※この作品はR-18です。

【R-18】男淫魔と元奴隷メイドの情愛   作:エヌット

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第十話「城塞都市エ・ランテル」

 トブの大森林でバレアレ薬品店の依頼である薬草採取を終えたクラルグラは、翌日の早朝、カルネ村の入り口で馬車の御者台に乗るンフィーレアと共にエ・ランテルへと帰る準備を進めていた。

 

「しかしまあ、昨日の薬草採取は大収穫だったな」

「ええ、モモンガさんたちが西の魔蛇と交渉してくれていたおかげで、普段よりも安全に作業ができました。それに、森の賢王様のおかげで……」

 

 クラルグラのメンバーの一人の言葉に、ンフィーレアは馬車の荷台に積まれた大量の薬草や希少な素材を一瞥した後、自分の脇に座っている少女、エンリ・エモットの方を見る。

 エ・ランテルへ帰る準備をしている馬車に彼女が一緒にいるのは、ンフィーレアの祖母であるリィジー・バレアレにンフィーレアと交際することを伝えるためである。

 ンフィーレアにとって、エンリと晴れて恋仲になれた事が、前日の薬草採取で大量に採れた成果物にも勝る何よりの宝だった。

 

「? どうしたの、ンフィー?」

「ああ、エンリと一緒に居られて、本当に嬉しいなって思っているんだ」

「私も嬉しい……えへへ」

 

 昨日までこの二人は、自力では初恋の少女に自分の思いを伝えられなかった少年と、少年の好意に気がついていなかった少女だった。しかし、森の賢王の一言が切欠で結ばれた事で吹っ切れたのか、今では他人の目を気にせずにイチャついている。尤も、互いの手を握ってみたり、特に理由は無くても見つめ合って微笑んだりと、周囲からしたら甘ずっぱくて微笑ましい光景であるが。

 

「……あー、あの位だったらまあ良いか」

 

 イグヴァルジは昨日までと様変わりした二人に呆れながら、実害は特にないのでそのままにしておく。出発してからも二人があの調子のままだった場合に注意すれば良いだろう。

 それよりも、自分達と一緒に村を出発する予定のモモンガとペロロンチーノ、そして森の賢王がまだ来ていないことが気になる。

 

「お待たせでござる~」

 

 少しして背中に大きく膨らんだ風呂敷を背負ったハムスケが姿を現す。おそらくは果物などが入っているのだろうか、風呂敷からはほのかに甘い香りが漂っている。

 

「おい、あの二人はどうしたんだ?」

「殿たちであれば──」

「ハムスケの後ろにちゃんといますよ」

「いや~、ごめんね~。出発前に村の子供たちに挨拶しに行っていて遅れちゃったんだ」

 

 ハムスケに問いかけたクラルグラの面々に対して、ハムスケが答える前にそう言って後ろから姿を現したのは、漆黒に輝き、金と紫色の紋様が入った絢爛華麗な全身鎧(フルプレート)に身を包んだ二人組であった。

 

「えっ……? その声は……ペロロンチーノさん!? ええっ!?」

「おお~、エンリちゃん。良い感じに驚いているね~。それとンフィーレア君との交際おめでとう」

「あ、ありがとうございます……。……そうなると、もう一人はひょっとして……」

「ええ、モモンガです。魔法で作った全身鎧(フルプレート)ですけど、どうです? これなら立派な戦士に見えて怪しまれないでしょう? 武器もこの通り、《上位道具創造(クリエイト・グレーター・アイテム)》」

 

 驚くエンリに対して、モモンガはそう言って何もない空中から地面に突き立てるようにグレートソードを二本作り出す。

 これに驚かされたのはクラルグラの面々とンフィーレアだ。

 ミスリル級冒険者の彼らから見て、モモンガが魔法で作り出したという鎧と武器の出来栄えは、名工の逸品と言われたら納得してしまいそうになるほどだ。

 一方、ンフィーレアは他の面々とは別の視点で驚いている。位階魔法には物を作り出すクリエイト系の魔法は確かに存在する。しかし、その大半は調味料や水などの日常の消耗品として使う生活魔法だ。武具を魔法で作り出すという発想は、少なくともンフィーレアには無かった。

