初めて俺と由良と出会ったのは、この鎮守府に配属された時だった。
俺よりも少し先に配属されていたらしい彼女は秘書艦として働いており、提督である俺は彼女を頼った。
二人で提督業務を進め、様々な任務をこなす内に俺と由良の関係は単なる上司部下の関係では無くなっていった。
由良の良いところ、可愛いところ、綺麗なところからちょっと変な所まで色々と知れたのだ。
いつの間にか俺は彼女を好きになってしまった。
提督が一人の艦娘に入れ込むなんて軍人としてどうかと思ったが、それでも彼女のことが諦められなかったのだ。
迷った末、俺は由良に正直な気持ちを伝えた。それしかないと思ったからだった。
そんな俺の告白を由良は受け入れてくれた。
俺と由良はそのままケッコンカッコカリをして、結ばれたのである。
それから、一年。
由良と俺は幸せな生活を築いていた。
彼女は俺によく尽くしてくれた。いつも笑顔で俺を補佐してくれ、時に甘えさせ時に尻を叩いて俺を支えてくれる。
由良とケッコンして良かった。心からそう思う。だが、一つだけ不満があった。
たとえ提督と艦娘という関係であっても夫婦である以上、男と女である。つまり夜の生活というものがある。
勿論、俺も由良もケッコン当初は何度も契りあった。
だがここ最近、その行為をする回数がガクンと減ったのだ。
由良は今までと何も変わらないが唯一、夜の行為にあまり乗り気では無くなった。
本人があまりする気がないなら俺も・・・・・・ということになり、最近はめっきりそういうコトをしなくなっていた。
「と、いうわけ何だけど、どう思う?」
「いや意味わかんないんですけど!? なんでそれをあたしに聞くんですか!?」
俺の問いかけに、阿武隈はそう言った。
現在、俺は阿武隈の部屋で彼女に、由良とのセックスレスに関する悩みを聞いて貰っている。
この部屋にはかつて由良と鬼怒と阿武隈の三人が住んでいたが、由良がケッコンして俺の部屋で寝るようになったため、現在は二人部屋となっている。
ちなみに今日は鬼怒が遠征でいないため、阿武隈一人であった。
「いやさ、普通こんなコト、艦娘に相談できないどさ。お前、阿武隈じゃん? 阿武隈なら別にいいかなーってなっちゃうよね」
「ヒドイ! あたしだって艦娘なんですよっ!」
「まぁまぁ、お前は由良の妹だし、何か分かるかなーって思ってさ。あと阿武隈には気恥ずかしさとか一切、感じないから何でも喋れちゃうんだよね」
「あたし的には全然大丈夫じゃないんですけどっ!」
拳を握ってぶんぶん振り回しながら阿武隈は怒りを示すが、雰囲気のせいか全然怖くない。
怒りの表情にも全く動じない俺を見て、阿武隈は色々諦めたのか、大きく深呼吸をすると普通に相談に乗ってくれた。
「由良ねぇは自分を抑えちゃうところがあるから、回りくどいことは言わずに直接聞いた方がいいと、あたし的には思います」
「え・・・・・・でも大丈夫かな? ぶっちゃけデリカシーのない話だし・・・・・・」
「自覚あるんなら、自重して下さい!」
「でも、それがいいかもしれないな・・・・・・」
「うー・・・・・・由良ねぇと提督っていつもど、どうしてるの?」
「ど、どうって・・・・・・普通に俺が押し倒して・・・・・・ごにょごにょ」
「んんっ、だったらたまには由良ねぇに主導権をあげてみてもいいんじゃないですか? 色々、試してみれば」
「おー確かにそう・・・・・かもな。ありがとう参考にしてみるよ」
俺は頭を下げてすぐに部屋を出て、執務室に向かっていった。
阿武隈のアドバイスをどう具体的に実行するか考えないと。
「・・・・・・あたしってなんでこんな扱いなんだろう・・・・・・」
そんな阿武隈のため息が聞こえてきたので、今度何かおごってやろうとか考えながら、俺は執務室へと戻っていった。
なんやかんやであっとう間に夜になった。
「提督さん、本日も大変お疲れ様でした。明日も頑張りましょう。由良も、頑張りますね。ね」
夕食を食べ終わった後、夜の執務室。本日の仕事を終えた俺に由良が微笑んで言った。いつもならこのまま寝巻きに着替えて、隣の部屋にあるベッドへといくのだが、今夜は違う。
「ゆ、由良……」
「ん、なぁに? 提督さん……わっ」
振り向いた由良を両手で抱きしめると、由良は可愛らしい声を漏らした。
