---江戸川コナン---
空手部の練習へ行こうとする蘭のスマホが鳴動した。相手の名前を見て、通話をし始めた蘭。アイツか?
「え?一弥が…どうして?…はぁ?あぁ、そういうことですか…」
アイツに何かが起きたようだ。
「じゃ…えぇ、大丈夫ですよ。まかしてください。では、後ほど…」
通話を終えた蘭の表情は、どこか冴えない。アイツに何が起きたんだ?
「お父さん、今日の夕食はコナン君と外食してね」
うん?
「それはいいが…一弥に何か遭ったのか?」
おっちゃんも聞き耳を立てていたようだ。
「なんか、海外のエラい人に呼ばれて、海外へ連れて行かれたんだって。でねぇ、料理担当の五和さんも付いていったから、一弥の家の料理を頼まれたの。数馬君だけでは、ちょっと手が足りないって」
って、アイツの家は何人家族なんだ?
「そうか…いよいよ、次期当主に向けて、ステップアップか。蘭、がんばれよ」
おっちゃんの顔は嬉しそうだ。
「ありがとう、お父さん。じゃ、いってきま~す」
どこか幸せそうな顔になった蘭。これでは、工藤新一が入り込む隙間は無さそうだ。まいったなぁ…
◇
アイツのことを探る為に、事情通の安室さんの元を訪れた。
「坂本一弥が海外の要人に呼び出された?そうなのか?」
安室さんすら知らなかったようだ。どうやって海外に出たんだ?出国の際に、パスポートを提示すれば、公安へ通報が行くはずだが…
「そうなると、空港施設を使っていないのか」
まさか…飛行機へダイレクトかぁ…まさかなぁ。
「政府専用機は来ていないから、プライベートジェットの可能性があるな」
安室さんがどこかへ連絡をした。
「わかったよ、コナン君。英国王室のプライベートジェットが、今日未明にテイクオフしたそうだ」
英国王室だと…アイツを呼びだしたのは、王族。たぶん、英国のトップである女王陛下だろうな。
「そうなると、ニューオーダーの選定かな?」
ニューオーダー?新体制って…どこのだ?
「どこの新体制?」
「この世界の秩序の新しい王によるネクストキャビネットだよ」
新しい王…
「まぁ、普通に生きている者には、関係無い話だな」
裏の世界ってことか…
「王になる条件って?」
「ジョーカーを配下に置き、うまく使いこなせることだ」
切り札を手に入れたのか、アイツは…って、アイツ、征服欲無いだろうに…たぶん、上に立つことを嫌がるタイプに思えるし…ははは、ダメだろう、その人選は…そうなると、アイツの立場は狩られる方になるのか?蘭が巻き込まれるのは困るなぁ。アイツの居場所を売ればいいのか…って、俺は必要悪になりそうだな。どうするか…
---坂本一弥---
う~ん、城?いや宮殿か…その一室に入れられた俺。ミサカとミーちゃんが寄り添ってくれているが、五和と火織がいない。放置プレイをされるのは心外である。
「よぉ!元気か?」
土御門が入って来た。
「この後の予定は?」
「う~ん、顔見せだにゃ。婆に顔を見せて、その後の展開は読めないんだが」
「なぁ、脱走していいか?」
「はぁ?お前、無一文だろ?」
そうなんだけど…つまらない。ミサカの前で、ミーちゃんとあれこれ出来ないし。ミサカが私も私も参加って言い出されると困るからなぁ。
「土御門の組織に、かわいい娘はいないのか?」
「いないよ。ヤローが3に、ヤロー属性の女子1だ」
それは好みじゃ無いなぁ。まぁ、コイツとアクセラレーターがいる時点で、かわいい娘はいないってわかるけど。
「そうだ!アーシアは?」
「おいおい、ここは十字教の総本山だぜ。色々と引き継ぎがあって、忙しいんだよ」
あぁ、そうだったなぁ。って、つまらないんだけど…
「しょうがないなぁ…結標、遊んでやれ」
って、目の前に現れてた少女。長い赤い髪を2つに分け、、上半身は胸にサラシを巻き、その上からブレザー、下半身はミニスカートのみという身体に自信があるようだ。俺の興味は胸のサラシに移った。健全な男子の常識で、胸にサラシの女性は巨乳系が多いってことだ。
「おぉ、一弥の興味が移ったな。これで、時間が稼げる。結標、頼むぞ」
土御門により、俺と少女は、ベッドルームに通された。
「お前、キモい系か?」
少女の声をスルーして、瞬動術で懐に入り込み、胸を触感してみた。おぉ~、柔らかい…
「お、お、お前…」
バックステップをして、俺から距離を取る少女。溜まっている俺の前に、そんな無防備な服装で出てくるとは…逃がさない!もう一度、瞬動術で…あっ!読まれていたようで、逃げられた。では、真空刃でサラシを斬り刻む。
「えっ…」
サラシが粉々になって、胸がプリンと出たことに、驚き固まる少女。チャンスだな。瞬動術で懐へ入り、抱き付き、ベッドに押し倒した。あぁ、俺ってサイテーな男かも知れないが…溜まっているんだもんと、自己納得をして、少女に覆い被さり、頬を重ね、耳を陵辱していく。
「えっ…何…止めて…」
言葉だけで、抵抗しない少女。ではスキンシップを…
---結標 淡希---
意識が断片的になっている。コイツ、何かの能力者か?意識が簡単に狩り取られているようだ。口元から唾液が垂れている。股間にはアイツが…女としての尊厳が…許せない。だけど、抵抗出来ない。彼のもたらす刺激を、身体が受け入れている。なんだ、この天に舞うような感覚は…胸が揉まれている。乳首を吸われている。これが調教ってテクニックなのだろうか。
私の能力である「座標移動」が無効化されている。彼は何者だ?能力キャンセル系を持っているのか?体内に何かが打ち込まれているんだけど…これって、あれだよね?
