受け取る存在であり、故に戦う事が出来るのだ。
「しかし、今は神樹様内での争いでバランスが崩れているらしく、本来であればこのような形で発現する事のないはずの荒魂の側面が、勇者になる時の力の循環時に表面化してしまうらしい。身体を求める欲求も酷い上に、治める為には事を致すしかないというひなたの神託もある」
「いやいや何ソレ!? 私そんなの全然知らないよ!」
「知らなくても関係ない。 何より、私の方がそろそろ限界だ」
「え、ちょ、ま―――」
赤嶺は漸く、若葉の視線の鋭さの理由に気付いた。
アレは、獲物を狙う獣の目だ。
獣欲に取りつかれた、獣の瞳だ。
(逃げなきゃ!)
そう思う赤嶺だが全裸の上、腕が拘束されて繋がれている以上逃げ場はない。
暴れようとしても碌な抵抗すらままならず組み伏せられて、赤嶺の臍の上にベチンと一物が触れる。
「ひ―――っ!」
ツンと薫る嗅いだことのない匂い。
しかし赤嶺の身体が雄の匂いだと理解して、下腹部に少し熱を抱かせた。その未知の感覚に赤嶺は身体を竦ませ、若葉は嗜虐心を垣間見せる笑みを浮かべる。
「ふふ……イイ声で鳴くな。だが安心しろ、痛くないようにしてやる」
理性が持つ間はな。と、息を荒げながら小さく零して胸の前にある赤嶺の腕を無理やり持ち上げ、首の後ろまで回させた若葉は、直前までの荒々しさとは打って変わり、恋人の様な優しいキスを赤嶺の首筋に落とした。
「ひぃ、やめ……あっ♡ っ!?」
初めは抵抗を言葉にしようとして、しかし次ぐ首筋に熱い舌が這う感触に、ゾクリとする未知の感覚を得て小さく、だけど確かな嬌声が零れて赤嶺は驚き、口を噤む。若葉は上目遣いにチロリと舌で唇を湿らせた。
「やはりお前も友奈だな」
口にしながら若葉の右手は赤嶺の乳房に向かい、中心ではなく側面下の部分を優しく撫でる様に揉みほぐす。
「あ、っはぁ……ふぅ、ぅう……んぅ♡ な、なんでぇ♡?」
ゾクゾクと、背筋が張り詰める様に快楽の感覚が這い上がり、赤嶺は口から零れる喘ぎを止められない。
数える程しかした事のない筈の行為、ましてや他人にされるのは初めてであるのに的確に気持ちのいい所を撫でつける若葉に疑問を投げかける声は平時からはかけ離れた甘い響きを持っている。
「友奈も、結城も、此処をこうされるのが好きだからな。ならば赤嶺もそうだろうと思ったが、間違いないようだな」
「ん、なにそれぇ♡ そっちの勇者達、どうなってるのんきゅぅう♡♡♡!?」
柔らかく揉んでいたはずの指が快楽に反応して固くなり始めていた頂をきゅっと摘まんで、喋っている間にもかかわらず赤嶺はビリビリとした感覚に背を仰け反らせた。
「皆がこうなっているんだ。自然とそういう関係になっただけだ―――あむ」
「ひゃぁん♡ な、舐めちゃダメぇ♡ っ♡」
「ん―――なら、こっちの方がいいか?」
「――――っ♡♡♡!!!」
カリっと小さく歯を立てられた瞬間、完全に赤嶺の思考は真っ白に染まり、呼吸が一瞬止まった。
感じたことのない量の快楽に脳の処理が追い付かず、弓なりに背を逸らして身体を震わせる事しか出来ない。
「あ―――かひゅー♡ かひゅー♡」
一拍遅れて、呼吸を取り戻し、酸素を求める様に喘ぐ赤嶺。
その乱れ様に若葉の怒張はイキリ高々に早くあるべき場所へ入れろと言わんばかりに先走りを垂らすが、それを鋼の精神力で堪えて、若葉は赤嶺の身体に再び指を這わす。
