---ジョディ・スターリング---
知らない男達に拉致された。ここはどこだ?全裸にされ、薬漬けにされていく。
「お前は知り過ぎた。だが、FBIの捜査官を消すのは、契約違反になるので、表の世界からは消えてもらうぞ」
雇い主の意向か…頭が朦朧としてきた。首輪を嵌められて、身体を洗浄され、股間には大量の媚薬…奴隷市場で売られるのか…私が私って思い出せないようにして…
クリスとサブリナは逃げられたかな。シュウ…会いたい…意識が闇に浸食されていく。
---坂本一弥---
新しい担任…コイツ、クセ者である。片目は義眼のようだし。視野角の狭さを補う為に、おっちょこちょいを演じている。
「坂本君、そんなにみとれないくれるかな?」
「え?いや、剥いたら、どうなるかを妄想中です」
「一弥、ダメだよ。先生をオカズにしたら」
すかさず、蘭のつっこみが入った。試しに真空刃を放ってみた。本能で避けた先生。俺を睨んでいる。
「ねぇ、一弥…なんか、したんか?」
和葉が先生の変化に気づいた。
「何もせぇへん。って、和葉、標準語は?」
「ちゃんと話せるよ。えぇやん、一弥の前だけは」
まぁ、いいけど…先生の警戒は直ぐに解けた。和葉に気づかれた為だ。たぶん、工藤新一も世良も気づいたはずだ。
◇
放課後、俺の後を尾行している世良。どうされたいんだ?角を曲がった処で待ち伏せするかな?ダッシュして角を曲がった俺。振り返ると世良がいて、唇同士が…思わず、抱き締めて、お尻を撫で回す自然体の俺。
「うっ!何をするんだよ!」
俺から離れた世良。
「お前が尾行なんかするからだ」
「抱きついて直ぐに、お尻の割れ目に指を入れるなんて、思わないだろ、普通は…」
普通ってなんだ?
「で、何の用だ?俺、今日は待ち人がいるんだが…」
「どこの女だ?蘭ちゃんに報告する為に、付いていくぞ」
付いてくるのか?う~ん、まぁ、いいか。コイツの関係者だし。待ち人の待っている大通りに出た。俺を確認したのか、クラクションで俺を呼ぶ待ち人。ドアを開けて、世良を投げ込み、俺も乗った。
「うん?予定外の人物付きかい?」
「あぁ、俺の逢い引き相手が気になるそうだよ」
待ち人の顔を見て固まる世良。
「で、調べは付いたか?」
「FBIにも、CAIにも、公安にも該当者はいない。だが、あの組織にはいる。ラムだよ。アイツが片目が義眼らしい」
赤井さんが調べくれたことを、報告してくれた。
「秀一兄さん?」
世良の絞り出す声…
「大きくなったなぁ、真純…」
兄妹の感動的なシーンに割り込んでやる。
「ラム以外にはいないの?」
「17年前の時に、ボディガードだった浅香って女性が、消息不明になっている」
17年前か…随分と昔だな。
「それって、羽田浩司殺人事件かな?」
世良が訊いた。世良って、何歳だ?
「なぁ、世良。お前、何歳だ?」
「うっ!私は飲んでいないよ~。実際に17歳だよ!」
飲んでいないのか。
「後、もう1つの方は調べてくれた?」
赤井さんに訊いた。
「調べるまでも無い。俺は彼女の姉を殺したようなものだ」
「えっ!秀一兄さん…殺したって、誰を?!」
世良がショックで固まっている。
「じゃ、そういう線でいいってことね?」
「あぁ、まかせる。彼女を頼む。俺も、気を配るから」
ラムの正体は分からないのか。どうするかな?
