---坂本一弥---
ソーナに相談した結果、必要な人材と共に、蘭たちとシトリー家保有の医療施設に向かった。
「一弥…」
俺を顔を見て固まるソーナ。俺の顔はどんな風に見えたのだろうか?
「あぁ、コチラに運んで…方法はスマホで話した通りよ。まさか、ジョーカーを2枚とも持っていたとは、驚きだけどね」
ソーナから聞いて知ったこと。レーティングゲームに於いて、魔術と科学のジョーカーに当たる戦士がそれぞれ一人ずついるってこと。一人は魔術の粋を集めたインデックス、もう一人は科学の粋を集めたラストオーダーことミサカであること…
彼らの恩恵下に於いて、それぞれのサイドの特定の人物の能力が、蘭たちの容体を改善することに役立つと言う。その特定のの人物も、俺の仲間にいたのだった。アーシアと、ちっぱいこと美琴だ。
アーシアの能力は回復、癒やし、浄化であり、インデックスの恩恵でブーストアップでき、体内に入った薬剤成分の浄化、損傷した神経細胞の回復、心の癒やしを担当して貰えば、状態は安定するという。
美琴の能力は帯電、電気刺激、リニア効果などあるが、ミサカの恩恵を受けて電気刺激を使うそうだ。神経細胞の活性化に向いていて、意識回復に繋がるかもしれないそうだ。
「さすが、変異の王よね。こんなに優秀な人材が集まっているなんて」
ソーナに羨ましそうに言われた。
「たまたまだよ。ラッキースケベ程度の恩恵だ」
「そういう事にしてあげるわ。そうそう、翼紗のことをありがとう。護ってくれたそうね」
「いや、脱走できないように。裸で飼っていただけだ」
治療中…俺はいてもしょうがないので、ソーナと話し合いをしていた。何故か、二人とも全裸で、温泉に浸かっているのだが…
「ここの温泉は心が落ち着くのよ」
湯煙が少ない為、ソーナの身体が丸見えである。美琴よりも残念な…だ。
そういうソーナは俺のシンボルをロックオンしているような。まぁ、世話になっているので、多少は好きなようにさせるけど…
温泉三昧の後は、サウナだった。脱水防止の為にドリンクが飲み放題であるのだが、媚薬が入っているような気がする。俺のアレはムクムク拡大中であった。そして、ソーナの目が妖しくなっていく。ミイラ取りがミイラになっていないか?自分で仕込んだ媚薬で、発情しているのではないだろうか?
そして、サウナの後…オイルマッサージをしてくれた。まずは腹這いにって、アレが痛いんですが…これって、拷問ですか?
背中に柔らかい物が這っている。何が這っているのか、想像出来るのだが、確認するのが恐い。背中越しに聞こえるソーナの息遣い…飢えた獣のようである。俺は無事に帰れるのだろうか?
そして、仰向けの体勢…アレは真上に向かってそそり立っている。ソレを指でマッサージをして、舌と口で更にマッサージって…出ちゃいそうです。マズいです。蘭たちが大変な時に、こんな思いをしていいのか?
ついにソーナが俺に跨がった。
「おい!何をするんだ?お前と結婚する意思はないぞ」
「欲しいの…結婚で一弥を縛ることはしない。でも…欲しいのよ!」
脚を開脚して、自重を利用して、俺のアレを根元まで銜え込んだソーナの秘部…突入した衝撃でだろうか?ソーナが意識を飛ばし、俺の方へ倒れ込んで来た。咄嗟に手でガードをすると、手の平がソーナの胸に…う~ん、美琴の方が有りそうなんだが…ゆっくりと、俺の腹の上にソーナを降ろしていく。スキンシップした感じは悪くない。特に当たる場所も無いし。そして、ソーナの体内は、暖かいだけで絡み付く何かがあるわけでも無く…
ソーナが意識を取り戻すまで、しばらく待つ。こういう時は何かすべきなのだろうか?特に何かしたい気は起き無いのが、問題なのか?
