※この作品はR-18です。

【R-18】男淫魔と元奴隷メイドの情愛   作:エヌット

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幕間
外伝「ツアレとの”はじめて”の情事」


 夢の中でラキスケはツアレと出会い、情を交わした日のことを思い出す。

 バハルス帝国皇帝のジルクニフから非公式で、王国から帝国に流れてくる麻薬の調査・妨害依頼を受けていたラキスケが一通り調査した締めとして麻薬の集積・加工拠点の一つを潰してから帰ろうとしていた時のことだ。

 非合法組織である八本指の警備部門における幹部級の六人“六腕”の一人、「鬼蜘蛛」のパウークと名乗る男と交戦して殺害したが、その男が出てきた部屋に彼女はいた。

 虫の息であった彼女を見た時、ラキスケは考えるよりも先に駆け寄って彼女の症状を魔法で確認して治療を施し、八本指の拠点に火を放って連れ帰っていた。

 王都を離れ仲間のエルフたちと合流したラキスケは、帝国にある自身が所有する地上船で彼女を看病することにする。幸い仲間たちからは大きな反対はなく、ラキスケが看病を直接することを条件に賛成する者もいた。

 そこでラキスケはある問題に直面する。ツアレと名乗った彼女を見ていると、情欲が湧いてしまうのだ。

 今まで彼女よりも美しいものを見ても情欲には結びつかなかったのに、彼女に対してはそれが湧いてしまう。インキュバスなのに性欲が枯れていると思っていたラキスケにとっては予想外の事態であり、自身が彼女を連れ帰った理由に行きついた瞬間であった。

 しかし、それはラキスケにとっては好ましくない事態でもあった。彼女を抱きたくないわけではない。むしろ本能は彼女を犯し、快楽を刻み込み、自分のモノにしろと叫んでいる。しかし、彼女の惨状を目の当たりにしていたラキスケにはそれはできなかった。

 彼女の病状を魔法で知っているラキスケは、彼女が八本指に置いて性奴隷同然の扱いで使い捨てられる立場にあったことを察していた。そんな経験をした彼女に差し伸べられた手が情欲にまみれているなどと知られれば、彼女の心は二度と立ち直れなくなる恐れがある。

 それを想像すると、ラキスケは心が張り裂けそうになる痛みを覚える。ラキスケは、彼女に対して情欲だけでなく恋慕も覚えていた。所謂一目惚れをしていたのである。

 自身が胸に秘めている二つの思いに蓋をして、彼女を光が届く世界へ帰そうとするラキスケ。しかし、彼女はラキスケから離れることを拒絶した。

 

「俺は見ての通り人間じゃない。女を惑わし、その肉体を貪る淫魔だ。お前を助けたのだって、慰み者にするためだったって思わないのか?」

「ラキスケ様がいなかったら、わたしはあそこで殺されていました。あなた様にでしたら私は慰み者とされても、殺されても構いません」

 

 ラキスケは自身が怪物であることを明かし、淫魔としての在り方を説いても、ツアレはラキスケが望むならば自らの死さえも許容するといった。

 

「わたしは、たくさんの人たちに穢されてきました。見世物として、犬や豚の相手をさせられたこともあります。そんなわたしを、ラキスケ様は、抱いて下さるのですか?」

「ツアレ、俺は君を治療する前の惨状も見た。症状の中には人間以外からのモノも含まれていたから、そういうこともされてきたことは察していた。それでも、俺は君が欲しいと思ったんだ」

 

 ツアレは自身が受けてきた仕打ちを語り、穢れた体であることを説いても、ラキスケはツアレを欲した。

 もうお互いに、自己否定の言葉は意味を成さない。お互いが互いを必要とし、求めているのだから。

 それはツアレが助け出されてから、初めてラキスケに抱かれる夜の話。

 

 

 ────────────────────

 

 

 ツアレを看病するために使われていた部屋で、ベッドに腰掛けているラキスケとツアレ。白いネグリジェを着たツアレは腕を巻き付けるようにラキスケの首に回し、唇を重ねていた。

 その時間はほんのわずか。唇を離したツアレは、頬を染めながら自分の唇を両手で抑える。

 

「幸せなキスは初めてです」

「うれしいな、ツアレのファーストキスを貰えるのは」

 