「なぁ、俺から依頼していいか?」
「俺で出来ることなら、いいけど…」
「人探しだ。コイツを探してくれ。名前はジョディ・スターリング。俺の同僚だ。2,3日前から行方知れずになっているんだ」
女性かぁ~。そうなると、土御門に訊くか、丸投げだな。
「探してみるよ」
「すまない。俺は表立って動けないから」
ラムが消えていない限り、モグラだった者達は表立って動けない。妙な動きは周囲を巻き込む惨事になりかねないから。
「持ちつ持たれつだよ。世良の住んでいるホテル前で降ろして」
「わかった。真純、俺に用がある時は、一弥に伝えてくれ」
俺と世良が車を降りると、赤井さんの車は走り去って行った。
◇
翌日…学校を休んで、土御門とお買い物…
「こんな処にあるのか?」
「まぁ、なぁ」
裏の世界のことは、コイツは詳しい。裏路地に入り、何の変哲もない玩具屋さんに入った。おぉぉぉぉ~!パラダイス…色々な玩具が並んでいる。
「まずは、玩具を買うんだ、一弥」
「カードで使える?」
「もちろんだ。あぁ、不正利用はしないから、安心して使えよ」
なるほど。薬系の棚を見て回る。何々…1滴で借りて来た猫になるって…これを買おう。あと、小道具を数点チョイスして、レジへ。
「あぁ、元春じゃないか」
土御門は常連か?自分の妹に使っているのか…ド変態め!
「俺よりも財布の紐の緩いヤツを連れ込んだぜ」
って、俺のことか?
「元春の知り合いか?少し勉強してやる」
ブラックカードを出した俺。
「何?ブラックカードだと…そうか、お前が…なぁ、ペットを買わないか?」
ペット?あぁ、これを買いに来たんだ。
「どんなのが有ります?」
「和物、洋物、若いのから熟成したヤツまで、取りそろえている。これ、会員証だ。場所は元春に訊いてくれ」
中身が分からないように梱包してくれた。これを持って、ペット屋さんかぁ~。
◇
ペット屋さんも以外な場所にあった。これは盲点だな。レジで会員証を見せると、レジ裏にある階段から地下へと降りた。
「首輪に貼られている番号を、店員に言うんだぞ」
そういうシステムか。店内では見るだけで、気になるペットは、店員さんと共に、別室で少し試せるそうだ。
戦争孤児から捕虜、拉致して来たと思われる女性達が、並んでいる。食費などの維持費が大変そうだな。
いた。こいつか?目の焦点は合っていない。薬漬け確定品だ。オーダー表に番号を書き込んだ。コイツだけだと疑われるので、この系統を見ていく。う~ん、スタイルは好みであるが、両腕が無い金髪の女性。酷いなぁ…その隣には、同じく金髪で目が死んでいる少女…二人の番号も記載して、店員に渡した。
そして、別室に行くと、先程の女性達が、連れられて来られた。
「由来とか訊けるの?」
「えぇ、わかる範囲なら」
紳士的そうな店員。
「最初の女性は、この中で一番歳上です。元捜査官でしたが、ミスをして処分されたようです。次の女性は戦争の捕虜で、回された挙げ句に、拷問を受けて、両腕をロストしたそうです。最後の女性は、10代後半で、同じく戦争の捕虜で、回されて、精神が壊れたようです」
捕虜って、ルールがあるはずだが…理不尽な表の世界…3名の女体を見ていく。全員、下腹部は使い物にならない。酷すぎる…
「見た目は気に入ったけど…これは…」
下腹部を指差し、指摘した。
「猛勉強します。どうですか?」
総額を見せて来た。土御門の反応を見る。
「これって、輸送費込みか?」
「えぇ、この状態では、連れ歩けないですから」
「サービス付きで頼む」
「ありがとうございます」
3名で160万って、安いのか?