 

「モモンガさんは使える魔法の種類が減っちゃうけど、俺は弓を引く分には問題ないから安心してね~」

「見た限りでは背中の翼は鎧の中みたいだが、どうやってしまったんだ?」

「ん~……なんでなのかは分からないけど、翼は引っかからずに装備できたよ。……どうなってんだろう?」

「いや! 本当にどうなってんだよ!? すげえな、その鎧!」

 

 ペロロンチーノとクラルグラの面々がわいわい騒いでいる中、イグヴァルジはモモンガに問いかける。

 

「……なあ、確認したいことがあるんだが、いいか?」

「はい。おかしな点があったらドンドン言ってください。その都度作り直して修正しますので」

「作り直せるのかよ、それ……。聞きたいことは山ほどあるが、エ・ランテルの検閲所で顔を見せるときはどうするんだ? お前はともかく、ペロロンチーノの奴は顔を見せたらアウトじゃねえのか? 馴染みの奴ならばともかく、明らかに質が良すぎる装備をした全身鎧(フルプレート)の戦士が初めて来たら、呼び止めて確認とかするだろう?」

「……っえ、顔見せ? ……っあ」

「お前らなぁ……エ・ランテルは帝国との戦争の最前線にもなる城塞都市だ。他の町や村と違ってそういう所はしっかりしているんだぞ」

 

 モモンガの考えていなかった風の仕草に、イグヴァルジは頭を抱える。モモンガの変な所で抜けている所もそうだが、管理が疎かな部分がある地方の村や町ならば、この方法で入ることができたんだろうなと思い至ったからだ。心なしか、依頼人のンフィーレアも苦笑いしているようにも見える。

 

「モモンガさん、そういえば、ガゼフ戦士長が認(したた)めてくれた紹介状があったよね? 考えてみれば、あれがあれば見た目を隠さなくても入れて貰えるんじゃないかな?」

「……かっこいい鎧とかって、着てみたくなることありません? あとは軍服とかも」

「あぁ……、分かる」

「なんで持っているかはこの際置いとくが、それがあるなら素直にそれを使えよ……」

 

 

 ────────────────────

 

 

 モモンガ達とクラルグラの面々、ンフィーレアにエンリがカルネ村を出発し、エ・ランテルに到着したのは日が落ち始める夕方ごろであった。

 結局、全身鎧(フルプレート)を脱いで普段の装備にしたモモンガとペロロンチーノ、ハムスケを見た検閲所の兵士たちに取り囲まれるトラブルこそあったが、モモンガが見せたガゼフからの紹介状によって都市に入る事ができた。

 街に入ってからはンフィーレアとエンリ、クラルグラの面々は収穫した薬草や希少な素材を保管場所に運ぶために別行動をしており、イグヴァルジはモモンガ達が変なことをやらかさないかの監視を兼ねた案内役を任されることとなった。

 冒険者登録を済ませたモモンガとペロロンチーノ、同じく魔獣登録を済ませたハムスケは、通行人の隣の人とヒソヒソと話している脇を通り過ぎながら合流するためにイグヴァルジと共にバレアレ薬品店に向かっていた。モモンガとペロロンチーノの首には、最下級冒険者であることを示す銅のプレートがかけられている。

 

「しかしまぁ……お前らが文字を書けないのは意外だったな」

「言葉は通じていたので、使っている文字もてっきり同じだと思い込んでいました。あぁ……この年になって文字の勉強を一からやり直さないといけないなんて。これなら文字読解の魔法を修得しておくべきだったか……」

 

 イグヴァルジが意外そうな声で言うのに対して、モモンガは頭をがっくりとしながらトボトボと歩いている。よくよく考えてみれば、カルネ村に居た時点で気がつく要素はいくつもあったのだ。それなのに、対策を怠っていたのは愚かとしか言いようがない。

 