徐に、今日は危険日かを想い出す。たぶん、大丈夫なはずだ…多分…
とても長い時間、彼に抱かれていたのだが、どうやら交わったまま寝ているようだ。男性の神秘である。寝ているのに、私を陵辱し続けることが出来るようだ。どういうカラクリなんだ?
「よぉ、お待たせ。準備できたぞ」
土御門がやってきた。
「一弥…はぁ?寝ているのか?なのに、結標が恍惚な表情って…睡眠セックスか?器用やにゃ」
土御門が彼の肩をタップした。
「あ?」
「時間だ。謁見の準備は出来た」
「そう…」
彼が私から離れて行く。完全に離れると、体内から彼の体液があふれ出した。どんだけ、出したんだ?
「ほら、お前も準備しろよ」
土御門が新しいサラシを手渡して来た。濡れタオルが欲しいんだけど…
---坂本一弥---
何故、喰う寝る喰う女が先頭を歩いているのだ?俺は一番後から付いていく。起きたばかりなので、隣にインデックスと同じ様なシスター服を着たアーシアがいて、俺に回復魔法を掛けてくれていた。長旅の疲れで眠いんだけど…回復魔法って、眠気が覚めるのか?
大きな扉を入ると、大きな広間に出て、何段か高い処に、椅子に座った老女と女が3名立っていた。
その老女達に対して、インデックスが先頭にいて、その後に、アーシアと俺、手を握るミサカ。さらにその後に、火織達がいるみたいだ。後を振り返っていないので、気配からの推察である。
「さて、インデックスよ。お前の主は、そのガキか?」
「そうですよ」
「まさか、お前が俗物に堕ちるとはな」
俗物?俺のことか?なんか、即身成仏ぽく聞こえるんですけど…
「堕ちた訳では無いです。一弥の元は居心地が良いんです」
そりゃあ、居心地は良いよな。喰って、寝て、喰っての生活だし。
「で、その俗物を王にするのか?」
俺を王に?聞いていないぞ。
「するのではないです。成って貰うんです」
「そうか…まぁ、お前が選んだのだ。私が文句を言うことはしないよ。だけど、どれほどの男なんだ?」
うん?横から男が飛び出し、剣を振り上げた。
ガッシーン!
重い金属音が鳴り響いた。火織が剣で防いでくれたようだ。
「何?女教皇がガードだと…お前の仕えるのは、神だけだろうに」
「お言葉ですが、私は一弥の「戦車」でございます」
次の瞬間、違う男が飛び出し、大きな鎚で殴ってきた。
ガッシーン!
今度は五和が槍で護ってくれた。
「何…聖槍使いまでいるのか…」
「一弥様は、私が護ります」
「生意気な事を…だが、その男は動けないようじゃないか」
動いていいのかな?ミサカが手を強く握り締めて来た。ダメなようだ。
「一弥の思惑すらわからないなら、引退した方が良いんじゃないですか?」
土御門が声を上げた。
「思惑だと?」
「陛下と王女様達は、既に一弥の間合いに入っています。一弥にその気があれば、新鮮な死体が4つ出来上がりますよ」
確かに…真空刃の射程内にいるし。そもそもミーちゃんの射程内にもいるし。それに多少の怪我しても、アーシアがいるのが心強い。
「なんだと…このガキは、能力持ちか?」
「それすらも分からないとは…眼鏡が曇りましたか?」
「ふざけるな!」
真ん中に立っていた女性が、剣を振りかざし、俺を目がけて来た。咄嗟にミサカを放し、チタンナックルを嵌めて、その剣を弾き、瞬動術で懐に入り、胸を揉み、唇を奪った。
「うっ!」
ガッシャン!
