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朝から大粒の雨が降っていた。
空は暗雲に包まれ、滝の如く降り落ちる雨粒に鎮守府全体降り注いでいく。
漆黒のベールに覆われたような我が鎮守府はいつもの喧噪がすっかり静まり、心なしか厳かな雰囲気に支配されていた。
「いい雨だね」
時雨が窓の外を眺めて、ぼそりと呟いた。俺と彼女の二人しかいない執務室は、雨音と俺が書類を書く筆音だけが静かに響いている。厳かでなんだかとても詩的な雰囲気である。
「とても静かで……こんな雨の日は僕は好きだな」
そう言って時雨はこちらに振り替えると、柔らかに微笑する。その妖しい佇まいに俺は胸が騒ぐのを感じた。
こんな美しい少女がついこの間まで俺を地下に監禁し、卑猥な調教と洗脳を行っていたなんて夢にも思えないだろう。
時雨に衣服を全て没収された挙げ句、拘束されて地下に監禁。生活全てを管理され、徹底的に時雨の体臭で興奮する体に作り替えられたのだ。
そしてついに彼女無しでは射精できなくなってしまった時、ようやく俺は解放された。
まあその後も婚姻届を書かされたり、色々あったのだが……とにかく俺は時雨の奴隷になってしまっていたのだ。
「こんなじめじめした日は蒸れちゃうよね。色々と……」
物憂げに時雨は言うと、爪先で床をトントンと叩いた。思わず視線が彼女の足元へと向いてしまう。紺色のソックスと革靴に包まれた爪先部分からその上の白い脚まで、目線が自然とスライドしてしまう。そんな俺の様子が可笑しかったのか、時雨はクスクスと笑いを漏らした。
「すっかり足奴隷になっちゃったねえ。ま、僕がそう仕込んだんだけど」
すると時雨は何かを思い付いたようにニヤリと笑うと、履いていた靴の片方を部屋の隅へと投げ捨てた。
「拾ってきなよ。ワンちゃんみたいにね」
そう言って顎で脱ぎ捨てられた革靴を指す時雨。まるで犬扱いだ。だが悔しいことに俺の瞳は彼女の放られた靴に釘付けだった。
「手は使っちゃダメだよ。口で拾うんだ。四つん這いになってね。上手く出来たらご褒美をあげちゃおうかな」
ご褒美。その言葉に体が火照る。俺は恥辱と興奮で肢体を震わせながら、地面に這いつくばった。そのまま時雨の靴の元まで進んでいく。使い込まれた革靴が地面に転がっている。これを口で運ぶには、咥えやすい履き口当たりに食らいつけばいいだろう。そう思い近づけると中から、むわっとした熱気と独特の香りが鼻孔を突いた。頭がクラクラする。幾度にも行われた時雨の調教によって、彼女の足臭は俺にとっては麻薬同然のモノになっていたのである。
今すぐ顔を突っ込んで深呼吸したい衝動を抑え、靴を口で拾い上げると持ち主の元まで這ってゆく。本当に犬になった気分だ。
「ふふふ。良くできました」
時雨は靴を受けとると嬉しそうに笑って、俺の頭を撫でた。年下の少女に犬扱いされる。本来ならとても屈辱的なことだが、俺のぺニスはズボン越しでもはっきりと分かるほど怒張していた。
「……寝室に行こうか。ご褒美にたっぷりと虐めてあげるよ」
靴を履き直すと時雨は踵を返して出口へと歩いて行く。
俺はその後ろを慌てて追いかけた。
二人の覆せない上下関係が、そこに如実に現されていた。
…
……
…………
「ふふふ、素敵な格好じゃないか」
今や時雨の調教部屋と化している俺の寝室。そこで時雨は足を組んで俺のベッドに腰掛けている。その視線の先には、一糸纏わぬ姿で跪く俺がいた。
両手を後ろ手で拘束され、首に巻かれた革製の首輪には『時雨専用』の文字が刻まれている。
これの哀れな姿こそ、俺が時雨に調教されるときの基本姿である。
「さ、いつも通り口を塞ぐわけだけど……今日は頑張ったからご褒美をあげなきゃね」
時雨はスカートの中に手を入れると、するすると下着を脱いだ。
白いフリルのついた黒い扇情的なパンティー。時雨はそれを丸めると容赦なく俺の口内へ突っ込んだ。
じっとりと湿った布の感触と、汗と尿の香りが混じり合った生臭い香りが鼻についた。
「どうだい? 僕のパンティーの味は? いつも靴下ばかりだから、たまにはこういう変化球もいいだろう?」
そもそも毎回口を塞がれること自体、変化球なプレイなのでは……と思ったが時雨の下着を食わされているという状況に、早くも俺は興奮してしまっていた。
「さあ、そろそろ始めようか」
