---坂本一弥---
放課後…アーシアと下校中である。蘭、紅葉、和葉が復学したけど、部活で一緒には帰れない。なのでか、アーシアを帰宅部にして、俺と帰ることにされてしまった。
「アーシアは部活したく無いのか?」
「う~ん、こうしているのも好きですけど…」
肩を並べて歩いているだけである。肩を抱くとか、腕に抱きつくとか、アーシアの倫理感に反するのだろうか?なんとも平和な時間である。しかし、こんな時に限って、事件が俺を呼ぶのだろうな。
って、思っている傍から、路地裏から呻き声が聞こえた。俺は咄嗟に声の方へ走り込んだ。そこには、土御門の仲間であるアクセラレーター倒れていた。
「どうしたんだ?」
「何?!一弥か…逃げろ!」
目の前にから何かが飛んで来た。拳にチタンナックルを嵌め、弾く。跳弾した何かは、ブロック塀を粉砕した。なんだ、あれ?なんか、ヤバそうである。
目の前には、何の冗談か、お面を被った美琴が立っていた。ただ、美琴とは違い、胸がこんもりと…
「アーシア、ソイツの治療を頼む」
「はい」
アーシアはヒール能力でアクセラレーターの治療をしながら、応援の連絡をしているようだ。俺は目の前の女…胸が有る美琴似の女に、興味を抱いてしまった。
「美琴…これは何のマネだ?」
瞬動術で懐に入り込み、胸を揉んでみた。
「何をしやがる!貴様…」
あれ?付け胸では無いみたいだ。揉みやすい形で、気持ち良いし。
「変態がぁ!死ね!」
至近距離かな何かを打とうとするが、俺は仮面を剥がし、唇を奪う。
「何…」
美琴の動きが止まった。胸を掴んだ手の平に、違和感を感じた。何かが体内にインプラントされているような。ペースメーカーとは違う。これって…まさかなぁ…
「離れろ…爆発するぞ!」
美琴のクセに、命令するとは…俺は美琴の手から、何かを奪い…これって、鉄釘かぁ。俺の頭に、ある方法が閃いた。
「美琴、俺に痺れるヤツをくれ」
「何をするんだ」
「早く…手遅れになる前にだ!」
ここで発動するとどうなるか知っているのか、俺の言葉に促されて…全身を貫く電流…違和感のある物に突き刺した鉄釘、美琴の体内でショートする電子機器類…それは俺の腕にも向かってきた。今まで生きてきた中で、一番の激痛が右腕に襲い掛かった。ガラスの破片の入った箱に腕を突っ込んだ感じの痛み、意識が飛びそうな程の激痛…唖然として俺を見つめる美琴…ソイツに声を掛けておく。残念な事に、ツバを付ける余裕は、俺には無い気がする。いや、時間は残り少ないか…
「お前は生きろ…いいな…絶対だぞ…」
目の前が真っ暗になっていく。
---インデックス---
アーシアからの緊急連絡。五和と共に向かうと…美味しそうな香りを漂わせた、いや、右手が焼け焦げた一弥が倒れていた。アクセラレーターと、御坂美琴の第3世代クローン体であるミサカ・ワーストが一弥を護っていた。どういう状況?ワーストは殺戮マシンであるはずだが…二人で雑魚達を叩きのめしていた。
「なんで、お前がここに?」
ワーストに声を掛けた。
「命令だった…今後、ジャマになる予想が出ている、アクセラレーターと坂本一弥を消せって…でも、私を護ってくれた。コイツ、バカだろ?」
あぁ、一弥はバカで正解だと思う。襲った相手を助けて、こんな状態になったのか?一弥らしいけど…
「許さないって…ミサカはミサカは一弥を助ける。なんで、こんな風に…」
ミサカは能力を発動して、ワーストの記憶を読み込んでいる様だ。徐々に、ミサカの目に涙が浮かんでいく。ワーストの心を侵食した一弥の心に触れたのか?
「手伝って…ミサカはミサカは、怒りをガマンする。ワースト、一弥を運んで…お願い…」
頷くワースト。だけど、一弥の右腕がマズい状況だ。今にも、もげそうだ。
「アーシア、手伝って!一弥を助けるよ」
「はい」
私達で術を掛けながら、ワーストに一弥を抱き抱えて貰い、治療出来る場所へと運んで貰った。
---坂本一弥---
目覚めると、ベッドの上である。美琴とミサカと美琴がいた。はて?幻覚かな?