 ラキスケの返答にツアレは意味が分からずに首をかしげる。この唇は既に自分を妾として攫った領主や娼館の客たちによって貪られている。男たちの欲望が詰まった肉棒を咥えさせられたことも数えきれないほどあるのに、女として夢見ていた幸せな初めてのキスと形容してくれるのだろうか。

 

「幸せじゃない口づけはキスじゃないよ、ツアレ。俺のファーストキスも君にあげたけど、今度は俺からのキスを受け取ってほしい」

 

 ラキスケはそう言って、ツアレ優しく抱きしめて唇を重ねる。

 先ほどとは違って唇をしばらく重ね合う。ラキスケの唇が、ツアレの上唇を軽く咥えるように食んで舌でゆっくりとなぞる。上唇を味わったら次は下唇を同じように食んでなぞり、再び上唇を……。

 それを数分の間繰り返していると、ラキスケの治療によって元に戻ったツアレの歯で閉じられていた口内が小さく開いて、おずおずとツアレの舌がラキスケの唇に触れる。

 ラキスケは、ツアレが舌で自分の唇を味わうのをしばらく待ってから、口内から出てきたツアレの舌を唇で捕まえて自身の舌と触れ合わせる。

 

「んっ!? ん……」

 

 ツアレは心地よさに閉じていた目を開く。びっくりはしてしまったが、嫌ではない。ラキスケの唇に攫われた自身の舌を引き戻すことはせずに唇を重ねたままにする。

 ラキスケは自身の口内へ連れ去ったツアレの舌全体を確かめるように舐めてみたり、これまでのキスで口内に溜まった唾液をツアレの舌に塗したかと思えば味わうようにしゃぶってみたりする。そしてツアレの前歯を舌でなぞって拒絶されないことを確認してから、ツアレの口内に自身の舌を侵入させた。

 ツアレの口内を味わうように舌を絡めて唾液を啜ってみたり、逆に唾液を送り込んでツアレに飲ませてみる。ツアレの方もぎこちないながらも舌を絡めてラキスケの口内を味わっている。

 

「んんっ、ラキスケ……様、んちゅっ」

 

 くぐもった声で自身の名を呼ぶツアレに、ラキスケは愛おしさが一層こみあげてくる。

 絡めていた舌は離すが唇は繋がったまま、ツアレの背中に回していた腕で彼女の全身をまさぐり始める。頭を優しくなでてから頬、首筋、肩へとなぞりながら反応を確かめる。

 

「んっ……、んんっ、んひっ! んん……」

 

 ツアレの首筋に触れた時に反応があったが、それは気持ち良さからは程遠い反射的な怯えを滲ませたものだった。看病していた時にツアレが告白してくれた話で、ラキスケが八本指の麻薬拠点に突入した際、彼女は六腕の一人に真綿で首を絞められながら犯され殺されそうだったというから、トラウマになっていても無理もないだろう。それでも反射的に拒絶したりしないのは、それだけラキスケを愛しているからだ。

 

「ごめん……なさい」

「こっちこそごめんね、ツアレ。辛いことを思い出させちゃって。首は触れないように気を付けるから、続けてもいいかな?」

「はい。その、ありがとうございます。んっ……」

 

 唇を離して謝罪するツアレに、ラキスケも自身の無神経な行動への謝罪で返す。

 ツアレに了解をとってから、片腕を彼女の少し膨らんでいる胸に手を当てて、ネグリジェ越しにふにふにと触り始める。

 その柔らかさにツアレを押し倒し、思う存分揉みしだきたくなる欲求が頭をもたげるが、ラキスケはそれを振り払ってツアレが痛い思いをしないように慎重に愛撫する。

 ラキスケは現実世界(リアル)ではAV男優を勤めていた。しかし、ツアレと出会うまで性欲が枯れていたために、この世界に来てから100年近くの間その技量を活かす機会が無く、かつての技量は錆びついていることも自覚している。

 それでも、ポリシーであった『一方的に快楽を貪るのではなくて、お互いに快楽を高め合うようなセックスを楽しむこと』という思いまで風化していなかったことにラキスケは安堵する。

 ツアレの胸を愛撫するたびに彼女の口から声が漏れるが、それは気持ち良さというよりはくすぐったさで声を出しているような反応であった。

 ラキスケはもう片腕でツアレの太ももを撫でる。抵抗こそ無いものの、ツアレの身体は強張っていた。驚いているとかの一過性のものではない、潜在的な恐怖によるものだろう。

 

