---山内一弥---
前回の世界線の最期は誰も覚えていなかった。あの巨大胃袋シスターさえも。
何が起こって、世界線が移動したのだろうか?
「あれじゃないのかな?琴美とやって瀕死になって、アレが再起不能になった
のが引き金とか?」
俺が出来なくなったのか?ありうる可能性だ。今回は注意しよう。
---工藤優作---
「かごめかごめ」の暗号を解いてくれないかのう」
鈴木財閥の相談役から依頼が入った。あの童歌のか。正解があると思えないの
だが…
「難しいですよ。手がかりはありますか?」
「それがお宝を得る手がかりになる気がするのじゃ」
って、言われてもなぁ。ネット検索をすれば、ある程度の成果はあると思うの
だが、ネットに出ていない解を求めているんだろう。
「前回依頼された謎も解けていませんし」
『YX MO 1412』という暗号ぽい文字列である。これは、三種の神器にたどりつ
くキーワードらしい。先の対戦の折に全米民主国が、十字教の教会で手に入れ
たらしい。それを何らかの方法でくすねた相談役。そこには犯罪臭がするが…
「まぁ、金持ちの道楽じゃ。期限は切らぬが、頼むぞ、名探偵くん」
何かヒントはないのか?『1412』といえば、『KID』であるが…今更キッ
ドの正体なんかあばいてもなぁ。先代のキッドを探すか?
---山内一弥---
鈴木不動産というか、次郎吉がうざい。売らないといっているのに、鈴木不動
産を通して、無いこと無いことの恐喝とか、政治家を通しての恫喝とか。諦め
ろよ。金の問題じゃなくて、所有権の問題である。ここが無くなると、俺は住
処を失うし、巨大胃袋を飼えなくなるし。
イライラが募り、次郎吉から金を『強奪』したんだが…
「なぁ、土御門。これって、使う勇気あるか?」
『強奪』した物を土御門に見せた。
万札の帯封してある束を、土御門目の前に置いた。
「普通に使えばいいじゃないか。あれ、これって…」
偽札では無いんだが、今時、聖徳太子札は無いだろう。それもピン札の帯封さ
れた束。しっかり連番で未使用のピン札である。古物商で売れるかもしれない
が、出所が怪しまれる。事実上、使えない札束である。
「金庫に入れて、そのままなんだろう。金持ちのすることは理解出来ん」
俺も同意見だ。10億ほど奪ったが、どうするかな?奪われたことに気づかな
い可能性は大である。う~ん…
も
◇
民事訴訟のはずが、次郎吉が国を巻き込んで、刑事事件にしてきた。山内家を
相手に、国が訴えてきた。
「鈴木次郎吉氏の土地を不当に占拠している」と…うちの土地なんだが、既に
売買契約が済んでいるから、早く引き渡せと裁判所から命令。なんで次郎吉に
山内家の土地を国に売る権利があるんだ?
そもそも、鈴木家を民事で訴えていたはずだが。
「わしがこの国を統べているじゃから、土地を国に渡せ!」という次郎吉の脅
迫音声を音声レコーダー録音。
国を統べる?金で政府を買ったのか。裁判所も警察も次郎吉の思うがまま…な
訳がない。そんな次郎吉の幻想をぶっ壊す。
今までに集めてきた鈴木家の横暴な証拠を先の音声データと共に、ネットで拡
散させて、様子を見る。
---妃英理---
次郎吉氏と一弥くんの訴訟合戦は、ネットでの拡散をもって幕を引いた。
「知らない間に、自分の土地の地表から2メートルの箇所が、国道の地下トン
ネルが出来ると、国有地になるのはおかしい上、固定資産税を払う義務がある
のは何でだ?」
という文共に、理不尽な証拠を、一弥君がアップし拡散したのだ。
知らない間に私有地が国有地になる裁判は注目され、その手口も公開された。
相続人である彼は誘拐され、記憶をなくしていたのに、誘拐されるのが悪い、
記憶を無くしたのが悪いなど、被害に遭う方が悪いという鈴木家お抱えの検察官の
論調が暴露され…
いろいろな方面から追い詰められていく次郎吉氏の放った一言がクリティカル
ヒットとなった。
「権力を持たんやつが悪い」と…
国民のほとんどは権力なんか持っていないのに。
---鈴木次郎吉---