「まあ……俺達がいたところだと、古代文字とかの解読の時ぐらいしか使わないから、その時に巻物(スクロール)を用意すればいいやって思っちゃいますもんね」

「その点、ペロロンチーノさんは凄いですね。文字を書けないのは同じなのに、女性職員を口説くようなノリで自然に代筆してもらっていたんですから」

「こういう時は下手に隠すよりも、それを切欠に話題を作る感じで伝えた方が良いと思ったからね~」

「おかげで自分の名前をどうやって書けばいいか分かりましたので、署名だけなら何とかなります」

 

 ペロロンチーノの機転のおかげで難局を乗り切ったことに安堵しながら、モモンガは今後の予定を思い出す。

 バレアレ薬品店でポーションに関する取引を行った後は、冒険者向けの宿屋の宿泊し、明日から冒険者としての仕事・依頼を受ける。

 気がかりなのは、検閲所での兵士たちの反応からペロロンチーノが宿泊させてもらえるかだ。ハムスケは馬小屋辺りを貸してもらうことにしよう。

 

(営業職で培った経験を活かしてペロロンチーノが泊まれるように交渉も必要になるかもなぁ……。さすがに、ンフィーレアの家に泊めてくれなんて図々しい頼み事はできないし)

 

「殿、その先の横道から人が来るからぶつからないように気を付けるでござるよ」

「……ん? すまんな、ハムスケ」

 

 モモンガは恋人ができたばかりのンフィーレアに配慮しながらどうするかを考えていると、ハムスケが耳をパタパタと動かしながら注意を促してきた。

 程なくして横道から出てきたのは、一人の男であった。

 熊の魔獣の毛皮を被せた兜の隙間からはやや短めに切られた茶髪と藍色の瞳が覗かせており尖った耳が森妖精(エルフ)であることを示している。ダークブルーの全身鎧(フルプレート)を身にまとい、金属質な鳥の羽根でできたマントを羽織って背中には戦士が両手で扱うような大斧を背負っていた。これらの重装備から、森妖精(エルフ)としては珍しいパワーファイター型の戦士だという事が窺えた。

 更に注意深く観察すると、目の前の男の首にオリハルコンの輝きを放つプレートが下げられている事に気がつく。

 モモンガは、ンフィーレアやイグヴァルジの話で、エ・ランテルにいる冒険者の最高等級はミスリル級であることは聞いていた。クラルグラがいない間に昇格したと言った理由がなければ、高い確率でエ・ランテルの外からやってきた冒険者だろうとも当たりを付けていた。

 男の視線はまずイグヴァルジを軽く流し、モモンガ、ペロロンチーノの順に留まり、ハムスケに動く。それから巻き戻すように視線を動かしていたが、ふと何かに気がついたのかペロロンチーノ、正確にはペロロンチーノの指先で視線が止まり、口を開いた。

 

「……へぇ、魔獣と鳥の亜人をバレアレ薬品店の孫が街に連れてきたとかいう話を聞いたから興味本位で会いに来てみたら、予想以上じゃねえか。特にそっちの銅(カッパー)級のバードマンの方……、あんたが右薬指に嵌めている指輪について聞きたいことができた」

「「!?」」

 

 目の前の男が示した指輪は、ギルドメンバーの証であるリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンだった。モモンガも右薬指に嵌めているが、骸骨の姿を隠すためにイルアン・グライベルという籠手を装備していたので気がつかなかったのだろうが、そんなことは関係ない。

 問題なのは、この指輪の存在を目の前の男が知っているという事実だ。

 

「おい、ペロロンチーノ。その指輪……まさか盗品だったりしねえだろうな?」

「はぁ!? イグヴァルジさん、いくら何でも言って良い事と悪いことがあるでしょうが!」

 

 イグヴァルジの疑いの言葉に、精神安定化が働いたモモンガが怒るよりも先にペロロンチーノが憤慨する。

 

「この指輪は俺達がユグドラシルで一緒だったギルドメンバーの証だ! 謝ってくださいよ!」

「あっ……わ、悪かった。すまん」

「って……ペロロンチーノさん、気持ちは凄く分かりますけど、目的が分からない相手の前で情報をしゃべり過ぎですよ」

「っえ……あっ! ご、ごめん」

 