「普通全うな身体であれば、500スタートのオークションへ回される」
って、土御門。なら、安いんだね。配達場所は、変態信者がいる五和の所属する教会にした。あんな酷い状態の女体は、家に持ち込めない。
◇
翌日、赤井さんに目的の人物を引き渡し、俺は残りの2名をガン見している。どうするよ、これ…
「一弥、この腕の無いやつには、機械仕掛けの義手を付けよう」
って、インデックス。
「う~ん、取り敢えず、頼む。酷すぎて、何も浮かばない」
金髪の少女は、下腹部をアーシアが治癒修繕してくれている。
「神経は問題なさそうですので、使えるようになると思います」
って…その前に壊れた精神をどうするかだな。
「両腕を切り落とした勢力がわかった。しっかりとお灸を据えてきたぞ」
って、ヴァーリ。これ幸いと暴れてきたようだ。
「飛び地であるが、ルシファードの領地にしたから、今後、戦争は起きないと思う」
暴れたんですね。いいなぁ~。
「問題はこの子ねぇ。どの国の子かしら?見た目は北欧系かな」
って、キャーリサ。肌は白いし、ヴァルキリーかな。
「北欧で戦争って聞かないなぁ」
火織は情報を集めてくれている。どこで戦争があったんだ?こんな若い戦士を捕虜にして…透き通るようは白い肌には、鞭の後が幾筋も刻まれている。アーシアで治せるかな?
「傭兵かもなぁ」
ぽつりと土御門が呟いた。傭兵か。そうなると、どこかに戦士の育成所があって、そこから送り込まれたのか?
「ヴァーリ、戦士の育成所を調べてくれ」
「わかった」
「火織は貧困家庭が戦士養成所に子供を売っていないか、調べてくれるか?」
「わかりました」
こういう女性達を無くしたい…
---毛利蘭---
一弥が連日欠席である。また、別荘にいるのか?今度は、何をやらかしたんだ?何も知らされていない。私も、紅葉ちゃんも、和葉ちゃんも…ミサカさんは知っているみたいだけど、教えてはくれない。ただ、
「あなた達を巻き込みたく無いんです。一弥の意志を尊重してください」
って…巻き込みたく無いことをしているようだ。それでは、少し前までの新一と同じでは…でも、毎日メールをくれる一弥。この辺りが一弥らしく、一弥に怒りをぶつけられない要因ではある。
『彼女達の方針が決まったら、学校へ行く』
って、メールが入った。戦争の被害に遭った少女達の為に、尽力しているようだ。
翌日、一弥が登校してきた。
「蘭、おひさ…」
ヘロヘロになっている一弥。無い頭で知恵熱を出しながら、考えたらしい。背中から抱き付き、労ってあげる。学校ではここまでだよ。
「蘭の胸…気持ちいい…」
私を満喫してくれている一弥。許してあげるか。って、怒っていない。怒っていないはずだよ。
「で、どうなったん?」
一弥は、私だけでなく、紅葉ちゃん、和葉ちゃんにもメールを出していた。心配だけは掛けたく無いって、私だけには言ってくれたようだ。
「両腕の無い少女は両腕に義手を付けるとして、もう一人が問題だよな。精神が壊れているんだよ。腕の無い少女も壊れているけど、腕の無いショックかもしれないから。徐々に心を癒やすしか無いみたいだ」
悔しそうな一弥。自分で陵辱するのは好きであるが、他人がするのは許せないようだ。まぁ、一弥の場合は、相手に確認しているから、問題は少ないけど。
「俺も片腕を大怪我したからなぁ。他人事じゃない気がするんだよ」
私達のことが気になるのか、新一と世良ちゃんが聞き耳を立てているようだ。園子は、出資者って扱いらしい。義手の代金を鈴木財閥に出して貰うらしい。
「はぁ~、なぁ、園子。暇か?」
一弥の言葉で、ビクっとした園子。出来ない女性二人の面倒を見ている一弥。それは、溜まっているってことだ。
「ら、ら、蘭さんはどうですか?」
園子の声は完全に裏返っている。
「蘭相手で無茶は出来ないだろ?」
それは園子相手なら無茶が出来るってことだ。何をするんだ?興味があるなぁ。
「えぇぇ~!」
「放課後、一緒に帰ろうぜよ」
園子の顎を撫でている一弥。放課後かぁ…部活である。う~ん…
---鈴木園子---
このド変態男…どこで、何をするんだ?恐い…だけど、欲しい…矛盾する欲望。いつもと違うルートを歩いている。どこへ連れ込むんだ?