「大丈夫か?」
胸のある美琴が俺に縋り付いた。
「うぅぅぅぅ~」
胸の無い美琴は唸っている。
「お前、美琴の姉さんか?」
「いや…違う…」
「ミサカの姉さんか?」
「違うって、ミサカはミサカは異議を唱えたり」
ミサカとインデックスが俺に添い寝をしていた。
「一弥!目覚めて、第一声がそれか?!自分の身体よりも、重要なのか?」
胸の無い美琴に訊かれた。
「重要だ!なんで、この美琴は、胸があるのだ?」
「そこに興味を抱いたのか?!」
胸の無い美琴が詰め寄って来た。
「お前の無い胸を、成長させられるヒントが、あるかもしれない」
「私の胸の心配をしてくれて、有り難いけど、無い胸って言うな!セクハラだぁぁぁ~!」
コイツは置いておいて…胸の有る美琴に訊いた。
「で、何者だ?」
「ソイツのクローン体だ。ソイツは中学生だが、私は高校生並の身体なんだ。名前はミサカ・ワーストだ」
「高校生か…美琴、高校生になれば、こんな形の良い胸がゲット出来るらしぞ」
「お前!いい加減、自分の右腕の心配をしろよな!」
胸の無いミサカがキレた。俺の腕?
「俺の腕はどうしたんだ?感覚が無いんだけど…」
包帯が巻かれているので、状態がわからない。
「お前の腕はローストされたんだよ」
って、土御門。
「ロースト?焼けたのか?あぁ、スパークした火花が引火か?」
「それもあるが、お前、ワーストの能力を使わせただろ?」
「ビリビリ系だよな?美琴が持っているし」
「お前、避雷針の握っていたよな?」
避雷針?
「あぁ、鉄釘か?それで、ワーストの体内にある電子機器を破壊したはず」
何か間違っていたか?
「一弥の直感は間違っていにゃいが、電流が一点集中したんだ」
あぁ、そういうことか…
「俺の右腕は電気椅子の刑に遭ったってことか」
「なぁ、一弥…俺は言ったはずだ。ねーちんを悲しませるなってな」
そういえば、火織も五和もいない。愛想を尽かされたのか…
「俺は捨てられたんだな」
「捨てる訳ないだろ?お前みたいなバカを放置するほど、俺達は優しくないぜ」
って、土御門。それはどういう意味だ?
「お前、難しく言い過ぎだよ。一弥はバカなんだから、簡単に言わないとダメなの」
インデックスがインデックスのクセに、生意気を言っている。
「そうだったな。自分の腕よりも、美琴の胸の心配していたし」
苦笑い気味の土御門。美琴の頬は何故か、薄桃色に染まっている。はて?
「お前を狙った勢力を潰しに行っているんだ。ラストオーダーの能力で、ワーストの記憶を読み取り、敵の正体を知ったのさぁ。俺達の王に手を出した報いを覚えさせにな」
俺達の王?
「王って、誰?」
「あっ?あぁ、別名はバカだ。一弥は知らないでいい。お前は美琴の胸と、その二人のエサのことだけを考えれば良い」
あっ!
「料理…作れないじゃん…」
凹む俺…
「一弥、絶対に治すから…治ったら、ご馳走をお願いね」
って、インデックス。
「今、アーシアが治癒系の書物を読み漁っているから」
うん?それは西洋医学では治療せずに、魔法で治すってことか?非科学的では無いのか?大丈夫なのか?それよりも気になるのは、
「ワーストはなんて呼べばいいんだ?」
「ミサカだが…」
「じゃ、ミーちゃんにする」
「はぁ?」
「かわいいし」
「え…」
固まるミーちゃん。
「で、ここはどこ?」
「五和達の教会だ」
「なんだとぉぉぉぉ~!あの変態信者の巣窟か?」
「大丈夫にゃ。一弥以上の変態はそうそういない」
俺はキングオブ変態か?
