---坂本一弥---
最近、世界戦のお知らせが来ないと思ったら、引退していた。あれ?なんで?
「一弥、右腕を大怪我しただろ?それが原因だよ。逆関節なんか喰らったら、スプラッタシーンになりかねないからな」
って、土御門。俺の右肘って、そんなにヤワになっていたのか…
「一般人相手程度なら大丈夫だが、プロ相手にはダメだ」
そんな…ショックだ。全力で戦える機会が奪われたのか…
---土御門元春---
一弥がショックで寝込んだ。公開バトルに参加出来ないだけなのに…一弥の興味を女体に向けないとダメだな。
「で、インデックスよ。なんで、一弥を選んだんだ?」
俺でも無く、ねーちんでも無く、主を一弥に選んだ魔女。
「うん?あぁ、昔、頼まれたんだよ。坂本龍馬ってヤツに」
一弥の先祖に…頼まれた?
「もし、道半ばにして消されたら、子孫に同じようなヤツが産まれた時、頼むってね」
同じようなヤツ…コネを広げつつ、縁を紡ぐ者か…
「だからだよ。龍馬も一弥と一緒だった。真っ直ぐと物を見ているし」
懐かしそうな顔になる魔女、インデックス。
「まぁ、龍馬も一弥も、スーパーマンでは無いのは一緒だよ」
だから、数馬では無く、一弥なのか…数馬の方が計算高いし、計画性はあるが、コネ作りや縁の紡ぎ方は一弥の比では無い。数馬は生徒会長などの組織の長向きではあるが、組織をゼロから作る能力は無いに等しい。
「問題は、どこの勢力が仕掛けたかだよね」
確かに…狙いはインデックスとミサカシリーズだろう。
---坂本一弥---
五和が戻って来た。二人を連れて…みんなに、ヴァイオレットとアイズを紹介した。ヴァイオレットは五和に家事を習い、五和のサポートに回るようだ。義手が重い物を持てない為らしい。
一方のアイズは剣術を鍛錬するそうだ。毎朝、手合わせをする。中々、良い筋である。
「もう、大丈夫なのか?」
「う~ん、まだ一弥を愉しますことは出来ない」
股間が酷い状態らしい。
「そんなことはしなくていいよ。こうして、手合わせが出来れば」
「そう…でも、女として産まれたのだから…」
無理やりでなく、自分の意志でしたいのかな?
「徐々に治癒させて、完全に治ったらでいいと思う」
「ねぇ、捨てないよね?」
「捨てないよ」
アイズを抱き締めてあげた。
◇
アイズとの手合わせで、生きる気力を得たので、学校へ復帰した。相変わらず、若狭先生は俺と視線を合わせない。
「一弥、もう大丈夫なの?」
蘭に訊かれた。
「もうショックから立ち直ったよ」
「ショックって、失恋か?」
世良に訊かれた。
「世界戦からの引退だよ。右手の状態が良くないらしいんだ」
見た目なんとも無い俺の右腕。たぶん、内部がダメなんだろう。
「えっ!世界戦にもう出ないのか?」
バトルマニアの世良が残念そうな顔をした。
「右腕がダメらしいんだ」
「あのケガって、そんなに酷かったのか…」
絶句する世良。俺も訊いた時は、そんな感じだったな。
「まぁ、生きて行く上では、問題は無いさぁ」
と、言いながらも、未練は消えていない俺。
---若狭留美---
右腕がウィークポイントなのか?勝てそうじゃないか…一弥を呼び出して、形勢逆転を狙った。だけど…
「先生、マゾなのかな?」
簡単に制圧された。なんだ、あの右腕…いや、一弥の身体か?触れると、筋肉が弛緩して力が入らなくなる。全裸にされて、天井から吊り下げられた。
「アレが欲しいのかな?」
一滴、垂らされた。思考がまるで出来なくなる。危険過ぎる、あの媚薬は…気づくと足腰が立たなくなるほど、ヤラレていた。何ラウンドされたんだ?
「これ以上は、廃人になりそうだから、使えないみたいだ。まぁ、明日から先生詣でも良いかな」
拘束は解かれたが、床の上に全裸な私を放置し、部屋を出て行く一弥。私の全裸って、興味無いのか?