「あっ!ふぅ~」
ソーナが意識を回復した。
「あっ…ごめんなさい。私…意識が…飛んでいたんですか?」
頷く俺。
「マッサージしていたのに…あれ?抜けない…」
ソーナの内径を上回っている俺の直径。それも根元まで銜え込んでいるってことは、内部の口にも咥えられている気がする。出たらマズい状況である。
「膣痙攣かな?」
違う…もっと、最悪な方向だと思う。
「何で、抜けないの?」
想定外の出来事だったのか、泣きそうなソーナ。俺は、予想される事態を話した。
「え…そんな…」
「萎えれば、抜ける。無理に抜くと、ソーナの体内がダメージを受ける」
まぁ、俺に的にはよくあることだし。のんびり待つしかない。そんな俺に、何度も謝るソーナ。やはり、サウナのドリンクには媚薬が入っていたようだ。効果が切れるまで、このままだな。ソーナとたっぷりとお話でもするか。色々と…
◇
ソーナから無事、離脱ができ、衣服を調えて、蘭だちの元へと向かうと、
「一弥、成功だよ。今日の夕食が楽しみだよ~」
って、インデックス。
「褒めて褒めてって、ミサカはミサカは抱きついたり」
ダッシュして、俺の胸に抱きついて来たミサカを抱っこした。
「美琴、アーシア、サンキュー」
「一弥さんのお役に立てて、嬉しいです」
アーシアの頭を撫でて上げた。
「あぁ~、私はお子ちゃまじゃないから、頭は撫でないでいいぞ」
では、脇に腕を入れて、抱き抱えた。
「おい!降ろせ!セクハラだ~」
美琴の頬に俺の頬を重ねた。
「うっ…降ろせよ~。顔が近いぞ~」
降ろしてあげた。
「蘭…」
「一弥…会えて嬉しいよ」
「紅葉…」
「泣くなよ、一弥」
「和葉…」
「どいつに、嵌められたんや?」
「平次のアホや」
「あのヤローかぁ~。蘭ちゃんまで巻き込むとは、あのボンクラはぁ~!」
和葉が元気そうだ。
「一弥、彼女達は1週間くらい、預かりますよ。静養が必要ですからね」
「あぁ、頼む、ソーナ」
「はい」
ソーナは無茶をしたお詫びに、俺の妹枠になりたいと、申し出ていた。俺はその申し出を承った。今後も、ソーナを頼ることを条件に…なんか、俺が得している気がするが、ソーナ曰く「考え込んだら、ダメですよ」だそうだ。
さてと、服部はどうするかな。
---服部平次---
和葉を救い出す筈が、何故か警視庁に拘留されている。なんでや~!
で、今、取り調べ室におる。
「君には誘拐、殺人未遂などの容疑が掛かっている。君の不利になることは話さない黙秘の権利はあるが、裁判になれば、心証が悪くなるからね」
女刑事が俺を射るように見ている。まるで、ハンターの様だ。ワイに惚れたのか?
「で、今回の件は、君が主犯でいいのかな?」
「あ?俺は犯人や無いで!悪いのは一弥だ。アイツが和葉を誘拐して、洗脳したんだやで!」
この女刑事、アホちゃうか?なんで、ワイを犯人扱いしとるんや。
「遠山和葉の両親の証言では、坂本一弥に娘である和葉を預かってくれる様に頼んだそうです。坂本一弥は、誘拐なんてしてないない」
「はぁ?和葉の両親に話しを訊いただと?アホ抜かせ!そんなことを言う訳があらへん」
「君は罪を坂本一弥になすりつけるんですね?」
「なすりつけるって、ちゃうわ!アイツがしたことや!」
呆れるように俺を見る女刑事。コイツ、絶対にアホやねん。女刑事が席を立ち、部屋を出ると代わりに、おとんが入って来た。
「お前…警察を舐めとんかぁぁぁぁ~!」
おとんがキレている。どうしてや?
「おのれ、大阪から出るなと、府警から命令が出ていたやろ?何をしとんのや?」
「はぁ?ここも大阪やで」
ガッシャン!
うっ!スチール机を蹴り上げて、壁にぶつけた、おとん…思いっきり、キレとるがな…
「お前、たいがいにせぇよ!そんな理屈、通るかぁ?!」
「はぁ?理屈なんてもんは、人それぞれや」
「コイツ、死刑でもかまへん。大阪の恥や!」
マジキレしているおとん。
「は?死刑は一弥にするもんや。相手を間違うてるぜ、おとん」
---目暮十三---
服部親子の取り調べは難航しそうだな。まるで親子で漫才をしているようだ。
「警部、一弥から連絡があり、蘭ちゃん達の意識が戻ったそうです」
「そうか、佐藤君。まずは良かったなぁ」
一弥君が、最先端医療を研究しているシトリー家と交流があったことが、今回役立ったそうだ。
「で、本丸はどうしますか?一弥を抑えきる自信が無いです」
服部平次を焚きつけた鈴木園子かぁ…
「立証は難しいなぁ。服部平次すら落とせないのだから…」
噂では、警察の上の方や政治家へ、大岡家と鈴木財閥が圧力を掛けたとも言われている。更に鈴木園子を逮捕した場合、強力な弁護団をも用意しているらしい。
「一弥の気持ちが分かる気がする。一弥は権力者は権力の傘の下で好き勝手出来るって、キレてました。だから、次期当主の座を固辞しているのかもって…」
「そうだな。当主になれば、権力を持つ側になってしまうからな。私も、彼が警察が嫌いな理由が分かる気がする。権力者を前にして、警察は無力過ぎるんだろうな」
どうするか…
「どうします?一弥が反撃に出たら…きっと、私は止めないですよ」
止められないだろうな。私も止める気は無い。だけど、彼が罪を背負うのは間違っていると思う。元凶を警察が取り締まることが、正義の筈だ。
「一応、出来る限り止めてくれ。彼を塀の中には入れたくないからな」
「えぇ、そうですけど…」
どうする…
---坂本一弥---
家に戻り、インデックス、ミサカの為に料理三昧をしながら、手立てを考える。何か手は無いかな。警察に掴まるようなことは出来ない。みんなに迷惑が掛かるからなぁ。
アイツらの嫌がること…財力を奪うことか?権力を奪うことは難しいが、財力を奪えば、権力も目減りするかな?