「随分乱れている様だが、本番はここからだぞ?」
「ま、まっへぇ♡」
「聞けないな」
乳房から臍へ、臍から股へ、つつと撫でる様に這う指がやがて目的の場所へと到達し、くちゅりと粘ついた音を立てた。
「大洪水じゃないか。そんなに期待していたのか?」
「っそ、そんなことな、ひぃん♡!」
力なく否定の言葉を口にしようとした赤嶺だが、ツプリと指を入れられると同時に漏れた自身の声が遮る。
「口ではそう言っても体は正直だな。指を濡らしていなくても問題なく入る程度には準備が出来ているぞ」
「はぁ♡ あ、ひゃぁあ♡ ふ、ぅうん♡」
グチュグチュとかき混ぜる様に内側を擦られる感覚。
自分の指では決してしない荒々しい手つきなのに、痛みはなく脳髄から痺れるような快楽がガンガンと伝えられ、一度は去ったはずの絶頂の波が滾々と押し寄せてくる。
秘所からは止めどなく愛液が零れ、お漏らしをしたかのような水模様がベッドを彩る。
「も、もうむりぃ♡ ま、まら、イっ――――はぇ?」
ビクンと身体を震わせ絶頂に至ろうとする赤嶺。
だが若葉はその瞬間に指を引き抜き、愛撫を止めた。
「あ……は、な、なんで急にぃ……♡」
もう少しでイけるという所で止められたもどかしさ、拘束されているが故にそれを自身では解消できない状況に、赤嶺は股を擦り合わせるようにもぞもぞと動かしながら、甘い声をもはや隠さずに強請る様な声色で若葉に問いかける。
「なあ、赤嶺。 ―――今以上の快楽が欲しくないか?」
「―――それはっ♡」
若葉は赤嶺の頬にベチンと怒張を擦り付けた。
「~~~♡!!!」
もどかしさを感じ余裕がなくなったタイミングで当てられたソレ、嗅いだ瞬間に感じる、麻薬の様な雄の匂い。
若葉によって目覚めさせられた女の本能が、納めるべき場所がキュンと疼き、求めてやまない。
「はぁー♡ はぁー♡」
「想像してみろ。これをお前の中に入れて、指では届かない奥の奥まで犯されるのを」
言われる前から既に想像していた。
それだけで、プシュッと赤嶺は秘所から愛液を涎の様に零し、力が抜けた様子で足を開き、懇願するようにヒクつくそこを見せていた。
「……しい。欲しい、です♡」
「そうか。 ……ならば、条件がある」
「なぁにぃ♡?」
「造反神から手を切り、こちらに来い」
「……それはっ―――ひゃぁん♡!?」
若葉に言われた言葉に、水を掛けられたかのように熱に浮かれていた思考が覚めようとして、その瞬間を狙ったかのように覆いかぶさった若葉が、赤嶺の秘所に怒張を擦りつけた。
緩やかに、絶頂出来ない程度の鈍い速度で、しかし回ろうとする思考を阻害しようとするかのように快楽を与え続ける。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡!」
「―――っ! さぁ、どうする!」
イきたい。でもそれは。イきたい。でも、でも―――。気持ちよくなりたい! ああ、けれど―――。
グチャグチャになった思考が、纏まらない思考がギリギリの淵で揺れ動く。止まらないもどかしさと、赤嶺としての立場が鬩ぎあう地獄が続く事数秒。
「―――ふむ、悩んでいるなら止めるか」
「は、ぇ♡?」
唐突に、ピタリとその動きを止めた若葉はさっと怒張を離し、脱いでいた衣服を羽織り、赤嶺の身体に毛布を掛ける。
「えっ、まっ―――」
