ストックもこれで尽きました。
どこにでもある。とある鎮守府での話である。
すでに日も落ち、消灯時間も間近となった執務室。昼間は提督と大勢の艦娘たちによって賑やかなここも、夜になれば静かになる。月明かりに照らされ、怪しげな雰囲気の室内に二つ、人影が浮かび上がっていた。
一つは男。
一糸纏わぬ状態で直立している。息は荒く、股間は怒張して先からはカウパーが漏れだしていた。
その股間を両手で擦る少女が一人。
「ああ……如月、俺……もう……」
男が感極まったように声で言った瞬間――
「ああっ! なんで!?」
少女――如月は突然、手淫を止めた。
「イカせてもらえると思った? うふふ、だ~めっ」
うろたえる司令官の顔を愉しそうに見上げながら、如月は指で亀頭をピンと弾いた。
「如月ね。もっともっと……司令官のこと、いじめたいの」
元々、如月はこの鎮守府で提督の秘書艦を勤めていた。彼女は提督が着任したと同時にこの鎮守府に配属されたため、最古参の艦娘といえる。二人は互いに協力して鎮守府を運営し、深海棲艦と戦っていった。その中で二人の間に上官と部下の関係が、男と女の関係に変化するのは時間の問題であった。提督は如月を異性として愛し、彼女もまたそれに応えた。二人は男女の交際を始め、数ヵ月後に一戦を越えた。互いに始めてだった。それ以降、二人は夜な夜なお互いを求めるようになった。
如月は献身的に提督を愛した。それは夜伽の時も同じで、彼女は純粋に提督に気持ち良くなってほしいと思って奉仕をした。しかしその感情がいつの間にか、変化していくのを如月は感じた。。如月の奉仕に、次第に提督は耐えられなくなっていったのだ。余裕そうであった態度は消え、だらしなく喘ぎ、快感に溺れていく。いつも頼りになる提督が、泣きそうな顔で如月に懇願する。その表情に、彼女はいいようのない興奮と充実感を憶えた。それからのプレイは如月が提督をリードするようになり、やがて二人の立場が完全に逆転するのに時間はかからなかった。
今や提督は如月の奴隷。完璧な上下間系が出来上がっていたのである。
そして今夜も……
「うふふ、いい格好ね。司令官」
提督は床に正座し、地面スレスレまで頭を垂れていた。その頭を靴を脱いだ如月が、グリグリと踏みつけている。全裸の提督に対し、如月はいつもの制服のまま。主人と奴隷の、絶望的な格差を如実に現している。黒いニーソックスに包まれた柔らかい足の感触が、すでにマゾ堕ちしている提督を興奮させた。
「小さい女の子にこんなことされて、悔しくないのかしら?」
嘲笑たっぷりに言う如月だが、提督は悔しがるどころか、よりぺニスを怒張される。それを確認した如月は呆れたように溜息をついた。
「むしろ興奮しちゃうのね。司令官ったら本当に変態で困っちゃうわ」
「ああっ……如月……俺、もうっ……」
「あらあら、何? 如月にどうして欲しいのかしら?」
息を荒らげ、顔を真っ赤にしながら提督は言った。
「い、イカせて欲しい……です……」
耳まで紅潮させながら放った敗北宣言ともいえる提督の言葉に、如月は口角を上げた。
「もう……司令官ったら……そんなにイキたいなら、ちゃんとお願いしないと、ダメ。でしょ?」
そう言って頭から如月は足を離した。
提督はそのまま床に仰向けに寝っ転がって、両足を拡げた。如月から教えられた『服従ポーズ』だ。
「き、如月様、どうかむぐっ!?」
話している途中の提督の顔を、如月が突然踏みつけた。口元を踝でふさがれ、思ったように声が出せないばかりか、呼吸すら満足に出来なくなってしまう。さらに黒いニーソックス越しに、如月の柔らかい足の感触と独特の香りが伝わってきた。