---土御門元春---
一弥は鎮痛剤と眠剤で眠らせた。事実を知らせるには、酷すぎるからだ。
「実際問題、この先はどうする?」
一弥の右腕はたぶん、もうダメだろう。肉はコンガリと焼き上がっていた。神経も血管も使い物にならない。骨も水分が抜け、ボロボロのスカスカだし。
「ホムンクルスの技法を使って、一弥本人に分からないレベルの義手にする」
インデックスが、解を導き出した。この女の正体は、この世界に現存する魔導書のほぼ全てを、頭の中に記憶している魔女である。
「今後はワーストにガードを頼みたい」
ワーストは、ミサカシリーズの中で、一番身体能力が優れている。
「美琴は中学生だけど。ワーストは高校生であるから、一緒に通学も出来るし」
インデックスの解は的確である。コイツの真の姿は、一弥に見せている「喰う寝る喰う女」とは、まったく違う姿であろう。
「ミサカは、ミサカネットワークを駆使して、一弥を警護して」
御坂美琴は、電気系の能力者である。そのことに、とある研究所が着目し、筋ジストロフィー症の研究の為と偽って、彼女のDNAを提供してもらい、ミサカシリーズと呼ばれる、20002体のクローン体を作り上げた。ラストオーダーは20001体目のクローン体で、20000体のクローン体を制御し、情報を共有出来るミサカネットワークと言う能力を持っている。そして、ワーストは20002体目のクローン体で、ミサカネットワークの感情の部分を共有して、負の感情だけを吸い上げ、感情を怒りに染めさせて、殺戮が出来るようにされたそうだ。
だが、一弥というバカに触れ、ワーストの感情回路が変異したようだ。ミサカ、美琴が持つ一弥へのひねくれた愛情が、ワーストの一弥に対する純粋な愛情に生まれ変わったようだった。
「さすが、一弥だ。私の目に狂いは無かった」
一弥にベタ惚れしているねーちん。プリエステスという高位なジョブにも関わらず、一弥という俗物に堕ちてしまっているし。
「人心を受け入れ、仲間とす。これも一種の能力かもね」
インデックスが言うと、信憑性は高く感じてしまう。
「あぁ、出来たよ。これを一弥の肩に付けて…」
インデックスの魔法で、魔法の義手が一弥の身体に馴染んでいく。
「リハビリは必要だと思います」
原典を読んでいたアーシアが顔を上げて、インデックスに伝えた。
「ミサカ、アシストをお願い」
「まかせてって、ミサカはミサカは、一弥の料理が恋しいのよ」
---坂本一弥---
目が覚めると、美琴が添い寝をしていた。うん?胸が気持ち良い。ミーちゃんのようだ。いや、違う。右腕にミサカが抱き付き、インデックスが左腕に抱き付き、ミーちゃんは、何に抱きついているんだ?
あっ…久しぶりの解放感…まさか…手探りでって、両腕が掴まれていて、探れない。では、神経をアレに集中して…刺さっているような…なんとも言えない、気持ち良さがある。アレは、放出したのにもかかわらず、尚も萎えずにビンビンと…
ミーちゃんと共に起床して、二人でシャワーを浴びる。右腕はリハビリがいるらしい。まだ、上手く動かせないので、服を着ると、三角巾で右腕は固定されてしまった。
「今日は、ライブを見に行くんですよね?」
左腕に抱きつくミーちゃん。
「その後は、家に帰って、皆さんに紹介してくださいね」
俺の左肩に頬を重ねるミーちゃん。
「わかった」
漸く、変態信者の巣窟から退院出来るらしい。安全の為に、アーシアが同行してくれるようだ。
「腕の状態はどうですか?」
「まだ、料理は無理かな?」
「徐々に慣れましょう。私も手伝いますから」
アーシアがいるなら安心かな。
◇
SPACEの前には、蘭たちが、たむろっていた。
「一弥…」
「蘭、心配掛けたかな?」
「うん、たっぷりとね。腕は大丈夫なの?」
「退院は出来たけど…リハビリが必要らしい」
蘭たちの視線はミーちゃんに注がれている。
「あぁ、俺のボディガードをしてくれるミーちゃん。美琴のお姉さん」
「うん、訊いている。って、胸以外、そっくりよね」
いや、背丈も違うし、性格もミーちゃんの方が温厚である。
「一弥さん、腕、大丈夫ですか?」
おたえが、ライブ前だと言うのに、駆けつけて来た。
「まぁ、どうにか、大丈夫だ。ライブ、がんばれよ」
「はい」