「考えてみればこちらの言い分も性急だった。赤嶺とて考えもなしに敵対していた訳ではないのだから唐突に言われても答えられないだろう。今日はここまでとして、明日答えを聞かせてくれ」
「ま、待って♡ じゃ、じゃあその、おちんちんはどうするの! 我慢するのってきついでしょ♡!?」
「そうだな。確かに辛い」
「じゃあ―――♡」
「ならばいつも通りひなたに頼むとしよう」
「―――っ」
息が詰まる。
訳の分からないもどかしさが口から出そうになって、それが何なのか分からずに口を開けない。そうしている間に、ある程度身支度を整えた若葉は、ゆっくりと立ち上がり背を向けた。
「―――あ」
終わる。
終わってしまう。
疼きを止められないまま、悶々としたまま、解消する方法があると分かっているのに、あと少しでどうにかなるのに強制的に幕引きになってしまう。
―――それは、ある意味正しい筈なのに。
赤嶺友奈は造反神が呼び出した勇者である。
目的があったから造反神の側について、その為に今まで勇者達と敵対して、ついに敗れる事になったとしても内部から和を崩してどうにか状況を打開しようとする程にやり遂げなければいけない事があったのに。
「―――待って♡」
「……どうした、赤嶺?」
「なります♡ 造反神じゃなくて、貴女達の仲間になりますから♡ 若葉さんのおちんちんをくだしゃい♡」
今の赤嶺にはそんなことがどうでもいいと思えるくらい、脳裏にこびり付いた怒張が、雄という存在の塊が、若葉のそれが欲しくてたまらなかった。
若葉は、笑った。
「いいんだな? 赤嶺」
「―――ん♡」
言葉ではなく、赤嶺は掛けられた毛布を蹴飛ばし、物欲しげに訴える秘所を見せる事で返答とした。
「―――いい子だ、赤嶺」
若葉は下履きだけするりと脱ぎ、秘所に怒張を宛がうと、慣れた手つきで太い先端をゆっくりと赤嶺の中へと沈めていく。
「~~~っ♡」
(ああ♡ 来る♡ 来ちゃう♡ おっきいのが―――来)
どちゅり。
ゆっくりだった先程までは嘘だったかのように、中に三分の一程はいった瞬間に若葉は一気に怒張を赤嶺の奥深く、膣の最奥まで押し込み、赤嶺の思考は一気に焼き切れた。
「っぁ、ひゃぁぁあああ♡♡♡!!!!!???」
「―――くぁ♡ 流石に初めてなだけあるっ♡!」
キュウキュウと待ち侘びたそれを嬉しそうに飲み込む赤嶺の膣は柔らかく、うねり、搾り取るように怒張を受け入れ、離さない。ザラザラとカリ首や亀頭を舐めとるようにうねるソレは、その実そこまで余裕のなかった若葉の我慢を一気に削り取る。快楽に息を大きく吸って、吐いた若葉は、一気に本能が推し進めるままに腰を動かした。
「ふっ♡ ふっ♡ くぅ♡♡♡!」
「ん♡ は♡ ふひゃ♡ へぁあ♡ ま、まっへぇ♡ 若葉さん♡ ゆ、ゆっくりぃ♡!」
「悪いがっ♡ 無理だっ♡!」
どちゅ、どちゅ、と、リズミカルにではなく高速でカクカクと腰を振るう若葉には、既に先程まで見せていた余裕はとうにない。
ただ一秒でも早く、多く快楽を求め、目の前の雌へと種付けする事以外考えられなかった。
一度抜こうとする事に名残惜しげにキュッと吸い付き、一突きする事に歓喜に震えてきつく締めあげてくる赤嶺の膣に、早くもブルリと身体を震わせ限界を悟った若葉は更に腰を進めながら、むしゃぶり吐くようにだらしなく開かれ喘ぎ声を零す唇に吸い付いた。
「ん、んちゅ♡ んむぅ♡ んぁ♡!」
