これが黒歴史になろうとも残すつもりです。
そんな第一作。
とある休みの日の朝、起きたら両手両足きっちり縛られていた。
自分の状況を整理するとそれしか出てこないのだ。
なんでこんなことになっているのかの心当たりもない。
誘拐とか犯罪かとも思ったが、周りの風景はいつもの自室。
着ているものもいつもの寝巻きの浴衣。
一体何がどうなっているんだ?
部屋には誰もいる気配はしない。
ここだったら芳乃とか茉子とかが気づいてくれそうなものなのでそんなに心配はいらなさそうだが…
ンンーンーンー…ン?
整理していた割に猿轡までついていたことに気が回っていなかった。
これでは助けを呼ぶことすらままならない。
奇遇にも、手足は縛られているが芋虫のような動きは出来そうなので襖の方へ移動してみようとしたその時、襖が開いた。
ああ、誰か来てくれた。 安堵して見上げるとそこには茉子が。
「あはー、お目覚めですかぁ?」
声になっていない声を出したが、何故だろうか、見ているだけの茉子がそこにはいた。
「騒いでも解いてはあげませんよー?」
とりあえず今回の犯人は把握したが、なんでこんなことをしているのか…?
疑念の目を向けるが薄ら笑いを浮かべるだけで何も返してはくれない。
それどころか、少しばかりであるが恐怖すら覚える目をしている。
何も言えない自分と眺めるだけの茉子、謎の静寂に支配されてからどれぐらい経っただろうか。
芳乃が気づいてくれるんじゃないだろうかと一縷の望みに賭けてみようかとすら思った時。
「目がずっと襖の方ばかり見てるのはどうしてですか?」
「芳乃様も安晴様もいらっしゃいませんよ? 今日は街の方でお仕事があるそうですので。」
「それよりどうしてワタシの方は向かないんですかぁ?」
誰も返事をしないことが分かっているからか、完全な独唱。
芳乃の不在を狙ったということは完全に計画犯だろう。しかも今の全ての思惑が見通されていた。
すべてにおいて茉子に主導権がある、というわけだ。
「この前はあんなに積極的だったのにずいぶんとしおらしくなっちゃって…そういうところも可愛らしいんですよねぇ…あは」
少しだけ様子を伺おうと視線を上に向けたが、ずっとこちらの方を見下ろしているのか目が合ってしまう。
相変わらずの目をしている。
「そんな目をされてはすこーしだけですけど罪悪感すら覚えますからこうしてしまいましょうかぁ」
近づいてくる手にはタオルのような布。
手際よく自分の体を転がすと、そのまま目隠しされてしまった。
視界が奪われてしまい、物音と気配でなんとかしようとするがそのような技術はあいにく持ち合わせてはいない。
きちんと結ばれたことを確認したのか、手が離れる。
何をされるかわからないまま身構えようとしたその時、フゥっと耳元に息を吹きかけらる。
突然のくすぐったさに身震いしてしまう。
「あは、やっぱり可愛らしいですねぇ…」
背後の方から声がする。
とっさに身じろぎして振り返ろうとしたら、体を抑えられた。
何も見えない今下手に動いて怪我なんかさせたくない、一瞬よぎったその配慮に後悔した。
すぐさま脇のあたりを掴まれ、そのまま帯を外される。
とっさに抵抗しようとしたが文字通り手も足も出ない状態ではされるがまま。
仰向けに転がされ、胸元から下に開放感を覚える。
茉子の姿は見えてこそいないが今がかなり恥ずかしい状態であるのは確か。
というかめっちゃ恥ずかしい。
浴衣なので当然下の方もはだけてしまうわけだが、これは完全に脱がせにかかってきてると悟ったので縛られた足で少しばかりの抵抗は見せたものの、手足の自由がなくてはどうにもできずに足の方まで空気が触れる感覚がした。
猿轡の下から抵抗の意志も示すが、如何せん自分の今の状況が恥ずかしくてか弱い音になってしまう。
「少しはあの時のワタシの恥ずかしさもわかっていただけましたぁ?」
あの時?
