---山内一弥---
尋問の結果、興味本位だったようだ。収容所送りだな。次に夕べ侵入してきた
女体を尋問する。
レオタードを着て、ハングライダーで侵入。まるでキャッツアイのような行動
だ。運命は同じで、スライムが放牧されている堀に墜落し、御用となった。
こいつは保護者と共に三者面談だ。
「どうしていいかな、妃先生」
「蘭は、娘は、ベルツリー学園の方針で…」
俺と敵対行動を取ったと?
あの学校は生徒達を、世界中のスパイ機関に留学させていた。学校が潰れたこ
とを知らせず。スパイ行為をさせていた。鈴木家の為に。鈴木家に服従するよ
うに洗脳されているのだ。ある意味被害者であるが…
---毛利蘭---
母がが間に入り、懲役刑となった。ここは日本の治外法権だそうだ。学校では
習っていないんだけど。
「ここの当主はこの国を信用していないのよ。国は彼が国を捨てるデメリット
を考えて、特権を与えたの」
「私はどんな敵に牙を向けたの?」
「知らない方が幸せよ」
教えてくれないみたいだ。ここには、何かをやらかし収監されている女性化さ
せられた新一もいた。古株達に弄ばれている新一。見ないようにしている。仲
間だと思われたら、私も餌食にされそうだし。
---山内一弥---
妃先生との和解が成立し、蘭からベルツリー学園と収監の記憶を取り除き、釈
放した。工藤優作とも和解し、新一を新一に戻し、釈放した。二度目は無いこ
とは通達済みである。
鈴木家の後ろ盾だった全米民国にも、罰を与えていく。異世界でテイムしたG
軍団をマンハッタン島の地下に放牧した。こいつらの特性は金属類を食し、イ
ンゴットにして排泄していく。相棒として、雑食性のスライムも放牧してい
る。こっちは生ゴミ、死体などを食い、豊穣な土をきれいな水を排泄してい
く。放射性物質を食すスライムを教育中である。でき次第、ミサイルサイトに
投げ込む予定である。
一週間に一度のペースで、排泄物を回収していく。豊穣な土は宝である。
トンネル崩落現場に、新しいトンネルが出来ると、隙間に豊穣な土を蒔いてい
く。畑にするんだ!
マンハッタン島は土台を失い、地盤沈下を起こしていく。地下鉄が水没してい
く。原因を究明しないで、地盤の問題であるとした大統領。まぁ、いいや。
---工藤新一---
父さんが相手と和解をして、俺は俺にもどった。次回は永久に女児にすると宣
告された。困った。あの怪しげな薬、分析出来ないか?直接手を出さなきゃ良
いのかな?こういうときは彼奴に依頼するかな。
服部を呼び出した。和葉と共にやってきた。
「なんや、事件か?工藤!」
「あぁ、俺が直接手を出せない事件だ」
「ヤバい相手か?」
「そうなるな」
俺は服部に山内一弥について調べるように依頼した。
「まかっせろ!」
---山内一弥---
工藤新一は、やらかした。他のやつに頼んでもアウトである。彼奴はあほか?
工藤優作に報告し、公安にも連絡をしておく。
探偵事案で少し忙しくなった。異世界への行商をしていかないと。
スライム魔王、リムル・テンペストの世界へ転移した。
「カップ麺を100ケース持ってきたぞ」
「おぉ、悪いなぁ」
顔パスで執務室へ行き、品物を出していく。
「太陽光発電システムの試作品を持ってきた。試してくれ」
「車のか?ステーションタイプか?」
「取り敢えず車だ」
外で軽自動車をベースにした電気自動車を出した。
「これダン●か?」
「そうそう。あのタイプだけど、電池とパネルは最新式だよ」
「なあなあ、こっちの世界でも国を統べてみないか?」
「面倒は嫌いだよ」
俺を過労死させる気か、このスライム野郎は。
「今ならお気に入りの女体を一つつけるけど」
あの転生勇者か?
「どうかな?」
う~む…
---ヒナタ・サカグチ---
リムルに呼び出された。あのスライムが呼び出すとき、ろくなころでは無い。
今回は何をやらかすのだ?
「あぁ、来てくれたね。あのね、ヒナタにお見合いをプレゼントだよ」
はぁい?お見合をプレゼント?何をいっているんだ?