「んー♡! んゅ♡! ぷぁ♡ コレ、いいのぉ♡ キス、しゅきぃ♡!」
舌と舌を絡めあい、涎が糸を引く。お互いの目には情欲に取りつかれた双方の姿しか見えない。その瞳に映る己の痴態に、また熱が滾る。
「っ赤嶺ぇ♡! 中に♡ 中に出すぞ♡!」
「っは♡ うん♡ 来てぇ♡ いっぱい出してぇ♡」
ギュッと身体を抱きしめ、腰を深く限界まで引き、最奥まで一気に貫いて、コリコリとした最奥に当たると同時に赤嶺の膣がギュッと収縮し、若葉は我慢の全てを解き放った。
「~~~~~っ♡! イッきゅぅぅぁぁっああっ♡ ♡ ♡ ♡ ♡!!!!!」
白目さえ剥きながら、先程までの絶頂とは比べ物にならない絶頂に赤嶺はのどがかれてしまいそうな程の声を出し、足をピンと張り詰め、仰け反る。
若葉もまた、赤嶺を焦らしていた分の我慢を解き放つ快楽は凄まじく、言葉を失ってただ無心に突き入れたまま赤嶺を強く抱いて腰を震わせる。
一分か五分か、はたまた一時間か。
それ位の長い時すら感じさせる射精は漸く終わりを見せ、若葉は腰を引いて赤嶺の膣から怒張を引き抜いた。
「はっ♡ はっ♡ は、ひゃへぇ♡ きもひぃぃ♡♡♡」
力無く倒れ、がくがくと腰を震わせてまだ絶頂に浸る赤嶺の膣からは若葉が吐き出した精液がドロリと零れ、褐色の肌を淫靡に飾る。
その光景に若葉は思わず生唾をゴクリと飲み込み、少し衰えたかのように見せた怒張が再び元の威容を取り戻す。
ゆっくりと若葉は再び手を赤嶺へと伸ばし、ドアが開く音に少しだけ冷静さを取り戻した。
「―――入るぞ」
短い言葉で室内に姿を見せたのは赤嶺と同じ褐色の肌に、薄茶色の髪を首筋まで伸ばした長身の少女の姿。
「……棗さん?」
「はひぇ♡ お姉しゃま♡?」
漸く意識を取り戻した赤嶺が、若葉の呟いた名前に反応して入ってきた少女、古波蔵棗の姿を見る。
彼女は、先程までの若葉と同じ出で立ちをしている。
「何でここに―――いや、聞くまでもないか」
「ああ、私も限界だ。 混ぜてもらうぞ♡」
そう言って衣服をスグに脱ぎ捨てた棗の下腹部には、若葉と同じような、されど少し形の違うソレがあった。
「にゃんで、お姉さまに♡―――あっ♡」
―――今は神樹様内での争いでバランスが崩れているらしく、本来であればこのような形で発現する事のないはずの荒魂の側面が、勇者になる時の力の循環時に表面化してしまうらしい。身体を求める欲求も酷い上に、治める為には事を致すしかないというひなたの神託もある。
熱で浮かれた思考が、先程若葉が言った言葉を思い出し、彼女もそうなのだろうと理解する。若葉と同じか、それ以上のモノを見せながら迫る棗の姿に赤嶺はまさかと思いつく。
(―――ひょっとして、まだこれは始まり?)
勇者部にいる勇者達は20名を超える。その全てが同じようになっているのだとすれば、それは―――。
「―――アハ♡」
それはトンデモなく楽しい事だ。
壊れたかのような笑みを浮かべた赤嶺は、思考ではなく本能でガクつく腰を浮かせた。
「来て♡ 私の此処にいっぱいビューってして♡ お姉さま♡」
尊厳等投げ捨てたその要求に、棗は薄く笑いを浮かべ、若葉も笑いを堪えられずに浮かべて、赤嶺の手錠を外す。
楽しい夜は、まだまだ終わらないと確信して。
―――長い夜は、まだ続く。
多分、赤嶺ちゃんはこれから楽しく勇者部をやっていくことでしょう。