※この作品はR-18です。

その男、粗暴につき   作:もっち~!

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キレたら恐いヤツ*

 

 

---坂本一弥---

 

ウザミンと数馬は生徒会を手伝っているそうで、一緒には帰れない。蘭は空手部があるので、一緒には帰れない。必然的に一人で帰る俺。

 

「ねぇ、どういう事よ?」

 

校門を出ると、園子に声を掛けられた。

 

「何が?」

 

「蘭のことよ!彼女、彼氏がいるのよ!」

 

「えっ!そうなの?アイツ、浮気症なのかな?」

 

「お前、強引に口説いたんじゃないの?」

 

コイツ、昔から俺を悪者にしたいらしい。

 

「どうして、そうなる?勝負に負けたら、突き合うって言ったのは、蘭だぞ」

 

「売り言葉に買い言葉でしょ?少しは大人になりなさいよ!」

 

って、ションベン臭い女に言われたく無い。

 

「それって、園子は大人の女に、なったってことか?相手は誰かな?」

 

高飛車な園子の彼氏に関心が向く。

 

「言える訳ないでしょ?」

 

「あぁ、言えないクズか?」

 

妄想彼氏か?

 

「真さんはクズじゃないわよ!」

 

「真って言うのか、彼氏…ふ~ん」

 

なんだ、実在するのか。一気に興味が無くなった。さて、帰るかな。

 

「ねぇ、蘭のことはどうなったのよ。逃げるなよ!」

 

よくがなるヤツだな。彼は耳が日曜のヤツかな?

 

「そうか…蘭は彼氏持ちか。二股されたのか…」

 

彼氏への当てつけに利用されたのかな?まぁ、いいか。人のこと言えないし。美和子一筋にするかな。

 

 

 

---鈴木園子---

 

翌日…蘭に殺されそうな私…

 

「ねぇ、どういうこと?園子!私がいつ二股をしたって?!私のことを、そんなにケツの軽い女だと思っていたの?」

 

蘭の目付きがイッテいる。マズい…マジキレだ…言葉遣いも荒いし…

 

「だって、新一君がいるでしょ?」

 

「はぁ?!」

 

スケバンに見えますよ、蘭さん…恐いよ~、新一君…

 

「昨日、一弥君の部屋に行ったら、園子に彼氏持ちと付き合うのは止めろって、警告されたから、もう学校以外で会わないって言われたのよ!どうしてくれるの?!」

 

「新一君に想いをぶつけなさい。それが解決策よ」

 

「はぁ?!」

 

こんなにキレている蘭は、珍しい。マズいなぁ…

 

「浮気は気の迷いだから、新一君は許してくれるわよ」

 

「ねぇ、一弥君の誤解を解いてよ!」

 

心臓がバクバク言っている。無傷で帰れるかな…

 

「だから、アイツはやめなさい。碌な男で無いんだからね」

 

「それは、昔、園子さんが、つきあっていたんですか?!」

 

事実を言ったのに…なんか、怒りのギアが上がっていないか?マズいぞ、これは…

 

「つ、つ、つきあっていないって…いや、本当に…」

 

誰か、助けて…

 

「蘭ちゃん、落ち着いて…」

 

世良ちゃんが来てくれた。

 

「あなたには関係無いわよ」

 

蘭はキレている。

 

「なら、私が相手をしようか?」

 

世良ちゃんがヒートアップしているし。

 

「なんだよ。また、園子がやらかしたのか?」

 

って、このタイミングで来るのか…一弥…

 

「一弥君…私は、一弥君だけです。園子の嘘に騙されないで」

 

あのバカに泣きすがる蘭。マジに惚れたのか?

 

「はぁ?園子、俺を騙したのか?おい!このクソ女!」

 

一弥に睨まれただけで、腰が抜けた。一番キラしたら、いけないヤツなのに…あぁぁぁぁ~、失禁だよ…床が濡れていく。

 

「おい!女性に威圧的に接するなよ!」

 

世良ちゃんが一弥に襲い掛かった。だけど、世良ちゃんの拳をキャッチしての一本背負いからの腕ひしぎ逆十字だ。踵を世良ちゃんの胸に何度も落としている。投げられた段階で、既にピクリともしない世良ちゃん。死んだか?