呑み屋街に突入。まさか、補導されるってオチか?狭い間口の階段を降りていく。照明は薄暗い。雰囲気だけで、ぞぉ~っとしてくる。
何かの廃墟のようだ。奥へと連れ込まれる。だけど、一弥が何かに反応して、私を置き去りにして、後方へダッシュしていき、誰かと戦い始めた。えっ?尾行されていたのか?
---若狭留美---
坂本一弥と鈴木園子を尾行していく。淫行するんだろう?女の敵だし、黒の組織をつり上げる囮にしてやる。胡散臭い地下へと降りていく二人。後を付けて、用心しながら降りていく。ここは、廃墟のようだ。自ら狩場に迷い込んだのか、坂本一弥よ!
えっ!腹部に激痛が走った。壁に背中から叩きつけられた。何度も、腹部に激痛が走っている。まさか、罠かっ!狩られるのは私なのか?
首根っこを絞められた瞬間、床に背中から叩き付けられた。
「うっ!」
何かの衝撃が全身に走り、意識が飛んでいく。
◇
「うぅぅぅ~」
誰かの呻き声…鈴木園子が、坂本一弥に喰われていた。コイツ!
「うっ!」
背中の後で腕と手首を拘束されていた。首に鎖が巻かれ、鎖の両端は、どこかに固定されているようだ。
「あぁ、お目覚めですか、先生」
「鈴木さんに何をしているの?」
「男女の行為ですけど…」
「不純性行為でしょ?!」
「純粋な性行為ですよ。先生は不純な行為しか、しないんですか?」
何かを一滴、股間の中に垂らされた。ズン!とした衝撃が身体の芯に走る。これって、なんだ?
「助けに来た正義のヒロインを倒す。遣りたかったんですよ」
腕が動かない。首の位置的に蹴りが出せない。あぁぁぁ~、悶悶さが湧き上がる性欲。媚薬かぁ~!
「どうしました?片目だけ涙が一杯ですよ」
義眼かどうか、確かめたのか。罠に嵌めたつもりが、嵌められたようだ。くそっ!
「もうすぐ、組織の者が、あなたを引き取りに来ます。それまで楽しませてくださいよ」
「あぁぁぁあぁ~」
羽箒で脇腹を…身悶えるほどに背筋がモゾモゾしていく。股間から蜜が溢れているのが分かる。口元からヨダレが垂れ始めた。マズい、媚薬に飲まれそうだ。
「お替わりですか?」
もう一滴を股間に垂らされた。
「うっ…やめろぉぉぉぉぉ~」
腰が動く。呼吸が荒くなっていく。乳首が立ち、乳房に血管が浮き上がる。身体が媚薬に飲み込まれたようだ。精神だけは持って行かれないようにしないと…
お尻が撫で回され、左右に広げられ、お尻の穴に、何かを塗り込まれた。ダメかもしれない刺激が股間に襲い掛かった。蜜が大量に湧き上がっている。私の姿を見て鈴木園子が固まっている。
「殺すなら、ひと思いに殺せ!」
「殺さないですよ。大事な証人ですからね。浅香さん、17年前の目撃者でしょ?」
コイツ…組織のハンターなのか…坂本一弥が鈴木園子の意識を狩った。いよいよ、本性をさらけ出すのか。
「一弥、何を使ったんだ?」
何っ!赤井秀一…どうして…
「裏の玩具屋さんで購入した、一滴で獰猛な雌犬が、借りて来た猫になる媚薬」
「そんなのがあるのか?で、どこの組織に渡すんだ?」
「FBIでいいよ。あぁ、大切そうに将棋の駒を持っていたよ。羽田さんの遺品じゃ無いのかな?」
それは、返して…お願い…口から言葉が出ない。
「そうなのか。秀吉に鑑定してもらうか」
羽田秀吉を知っているのか…なんで…そこで意識が途絶えた。
---坂本一弥---
若狭先生の意識を狩り取り、キャリーバックに詰めて、赤井さんに将棋の駒と共に手渡した。さてと、園子に制服を着せて…あっ!下着を着け忘れた。下着は、園子のカバンに入れて、園子と共に鈴木家へお届けして、家に久しぶりに帰還した。