※この作品はR-18です。

その男、粗暴につき   作:もっち~!

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一弥に近づく危機*

 

 

---工藤有希子---

 

どうして、こんな風になったんだ?記憶が混乱している。英里にアレコレ言われて、部屋でアレコレ考えて…そこまでしか記憶がないんだけど…

 

四つん這いになり、肉棒を咥えている。股間に巨大バイブがセットされ、体内で蠢いていた。首には性奴隷の証である首輪が嵌められている。それにしてもデカい…顎が外れそうである。激痛により、目から涙が零れている。

 

「大人で嘘吐きって最悪だよな、おばさん」

 

この声は、蘭ちゃん達の彼氏か…口から肉棒が抜き取られ、仰向けにされた。蘭ちゃんと麻衣ちゃんもいるのか?

 

「なぁ、両脚を開いてくれ」

 

彼の言葉に、無言で頷き、私の両脚を思いっ切り左右に引っ張られた。痛い…身動きが出来ない。顎が痛くて声も上げられない。そんな私の股間に、何かの液体を一滴垂らして来た。一瞬で頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなっていく。マズいって…

 

意識が戻ると、彼の上で踊っていた。目の前のモニタには、私の醜態が映し出されていた。私から彼を求め、あれこれ奉仕している映像である。

 

「助けて…」

 

「旦那と息子に見せるって言うのは?」

 

「ダメ…ダメよ。こんな姿は見せたくない」

 

「流出物として売るのは?」

 

「全て買います。だから、出さないで…」

 

今後、麻衣ちゃんの後盾になることを条件に、解放された。

 

◇

 

自分の部屋に戻ると、クリスがやって来た。

 

「だから、言ったでしょ?彼は危険だと…」

 

「クリスもされたの?」

 

「えぇ…調教されたわ。身体の隅々の写真を撮られ、様々な部位の測定もされたわよ」

 

クリスもそうなのか…

 

「逆らえば、身の破滅決定よ」

 

そうだろうな。あんな物、優作さんにも新ちゃんにも見せたく無い。

 

 

 

---坂本一弥---

 

翌日…先生は俺を見ないようにしている。躾が効果でたようだ。今日は誰で遊ぼうかな?って考えていると、授業時間なのに、スマホが鳴動している。チェックすると土御門からメールであった。

 

『ペット屋 出物有り』

 

って…今度はどんな訳有り商品なんだ?お金は、FBIから補填されているので、買えると思うけど…ジョディと浅香の2名分の報奨金を貰えたし。

 

放課後、土御門と待ち合わせて、ペット屋さんへと向かった。

 

「コイツだ…」

 

緑髪の女性。薬漬か?目が虚ろであり、肉棒のギミックを握り絞め、舌で舐めている。

 

「性の奴隷状態だよ」

 

調教する楽しみは無い。彼女の番号をメモしておく。彼女だけでは怪しまれるので、周囲を見ていく。

 

「なぁ、なんか、薬漬けが多くないか?」

 

目付きがおかしいのが多い気がする。

 

「一弥もそう思うか?」

 

土御門も何かを感じているようだ。これって、なんの為に?

 

「入荷先は皆同じか?」

 

「確認してみるか」

 

ペット屋さんのエラい人と話し込んで、戻って来た土御門。

 

「みんな冒険者のようだ。性交は出来ない身体になって、売られていたそうだ」

 

「出来ないのに、性奴隷として売るのか?」

 

「まぁ、性嗜好によっては、こういう女が良い男もいるからだ。おっ!一弥、あの子を買ってくれ…」

 

土御門が指差した先には、銀髪の女性がいた。目は虚ろであるが、身体は問題無さそうだ。その隣のグリーンゴールド髪の女性は、対照的に全身がボロボロであった。銀髪の子を庇ったように見える。

 

「土御門、この3名を買う。値段の交渉を頼む」

 

「あぁ、打倒な線だな」

 

今回は3名で200だそうだ。身体に問題が無い女性は問題があったのだ。貞操帯を嵌められ、彼女がしたくても出来ないらしい。その為に、悶絶により精神がやられたそうだ。酷い拷問だな。

 

◇

 

今回はヴァーリの邸宅に運び込んだ。五和の教会が手狭になりそうだったから。ヴァーリの邸宅は大使館の機能もあり、治外法権エリアでもあるので、ちょうど良いらしい。何が良いのだろうか?