 

「うん?なんだよ。園子、コイツを病院へ運んでおけよ」

 

一弥が帰ろうとすると蘭が、アイツの背中に抱きついた。

 

「お願いです。信じてください」

 

「蘭、料理はうまいのか?」

 

「はい」

 

「今夜の飯を頼む」

 

「はい」

 

「園子、次は無いからな」

 

振り向かずに、最後通告を伝えてきたアイツ…声だけで涙が出る。恐いってもんじゃない。

 

 

 

---坂本一弥---

 

果たし状が届いた。拝戸高校の京極真?あぁ、園子の彼氏って、やつか。早速、拝戸高校へと向かった。

 

校内で空手部を探すと、体育館で組手をしていた。

 

「なぁ京極真って、ドイツだ?!俺に果たし状って、なんだ、それは?」

 

デカい男が立ち上がり、近寄って来た。

 

「貴様か?園子さんを恫喝したヤツは」

 

「だとしたら、どうするんだ?クズ女の彼氏は、やっぱりクズか?」

 

いきなりの回し蹴り。身体全体で受けとめ、足に沿って懐に入り、股間にアッパーカットを放った。

 

「うっ!」

 

チンカップはしていないようだ。そうなると、玉が上がったのかな?いや、潰れたのかな?苦しそうなクズ女の彼氏。間髪入れずに、水面蹴りを股間に叩き込んだ。衝撃で背中から崩れたので、ムーンサルトからの踵落としを股間に叩き落とした。その結果、クズが泡を吹いて、倒れてる。うん?道着の股間部分が赤黒く染まっていく。流血したのか?

 

「貴様…京極さんになんてことを!生かして返さないからな」

 

じゃ、皆殺しでも文句は無いか…ふふふ、今日は愉しめそうだな。

 

◇

 

納得いかない。どうして、また留置場なんだ?俺はリンチを受けたサイドなんだが…

 

「君、ここが好きなの?」

 

笑顔の美和子さんが楽しそうに、俺の事情聴取をしている。オリの外から…

 

「だって、果たし状で呼び出されて、生かして返さないって、言われたんだよ。これって、正当防衛でしょ?」

 

「いい?一弥君の行為は過剰防衛よ。空手部員だけでなく、助っ人で来た柔道部員を含めた全員を病院送りって、やりすぎだよ」

 

優しい眼差しで俺を見ているが、言葉はキツい。

 

「はぁ?だって、俺を殺し有りきの連中だよ。やらなきゃ、俺が大怪我だ。剣道部なんか、木刀や鉄パイプを持っていたし。美和子さんは、俺の死体を望むの?」

 

「望む訳無いでしょ?妃弁護士に、話は伝えるから、2,3日は覚悟してね。釈放の時には迎えに行くから。お礼参りには行かないでね」

 

美和子さんが立ち去った。園子が悪いんだよな。あのクソ女め!

 

◇

 

2泊すると美和子さんが迎えに来てくれた。

 

「どんだけ、強いのよ?あの京極真を病院送りって…」

 

「ソイツが呼びだしたんだよ」

 

「え?京極真が呼び出したの?道場破りでなくて…おかしいな、証言と違う…」

 

美和子さんへ、スマホに届いた、果たし状のメールを見せた。

 

「なるほど、非は拝戸高校にあるわね。君を呼び出して、半殺しにするつもりだったのか」

 

「だから、多数決って言う民主主義は嫌いなんだよ。俺一人の言葉なんか、誰も信じないから」

 

「私は信じているよ。今日も部屋に寄るでしょ」

 

返事を躊躇ったのだが、今日ももれなくお持ち帰りされた。お礼参り防止の為かな?

 

◇

 

梁に全裸の美和子を手錠で吊した。そのシチュエーションだけで、ズブズブに濡れまくる美和子。

 

「ねぇ、見ているだけなの?」

 

スルーする。

 

「お願い、何かしてよ~」

 

スルーする。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

興奮して息遣いが荒くなっていく美和子。後から差し込んで行く。半分くらい入ったところで、大きなストロークで突き始めた。

 

「うっ!いい…」

 

口元から唾液が零れていく。そそる姿だなぁ。胸を下から上に掴む。手の平に起立した乳首が当たり、気持ちが良い。俺も興奮してきたのか、アレが大きくなる感覚を感じた。段々突くのがキツくなってきた。美和子の口径よりも、俺の直径が大きくなっていくのか。うん?突けなくなった。ヒダが密着している感覚があるし。これは動くと危険かな。

 

「どんだけデカくなるのよ。動かないでね。痛いから」

 

いや、俺にも分かる。これで動いたら危険だってことが…萎えるまで、このままだな。

 

◇

 

ようやく美和子さんから抜けて、部屋に戻った。そして、翌日…

 

「何をやらかしたの?」

 

蘭が怒っている。留置場の宿泊していて、学校を休んだからな。心配で俺の部屋にも来たようだし。

 

「そこにいるお嬢様の彼氏の学校で、リンチを受けそうになって、過剰防衛でお縄だよ」

 

園子が俺達を見ない。いい根性だな。この局面でスルーとは…

 

「まさか、京極さんとヤリ合ったの?」

 