---坂本一弥---
帰り道、長身の男性に襲われた。脛にレッグガードを付けている。コイツ、プロのようだ。マズい。プロとの戦闘は控えるように言われているんだけど…逃げようとするが、逃がしてくれないようだ。もう一人、斧を持った男もいるし。戦わないとダメか…
長身の男のケリを、腕をクロスしてガードをした。相手のレッグガードが壊れて飛び散っている。
「何?貴様、何をした?」
ガードしただけである。次の瞬間、後から斧が迫っている。ダメかな?諦めた俺。
ガッシーン!
金属同士がぶつかり合う音。
「一弥、諦めるな。お前らしくないぞ!」
火織の剣が斧を防いでいた。
「一弥、あっちを頼む」
俺は長身の男を頼まれた。ケリ主体の男。右腕のダメージを減らしつつ、相手の股間にアッパーカット…その場で崩れ、のたうち回る男性。火織の方は男性の首に峰打ちを叩き込んだようだ。
「こっちだ」
火織と共に逃げた俺。そして、変態信者が集う教会へ逃げ込んだ。
「どうして、諦めたんだ?」
火織が怒っている。斧の攻撃に対し、俺はガードをしなかったから…
「だって、俺の右腕はもう…」
「それか?う~ん…」
頭を抱えた火織。
「土御門の言い方が悪い上、アイツ、説明責任を果たさないから…」
どういう意味だ?
「一弥…本当の事を教えてやる。だから、諦めるな。最期の時まで戦ってくれ」
俺の右腕って、壊れる寸前なんじゃ?あれ?
「お前の右腕は義手だ」
義手?それは、あの大怪我で、俺は右腕を失ったのか?義手だから、出場規定に引っ掛かって、出られなくなったのか?
「それも反則並の義手だ。ルールのある戦いでは、戦え無いだけだ」
ルール無用なら、問題無いのか?
「じゃ、あの時、俺は腕を…俺の腕って、どうなったんだ?」
「コンガリとローストされていた。神経も血管も使い物にならない位にな」
え…
「だから、二度と、あんなバカなマネはするな」
火織は俺の胸に顔を埋めてきた。谷間は無いんだけど…
「ねーちん、言っちゃったのか?」
って、土御門が登場した。
「あぁ、戦うことを放棄していたから…お前が、説明責任を果たしていれば、あんな事には成らなかっただろうに」
「なぁ、この義手って、ヴァイオレットには付けられないのか?」
この義手なら、戦えるんじゃ無いのか?
「費用が嵩むんだよ、それは…それに、一弥のでも、まだ試作段階だ」
なるほど、試作なのか。
「一弥を襲ったのは、冒険者ギルドの所属のようだ」
ヴァーリが登場した。なんか楽しそうな顔なんですが…思いの丈をぶつけて来ましたね?
「来週、ちょっと、しばいてくるよ。フランス政府と話も着いたし」
遠征して戦えるのか…いいなぁ。
「一弥は海外はダメだろ?」
誘ってくれたが、海外なのか…
「ダメだな。海外は水と食事が合わない」
海外遠征はダメだ。ホームシックにかかりそうだし。
「プリエステス、一弥のガードは任せるよ」
「わかった」
火織が頷いた。
◇
右腕が普通に使えることがわかったので、筋トレを再開した。懸垂、腕立て伏せが出来る喜びを噛み締めながら…
「一弥!お腹減ったよ~」
筋トレ中の俺に、巨大底なし胃袋が襲い掛かって来た。
「う~ん…チキンライスに丼飯でいいか?」
「米で米を食べるのは、飽きてきたよ~」
まぁ、言い分は分かる。どうするかな。山吹ベーカリーで仕入れたパンの耳で、フレンチトーストをてんこ盛りに作り、テーブルに出すと、全く間に無くなっていく。ミサカと美琴まで喰っているし…
「これ、美味しいよ」
って、笑顔の美琴。
「美味しいって、ミサカはミサカはお替わりをリクエストしたり。もっと、食べたいです」
「パンの耳がもう無い。また、今度なぁ。次はどうするかな?」
白玉ぜんざいを作り始める俺。なんか、根本的に食事スタイルを変えないと、料理しっぱなしになりそうだ。って、五和がいない。ヴァイオレットもいないのか…家事研修中か?洗濯とか掃除を教えているのかな。
生徒会組と部活組が帰って来て、厨房を手伝い始めて、俺は厨房から解放された。
「一弥…じゃが丸くんを食べたい…」