 

「鎮痛剤で大人しくさせて、入浴させて、全身を綺麗にして置きました」

 

って、ソーナ。シトリー家って、ルシファードの貴族だったらしい。

 

「どうします?」

 

「一人一人抱きしめてみるか。俺による抱き締めの効果で改善することは、判明しているし」

 

まず、緑髪の女性。抱き締めてみた。俺の興味は緑色の陰毛にあったから。どうすれば、あんな鮮やかな陰毛になれるんだ?根元から染まっているし、自毛なんだろうな。

 

「おい!一弥、お前、まさか、アンダーヘアに興味が行っていないか?」

 

土御門の問い掛けに頷く俺。

 

「コイツを治したいって、念じてくれないか?」

 

あれ?抱き締めるだけではダメなのか?では念じてみると、女性の表情が穏やかになっていく。

 

「お前の興味の先が、読めない時が多いんだが…」

 

「大丈夫だよ。次の興味はあの貞操帯だし」

 

どんな仕組みなんだ?あれ…土御門が頭を抱えている。

 

「お前はどうして、この緊迫したシーンで、そうなんだ?」

 

「気にならないか?」

 

「なるけど…はぁ~」

 

溜息を吐かれた。俺はダメダメ人間にダメ出しをされた気分だよ。

 

貞操帯はあっさりと外れた。俺って外す天才か?外して露わになった下腹部をソーナ達が診察をしている。

 

「このままでは使えないわね。炎症をおこしているわ」

 

じゃ、次はグリーンゴールドの女性。外傷が酷いんだけど…取り敢えず、精神をいやしていく。外傷の治癒術はアーシアが得意なので、任せることにする。

 

 

 

---土御門元春---

 

能力を使い過ぎた一弥は眠りに着いた。貞操帯の解除に、エネルギーを大食らいされたようだ。

 

「一弥には伝えていないの?」

 

ソーナに訊かれた。

 

「あぁ、一弥は右腕を自前の腕と思っている」

 

「いつか、バレるのでは?」

 

「そうかもしれない。だが、出来るだけ隠し通す。能力を知れば、コイツ、無茶をしすぎるからな」

 

ここ一番で発揮してくれれば良いんだ。俺達が出来ない事案だけ、熟してくれればいい。

 

「バレ無いように、俺達でアシストしていく。それだけだ」

 

さてと、話の出来るヤツはいるかな?

 

緑髪の女性は、一弥の隣に横になり、抱き締めている。添い寝希望か?

 

「お前の名前は?」

 

「リヴェリアだ。ジョブは魔術師になるかな。私達の為に、マインドロストか?」

 

「あぁ、不器用なヤツだから。で、どこから来たんだ?」

 

「迷宮都市オラリオだ」

 

ヴァーリが動いた。情報を集めさせている。

 

「それはどの辺りにあるんだ?」

 

「フランスの森の中だ」

 

フランス領か。

 

「どうして、売られたんだ?」

 

「敵対しているギルドとの抗争で、捕虜になって、この様だ…」

 

戦争でなく抗争か…

 

「何が元で争っていたんだ?」

 

「金だよ。迷宮で取れる鉱石を売った金だ。苦労して地上へ持ち出して、売った金を、苦労無しで奪う奴らがいてな。それらとの抗争でだ。女も鉱石同様に売れるって、気づいたバカ共のせいだ」

 

人身売買組織絡みか…一弥の嫌いな輩だな。

 

「ヴァーリ、一弥が気づく前に一掃出来るか?」

 

「そうだな。一弥を危険に晒す訳にいかない。やってみよう」

 

「そのギルドのボスの名前は?」

 

「ソーマだ」

 

「密造酒の王か…」

 

「ソーマだな。内偵チームを出してみる」

 

 

 

---坂本一弥---

 

柔らかい物に挟まれている。なんだろう。触れてみると乳房のようだ。誰のだ?