「ほらほら、聞こえないわよ司令官。ちゃんとお願いしないとダメじゃない」
ぐりぐりと顔面を足で蹂躙しながら、意地悪く如月は笑った。
「女の子に顔を踏まれて、悔しい? こんなことされても、まだ如月にイカせて貰いたいの?」
「っぷ……はい……イカせて欲しい……です……」
「んん~どうしようかしら?」
「もう限界です……お願い……」
必死で懇願する提督をたっぷり焦らしながら、如月は言った。
「じゃあ如月の言うコト、ちゃんと聞けるかしら?」
「はい、聞きます……」
即答する提督に如月は、足をどけて命令を下した。
「じゃあ司令官。あーん、して」
ようやく見えた如月の顔に安堵しながらも、提督は口を開いた。
その直後――
「ぺっ!」
如月が開けられた口に向かって、つばを吐きかけた。
生暖かい粘液が、口の中でも弾け、独特の香りと味が舌にねっとりと絡んでいく。
「ご主人様の唾は美味しいかしら? ほら、もっとあげる……ぺっ!」
今度は鼻の穴近くに命中した。息をすると鼻の中に如月の唾が吸い込まれ、生臭い香りが脳天まで伝わってくるようだ。
「どう? 司令官。如月の唾、美味しい?」
ニヤニヤ笑いながら尋ねる如月。正直言えば、臭く気持ち悪い感触だった。だがそれも如月の体から排出されたものだと思うと、自然に体が火照ってくる。
「はい、美味しいです……」
「そう。じゃあ、こっちにもかけてあげる。ぺっ!」
そう言って如月は、提督の勃起したぺニスに唾を吐きかけた。男のシンボルに唾を吐きかけられる屈辱。しかし、それすら提督にとっては快感に変わっていた。
「その唾をオカズにオナニーしなさい。はい、はじめ♪」
有無を言わさぬ命令。提督は咄嗟に性器に手を伸ばし、擦りはじめた。自身のカウパーと、如月の唾が混ざり合い、くちゅくちゅと卑猥な音を奏でる。彼女の唾の香りを一気に吸い込みながら、舌で顔に付着した唾を舐めとっていく。
「あらあら、そんなに必死にしごいちゃって……余程如月の唾が美味しかったのね」
如月の小馬鹿にした台詞も、もはや興奮を促すカンフル剤に過ぎなかった。今や如月の唾は極上の媚薬であり、その味と臭いは麻薬と同じだった。
「射精するときは『如月様の唾でいくぅ~ん』って情けなく大声で言うのよ。じゃあ3、2、1、はい♪」
「ああ……きさらぎしゃまのつばでいくぅぅぅ~~ん!!」
彼女の言葉に促され、提督は絶頂を迎えた。
如月と行為をするどころか、唾と言葉だけで、射精に至ったのである。
あまりに情けない結末。しかし提督は快感に身悶えながら、ゆっくりと絶頂を終えていく。そこに未練はなかった。
「はい、良くできました」
その様子に満足したのか、如月はニッコリと笑顔を浮かべた。やがてその視線は提督の性器に向かっていく。
「まだ元気みたいね。もう、全くしょうがないんだから……」
呆れたように笑い、如月はショーツをするすると脱いだ。そしてスカートをたくしあげ、とろとろになった女性器を見せつける。
「ご褒美にこっちでもイカせてあげる。司令官も、如月とえっちしたいでしょう?」
「あ、ああ……」
淫靡な光景に提督はただ狼狽えることしか出来ない。そんな彼を見下ろしながら、如月はゆっくりと腰を降ろしていく。
「司令官、好きよ。一生如月がいじめ抜いてあげる……」
二人の上の口と下の口が同時に繋がった。
夜はまだ始まったばかり。
月明かりに照らされながら、提督と如月は倒錯の世界へと埋没していくのであった……
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