楽屋へと走って戻るおたえ。当分、連れ込み宿は行けないなぁ。
---江戸川コナン---
アイツが怪我をしたらしい。右腕を三角巾で吊していると、世良から情報を得た。アイツを怪我させるって、何者だ?アイツ自体、物凄く強いんだけど。
アイツと園子との抗争は、鈴木財閥が坂本家に謝罪をし、鈴木家の成金趣味は影を潜めたらしい。
「父さん、どう思う?」
父である工藤優作に連絡をした。
『う~ん、財力的に鈴木財閥が、坂本家に劣ることは無い筈なんだが…』
だよな。坂本家は大企業では無い。不動産も海運業も中堅であるし。
『手を組んだ勢力が、強力なんだろうな』
手を組んだ勢力かぁ…
「どの辺りだと思う?」
『鈴木財閥を凹ませる勢力となると、数える程度しか無いな。例えば、世界最大級の宗教である十字教を国教にしている英国、ロシア、バチカン辺りとか、あとはヨーロッパの貴族財閥系だな』
数の論理ってヤツか。軍事力では無く、マンパワーで押し切ったって可能性か。
『なんにせよ。事実は事実として受け入れ無いとダメだ』
坂本家が、大岡家を潰し、鈴木財閥に勝った事実…
『新一…坂本一弥を敵にはするなよ。見ない力を持つ者は、危険だからな』
見えない力…後盾の影響力か。あの組織と手を組んでいないことを祈るだけか。蘭を危険には晒したくない。
「工藤君、そんなに心配なら、探って見ようか?」
って、灰原。
「お前、どうするつもりだ?」
「潜入捜査とか。ちょっと大きくなれば、潜入出来ると思うのよね」
あの薬の解毒剤を使うのか?
「私も興味があるのよ」
「興味?アイツのどの辺りにだ?」
「どうやって、探偵の娘の心を掴んだのかかな。あの娘、芯が強いし、警戒心も強い。なのに、どうして、彼に堕ちたのか。興味があるのよ」
「ミイラ取りがミイラにはなるなよ」
「大丈夫よ。これでも、元組織のエージェントよ」
自信有り気の灰原。大丈夫か?得体の知れないアイツ相手に…そうだ、園子はどうしたんだ?連絡が着かないんだが…
---鈴木園子---
う~ん…質素な生活になっていく。緊縮財政ってヤツだ。企業活動に金を回した結果、生活費が目減りしていく。
「徐々に信頼を回復すれば、返り咲けるはずだ。今はガマンの時だ」
って言うが…スマホが使えない…価格の安いガラケを使っている。今時…まぁ、無い物はしょうがないか。
学校で一弥の目が恐い。蘭の目も恐い…世良ちゃんも、最近は味方をしてくれなくなってきたし。
「園子、分かっているだろ」
片腕を大怪我した一弥。誰に襲われたんだ?叔父の差し金か?負い目がある私。
体育館倉庫に一弥と…一弥に言われたことをする。
「なんだよ。見ているだけで、濡れているのか…」
ノーパン、ノーブラで制服を着て、一弥の前に立っているだけ。それだけで、太股にジワジワと液体が伝え落ちていく。
「もう…いいですか…」
「もう少し、色々な角度で見たい」
コイツ、見えそうで見えない角度が好きのようだ。それはノーパン、ノーブラである必要が無い気がするんだけど…
「蘭にして貰えばいいでしょ?」
「園子のが見たいんだよ」
悶悶としていく。どうすれば、楽にしてくれるの?悶悶とした状態で、帰れって言われるのが恐い…
「じゅあ、着替えて帰っていいよ」
満足した一弥は、一人出て行こうとする。コイツ、片手が使えないなら…背中から抱きつく。胸をアイツの背中に押し当てる。
「どうしたんだ?」
簡単に体を入れ替え、私の方へと身体を向け、床に押し倒された。私の上に載る一弥。身動きが取れない私。一弥の左手が制服の裾から入り、胸を弄り始めた。もっと、虐めて欲しい。
「なぁ、京極とはどんなプレイをしていたんだ?」
「真さんとは、清いお付き合いよ」
スカートが濡れていく。濡れたスカートを捲り上げ、股間を見ているだけの一弥。それだで、感じまくっている私の身体…もっと、虐めて…
「今日はここまでだ。また、明日なぁ」
このまま、放置か?一弥は出て行ってしまった。悶悶としながら下着を身に着け、制服を着て、外に出ると、一弥が待っていた。
「家まで送るよ」
って…最後までしろよ!一弥のガードであるアーシアとミサカの4名で家の傍まで行き、私を置いて、3名で元来た道を戻っていく。
アイツ、どうすれば、最後までしてくれるんだ??