(そっか。ツアレが経験してきたのは一方的に貪られるだけのレイプばかりで、気持ちいいセックスの経験がないのか)

 

 ラキスケは口には出さずにツアレが置かれていた境遇を再認識する。ツアレにとって性行為とは、快楽が伴うものではなくて苦痛が大半を占める、拷問のようなものだったのだろう。助けた時の彼女の症状に薬物中毒があったことから、僅かな快楽も薬物で無理矢理植え付けられたものかもしれない。

 ラキスケが考えていると、ツアレはポロポロと涙を探しながら謝りだした。

 

「ごめんなさい。ラキスケ様を気持ち良くしないといけないのにっ……、悲しい顔をさせてしまって」

「えっあっ、違うんだ、ツアレ。ツアレが悪いんじゃなくて、っその、ツアレを気持ちよくできない自分が不甲斐なく感じてしまって」

「わたしは、ラキスケ様にたくさんキスしていただけただけで、十分幸せです」

 

 ツアレは涙を流しながらぎこちなく笑顔を作る。キスだけで幸せであるという言葉は嘘ではないだろう。ツアレにとってはラキスケに気持ち良くなってもらうことこそが一番であり、自分の快楽は考えてもいないのかもしれない。

 だからこそ、ラキスケはツアレにその先の快楽と幸福を知ってほしいのだ。

 

「俺は、自分だけが気持ち良くなるんじゃ満足できないんだ。俺の手でツアレにも気持ち良くできないと、俺の心が満たされないんだ」

「ラキスケ様は、我儘なのですね」

「ああ、そうだよ。ツアレ、俺のために君を気持ちよくさせて欲しいんだ」

「はい。ラキスケ様、私を……、気持ちよくさせてください」

 

 ラキスケはツアレの涙を拭うと、彼女をベッドに横にして愛撫を再開する。

 ラキスケは片腕でネグリジェ越しに胸を触り、もう片方に顔を埋める。残った片腕はネグリジェの内側に潜り込ませ、太もものすべすべとした肌触りを楽しみながらゆっくりと撫でまわす。

 

「んっ……ふぅ、はぅ」

 

 情事を始めてから二十分以上はたっただろうか。ツアレの身体の強張りも抜けて吐息にもいくらか熱を帯び始めている。

 ラキスケはツアレの身体から一旦両手を離し、胸に埋めていた顔をツアレの顔まで動かして唇を軽く啄みながら、両腕をネグリジェの肩口までツアレの身体をなぞるようにして移動させる。

 そして、ネグリジェの肩口に指を引っかけると、ラキスケはネグリジェをずり下ろしてツアレの胸を露わにし、その柔肌を直接愛撫し始めた。

 大きくはないが確かにある乳房、その頂点にある小さな桜色の乳首を片方は摘まんでコリコリと刺激し、もう片方を唇で含んで舐めていく。

 

「あっ……あふぅ、んんっ!」

 

 ツアレも少しずつだが感じてきているのだろう。声に艶が入り始め、吐息が荒くなってきている。

 ラキスケは乳首から唇を放して、今度は指で愛撫していた方の乳首を口に含んで舐め始める。唇から放した方の乳首は空いていた方の手で愛撫されている。何気なく口に含んだ乳首を吸ってみると、乳首からほんのりと甘味を感じた。

 

「あれ? 甘い?」

 

 何だろうかとラキスケは乳首から口を放して呟くと、ツアレが答える。

 

「ラキスケ様。多分、私の生まれながらの異能(タレント)です」

「生まれながらの異能(タレント)?」

「私、その……気持ち良くなると母乳が出るんです。ラキスケ様は嫌ですか?」

「そんなことないよ。そういう生まれながらの異能(タレント)もあるんだとは思ったけどね」

「はい。今までは沢山犯されても出なくて、お薬で無理矢理気持ち良くさせられた時だけでした」

「それは、俺がツアレを気持ちよくできたっていう事で良いのかな? だとしたら、嬉しいな」

「はい」

 

 顔を赤くしながら肯定するツアレだが、慰み者にされていた頃は発揮されることがほとんどなかったという言葉には、この生まれながらの異能(タレント)に対する嫌悪感を滲ませていた。