「返り討ちにして、病院送りだけどな。おい、園子!玉は潰れたか?竿は折れたか?」

 

ピクってした園子。その園子に背後から肩に手を掛けた蘭。

 

「蘭…こんなことになるなんて…」

 

振り向いた園子の目からは、涙がボロボロと零れ落ちていた。

 

「京極さんに何て言ったの?」

 

蘭の声が固い。まぁ、園子の自業自得である。

 

「え…それは…」

 

今の蘭に言えないよな…言い淀む園子。

 

「俺が園子を恫喝したって、言っていたぞ。なぁ、園子。俺はいつ、お前を恫喝したんだ?」

 

「それは…」

 

言葉を選んでいるのか、言葉が出ないようだ。

 

ガラッ!

 

教室の引き戸が開き、この学校の制服では無い、見かけない女子が入って来た。

 

「あぁ、いたいた。蘭、ちょっと訊きたいんだが、あの京極真を病院送りにした猛者って、どこにいるんだ?」

 

蘭の知り合いのようだが。バトルジャンキー臭がする…

 

「こいつは誰?」

 

蘭に訊いた。

 

「川神百代よ。高校女子の部で、まだ勝てた事の無い猛者よ」

 

あぁ、あの川神院の川神百代か…高校生にして「闘神」という二つ名を持つ女子である。バトルジャンキー界では有名なので、名前だけは知っている。

 

「あぁ、立ち技最強女か?なぁなぁ、寝技は出来ないって、床下手なのか?」

 

「なんだ、この男は?床下手ってなんだ?」

 

「ベッドの上ではマグロ状態ってことだよ。手も足も出ず、相手にされたい放題とか」

 

「ははは…おい!貴様、私を愚弄するのか?」

 

 

 

---毛利蘭---

 

百代も一弥も、バトルジャンキー同士だしなぁ。って、この隙に園子が逃げたようだ。

 

「貴様、名前はなんて言うんだ?」

 

「服部平次や」

 

おい!って、服部君を知っているのか…そう言えば、西から来たって…

 

「勝負しろ!」

 

「マグロに勝ったら、好きにしてええか?」

 

急に関西弁になる一弥。本当に服部君と知り合いのようだ。

 

「あぁ、勝てたらなぁ」

 

って、二人共制服だけど…ここでやるのかな?百代が動いた。いきなりの踵落としである。だけど、一弥君が百代の軸足の甲を踏みつけ、身体全体で百代の振り上げた足に付け根に抱きついた。その反動で百代の上体は、床と並行になっている。もう身動きは難しい体勢である。

 

「なんだ、パンツ履いているのか」

 

百代の両足は一直線上にある。そんな百代の股間に、一弥の指が這っていた。

 

「あぁ~ん…止めろ…」

 

百代の口から、百代とは思えないかわいらしい声が漏れた。そして、一弥の指により、百代のパンティーが濡れていき、透き通っていく。百代は腰の体幹だけで、横向きになった上体を支えているようだ。なので、表情はつらそうである。

 

「下腹部は感じ易いんだな。じゃ、胸はどうかな」

 

お臍が見えている百代の制服に手を突っ込み、何かをしている一弥。百代の表情が恍惚なものに変化していく。つまりはそういうことのようだ。

 

「ほぉ~、乳首も乳房も感じ易いのか。で、負けは認めないのか?」

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

呼吸が荒い百代。とても返答出来る様子では無い。

 

「わかった。トドメを刺してやる」

 

一弥君のフリーになっていた足で膝蹴り、手でブーメランフックが、百代の股間をサンドした。

 

「うげっ!」

 

糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた百代。口からは泡を吹いていた。

 

「蘭、逃げるぞ!」

 

って、私の手を掴み、教室から逃げ出した一弥君。

 

 

 

---坂本一弥---

 

園子のヤツ…警察に通報しやがった。そして、オリの外には、俺専門の刑事となった美和子がいた。

 

「本当に、ここが好きなのか?」

 

「美和子は大好きだけど…ここはそうでも無いよ」

 

「それは、私に会いたいから、問題を起こしているのかな?」

 

いつものように優しい眼差しで、俺を見つめている。

 

「そういう訳では無いよ。だって、相手は立ち技世界一の女だよ。それが、俺のクラスに殴り込んで来たんだよ。本気で戦わないで、死ねって、言うの?」

 

「そうは言わない。だけど、過剰防衛はやめなさい。あそこまでしなくても、勝てるでしょ?一弥の実力だとさぁ」

 

「まぁ…」

 

痛い処を突かれた。寝技に持ち込み、堕とせば良いだけだし。

 

 

「まぁ、3日くらい泊まっていきなさい。その間に捜査しておくから。言い残すことは無い?」

 