あの時とはなんだろうかと考えるが思い当たる節がぱっと出てこない。
「嘘でも頷いてほしかったけどまあやることは変わりませんしいいでしょう」
そう言うとまた耳元に息をかけられる。
今度は完全に思考が別のところに向いていたせいで鳥肌が立つほどのゾワゾワした感覚が襲う。
くすぐったさからなのか恥ずかしさからなのか分からぬ甘美な感覚に身を捩らせると、今度は胸板に指を這われる。
突如触れられ鳥肌が立つ。
どこかで見たか聞いたか忘れたが、五感というものは一つでも欠落すると他の部分でなんとかしようとするらしい。
そんな知識は知識で帰結して欲しかったが、こんなところで実体験することになろうとは。
「暴れないでくださいねえ? 暴れたら縛るだけじゃ済まなくなっちゃいますので」
そういうと胸板に這わせていた指を動かし始める。
触れるか触れないかといったところで動かされるているからか、とにかくくすぐったい。
どれほど続いただろうか、指で飽き足らなくなったのか胸板に吐息がかかる。
直後、乳首のあたりに生暖かい湿った感触が襲う。
思わぬ刺激にくぐもった声を出してしまう。
全身に甘くも鋭い快感が巡って身を震わせる。
「んちゅ… おやおや~? ココが弱いんですかぁ?」
湿った音を立てながら口を離してそういうと、再び舐め回される。
片方を口で転がしながらもう片方を指でなぞるように弄られる。
わざとであろうが、口を離す際には淫猥な水音を立てられる。
鋭敏な触覚が快感を強くトレースし、全身に巡る。
目隠しをされていても下腹部に血が集まっているのがわかるほどに、甘い快感に体が支配されていく。
「ふふふ、男の人でもここは気持ちいいものなんですねぇ、すっかりこっちも元気になってますよぉ?」
そう呟くや否や、触れていた指が下へと伸びる。
臍のあたりを少し冷たい指が通り過ぎる。ここまで体が火照ってしまっていては何も隠せまい。
見えていなくても自分の"それ"がどうなっているかなど理解している。
そしてなにより、茉子が自分に更なる快楽を与えようとしていることも理解できた。
「随分大きくなってますねえ…もしかしてそういう気でもお持ちでした?」
そう言いながら下着を下ろされる。
布で抑圧されていたモノが外へと出たのが自分でもわかる。
既に天高くなっているであろうそれに指が触れると、わかっていても少し声が出てしまう。
「今までこんなモノがワタシのところに入っていたんですよねぇ…一体どうしてこんな可愛らしい体にこうも凶悪なモノがあるんですかね?」
可愛らしいって言うなと心で毒づきつつも、茉子に触られることがまんざらでもなくなっている情けない自分がいる。
相変わらず吐息は胸にかかっているが、完全に手の興味は下の方へ向いているようで、ひっきりなしに触ってくる。
悲しくも下は刺激に正直なもので、触られる度に微弱ながらも反応してしまう。
それが楽しいのかずっと触っていたが、突然それを握り、扱きだす。
突然やってきた強い刺激に完全に強ばってしまう。
今までの甘い刺激で完全に"出来上がっていた"体は完全に欲望に忠実になってしまっていた。
少しの刺激で下腹部にせり上げてくるものがあるが、まだ理性がつなぎ止めている。
2箇所から来る刺激になんとか耐えながら、その時が終わるのをただただ耐え忍ぶ。
そう決めた矢先であった。
「我慢しなくていいんですよー? すごいビクビクしてますからねぇ?」
耐えようとしているにも関わらず、いつの間にか舐めることをやめていたのか耳元から囁かれる。
少しの吐息だけだというのに、さらに全身に刺激が駆け巡る。
完全に体の支配権を握られてしまっている、そう悟ってしまったからか、今まで抗っていた部分までも緩んだ。
その途端、今までなんとか塞き止めていたせり上がっていたものを抑えきれずに吐き出してしまった。
「あは、随分たくさん出ましたねぇ。 もしかして今まで我慢出来るとお思いでしたぁ?」
なぜかすこしばかり吐息の荒い茉子がそう囁く。
これで満足したかと思えばそういうわけでもないようで、まだ手はひっきりなしにそれを扱いている。
一度は欲望を吐き出したが、完全に理性が飛んでしまった体は再び快楽に流されていった。