 

「私は今までこんな生まれながらの異能(タレント)無ければ良かったと思っていました。けれども、ラキスケ様が喜んで下さるならば」

「ありがとう、ツアレ。続けるけれども、良いかい?」

「はい。ラキスケ様は私に知らなかった世界を教えてくれます。セックスってこんなに気持ち良くて嬉しいものなのですね」

「これからもっと気持ち良くしてあげるから、ツアレも我慢しなくていいんだよ」

 

 ラキスケはそう言って、再びツアレの乳首を吸い始め愛撫を再開する。

 乳房の柔らかさにほんのりと甘い母乳を味わいながら、ラキスケは両方の胸を順番に吸い続ける。

 

「あっ、んんっ! はぁはぁ……、あうっ!」

 

 ツアレの口からは、吐息だけでなく熱を帯びた喘ぎ声も混ざるようになっていた。

 ラキスケは空いている腕でツアレが着るネグリジェをたくし上げ、露わになった彼女の太股を撫でていく。

 

「はぁっ……ふぁ、んぅんん!」

 

 ツアレの太股を撫で続けながら、徐々に付け根にある彼女の秘部へと手を近づけていく。そして、下着の上からツアレの秘部に手が触れると、彼女は身をよじって堪えるようにラキスケの頭をかき抱いた。

 

「ひゃんっ! ラキスケ様っ……ぁん! ひぃぅん」

 

 予想よりも反応が大きいなとラキスケは思う。これが自身の愛撫によって昂った結果ならば素直に喜べるが、もしも本来のツアレは感じやすい体質だった場合、そんな彼女が感じることができなかったほど彼女が置かれていた環境が酷かったことを物語る。

 彼女にトラウマを刻み込んだ者たちに対する負の感情を努めて隠しながら、それが行動に現れないように気を付けてツアレの下着に指を差し込んで、彼女の秘部にある肉筋に指を這わす。

 

「はぅっ、あぁぁっ! ラキスケ様ぁっ、ひゃぅ! んぅっ!」

「気持ちいいのかい、ツアレ? 大切な所だから、もう少しほぐしておくよ」

 

 これまでより明らかに大きな反応を見せるツアレ。ラキスケはその反応を確かめながら、這わしている指に力を入れて肉筋への愛撫を続けていく。

 繰り返し愛撫していくうちに膣口を閉じていた肉筋が緩んで濡れ始めているのを感じ、ラキスケはツアレの胸に埋めていた顔を離して胸を愛撫していた腕で、ツアレの下着を結んでいた紐を解いて脱がす。

 両腕でツアレの太ももの付け根を掴んで脚を開き、露わになった秘部にラキスケは顔を近づける。

 親指で肉筋を開いて膣口の様子を確認するラキスケに、ツアレは羞恥心を感じていた。

 

「あぅっ……ラキスケ様、その……そんなにまじまじと見られると、恥ずかしいです」

「おっと、ごめんよツアレ。俺の治療魔法で外傷や病気は治したけれども、内側の炎症とかも治っているのかは確証が持てなくってね。それを確かめていたんだ」

「そうだったのですか。それで、いかがでしたか?」

「うん。膣内の炎症もちゃんと治っていたよ。それと、予想外だったけれども処女膜も元に戻っている。そうなると、このまま挿入するときにツアレが痛い思いをするから、もうちょっとほぐしておくね」

「ラキスケ様、このまま……私を抱いていただけませんか」

 

 ラキスケも予想外と言った処女膜の再生。ツアレに苦痛を与えないために愛撫を継続しようとするラキスケをツアレは止める。

 

「ツアレ。さっきも言ったけれども、このままだとツアレが痛いんだよ。良いのかい?」

「はい。これでも、痛いのには慣れています。それに、失ったはずの処女をラキスケ様に捧げられるならば、初めて(……)の痛みも捧げたいんです」

「ツアレ……分かった。できるだけ優しくはするけど、もし耐えられないくらい痛かったらすぐに言ってね」

「ありがとうございます、ラキスケ様」

 

 ツアレの思いを受け取ったラキスケがいったん体を離し、履いているズボンを脱ぐといきり立った肉棒が露わになる。先走りの汁が鈴口から零れているそれは、様々な男たちの肉棒に犯され咥えさせられてきたツアレにとっても初めての大きさだった。