 

「おはよう…」

 

グリーンゴールドの髪の女性だった。

 

「もう、いいのか?」

 

「どうにか生きている。助けてくれて、ありがとう…」

 

逆サイドに緑髪の女性がいた。

 

「助かったよ。ありがとうな」

 

ゆっくりと起き上がると、二人も起き上がった。

 

「うん?お前は女性の全裸に興味無いのか?」

 

緑髪の女性に訊かれた。

 

「興味あるけど…疲れ切った後は、性欲が湧かないんだよ」

 

俺のアレは萎えている。いや、まだ頭がぼぉ~っとしている。意識が遠くへ去って行く。

 

◇

 

ここは?ミサカとインデックスが添い寝をしている。上にはミーちゃんがいる。俺の部屋のようだ。あれは夢だったのか?

 

「あっ!おはようございます」

 

「おはよう、ミーちゃん」

 

二人で起きて、二人でシャワーを浴び、キッチンへ行く。

 

「おはよう、兄さん」

 

「おはよう、数馬」

 

数馬と宇佐美が、朝食の準備をしていた。俺達もそれに加わる。五和は教会に戻っているので、厨房の戦力が激減中であった。そこで、宇佐美に料理を仕込み、手伝わせている。

 

「おはよう、一弥!」

 

麻衣が起きてきて、手伝い始めた。その後、紅葉、和葉も手伝ってくれた。今日は土曜で学校が休みの為、みんなで来週分の食材の下処理をしていくのだ。

 

「翼紗、買い物を頼めるか?」

 

「はい」

 

足り無い食材や調味料などを翼紗に頼んだ。う~ん、駅近くのスーパーまでの買い出し。近くに販売所があると便利だよな。

 

「数馬、住宅街に食材ショップって採算は合わないのか?」

 

「う~ん、どうでしょうね。住宅地は、家賃が高いから…」

 

そこが問題かぁ…

 

「山吹ベーカリーの隣に、食材ショップは有りか?」

 

「まぁ、あそこなら家賃は格安ですが…どの程度の品目を置くかですね」

 

「ここで使う物を置いて欲しい」

 

要望をストレートで伝えた。

 

「兄さんの言いたいことはわかりますが…」

 

難色を示す数馬。ダメかぁ…

 

「たぶん、あそこだと狭いと思うんですよ」

 

狭い?

 

「採算を考えるなら、もっと大きい土地に作らないとダメです」

 

じゃ、無理だな。この辺の地価は高いし。

 

「新しい箱物に、スーパーを入ります。そこで食材を積み込み、移動販売車で売る方式であれば、行けると思います」

 

なるほど、セントラルキッチンを作って、ケータリングみたいにして売るのか…

 

「まずは、箱物が出来ないと、兄さんのアイデアが活かせませんよ」

 

数馬は考えていてくれていた。

 

 

 

---ヴァイオレット---

 

義手が届き、装着してみた。胴体の腕の付け根の神経信号を拾える装置を胴体に装着し、そこに義手を装着したる。

 

「どうかな?指は動く?」

 

微かに動く。指も肘も手首も。腕の付け根は筋肉が機能していないのか、義手を適切に動かせない。

 

「インデックス、これて肩からサポートしないと、無理じゃ無いか?」

 

「そうだね。義手の重さに耐えられないみたいだな」

 

装着した義手は外され、手首から先だけ、ベッドサイドに置かれた。

 

「リモートで動くから、指のコントロールの訓練をしておいて。義手は改良して貰うよ」

 

白いシスター服を着た少女がそう告げた。まだ、働けるようだ。戦え無いでも、出来ることはあるだろう。助けてくれた彼に、恩を返したい。私の参加していた戦争は終わったそうだ。ケンカ両成敗で、どちらの陣営も得は得られない結末だったらしい。

 

 

 

---アイズ---

 

数で押し切られた。ゴブリンの集団に飲み込まれ、手足を押さえ付けられて、陵辱されていった。

 

「いやぁぁぁぁぁ~!」

 

誰かに優しく抱かれている。心の闇が消えていく。悪夢が思い出せなくなっていく。ここはどこ…あなたは誰?

 

重い瞼を開いていく。恐る恐る。私を抱いてくれた人は、ぴくりとも動かない。まさか、私を庇って…私に抱きついている人を見た。私と同じ位の青年である。これは、マインドロストか?意識が無いようだ。

 

「アイズ、目覚めたか?」

 

副団長のリヴェリアがいた。ここは?助かったのか?