「なぁ、ミサカ。大岡家の財力を奪えるか?」
「まかしてよって、ミサカはミサカは、ビーフストロガノフを追加注文する」
「わかった。準備をする。あれは、時間が掛かる料理だからな。数馬、手伝ってくれ」
「はい、兄さん」
ミサカは美琴に何かを話している。まずは、大岡家を潰す!
「一弥さん、鈴木財閥の海外口座を凍結しましょうか?」
って、五和。
「できるのか?」
「えぇ、一弥さんの為なら出来ますよ。ねっ、プリエステス!」
「あぁ、一弥を苦しめる敵だよな。思い知らせてやる」
火織がどこかに連絡をし始めた。
◇
翌朝…目覚める都と、インデックスとミカサが俺に抱きついて寝ている。全裸で無いのが救いであるが…俺は抱き枕か?二人を起こさない様に、ベッドから抜け出し、学校へ行く準備をして、食卓へ向かう。
テーブルに着くと、五和が朝刊を持って来た。一面には『犯罪に関与か?鈴木財閥
海外口座が凍結へ』って、文字が躍っていた。うん?どういうことだ?
「さすがはお兄ちゃんですね。難しい顔で難しい記事を読んで、考え込むとは」
俺に抱き付き、一緒に新聞を見るウザミン。あの…朝からウザいんですが…
「五和!これ、どういうカラクリだ?」
「十字教のネットワークをプリエステスが使いまして…」
あぁ、世界規模の宗教だよな、十字教って…そこの教皇だから、上のからの指示になる訳で…
「王である一弥を怒らせたんだ。それなりに罪を償うべきだと思う」
って、火織。うん?王って?
「俺って王なのか?」
「一弥は、政治的な事に首を挟まないでいいんだ。私達が一弥の意志を実現するから」
火織が俺に忖度?はて?
「俺は火織の何になるんだ?」
「私は一弥の側近で愛人だ。教皇は王女にはならないからな」
意味がわからない。ワールドワイドネタは、はっきり言って弱いんだけど。無い頭で考えていると、五和が朝食を運んで来てくれた。あぁ、喰って、学校へ行かなきゃ。
「おはようございます」
笑顔が眩しいアーシアが隣に座った。
「あっ!」
ウザミンが小さな声を上げた。俺の背中に抱き付いた為、隣に座ることが出来なくなったようだ。もう片側の隣は、麻衣の指定席である。
「おはよう、一弥」
その麻衣がやって来て、隣に座った。
「ほら、ウザミン」
俺の肩に顔を載せているウザミンに、パンにバターを塗り、エサとして差し出した。
「お兄ちゃん、ありがとう」
俺の肩の上で飯を食うウザミン。ウザいんだけど…立って喰え!
「鈴木財閥が何かやらかしたの?」
麻衣も新聞に目を通している。
「だな」
「ふ~ん」
あれ?大岡家はどうした?まさか、ビーフストロガノフを食わないと、実行してくれないのか?あれって、2,3日掛かるぞ…まだ、ベースになるスープを作っている段階だし。
---鈴木園子---
う~ん…あの失禁動画がネットで拡散しまくっていた。『S財閥お嬢様の変態行為』って銘を打ってあるし。あのヤロ~!バイブ自慰動画って言うのもあったし…盗撮したようなアングルになっていた。マズい…叔父や両親に見付かるとマズいって…
一弥の反撃が止まらない。私は一弥をマジにキレさせたようだった。あんな顔の一弥は見た事が無い。恐いってもんじゃない。見られただけで、痛みが生じるレベルである。
そして、今日の朝刊…我が家に震撼が走った。海外口座が凍結って…なんで?坂本家に、そこまでの権力はないはず。じゃ、誰が?
「誰か、どこかの勢力にケンカを売ったのか?」
って、パパ。誰も言葉を出さず、無言が時間を支配するが、視線は私に集まっている気がする。
「園子…お前、誰にケンカを売ったんだ?」
うっ!バレているのか…まぁ、洗脳を解くために、傘下の医療機関に依頼したからねぇ。
「園子…謝罪して来なさい」
「園子…非を認めた方が良いわね」
みんなが口々に私を責め始めた。
「警察から、任意で取り調べをしたいって、依頼をされているんだが…お前、何をしたんだ?」
警察から?服部君が何かを口走ったのか?
「洗脳された蘭を助けようとしただけです…」
「本当に洗脳されていたのか?」
「そうとしか思えない状況でした」
「状況のみでの判断なのか?で、蘭さんはどうなったんだ?」
その場にはいなかった私。
「どうなったか、確認すらしていないのか?」
追い込まれていく…
「ごめんなさい。治療現場にはいませんでした」
立ち上がって、頭を下げた。
「酷い状況だったぞ、精神錯乱して意識が混濁して…最先端医療の施設へ転院していったそうだ」
それは…叔父は警察に出頭して、蘭たちの様子を見てきたのか。蘭、ごめん…
「相手方と会談をする。それから善後策を考える」
と、叔父。事態は悪い方へ進んでいるようだ。