 ラキスケはツアレに覆い被さり、肉棒の先端をツアレの膣口の周辺に擦りつける。

 

「んっ、あぁん! 早く……下さい、んんっ、ぁあっ!」

 

 愛液を肉棒に塗して滑りをよくするための準備だが、ツアレにとっては焦らされているように感じ、喘ぎ声を上げながらその先を求める。

 肉棒が十分に愛液に塗れたのを確認し、ラキスケはツアレを抱きしめながら膣口に肉棒をあてがう。

 

「ツアレ、挿入する(入れる)よ」

 

 ラキスケは耳元でそう言ってツアレが小さく頷いたのを確認すると、肉棒を徐々に膣口に埋めていく。

 ツアレの心はラキスケに気を許していても、性行為が苦痛を与えるものと覚え込まされている身体の方は、膣内へ入ってこようとする肉棒を拒絶しようとぎちぎちに締め付けてくる。

 

「はぁうっ、……くっ」

 

 先ほどまでの喘ぎ声とは違い、苦しそうに顔を歪めるツアレ。ラキスケは不安になりながらも、少しでも緊張がほぐれてくれればと彼女の唇に啄む様に口づけし、少しずつ肉棒を膣内へと埋めていく。

 そして、肉棒の先端が膜のようなもの──処女膜に触れたのを感じ、ラキスケは一旦腰を進めるのを止める。

 

「ツアレ……、君の処女を貰うよ」

「ラキスケ様……、はい」

 

 グシャグシャにシーツを掴んでいたツアレの腕を、ラキスケは自身の背中と首に回させると、一息に肉棒を根元までツアレの膣内へ押し込んだ。

 

「んああぁぁぁ! ひぐっ、はっ……あぁっ!」

 

 ツアレは引き裂かれるような処女喪失の痛みに叫び、身体をびくびくと痙攣させる。それでも痛いと言わないのは、ツアレなりのラキスケへの気遣いなのだろう。

 一方のラキスケも、100年近く経験しなかった快楽に流されないように必死になっていた。肉棒を根元まで咥え込んだツアレの膣内は熱く、入り口は追い出そうときつく締めつけているのに、膣奥は痛みを覚えるほどに絡みついて蠢いている。

 

「はぁっ、はぁっ……、んちゅ」

 

 ツアレは破瓜の痛みに、ラキスケは久しい快楽に、中身は違うがお互いに落ち着くまで動かずに唇を重ねる。

 互いの舌を絡め合い、唾液を混ぜ合い、飲み干す。しばらくそれを繰り返していくうちにお互いに落ち着きを取り戻し、唇を放す。

 

「ツアレ。すごく痛かっただろうに頑張ったな」

「ラキスケ様。痛いのには慣れていると言ったのに叫んでしまって、御見苦しい所をお見せしました」

「そんなことないさ。それを行ったら俺だって、ツアレの膣内が気持ち良すぎて自分の事で一杯一杯になっちゃったしさ、お互い様っていうことで良いかな?」

「分かりました。それでしたら、私は大丈夫ですからラキスケ様の好きに動き始めていいですよ」

「ありがとう、ツアレ。俺の好きなように、ツアレが気持ちよくなれるように動かさせてもらうよ」

「ラキスケ様……、ありがとうございます」

 

 ラキスケはゆっくりとツアレの膣内から肉棒を引き抜いていく。肉棒に絡みついてくる膣壁にカリの部分が擦れ、強い抵抗と共にラキスケに快楽をもたらす。

 ある程度引き抜いたところで、再びゆっくりと膣内へと肉棒を押し込んでいく。ツアレの処女膜を貫いた時と比べると、幾分かはスムーズにツアレの膣奥に到達した。

 

「うぅっ、あっ、ぁんっ! ラキスケ様のが……あぁっ、奥に来てっ!」

 

 ツアレの膣内への注挿を繰り返していくうちに、ツアレのあげる声は痛みよりも快感が勝り始めていた。本来は性的に感じやすい娘なのだなと思いながら、ラキスケは徐々に肉棒の注挿を速めていく。

 始めは肉棒の侵入を拒絶していた膣口の入り口も、繰り返し快楽を与えていくうちにその締まりは追い出そうとするものから逃がさないものへと変わっていった。

 室内には肉同士がぶつかる音に、肉棒が膣内を掻きまわしている水音、ツアレの喘ぎ声が響く。

 