「ど、どうしたの? 提督さん?」
「いや、最近……由良の態度が素っ気ない気がしてな」
「え……」
「もしかして……何か嫌われることをしたんじゃないかって……」
「そ、そんなことないよっ!」
由良はそう答えるとぎゅっと抱きしめ返してくれた。
「でも、その・・・・・・最近、あんまり夜、しないし・・・・・・」
「そ、それは・・・・・・」
「もしかして・・・・・・俺って下手?」
俺は恥を捨てて尋ねた。
由良は一瞬、体をビクッと震わせる。
「そ、そんなこと、ないよ・・・・・・」
その言葉に内心、ほっとしてしまう。
正直、最愛の人にテクが無いと言われたら立ち直れないと思うし。
「じゃあ、どうして・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
由良は無言のままだった。
「今日は・・・・・・由良の好きなこと、していいぞ」
「え・・・・・・」
由良は驚きで目を見開いた後、頬を染めて目を伏せた。
「いつもは俺が由良に好きな事してるんだし、今日は由良がして欲しいこと、何でもするよ」
「で、でも・・・・・・」
「大丈夫。安心してくれ」
「・・・・・・も、もしかしたら引いちゃうかも、しれないし。ね?」
「安心して、どんな由良でも俺は受け止めるよ」
由良は必死で悩んでいるのか、耳まで真っ赤にして暫くもじもじしていたが、やがて決意したのか顔を上げた。
「わかりました。提督さん、お、お願いしますね・・・・・・」
いつも由良からは想像できないほど妖艶に、彼女はそう言ったのだった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「あ、あの由良? これは一体、どういうこと?」
数分後、俺は衣服を全て脱いだ状態で、床に四つん這いになっていた。
そんな俺を後ろから見下ろすように、由良が立っている。
彼女の方はいつもの制服のままだ。
相手が服を着ているというのに、自分だけ裸というのは何だか恥ずかしい感じがした。
「ふふふ、提督さん。言いましたよね、由良の好きにさせてくれるって」
「あ、うん。言ったけど・・・・・・」
予想以上の状況に放り込まれたから流石に思考がフリーズしかけているのだが・・・・・・
「だから、ね? 由良もずっとしてみたかったことしてみます・・・・・・ね?」
熱っぽく由良は言うと、そのまましゃがみ込んで俺に近づいた。
「うわぁ・・・・・・あちんちんも、お尻の穴も丸見え・・・・・・」
由良の視線が股間と肛門に集中する。視線が移る度に、目を向けられた部分が言い様もない違和感を感じて、じっとりとした汗をかいてしまう。
玉の裏から排泄器官まで全部見られている。そう考えると恥ずかしさで、体が熱くなってきた。
「ふぅー・・・・・・」
「ひゃぁっ!?」
突然、肛門に息を吹きかけられ、素っ頓狂な声を漏らしてしまう。
由良はその様子が可笑しかったのか、クスクスと笑った。
「お尻の穴、きゅんって縮んだね・・・・・・うふふふ、可愛いね」
「う、うう・・・・・・」
羞恥で体がどんどん火照っていく。
そんな俺の様子を愉しそうに見下ろしながら、由良は細い指で垂れ下がった竿をすーっとなぞった。
「っ!」
くすぐったいような気持ちいいような不思議な感覚だった。たまらず体が強張る。
「提督さん、緊張してる? じゃあ由良がほぐしてあげるね」
そう言うと今度は玉を優しく揉み始める。
打って変わって、生温かい快楽が睾丸を包み込むように広がっていく。
自然と体の強張りもほぐれ、再び体が温かくなり始めた。
「・・・・・・勃っちゃったね」
気が付くと俺の性器は大きく怒張していた。
それを確かめるように、由良の指がゆっくりと亀頭から根元まで優しく、なぞっていく。
むず痒い感覚に俺は甘美な吐息を漏らし、手足をガクガクと震わせる。
「気持ちいいんですね、提督さん。じゃあ、もっといいこと。してあげちゃおうかな?」
そう言うと由良は再び、肛門に息を吹きかけた。
堪らずに、ぎゅっと下半身に力を込めてしまう。だがその瞬間、
「ひぁっ・・・・・・」
ぬるぬるした生暖かい物体が、俺の菊門をこじ開け、腸内へと侵入してきた。
「ゆ、由良っ! 何をっ・・・・・・」
「んん・・・・・・提督さんのお尻の穴、舐めてます・・・・・・」