「お見合いが成功すれば、国をプレゼントするよ。東の帝国と隣接するけぢど
ね。クレイマンが納めていた旧傀儡国ジスターヴだよ」だと。そこは確かに、
納める魔王が不在であるが…
「戦闘狂の彼向きな土地だと思うんだけど」
戦闘狂の彼って、誰のことだ?
「相手は誰かな?」
「うちに来る戦う行商人だよ」
あのド変態か?
「もう東の帝国に喧嘩を売りに行っているよ」
汗を大量に流しているスライム。大事になっている気がする。たまに、遠くで
キノコ雲が見えているし。侵攻しているだろう、既に…
「これって断るとマズいのかしら?」
「え~、断るの?彼奴、力尽くですると思うけど…」
断れない相手とセッティングしたのか?このスライム野郎は!確か神ルミナス
を好みじゃないと放り投げたとか。
「魔王で彼奴に勝てるやつはいるの?」
ストッパーは欲しい。
「多分だけど俺で相打ちがせいぜいかな…」
駄目な状況である。
「だって、ドラゴンキラーでヴァンパイヤキラーの上、聖者だよ」
天使でさえ塩化させると来ている。
「なんてやつにお見合いを申し込んだの?」
「だって、彼奴がこの世界にいてくれたら安泰でしょ?」
いや、彼奴が一番危険だと思うんだけど…
◇
大侵攻作戦を終えると、その日は帰宅したらしい。
---山内一弥---
東の帝国で鬱憤を晴らしてきた。当分、バリバリ働けそうだ。
「ねぇ、最近異世界のせんたくばかりねぇ~」
と、チキンライスを食っているインデックス。
「そうだな。探偵達がうざいから、この世界は…」
トマトの栽培に乗り出した。チキンライスにはかかせない食材である。
こちらの世界でもお見合いの話がやってくるようになった。鈴木家はお断りで
ある。毛利家?誰だっけ、あぁ蘭かぁ。これは人質ってやつかな?
俺は自覚しているド変態である。結婚はしない。いや、出来ないであろう。皆
が納得する相手でないと許可は出ないだろう。
「兄さん、四葉家とのお見合いしてね」
と、数馬。う~ん…調整体か。美優みたいな感じかな?写真を見ると美優にそ
っくりである。同じ遺伝子か?元は一卵性かもしれない。
「兄さんの言いたいことは分かるよ。そうだよ、美優のスペアだ」
それは手に入れないと駄目なやつかな?
「じゃあ、お見合いせずに婚約だな」
下手にお見合いなんかしたら、俺のド変態性が明らかになってしまうし。
「兄さんらしいな。初夜でばれると思うけどね」
あぁ、そうだな。初夜の前日はヒナタとか冴子で出しておくかな。
---司波深雪---
お見合い…実際に遭うことなく婚約になった。相手はどのような人であろう
か?お兄様のような方なら良いのだけど。結婚式もしないそうだ。人前に出る
ことは避けると言う。どのような人物だろうか。
「深雪、不安だろ?今手分けをして探りをいれているところだ」
お兄様に任せておけば、問題は無いだろう。でも…叔母様から何も言付けは無
かった。多くを言えない相手だのだろうか?
「叔母様、お相手はどんな方なんですか?」
再度訊いてみる。
『明日、迎えにいくそうよ。何も心配しなくて良いのよ。準備はあちらにお任
せだからね』
明日?急すぎる。
「明日ですか?急すぎます」
『他家に漏れそうなの。漏れるとご破算になるから…』
他家に漏れる。もしかして、お兄様の行動の結果かな。
---司波達也---
家に戻ると、深雪がいなくなっていた。
『明日、婚礼だそうです』
と、深雪の走り書きが残されていた。明日?急すぎないか?叔母様に連絡をし
てみた。
『達也さん、他家に漏らしましたね。相手がたいそうご立腹ですよ』
情報を集める為、皆に頼んだのがいけなかったのか?
「叔母様の情報が少ないから、こちらでも情報を集めていました」
『私の事が信用出来ないのですね。もう深雪さんは戻ってこないわよ』
なぜ?