権力を持たんやつが悪い」
わしは言っていない。思っていても言っていない。一弥のやつに言い放っただ
けだが…
ヒットマンを1ダースほど送り込んだのじゃが、一人も戻って来なかった。き
っと、一弥に処分されたん。これであいつは殺人罪で塀の中行きじゃな。公安
へ提訴してやったのだが…。
「相談役、我が国では殺し屋を、敵対人物に送る事は違法です」
と、公安警察にわしが捕まってしまった。どうしてじゃ
---山内一弥---
あのジジィ、俺にヒットマンを送り込んでくるとは。身ぐるみ剥いで、手足を
拘束して、公安警察の管理官の部屋に送り込んでやった。
翌日、公安ゼロ課の風間から連絡が来た。
「アレ、一弥さんですよね?」
「あぁ、次郎吉の送り送り込んだヒットマンだよ。そちらで処分をよろしく」
「せめて、下着は着けてください。見たくも無い物をみてしまいました」
あぁ、アレに真珠を入れていたのもいたな。
「次回からは善処するよ」
◇
国道の地下トンネル問題。所有権を返してくれたのが、トンネルの上に建って
いたマンションが軒並み建築基準法違反になるらしい。建物の強度の基準にな
る杭が、トンネル工事の邪魔になるため、岩盤まで打ち込んでいた杭を地上か
ら2メートルの部分で切断されているという。設計施工は鈴木建設なので、賠
償はそちらと争えと。国に訴えるなと言う。また、鈴木家と裁判かよ?
問題の地域に建つマンションは十棟以上で、土地込みで販売したのは鈴木建設
であるという。土地に関しては、俺に所有権が戻り、建て直し、マンション住
民の引っ越しなどの費用は土地の所有者持ちだという。
逆にもらいたいのだが。杭を打てる深さがないので、建て直しは出来ない。土
地を戻してほしいんだが、もう所有権は裁判で確定済みで鈴木家には責任はな
いというスタンスのようだ。
その日の未明、問題のマンションを全棟、鈴木家の所有の土地へ強制転移させ
た。この土地に住んでいたという幻想をぶっ壊した上、杭で土地に固定されて
いないので、簡単に終わった。全戸の郵便受けには、
「文句は鈴木不動産まで」
と、ビラを入れるというアフターフォロー付きである。
翌日、国道を管理している部署を呼び出し、件のマンションは鈴木家が持って
行った事を伝え、跡地の利用をどうするか訪ねた。地下トンネルの屋根が見え
ている跡地。
「これって、畑利用なら大丈夫かな?」
「う~ん、畑利用しか無理でしょう。建物、駐車場などの重さのある物は無理
です。道路も無理かな?」
地下トンネルの屋根部分のコンクリート厚が薄いらしい。今まで、大事故が起
きないことが不思議なくらいの危険なエリアらしい。鈴木建設、鈴木不動産に
は厳重注意をする省庁。金は出させないのか?
コンクリの補強工事が終わるまで、跡地に手を加えるなと、注意された。雨ざ
らしになり、池になるのかな?
◇
鈴木家との土地問題は一段落ついたのか、平穏な日が続いたが、五日位でそれ
が崩れた。ここに泥棒が入ったのだった。次郎吉に雇われた女泥棒。うちの守
備陣を突破できずに御用となった。
「私を誰だかしっているの?もうすぐ仲間が助けにくるわよ」
シスターズによる探査、半径10キロ圏内に敵性反応はない。こいつ、ソロプ
レイヤーだ。黒い皮つなぎに、茶髪、巨乳。峰不二子だな。
手首、足首を固定し、十字架に磔にしてある。
つなぎのファスナーを一番下まで引き下ろし、中身を確認した。あり得ない大
きさの乳房。ここまでデカいと萎えるよ。せめて火織程度が限界だな。
「拷問かしら?口は割らないわよ」
下の口は既に既に割れている。蜜があふれているけど。
注射器を手にして、彼女に近づき、割れ目にシリンダーの先端を入れ、1,2
滴たらす。
それだけで、腰がノッキングしていく。
「何をいれたのた?」
何も答えない俺たち。乳首が硬く締まり立っていく。下のぽっちは、大きくな
り剥けていく。
勃起した部分に、筆で液を塗っていく。
「やめてぇぇぇ~、おかしくなりそう」
胸を突き出し、目つきが怪しくなっていく女泥棒。