時雨はそう言ってベッドから立ち上がると、靴と靴下を脱いだ。
両手にそれぞれ一足ずつ靴下を持つと、時雨は俺の背後に回り込んだ。
「提督の大好きな僕のソックスの香り。たっぷり嗅がせてあげる……ねっ!」
瞬間、鼻に時雨の靴下が押しつけられた。
口を塞がれているため、鼻で呼吸するしかない俺はその刺激臭を思いっきり吸い込む事になってしまう。
時雨の汗の香りが容赦なく体の奥へと入っていき、体中に流れていくような感覚に陥った。
もはやこの吐き気がするような臭いも、俺にとっては甘美な香りである。
「どうだい? 今日は湿気も多いから凄く蒸れているだろう? 臭いのが大好きなキミには最高のご褒美だろう?」
耳元で嬉しそうに言いながら、時雨はぐりぐりと靴下を鼻に押しつける。
その激臭に身もだえていると、股間に別の感触が包んだ。
「ふふふ。こんなのはどうだい?」
時雨はもう片方の手に握られていた靴下で、俺の肉棒を包み込んだのだ。それもちょうど靴下の中に肉棒がすっぽりと入れるような形である。
「時雨様特製のソックスオナホさ。どうだい?」
そう尋ねると時雨はそのまま靴下越しに性器を握り込み、上下に扱き始めた。
脱ぎ立てだからかほんのりと生暖かい靴下。その汗で滲んだ布地の感触が、俺の肉棒と擦れて卑猥な水音を奏でていく。
「もうぐちょぐちょだね。全く……少しは我慢出来ないものかな」
呆れたように言いながらも、時雨は靴下コキのスピードを速めていく。
「まあ、無理か。吸う息は僕のソックス。吐く息は僕のパンティーの香りだもんね。臭いフェチの変態マゾのキミには堪えろという方が無理だね」
俺をこんな風にしたのは時雨であるのに、彼女は俺を嘲笑い罵倒する。
だがそんな時雨の態度に俺は怒るどころか、興奮しているのだ。
「おや、ペニスが波打ってきた。今日は早いね」
靴下の中でも特に汚れと臭いが貯まるという指の部分を鼻に押し当てて、時雨は笑う。
彼女の言うとおり、既に俺の肉棒は限界寸前で、パンパンに膨れ上がっていた。
「遠慮しなくていいよ、提督。そのまま」
鼻を靴下越しに摘ままれる。突然の事に驚いた俺の肉棒を時雨は力一杯、握りしめた。
「いけっ♪」
「―――――っ!!」
目の眩むような閃光と共に、俺は精液を思いっきり吐き出した。
それと同時に時雨の体臭を思いっきり吸い込んでしまい、喉が焼けるような感覚が襲った。
「全く。早漏だね。いくら僕のくっさい臭いが好きだからって、早すぎるんじゃないかい?」
俺の痴態を鼻で笑いながら、時雨は俺から離れた。
後ろから時雨に支えられていた俺は、そのまま床に倒れ込んでしまう。
「あーあ、いっぱい射精してくれたね。たぷたぷだ。提督は僕の靴下を妊娠させる気でもあるのかい?」
噴き出した精液が貯まって膨らんだソックスを指で摘まみながら、時雨は足で俺を仰向けに転がした。
「ほら。射精させてあげたんだから、お礼をしないと。ね」
目の前に突き出されたのは時雨のつま先。
白い肌に独特の香り。小ぶりで可愛らしい足指の先には桜貝のような爪がついている。
俺を堕とす所まで堕とした元凶。憎むべき敵。
そんな時雨の生足に、俺は躊躇無く舌を伸ばした。
舌に絡みつく柔らかい肌と汗と汚れが混じり合った苦い味。
指をくわえ込んで吸うと、弾力のある肉質と凄まじい臭気に頭がクラクラした。
「……しかし、ここまで変態になるとは思わなかったよ。提督、僕の足はそんなに美味しいかい?」
じっと俺の目を見て、時雨は問うた。
俺も彼女の視線から外れぬように、しっかりと見て答えた。
「はい、美味しいです。、時雨様……もっと、もっとこの足で虐めて下さい……」
最低の愛の告白。
それを聞いた時雨は一瞬、息を呑んだがすぐに口元を邪悪に歪ませた。
「仕方ないなぁ。そこまで言うのなら虐めてあげるよ。こんな変態マゾ、僕以外じゃ相手してくれる人、いないだろうしね」
時雨の足指が口内で動いた。
まるで主人がこれは自分の所有物であるという事を、教え込むように……
「キミは僕だけのモノだ。今までも、そしてこれからも。それを……分からせてあげるね」
足が口から引き抜かれる。
嘔吐く俺を愛おしそうに見つめながら、時雨はそのまま足の裏で俺の顔面を踏みつけた。
調教は、まだ始まったばかりであった。
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