※この作品はR-18です。

その男、粗暴につき   作:もっち~!

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排除されし者

 

---クリス・ヴィンヤード---

 

鈴木財閥相談役主催のパーティーに女優として招待された。エスコート役とし

て相棒のバーボンが付き添っている。

 

「ベルモット、パーティーで出る物を口にしないでください」

 

そんな事をいう彼の表情は強ばっている。ヤバいブツでも出るのだろうか。

 

主賓から遠い席を陣取るバーボン。そこには工藤新一に化けた誰かがいた。

 

「よぉ」

 

「どうも」

 

軽く挨拶を交わす二人。知り合いか?

 

暫くすると正面の舞台に、デカい水槽とマイクを持った鈴木次郎吉が出てき

た。

 

「今日は、珍しい物を手に入れたので、皆で食しようと思い、各界の著名人を

呼んだのじゃ」

 

珍しい物?まさか、闇のオークションサイトから盗まれたアレか?

 

舞台にある水槽から、女性を取り出す料理人…

 

「これを捌く為、米花町のいろは寿司の大将に来て貰ったのじゃ」

 

アレはラムか?彼の表情は緊張している。女性の上半身はトップレスの全裸

で、下半身は魚類である。人魚は実在したのか?まさか、アレ活き締めにして

食わせるのか?

 

ラムの持つ包丁が首筋をなぞると、血液が噴き出し、その血液をバケツで受け

止めた。

 

「これから、人魚の血を配ります。希望者は飲んでくだされ」

 

給仕達が、サーバーに血液を移し替えていく。

 

「絶対に飲まないでくださいね」

 

とバーボン。飲めば、不老不死になれるんじゃ?

 

「かんぱ~い!」

 

鈴木次郎吉が言うとショットグラスで一気に飲み干す者達。

 

「続いて、切り身を配ります。食べていってくださいね」

 

うまそうに食べる鈴木次郎吉とラム…

 

「そろそろ逃げた方が良い」

 

と、近くにいた給仕係の者がいう。

 

「血液が蒸発して発生する気体も毒だ」

 

給仕係の後ろに続くバーボンと偽工藤新一と私。

 

会場の外に出ると偽工藤新一が変装を解き、キッドになった。給仕係は変装を

解いても知らない人物である。

 

「人魚の血肉を食らえば、呪いにより不老不死になる。ただ人間ではなく、リ

ビングデッド所謂ゾンビになるんだ。今頃、会場内は共食い大会になっている

頃だ。突入は1時間後くらいが良いと思うよ、降谷さん」

 

この知らない人物はバーボンの正体を知っているようだ。もしかして、私の正

体も?

 

「わかったかな?キッドくん。いや、黒羽快斗くん」

 

「あぁ、次郎吉案件はヤバいんだな?」

 

「そういうことだ。今後は関わらないようにね」

 

どう言うと、彼はこの場から姿を消した。

 

「彼は誰?」

 

「ジョーカーですよ」

 

とバーボン。彼がそうなのか…

 

 

 

---山内一弥---

 

簡単に俺を呼び出すバチカンの教皇。俺はそば屋の出前でないんだぞ。火織

に、五和と共に転移していく。教皇は苦しんでいるので、彼の全身を探査し、

異物を『強奪』して取り出す。

 

「尿道結石ですよ。デカいですね」

 

と、彼に取り出した石を渡した。

 

「治療費はいつもの口座に振り込んでおきます」

 

俺に跪く教皇と枢機卿達。

 

「あと、聖女アーシアの件はどうなりましたか?彼女を療養所の偉い人にした

いのですが…」

 

「辞令を出して、日本へ送り出します。お待ちください」

 

日本では闇医者な俺がなるより、聖女が所長になった方が良い。なので、違う

世界線で、胸を柔らかさを堪能したアーシアに白羽の矢を立てた。

 

「では、お待ちししています」

 

三人で転移して帰宅する。

 

◇

 

現存するマンションの1棟を飼育専用に改装していく。1Fには廃棄物処理施

設を、2Fには鶏の飼育部屋を、3Fには豚の飼育部屋を、4Fには牛の飼育部屋

を、5Fには餌の保管庫を作っていく。風雨を防ぎ、空調を完備させていく。

 