「美和子…愛しているよ~」

 

「はいはい。釈放の時は迎えにくるからね」

 

って、笑顔の美和子。

 

 

 

---鈴木園子---

 

マズい。学校において、キラしてはいけない奴らがキレたようだ。

 

「兄さんを嵌めたそうですね」

 

「お兄ちゃんが、帰って来ないんですよ。鈴木さん、どこに軟禁したのですか?」

 

坂本兄妹に捕まって、生徒会の会議室で尋問されていた。

 

会長代行の坂本数馬、副会長代行の坂本宇佐美。この学校の裏ボスである。

 

「鈴木財閥だからって、いい気になっているのですか?」

 

言葉は柔らかいが、的確にダメージを与える数馬。

 

「そんなことは無いですよ」

 

「世の中で、自分が1番かわいいと、思っているのかな?」

 

笑顔でジワジワとダメージを与える宇佐美。

 

「そんなことは、思ってません」

 

会議室には各クラスの評議員達と、校長、PTA会長、教育委員会の会長がいる。その彼らの目の前で、私は坂本兄妹に尋問されていた。

 

「評議員の皆さんに、鈴木財閥のお嬢さんの刑を、考えて欲しいです」

 

刑って…高校の生徒会で、刑って、何?バツでは無くて?坂本兄妹はキレている。表情は普段通りであるが…私には分かる。保育園、幼稚園が一緒だったし。

 

「鈴木さん、お兄ちゃんを返しなさいよ。どこに監禁しているのかな?」

 

一弥大好きのブラコン娘の宇佐美。

 

「していません」

 

毅然とした態度で、淡々と返答する私。感情を出したら負けよ。

 

「鞭打ち100回!」

 

誰かが叫んでいる。鞭打ち?何の拷問だ?

 

「座禅を24時間!」

 

無理だって…10分保たないわ。

 

「皆さん、退学とか停学は考え無いでください。そんな甘い刑では、兄さんが浮かばれない」

 

って数馬。コイツも一弥大好きな隠れブラコンである。

 

「全裸で校内を引き回し!」

 

完全な罪人扱いである。

 

「ちょっと…弁護士を呼んでください」

 

つい、叫んでしまった。マズい…

 

「はぁ?いじめっ子が弁護士を請求しました。皆さん、どうしますか?」

 

マイクに向かって、全校生徒に報告している数馬。ここでの会議の様子は、全校放送で流れていたんだ。しまった、忘れていた。

 

「鈴木財閥のお嬢様だと、子供のケンカに弁護士が出るのね。恐い恐い…」

 

宇佐美の方が恐いわ。全校放送で会議の内容をライブで流すって発想をするなんて…まして、体育館には、PTAの役員達もいるらしい。

 

「校長とPTA会長はどのようなお考えですか?」

 

数馬も恐い。校長とPTA会長を同席させ、オブザーバーに教育委員会の会長を呼び出したし…コイツら、代行と言いながら、実質的には、この二人が生徒会、いや、この学校を牛耳っている。

 

「弁護士の介入は認め無いです。生徒で決められた方が望ましいですね」

 

と、校長。学校サイドに見捨てられた私。

 

「子供のケンカに、当事者の子供が弁護士を要求って…貧富の差の象徴だと想います。ここは、会長代行の意見に反しますが、校風にそぐわないので、退学が良いと思います」

 

PTA会長が坂本兄妹の顔色を伺っている。

 

「なるほど、そういう意見もありますね。ただ、こんな自分勝手な生徒を放り出し、他校へ迷惑を掛けるのは忍び無いのですが、これに対してPTA会長は、どのようにお考えですか、お教え下さい」

 

数馬は、相手を立ててから説得をする。

 

「あぁ、他校のことまで、お考えなのですね。我が子の通う学校のことしか、考えていませんでした。目から鱗です、会長代行様」

 

あぁ、私を救ってくれる者は、ここにいないのか。新一君…助けてよ~!

 

 

 

---坂本一弥---

 

3日目、美和子が迎えに来た。鈴木園子が警察へ意見書を提出したそうだ。原因が園子の誤解されるような言動にあり、そのことから彼氏である京極真及び、その仲間達、そして、バトルジャンキーで有名な川神百代が、俺に対してケンカを売った為に起きた事故と結論づけたそうだ。あれって、事故か?

 

「まぁ、いいじゃない。晴れて釈放だよ」

 

って、美和子の運転する車が、美和子のマンションへ向かうのは何故?

 

 

部屋に5日ぶりに帰宅出来た。

 

「おかえりなさい」

 

蘭が泣きすがってきた。数馬とウザミンが笑顔で出迎えてくれたのに、泣く事無いだろうに。俺なんかの為にさぁ。

 

 

 

 

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