「どうしてですか?」
『信用に値しない家と思われたかもしれません』
叔母様は通信を切り、その後も繋がらなかった。
---司波深雪---
転移魔法でどこかに連れ攫われた。どこかの神殿にいる。重厚な衣装をまとっ
た司祭様が目の前に立っていた。
「これより、山内家と四葉家の婚礼の儀を執り行う」
意識が遠くなっていく。見られてはいけない儀式だろうか…儀式が終わったの
か天蓋付きのベッドに横たわっていた。
「ここは?」
「ここはバチカンの儀式場の控え室だよ」
ようやく彼と言葉を交わすことが出来た。
「教皇が自ら司祭をするってきかなくて、あの方の予定は直前までわからない
し。すまない。こんな急な日程になっちゃって」
困ったような表示である。
「あなたは何者ですか?」
「おれ?ただの高校生だけど…」
ただの高校生が教皇様が司祭をしたがる訳はない。
「バチカンではどのような立場ですか?」
「なぁ、アーシア。どうなんだ?」
侍女に訊く彼。
「多分、公務員だと思います。非常勤の枢機卿だと伺いましたよ」
って、教皇様の次に偉い人ではないか…
「そうなのか…それは知らなかった。公務員なら給与は出るのかな?
「どうでしょうね。別枠で手数料が出ていると伺いましたよ」
「あれは労働に対する対価だよ」
意味が分からない。この人は何をしているのだろうか?
---山内一弥---
翌日、新婚旅行も無く、家に戻った。仕事はてんこ盛りである。熊の肉でコン
ビーフならぬコンベアを創作していく。臭みがあるからスパイスを多めにして
混ぜ込む。コンビーフ状態なので、熊肉の固さは緩和できるはずだ。
深雪が俺の作業を興味深く見ている。厨房戦士候補かな。現状、アーシアと
俺、五和しかいないしな。数馬、美優も料理出来るが、アイツらは違う仕事を
任せててあるし。
深雪が不思議そうにクレープの木を見つめていた。
「これ、クレープのなる木だよ。熟すと、うまいんだよ」
「クレープが木に実るんですか?」
「小腹の減ったやつは、ここで収穫して小腹を満たしているんだ」
生ゴミ処理棟でも興味深そうに見つめていた。マンションが丸々一棟が生ゴミ
処理施設っていうのは珍しいかな。
「これって、スライムですか?」
「そうだよ」
そうか、スライムが珍しいのか、こっちの世界にはいないしな。出来たてほや
ほやの豊潤な土をまいていく。
---司波深雪---
ここは異世界と繋がっているのだろうか?見たこの無い生物が色々といる。ス
ライムを初めて見た。生ゴミを食し、土を排泄していく。一角ウサギって、い
うのも初めてである。朝、厨房棟の解体場は、いつの間にか熊が運び込まれて
いるし。いつ仕入れたのだろうか?
「最近、熊だばかり解体しているな。飽きてきたな。たまにはイノシシとか、
蛇もいいな」
なんて彼がこぼしているし。
「蛇の蒲焼きって、うまいんだよ。」
ここはゲテモノの宝庫かな?
厨房で作る量が半端ない。一度に百人分くらいつくることもある。よく見かけ
るのはチキンライスである。チキンライスをおかずに、白米を食べるんだ…
◇
お兄様に連絡を取れるようになった。珍しい出来事などを報告している。
「そこは、本当に日本か?」
そう思うよね。
「家の外にでることが無いから、わかりません。異世界であると言われた方が
しっくりきますね」
一番の驚きはクレープの木だろうか。次にスライムかな。
「今度、会いに行きたいな」
「それは難しいです。セキュリティが高いので、信頼されている者しか入れな
いようですよ」
叔母様も来られてことがない。
---司波達也---
深雪の住んでいる場所を探す。そんなことをしていると、高校生探偵と名乗る
人物が接触してきた。
「そうか、妹さんが潜入しているんだね」
「潜入ではない。嫁入りだ」
「似たようなもんやな。やつの懐に入り込めたのは上出来や。あいつなぁ、世
界を揺るがす切り札を独り占めしているそうや」
世界を揺るがす切り札…ジョーカーか?
「あと、鈴木次郎吉の行方不明事件の重要参考人で、警視庁の捜査一課が家捜
ししたいらしんや。警視庁がバックなら怖いもんなしやで」
この男、深雪が攫われたってことにしたいらしい。
「妹さんを取り戻したいんやろ?なら、俺に任せな」
そんなまねしたら、深雪の立場は?探偵と別れ、国防軍に連絡をして、情報を
探る。
「そっか、深雪さんが、嫁入りねぇ。ちょうど良いわね。内情を探って貰って
ね」
と、上官の藤林響子さんも乗る気である。国防軍でも、ジョーカーの在処を探
していたらしい。
◇
国防軍と警視庁の合同捜査チームが組まれ、敵?の本丸に、押しかけた。