そんな俺にアイズからリクエストが出た。じゃが丸くん?アイズにどんな料理かを訊き、チャレンジをしてみた。コロッケのような物か?小豆クリームソースが良いらしい。コロッケを甘味にするのか…あぁ、それは手だな。問題は、ダイエットの敵であることか…美琴と明日奈とアイズには制限を付けないと、スタイルに問題が出そうだ。
---工藤有希子---
クリスは新ちゃんと一緒にならないと、マズいらしい。アイツのペットだったのに、新ちゃんとそういう関係になったのが原因らしい。私もとってもマズい。優作さんに見せられない痴態映像…
「さすがは、女優さんだな。どんなシチュエーションもばっちりだね」
って、今日もアイツに痴態映像を撮られていた。う~ん、増える一方なんだけど…
「ねぇ、映像は撮らないで…」
「放映ならいいのか?」
シャレにならないことを言う。
「良い訳ないでしょ?」
目の前に差し出された肉棒を舐める。こんなキャラで無いのに…演技だよ、演技…
「で、今日はどんなサービスかな?」
毎回違うサービスを求めてくる。もうネタが無いよ。オーソドックスに正常位にした。
「う~ん…」
満足してくれないのか…
「なぁ、工藤新一とクリスと3Pはどうだ?」
はぁ?何を言っているんだ?無理だって…
「新ちゃんとなんか無理だよ」
「じゃ、工藤優作とクリスとの3Pなら問題ないか?」
もっと問題がある。
「優作さんを巻き込まないで…お願いだから…」
「う~ん…じゃ、帰っていいよ」
部屋を出て行ったアイツ…衣服を調えて家に帰ると、クリスが優作さんと新ちゃんと…
◇
「ダメっ!」
「何がダメなんだ?」
あの悪夢は夢だった。セーフだわ。
「今更ダメって…」
アイツが困惑している。え?どういうこと?水槽に半身浴している私。水槽にはタコがいて、私に触手地獄をしていた。
「穴に入ったヤツもいるんだけど…」
はぁ?穴に入った?何が?
「今更抜けって言われてもなぁ」
まさか、私の体内にタコが?股間にタコはいない。完全に入り込んでいるのか?
「茹でるしか無いか…」
茹でる?私も一緒に?水槽の水温が上がっていく。熱い…無理だよ。
◇
「無理だよ~」
「何が無理なんだね?」
え?隣には優作さんがいた。タコも夢だったのか…アイツとの関係を断ち切らないと、悪夢が減らない気がする。
「悪夢…嫌な夢を見ていたの」
「そうなのか?どんな悪夢だか?作品に活かしたいな」
言えない…
「言えないような悪夢なのか?」
「B級映画の見過ぎかな?」
「スプラッタ系かい?」
優作さんが覆い被さってきた。ゆっくりと入って来る優作さん。なんか、久しぶりだな。いつ以来かな…あれ?ここってどこだ?
激しく私を求め始めた優作さん。こんなにも激しかったっけ?
---工藤優作---
缶詰になっているホテルに、有希子を呼んで、久しぶりに身体を合わせたのだが…有希子の色が黒ずんでいた。私以外と寝ているのか?誰と?家にいる男は新一だけだが…クリスさんとラブラブであったしなぁ。そうなると撮影現場で出会いでもあったのか?
メラメラと小さい嫉妬の炎が燃え始めた。
「有希子…お前、浮気しているのか?」
「まさか…私は優作さん一筋ですよ」
う~ん…そうなると、自慰ってことか?そんなに溜まっていたのか?う~ん…
「何を疑っているんですか?」
「いや、男の勘だよ」
う~ん…証拠を見つけないとな。有希子が浮気をしていない証拠を…
---坂本一弥---
裸で姿見を見ている。義手と言われたけど、境目がわからない。精巧な義手のようだ。
「どうしたの?姿見で自分の裸を見るなんて」
不審がる蘭。蘭には義手だとバレたくない。
「何か、気になるの?」
後から全裸の蘭が抱きついて来た。
「蘭は俺のどこが好きなんだ?」
「いい加減に扱わない一弥の姿勢かな?」
工藤新一はいい加減に扱っていたのか?それはそれで問題があるだろうに。
「見た目は問題無い?」
「あまり気にしないよ。だって、一弥は一弥でしょ?」
まぁ、俺は俺である。それは正解だ。
「最近、疲れているんじゃ無いの?」
俺を優しく抱き締める蘭。
「そうでも無いよ」
蘭の方へ振り返り、蘭を持ち上げて、ベッドへと運んだ。