 ペロロンチーノが思わず口走ってしまった情報に、モモンガは頭を痛めながらどう対処するかを考える。

 イグヴァルジもいる以上、この場で始末するのはリスクがある。ならば、麻痺させて動けなくしてから尋問するべきか……。

 モモンガはそう結論付けて行動に移そうとしたところで、目の前の男は納得がいったようなそぶりで話す内容によって、遮られることになる。

 

「ペロロンチーノ……それにギルドメンバーの証。……なるほど、ラキスケ(・・・・)の旦那が言っていた親友のバードマンってあんたの事か。確かに話に聞いていた見た目の特徴も合致しているな」

「「……はい?」」

 

 ラキスケさん? なんで現実世界(リアル)では死んでしまった彼の名前が出てくるの? というかますます目の前の男は何者なんだよ。なんか親しそうな雰囲気を出しているけど、どういう関係なんだ? etc……。

 モモンガの脳内に予想外の状況が入り込んだことで、何度も思考が混乱しては強制的に安定化するのを繰り返す。

 先に動けたのは、精神安定化を持たないペロロンチーノであった。

 

「ちょ、ちょっと待って! すぅ……はぁ……よし! さっき……ラキスケって言ったよね? ひょっとして、職業は神官戦士じゃなかった? ……ええと、君の名前はなんていうの?」

「俺はアラビータだ。ラキスケの旦那の話では、あんたとよく猥談してはあんたの姉によくどつき倒されていたって懐かしそうに言っていたな」

「ぉうふ。……一応確認するけど、俺の姉貴の名前とか、聞いたりしてた?」

「ああ、確か……ぶくぶく茶釜だったか?」

「……正解。……それじゃあ──」

 

 ペロロンチーノがラキスケについて尋ねる度に、アラビータは時にはスラスラと、時には頭の奥から思い出しながら答えていく。そのいずれもが、ユグドラシル時代に共に遊んでいたギルドメンバーであるラキスケの存在を補強するものであった。

 そうしている内に思考の混乱が落ち着いたモモンガは溢れそうになる感情を抑えながらアラビータに尋ねる。

 

「ラキスケさんは……彼は今、何処で何をしているんですか?」

「ラキスケの旦那なら、この街で人探しをしているぞ」

「……教えてくれて、ありがとうございます。……イグヴァルジさん、すみませんが急用ができました」

「状況が突然すぎて、何が何やらさっぱりなんだが……ってお前、そんだけの数の巻物(スクロール)をどこから出したんだよ!」

 

 素直に答えてくれたアラビータにモモンガは頭を下げると、イグヴァルジに一言告げてから無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァサック)から十本を超える本数の巻物(スクロール)を取り出すと、ユグドラシルにおける模倣による情報収集の際のセオリー通り、防御対策の魔法が込められた巻物(スクロール)から順番に発動していく。

 第一位階の魔法でも金貨一枚と銀貨十枚もする高価な巻物(スクロール)を惜しげもなく使う光景を目の当たりにしたイグヴァルジは、開いた口が塞がらない。

 最後に発動した《物体発見(ロケート・オブジェクト)》と《千里眼(クレアボヤンス)》及び《水晶の画面(クリスタル・モニター)》が込められた巻物(スクロール)を発動すると、空間に映像が浮かび上がる。そこには一人の男に先導されて歩く二人組。一人は見たことがない女性だったが、もう一人は装備こそ違うが紛れもなくモモンガやペロロンチーノの知るギルドメンバー、淫魔の神官戦士であるラキスケであった。

 

 

 ────────────────────

 

 

「ふふ……はは、はははっ!」

 

 もう会えないとさえ思っていたギルドメンバーの姿を確認したモモンガは、狂ったように笑い始める。精神安定化は先ほどからは繰り返し発動しているが、そんなこと関係ないとばかりに感情は昂っていた。目の前の男もイグヴァルジも、ハムスケさえもモモンガの変わりようにドン引きしている。

 