「んひゃぁ! あっ、あぁっ! ラキスケっ、様……。なんか……ふわふわした、真っ白になりそうな……感覚がっ、来そうです!」

「もうすぐイくんだね、ツアレ。俺ももうすぐだから、ツアレもイって良いんだよ」

「あぁん、んふぅっ! 私の膣内に、射精して(出して)、ください……ラキスケ様!」

 

 自らの絶頂が近いことを教えられたツアレは、腰を打ち付けているラキスケに膣内射精(中だし)を求めてラキスケの腰に足を絡める

 ラキスケもそれに応えるべく、ツアレの背中に回していた両腕で腰をしっかりと掴み、肉棒でツアレの膣奥を何度も突く。

 

「ラキスケ様……私っ、イっちゃう……もうイっちゃいます……! あぁあぁぁっ、ああぁぁ!」

「俺も……っ、出る!」

 

 ラキスケが膣奥に肉棒を一際強くぶつけた瞬間、膣壁が一気に肉棒全体を締め付け、ツアレは背筋を弓なりに反らしてビクビクッと痙攣させて絶頂した。

 ツアレの絶頂に誘発されるように、ラキスケもツアレの膣奥に向けて大量の白濁液をぶちまける。

 

「んんっ! ラキスケ様の……熱いのが、沢山私の中に……」

「やばい、気持ち良すぎて止まらない」

 

 ドクドクと膣奥に注がれていく精液を、恍惚とした表情でツアレは受け止める。

 今なお膣内で脈打って精液を吐き出し続けている肉棒の主であるラキスケが恋しくて、ツアレの方から唇を重ねて舌を入れる。

 ラキスケは未だに射精し続ける肉棒から齎される快楽を味わいながら、腰を掴んでいた腕をツアレの背中に回して抱きしめて、ツアレとの繋がりをより深くしていった。

 

「んっ……、じゅる……ちゅぱ」

 

 やがてツアレへの膣内射精が収まり、どちらからともなく唇を放す。それでもラキスケの肉棒は未だ萎えておらず、ツアレの膣内でその存在感を主張している、

 ラキスケとしてはこのまま続けたい欲求があるが、結果的にとはいえ二度目の処女喪失で体力を失っているツアレを思うならばここで止めるべきだろうと考えて、肉棒をツアレの膣内から引き抜こうとする。しかし、ラキスケの腰に絡めたままのツアレの脚がそれを遮る。

 

「もう……終わりにしちゃうんですか? ラキスケ様の……お、おちんちん、まだこんなに大きいままなのに」

 

 ツアレが羞恥に顔を染めながら紡いだ言葉に、ラキスケは衝動的に襲ってしまいそうになるのを堪えながらも強い興奮を覚える。それに呼応するように、肉棒がツアレの膣内で小さく跳ねる。

 

「あんっ……」

「ツアレ……、良いのかい?」

 

 肉棒に膣壁を擦られて喘ぐツアレに、ラキスケは問いかける。このままセックスを続けてしまってもとは聞かなくても察することはできる。

 

「はい。ラキスケ様が満足するまで、何度でも」

「……分かった。途中で無理だと思ったらすぐに言ってね。止めるように善処するから」

 

 ツアレの返答にラキスケはそう言って、ツアレの膣内に根元まで埋めたままの肉棒を動かし始めた。

 

 

 ────────────────────

 

 

 一夜明けて、部屋の中ではツアレとラキスケが緩慢な動きで抱き合っていた。

 水分を補給したりといった小休止は時折あったものの、それ以外の時は常にツアレを抱き続けていたラキスケ。

 肉棒は未だに萎える様子を見せていないが、精神的に満ち足りたために途中から激しい行為は控えて胸やクリトリスへの愛撫と合わせ、ツアレに快楽を刻み込んでいた。

 破瓜の証は幾度となく膣内に注がれた精液に埋もれ、膣内に収まりきらなかった精液が溢れて精液だまりをベッドに作っている。

 ツアレは疲労と与えられ続ける快楽に意識が朦朧となりつつも、止めて欲しいとは言わずに喘ぎ声を上げてラキスケの行為を受け止めていた。

 

「ラキ……スケ……様ぁ、ぁぅ」

「ツアレ、射精する(だす)よ」

 