女性の手から剣が落ち、床に叩き付けられた。俺の左手は老婆に向けている。確実に屠れるように…万が一の時、ミサカに危険が及ぶ前に、コイツを消す。
「何だとぉ!インデックス、アレをコイツに…」
うん?何を俺にくれたんだ?インデックスが悪そうな笑みを浮かべている。
「えぇ、一弥に託しました。何か問題でもありますか?」
俺に何を託したんだ?それよりも、エサ代を先に補填して欲しいんだが。
「エリザード、あなたは多くの読み違いをして、この場にいるんですよ」
勝ち誇ったようなインデックスの声。ペット枠の分際で、なんか、むかつくんですが…
「彼にはジョーカーが3枚あるんですよ」
ジョーカーが3枚?ババ抜きだったら負けなような気がする。
「3枚だと…まさか…打ち止めと番外固体も既に…」
陛下と呼ばれた老婆の顔から血の気が失せていく。
「彼にその気があれば、この国を無くすのは簡単ですよ」
「わかった…引いて貰えぬか?」
俺に、分からないことを言う老婆。引く?何を引くんだ?
「一弥、アーシアの元に戻ってくれ」
土御門が、分かり易く言い直してくれた。アーシアの隣に瞬動した俺。代わりに土御門が、老婆の元へ行き、書類を渡している。
「何…レベル10オーバーだと…このガキがっ!」
俺を見て怯えている老婆。どうしたんだ?
「インデックスの意向は分かってくれましたか?」
土御門の問い掛けに、頷く老婆。俺が抱きついた女は腰が抜けたように床に座り込み、他の2名の女性が老婆の手にした書類に目を通している。
「では、ご返答を伺いたい」
「ニューオーダーの件か?」
「そういうことです。あなた方の地位は保全し、現状と変わらないでいいですよ。新しい王は、政治に興味は無い。だが、紛争に敏感です。分かりますね?君臨はしますが、統治は丸投げですよ」
「宗教戦争はするなってことかい。あぁ、わかった。そうそう、先方が友好条約を結びたいらしいのだが、一勝負して欲しいみたいだよ」
勝負?リアルでがいいなぁ。
「ルシファー眷属ですか?ルシファード帝国皇帝の騎士団ですかぁ」
ルシファード?ヴァーリの処か…そうなると、VR世界での勝負か…ちょっと、がっかりだ。
「そういうことだ。どうするんだ?」
「いいでしょう。世界デビューするには、良い機会ですにゃ」
こいつ、マネージャーか?勝手に試合を決めた土御門。
◇
迎賓館という場所に移動した俺達。土御門、火織、インデックスが書類の山に目を通している。厨房では、俺と五和、ミーちゃんで、インデックスのエサと俺達の食事を作っている。
「バチカンとイギリスのサインは貰った。ロシアはルシファードとの条約締結後にくれるそうだ」
「じゃ、勝たないとダメだね」
「全力で叩きに行けば良い」
料理をしながら、聞き耳を立ている俺。
「問題は、こいつら反則級なんだが…一弥、ちょっと来てくれ」
土御門に呼ばれた。五和とミーちゃんに後を託し、土御門の元へ赴く。
「どうしたんだ?」
「これが、ルシファー眷属のリストにゃ」
リストに目を通す。えっ?なんで?
「なんで、沖田総司がいるんだ?故人だろ?」
俺の祖先が暗殺された時代に、病死した早咲きの凄腕剣士である。戦いたいけど、ゾンビなのか?
「まさか、ゾンビか?」
「これがVR世界での試合の闇なの。故人であろうが、DNAを入手出来れば、VR世界での蘇生は可能なんだよ」
それはそれで、チートするぎるだろ。さらに驚愕物の名前が…
「なぁ、このスルト・セカンドって、北欧神話の炎の巨人スルトの2代目か?」
「あぁ、それなぁ…コピー体らしいぞ」
巨人スルトって実在するのか…おぃおぃ…
「マグレガー・メイザースって、これも故人だろ?」
物凄い反則級で構成されているようだ。何でも有りのチーム構成だし。勝てるのか?過去の偉人達にさぁ。なんか、ヤル気が出ないなぁ。
「あぁ、エスの女王様がいるんにゃ。一弥の好みだろ?」
えっ!なんか、今度の試合に興味が出て来たんですけど…
「どんな女性?」
「グレイフィア・ルキフグスっていう銀髪の美女だよ。胸は火織よりデカいが、垂れていないぞ」
それは興味あるなぁ。縛りがいがありそうだ。
「試合に勝てば、好きにしていいんだよね?」
「もちろんだよ」
って、インデックス。そうか。がんばるかな…
---土御門元春---
一弥の操縦は楽と言えば楽である。興味を持って貰えれば、勝ったも同然だし。問題は、あの狸ババァだな。どんな難癖を付けるんだ?アイツの娘達には、一弥の好みがいないんだけども…
まぁ、下手は打たないだろうな。禁書目録と打ち止め、番外固体がいる上、全員、一弥大好きだし。そこに、聖人と聖人崩しと闘神が加わり、序列1位と3位がいる上、幻想殺しって…
俺から見ればドリームチームだよ。今までソロだった連中が、チームを組んだ訳で、その破壊力は未知数すぎるしなぁ。基本的に脳筋な戦闘バカ集団だし、現在1位のチームに、どの位で勝てるかだにゃ。