「そ、そんな! 汚い・・・・・・ふぁぁぁっ」
「提督さんの体に汚いとこなんてないよ・・・・・・ね?」
そう言って由良は満遍なく肛門の辺りをなめ回してじっくりと尻肉をほぐすと、一気に舌をねじ込んできた。
「きゅうきゅう締め付けてくる・・・・・・気持ちいいのかな?」
まるで別の生き物のように由良の舌は腸内を掻き分け、ドンドン奥へと入っていく。
体の内から犯されるような感触は、俺に未知の快楽を与えた。
「や、やめっ・・・・・・ゆらっ・・・・・・そこはっ・・・・・・」
「ふふっ・・・・・・ここがいいんですね・・・・・・女の子みたいな声出しちゃって、提督さん、可愛い・・・・・・」
由良の鼻息が臀部に何度も当たり、彼女も興奮しているということが分かる。
だが俺はそれ以上に、由良の与える快楽に身もだえていた。
「お尻の穴もいいけど・・・・・・こっちも・・・・・・ね」
油断していた頃に睾丸を指で揉まれ、もう片方の手で充血しきった亀頭を爪で擦られる。
突然やってきた性器への強い責め。
あまりの情報量に脳がスパークしたのか、意識がだんだんとぼやけ始めた。その代わりに、快楽はどんどん感じるようになっていく。
まるで全身が敏感な性感帯になったかのようだ。
俺は恥も外聞も捨て、よがり声を漏らし始めた。
「ああ・・・・・・ゆ、ゆらっ・・・・・・だめっ・・・・・・もう・・・・・・」
「んん・・・・・・そうそう、いっぱい気持ち良くなって・・・・・・ね・・・・・」
――ねちっ・・・・・・ねちっ・・・・・・と弾力のある舌が直腸を這いずり回り。
「いっぱいほぐしてあげますね・・・・・・」
――むにゅっ・・・・・・むにゅっ・・・・・・と指で二つの睾丸を揉みしだかれ。
「提督さん・・・・・・」
――シュッシュっと亀頭を擦られる。
由良による執拗な責め。それは俺の理性を崩壊させるには、充分すぎる威力だった。
「ゆ、ゆら・・・・・・」
「んん・・・・・・なぁに? 提督さん?」
「も、もう・・・・・・射精る・・・・・・」
「いいよ・・・・・・射精して。由良で気持ち良くなってくれた証。いーっぱい出して・・・・・・ね」
――瞬間、由良の指が一気に股間を締め付け、舌が一気に引き抜かれた。
「あ、あああああああああああああああああああああーーーーーーーっ!!」
俺は遂に我慢の限界を迎え、絶叫と共に絶頂の証を噴き出した。
おびただしい量の精液をぶちまけながら、俺は魂まで抜けてしまったようにそのまま倒れ込んでしまう。
絶頂の余韻に浸りながらピクピクと痙攣する俺を見下ろしながら、由良は嬉しそうにクスクス笑った。
「いっぱい射精しましたね・・・・・・気持ち良かった、ね?」
由良はそう言うとティッシュで口元を拭き、さらに涎まみれになった俺の尻を綺麗にしてくれる。
「・・・・・・由良ね。いつも提督さんに可愛がってもらってたけど・・・・・・本当は提督さんをこうやって可愛がってあげたかったんです・・・・・・」
・・・・・・信じられなかった。
いつもおしとやかで従順な由良が、そんな欲望を隠し持っていたなんて。
しかし今回の件で、それは本当の事だとも分かってしまった。
「提督さん・・・・・・もし嫌じゃ無かったら、また・・・・・・由良が提督さんを責めて、いい・・・・・・かな? ・・・・・・ね」
可愛らしく首を傾げてくる由良。
先程までの俺を責めている表情といい、まるで小悪魔のようだ。
この貌が、彼女の本性なのだろうか。
俺には分からない。
分かっていることといえば。
「ああ・・・・・・嫌じゃないよ・・・・・・大丈夫・・・・・・」
俺がその快楽の沼に嵌まってしまったということだった。
「ホント? やったぁ・・・・・・提督さん・・・・・・」
優しく由良が俺の尻を撫でる。
それだけでも堪らなく嬉しかった。
「これからも由良を、よろしくお願いしますね・・・・・・ね?」
・・・・・・今夜、俺と由良の関係は今までとまるっきり変わってしまったのだろう。
それが良いことか悪いことかは、今は分からない。
だがその先にどんな結果が待っていようとも、俺は由良と一緒に生きていこう。
そう思うのだった。
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