 

「彼は一弥だ。アイズを癒やす為に、マインドロストするまで、能力を出し切ってくれたんだ。大切にしてくれよ」

 

一弥…彼の名前…

 

「ここ?」

 

「日本と言う平和な国だ」

 

「日本?イーストエンドにある黄金郷?」

 

「あぁ、そこだよ。私達は、奴隷として売られていたそうだ」

 

奴隷…一弥にしないとダメなのかな?

 

「でも、一弥が奴隷から解放してくれた。この国で、生きてみないか?一弥の元で働いてだ」

 

生きる…

 

「どんな仕事?」

 

彼を愉しませる仕事かな?

 

「彼のやりたいことを、サポートする仕事らしい」

 

肉棒を咥えればいいのかな?

 

「身体が良くなったら、アイズは剣術を極めろ。わたしは魔術を極める」

 

剣術?あれ?彼を愉しませないの?ちょっと、残念…

 

「シルとリューも救出してくれたが、二人は重傷のようだ」

 

「シルも?非戦闘員だよ」

 

「アイツらは女性なら、誰でも売るってことだ」

 

酷い…

 

 

 

---坂本一弥---

 

翌日…月曜日は眠い…

 

「一弥、寝ちゃダメよ」

 

蘭に起こされた。はぁ?抜き打ちテストだと…睡魔と戦いながら、難問と対峙か…

 

昼休み…麻衣の膝枕で熟睡し、放課後、麻衣とアーシアと共に帰宅…

 

「大丈夫?」

 

ベッドまで送ってくれた麻衣。

 

「なんだろう。とても眠いんだよ…」

 

「昨日は何をしたの?」

 

「昨日?あぁ、怪我人の介護…途中で寝ちゃったらしいけど」

 

「過労じゃないの?」

 

「う~ん…大丈夫だよ。たぶん…」

 

たぶん、巨大底なし胃袋との対決で、疲れているだけだろう。

 

 

 

---土御門元春---

 

一弥が過労気味らしい。インデックスに訊いてみた。

 

「あの義手が大食らい過ぎるんじゃ無いのか?」

 

「順調に身体に馴染んでいるよ。ただ、一弥の思いの強さに比例して、エネルギーの消費、一弥的にはカロリーの消費が多いだけだよ」

 

大食らいってことだろ?

 

「喰えば、喰っただけ、エネルギーを補給出来るお前と、一弥では違うと思うんだが」

 

「違うだろうな。それに『幻想殺し』は想いの強さにより、威力が上がるんだよ」

 

うん?エネルギーの大食らいによるマインドロストでは無いのか?精神力を大食らいしているのか??

 

「おい!一弥は一般人だぞ。精神力は能力者ほど多く無い。お前…一弥を潰すつもりか…この魔女がっ!」

 

「この程度で潰れたら、それだけの人間ってことだよ」

 

涼しい顔のインデックス。

 

「それに潰れることは無いさぁ~。だって、一弥にはミサカシリーズがいる。最低限の精神力は維持してくれているし~」

 

コイツ…全てを考慮しているのか。コイツの前では、一弥もミサカ達も道具に過ぎないのか?

 

「じゃ、お前を潰せばいいんだな?」

 

ねーちんと結標が現れた。何をするんだ?結標が、一弥を転移させて、インデックスにぶつけた。

 

「えっ!何をするん…」

 

インデックスから黒いモヤが湧き上がって消えていく。まさか、『幻想殺し』をインデックスに発動させたのか?

 

「あれ?ここは?なんで、一弥が乗っているんだ?」

 

「土御門、インデックスに何か取り憑いていたようだ」

 

ねーちんが俺を睨んでいる。それは、俺が気づいていなかったからか?

 

「なんで、お前、気づかないんだ?」

 

俺に詰め寄るねーちん。

 

「一弥!重いよ~」

 

インデックスがジタバタしている。一弥は爆睡している。寝ていても発動するのか?

 

「正気だったインデックスは、能力を右手限定にしていない。一弥の身体のどの部位が触れても、発動するようにしていたんだ。寝ていても発動する。一弥に助けを求める者がいればな」

 

「火織…助けてよ~。一弥に押し倒されたよ~」

 

「はいはい」

 

ねーちんが一弥を優しく抱き締めた。

 

「う~ん、まさか、あの女性達に呪系ウィルスが、仕込んであったとは…」

 

って、インデックス。あのペット達自体が罠だったのか。くそっ!嵌められたのか…

 

 

 

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