「モモンガさん、気持ちは凄く分かりますけど近所迷惑だから声量落として!」

「はぁっはぁっはぁっ……。……ふぅ、すいません。嬉しさで舞い上がりすぎてテンションがおかしくなっていました」

「ああ……、見りゃわかる」「気でも触れたかと思ったぞ」「正直に言えば怖かったでござる」

「あの……、本当にすいません」

 

 三者三様の返答に、モモンガは謝るしかなかった。

 

「それにしても、なんでこいつらはわざわざ墓地に向かっているんだ?」

「探していた人がすでに亡くなっていたとか?」

「だとしたらマジかよ……。ラキスケの旦那はこの二年間、ずっと探していたんだぞ。それがこんな結末って」

「あれ、ちょっと待ってください? 向かう先に誰かいます」

 

 モモンガは映し出した画面をラキスケ達が向かう先へ移動させてみると、墓地の最奥にある霊廟近くに複数の人がいる事に気がついた。

 人数にして7人。うち一人は倒れており、もう一人は──、

 

「おい……こいつは死者の大魔法使い(エルダーリッチ)!? しかも装備が普通の個体じゃねえ!」

「しかもあっちで倒れているのは裸に剥かれて縛られている女の子だ! 明らかに犯罪の気配がビンビンしてくるんだけど!」

 

 イグヴァルジは高位アンデッドである死者の大魔法使い(エルダーリッチ)の特異個体がいる事に驚愕し、ペロロンチーノは少女が拘束されている事に憤慨する。

 そんな中、モモンガは冷静に観察して状況を判断していた。

 

「ひょっとして……あの少女がラキスケさんの探し人だったりしませんか?」

「もしそうだとすると、ラキスケは人質を取られているってこと!? 早く助けに行きましょうよ!」

「いや、此処から墓地までは大分距離があるんだぞ。今から行っても間に合わねえ!」

「私が転移魔法を使えますので、この映像を基に近くに転移すれば問題ありません」

「お前、本当に何でもありだな!」

 

 常識的な判断で手遅れであることを告げるイグヴァルジに、モモンガは問題がないことを告げる。

 イグヴァルジはキレ気味にツッコミながら、しかしこいつらなら実際にできるんだろうなという嫉妬交じりの信頼を向けていた。

 

「イグヴァルジさんとは冒険者ギルドに向かって墓地に死者の大魔法使い(エルダーリッチ)を従えている集団がいることを伝えに行ってください。今日冒険者になったばかりの俺達が言うよりも、この街を拠点にしているミスリル級冒険者のイグヴァルジさんが伝えた方が、積み重ねてきた信頼と実績の分だけ冒険者組合も迅速に動いてくれると思います」

「っちぃ! 分かったよ! あいつらがどう動くにしろ、死者の大魔法使い(エルダーリッチ)を野放しにするわけにはいかねえ」

「俺は仲間の所に戻ってから冒険者組合に行く。ラキスケの旦那が負ける訳がないが、人質を取られて犯罪の片棒なんかを担がされたりしたらその分やばいことになるからな」

「ハムスケは俺とペロロンチーノさんと共に来てくれ。これから少し離れた場所の死角になる所に《転移門(ゲート)》を繋ぐ」

「分かったでござるよ!」

「それじゃあモモンガさん、行きましょうか!」

「ええ。イグヴァルジさん、アラビータさん。吉報を待っていてくださいね!」

 

 各々がやるべきことを確認すると、モモンガは最上位級の転移魔法を行使する。

 

《転移門(ゲート)》

 

 モモンガの目の前に、下半分を切り取ったような楕円の形をした漆黒の闇が浮かび上がる。モモンガとペロロンチーノは躊躇いなくその中に入っていき、ハムスケも一瞬躊躇しながらも、二人が入っていったのだからと急いで入っていった。

 




イグヴァルジって動かしてみると意外とツッコミポジとして使いやすい。
ようやく本編と時間軸が繋がって一安心です。
これで本編の方を進めることができます。

今後、最新話を投稿する際の投稿場所は、何処が良いか

  • 該当する章の最新話(今のまま)
  • 新たに最新話の章を設けて、そこに投稿
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