餌の生産もマンションを改装し…

 

本邸の厨房棟は完成した。1Fは調理場、2Fは解体場、3Fは野菜保管庫、4

Fは枝肉熟成庫、5Fは冷凍庫である。フロアまるまるが専用室になってい

る。あとは、厨房戦士の補充だな。

 

国道のトンネルは、国が鈴木家に資金を出させて、改修することになり、トン

ネルができあがれば、土地に土を入れて、畑にして良い事になった。

 

あのパーティー後、鈴木次郎吉が行方知れずになり、鈴木家から独裁者が消

え、国との交渉はスムーズになった。

 

 

 

---安室透---

 

あのパーティー会場に踏み込むと、そこは地獄絵図であった。リビングデッド

化した者達が共食いをし、夥しい血痕の池が幾つも出来上がっていた。リビン

グデッドの対処法は一弥君に訊いていたので、公安サイドに犠牲は出なかっ

た。

 

しかし、死体の個人特定は難しいくらい、損傷が激しい。しかし、主催者の鈴

木次郎吉の死体を特定しないと。この事件の首謀者であるから。ラムは大柄だ

った上、包丁という武器を持っていたので、頭を粉砕し、トドメを差したので

死体の特定は割と簡単だった。

 

捜査は公安だけで行っていた。人魚の存在は外に出せないからだ。捜査一課が

絡むと人魚の存在は、外に漏れるはずだ。

 

 

 

---江戸川コナン---

 

闇に消されようとした事件に光を与える。それが探偵の役目だと思う。目暮警

部に、鈴木次郎吉主催の人魚食パーティーの件を伝えた。俺も今朝知った。キ

ッドの様子がおかしかったので突っついたら、割と簡単にゲロした。よほど怖

い目に遭ったのか、声は震え上がっている。

 

「人魚って実在したのか」

 

「あぁ…」

 

何を呆けているんだ。大事なことだろうが。一弥なる人物が人魚の効能に詳し

かったそうだ。ということは、人魚の提供者だな。

 

「そいつはどこにいるんだ?」

 

「家にいるだろう」

 

家の場所は知らないようだ。安室さんから聞き出すか。

 

 

 

---安室透---

 

キッドから工藤君に伝わり、警視庁にリークされた。「真実は葬ることはでき

ない」とか言い、次郎吉案件の尻拭い工作に口を出してきた。

 

人魚が人間だった場合、人肉食事件に様変わりする。ただでさえリビングデッ

ド事案である。公表すれば、パニックになるだろう。その上、人魚の提供者を

一弥君と断定して、ネットで流しているし。

 

「朝から、人魚を提供してくれって、世界中の金持ちから連絡が問い合わせが

来ているんだけど、どういうこと?俺が提供したって、言ってないでしょ?」

 

激おこ状態である。今後の協力体制に問題が出そうだよ。

 

「一弥のヤサを教えてほしい。家宅捜索に捜査一課が行きたいんだって」

 

工藤君からの問い合わせ。言えるわけが無いだろう。これで、一弥君の探偵嫌

いに拍車がかかるだろう。

 

 

 

---野上冴子---

 

公安案件に首を入れたがる捜査一課達。探偵達は、行方不明の鈴木次郎吉を探

す気満々である。どうして探偵という生き物は余計なことに首を突っ込みたが

るのだ。

 

今目の前に怒り心頭の魔王様がいる。終わったかな、私の命は…

 

「ねぇ、どういうこと?俺には迷惑をかけないって、言っていたよね」

 

はい、言いました。まさか探偵が暴走し、正誤関わらず掴んだ情報をネットで

ばら撒き、情報提供を呼びかけるとは…

 

「やっと、次郎吉を排除したっと思ったら…これだものね」

 

彼が、この国を去れば、国益の大幅なロストである。避けなければいけないこ

とだ。

 

彼の持ったスポイトから薬液が私に一滴滴下される。だめ!身体が…

 

「さてさて、工藤君に罰が必要だよね」

 

目の前で意識を飛ばしている江戸川コナンという少年に変身している工藤新一

の口の中に、別の薬液を一滴滴下した。少年姿が、少女の姿に変化していく。

 

「これ、JKになる薬だよ。冴子も要る?」

 

きっとそんな物を使えば、裂けてしまうだろう。今でさえ、内径よりも直径の

方がデカいのだから…

 

「工藤君には、今後女として生きて貰おう」

 

そういい、私の腰を掴み…

 

 

 

---工藤新一---

 

誰かに攫われ、父さんに保護されたのだが、顔は工藤新一、身体は女性だっ

た。

 

「なんだこれは…」

 

まだ、コナン姿の方がましである。顔だけは俺で、身体が世良並って、どんな

罰だ?