 ぐりぐりと膣奥を擦るように腰を動かしていたラキスケが絶頂に達し、ツアレの膣内に精液を放つ。

 

「ひぃぅ……はふぅ」

 

 ツアレの反応は小さく、それでいて確かに快楽を感じていることをラキスケは確認すると、既に腰の拘束が緩み切ったツアレの脚を解いて肉棒を引き抜く。肉棒が引き抜かれた膣口からは、夥しい量の精液が愛液と共に零れ落ち、精液だまりを広げていた。

 恍惚とした表情で半開きになっているツアレの唇を自身の唇と重ね合わせ、触れるだけのキスをする。

 すぐに唇は離れ、ラキスケはツアレを優しく抱きしめると、耳元で囁く。

 

「ありがとう、ツアレ。こんなに気持ちいいセックスをさせてくれて」

「ラキスケ様……、ありがとう……ございます。こんなに……幸せな……気持ちに……させて……くれて」

 

 息も絶え絶えになりながらツアレはラキスケに感謝する。

 両親を早くに亡くして妹と二人でひもじい思いをしながら生きてきた幼少期。貴族に目をつけられて攫われ、妾という名の性奴隷として純潔を奪われ弄ばれた六年間。その貴族に飽きられて売り飛ばされた、地獄そのものであった娼館の二年間。

 そんな世界から救い上げてくれたラキスケとの情事はツアレの人生で一番優しくて、気持ち良くて、幸福なものだった。

 ツアレが呼吸を整えるのを待って、ラキスケは口を開いた。

 

「ツアレ。俺たちが今、帝国にいることは伝えたよね?」

「はい」

「帝国に居れば王国の八本指だって簡単には手をだせないはずだけど、王国でやり残したことや、会いたい人はいないかい?」

「……生き別れた妹と会いたいという気持ちや、貴族たちに対する恨みはあります。でも、もう辛い思い出ばかりの王国に居たくないという気持ちの方が強いので……」

「……分かった。ツアレをこの船に置いてもらえるように、みんなには俺から頼んでみるよ」

「ありがとうございます、ラキスケ様。……落ち着いたら……、なんだか……眠く……」

「安心して眠っていいんだよ。お休み」

 

 一夜丸々セックスし続けていたツアレは疲労の限界だったのだろう。ラキスケとこれからも居られるかもしれないことを知って、安心したことで急に睡魔が来たようだ。

 瞼を閉じて静かに寝息を立てるツアレを起こさないように、ラキスケは《清潔(クリーン)》の魔法が込められたマジックアイテムをアイテムボックスから取り出す。それでツアレと自分、それと部屋を綺麗にしてから布団を掛けて添い寝することにする。

 ツアレの話を聞いたラキスケはある決意をしながら、今はツアレの寝顔を眺めて心を安らがせることにするのであった。

 




今話のオリキャラ説明

・名前
「パウーク」

・呼び名
「鬼蜘蛛」

・武装
●インビジブル・スカーフ
装備者を認識しにくくなるスカーフ

●マジックプロテクション・リング
魔法耐性を向上させる二個一対の指輪

●辺獄舎の絞殺縄(ワルシャワ・ゲットー)
パウークが六腕に加入する以前から愛用している、ワイヤー状の糸を展開するマジックアイテム。
実はユグドラシル製であり、レアリティは聖遺物級。
絡め捕られれば王国戦士長でも脱出は不可能と豪語している。

・備考
今作における八本指の警備部門の六腕の一人(だった)
イメージはディエス・イレのシュピーネがベースになっているが。
性癖倒錯者であり、女性の首を腕で締めながら犯してから真綿のひもなどで絞殺することに強い快感を覚え、そうして殺した女性の頭部をコレクションすることで悦に浸る異常者。
ラキスケには回想でサクっと殺されたことしか描写されていないが、装備もあって当時の六腕ではゼロに匹敵する強者であった。
サキュロントの前任者であり、本編開始の二年前に八本指が経営する娼館から取り寄せたツアレを首を締めながら犯し、絞殺しようとした際に突入してきたラキスケと交戦。
辺獄舎の絞殺縄でラキスケの動きを封じて嬲り殺しにするつもりだったが、圧倒的なレベル差で力づくで引き千切られ、縦に両断された。

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