 

「新一…遺伝子レベルで女性化しているぞ」

 

整形でどうのこうのでは無いのか?幼児化はリセットしたようで、JKのよう

な大きさである。取り敢えずサラシを胸に巻けば、俺は俺として活動出来そう

だ。

 

「お前はやり過ぎたんだ」

 

真実に近づきすぎたのか?

 

「人には知ってはいけない領域があるんだ。お前はルールを破ったのだよ」

 

「ルール?誰の決めたルールだ?」

 

「そこを知ってはいけないんだと思う」

 

父さんは何かを知っているようだ。

 

「何を知っているんだ?、父さん…」

 

何かの宗教絡みか?呪いでも掛けられたのか。

 

 

 

---山内一弥---

 

JK化し探偵はおとなしくなり、今度は世間では、工藤新一失踪事件がネット

を騒がしている。ネットに嘘偽りの情報を垂れ流し、あるときを境に、音信不

通になったそうだ。

 

人魚に関する問い合わせは完全にスルーし、全うな注文をこなしていく。増え

すぎた熊の頭数調整である。国から委託し、指定されている地域で、間引く簡

単なお仕事。間引いた熊は、胃袋の中身を国に提供し、皮や肉は自己消費して

いく。固い肉は異世界で好まれる。売れるのだった。対価は魔鉄鋼にし、こち

らで引いた図面通りに加工してもらう。ブロック状態にして貰うのだ。

 

崩された石垣の代わりに、魔鉄鋼のブロックを積み上げて、地盤の強度を上げ

ていく。実験の結果、ドラゴンのブレスにも耐えられる強度である。こちらの

世界でいう劣化ウラン弾にも耐えられる強度になる。

 

「お前は、何と戦うのだ?」

 

と火織が呆れた顔で言う。何と戦うんだろうね?

 

次に手を出すのは、太陽光発電システムである。これなら、異世界でも売れる

し。電気自動車の開発にも続けるし。

 

そうだ。雑食性のスライムを見つけないと。生ゴミを土と水に分解出来るやつ

を。異世界のミミズがデカすぎるので、うちでは養殖出来ない。こちらの世界

のミミズでは、小さくて、処理速度に問題がある。マンションの一棟を、汚物

処理施設にしていく。ここで、汚物を豊かな土壌に、汚水をきれいな水にして

いくのだ。

 

異世界のぼっとん式トイレにしようするスライムは、生ゴミのような未消化物

が苦手であるのだった。

 

◇

 

害獣の肉を売り、異世界との貿易の売り上げを伸ばしていく。そんな平和な日

々に、新たな事件の発端はやってくる。

 

 

---ベルモット---

 

妃英理に化けて山内家の本邸に行くと、中に入れた。意外に簡単に侵入でき

た。

 

「妃先生、今日はどのような要件ですか?」

 

彼の手が胸元に入ってきた。妃英理とそういう関係なのか?彼の指先が乳首に

…

 

「あっ!」

 

つい声が漏れる。

 

「じゃ、いつもの行きますか?」

 

いつもの?何をされるんだ?意識が遠くへと飛んでいく。

 

◇

 

「で、クリスはどうされたいんだ?」

 

意識が底から浮かび上がると、全裸にされ、鎖で四肢が固定されていた。

 

「え?」

 

妃英理に変装していたはず。

 

「俺を欺く?百年早いぞ」

 

変装がばれている。彼の手には何かの液体のは入ったスポイトが…股間の割れ

目に滴下され、身体に異常を感じた。これはヤバいやつだ。全身が痙攣してい

く。腹筋がノッキングしている。

 

「どこまで耐えられるかな」

 

腹筋が壊れる。痛い…ちぎれるのか?

 

「質問を変える。誰の命令で動いているんだ?」

 

意識が沈んでいく…

 

 

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