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以前にも語ったとおり、澪の屋敷に住まう戦争遺児たちを対象とした授業が開かれている。
屋敷の中でも一番大きい食堂に、20人から30人程度の少年少女が集っていた。これから文字を覚えるような幼い子らから、年長者だと22歳までと年齢層はばらけていた。それでも、しかし、この場で年齢に区切りはなく、全員が机に向かっていた。当然現代日本のような抗議型の授業は不可能なので、それぞれがおのおのの教材に向かい、必要に応じて学士が個別で面倒を見るような形態だった。このように、常に同じ屋敷で生活している遺児たちに年齢による垣根はなく、全員が家族のように協同して生活していた。
ちなみに、集まった少年少女は全員執事服メイド服を着ていて。これも当然澪の趣味だ。
招待された学士が教鞭をとる中、ひと際注目を集める人物がいた。
「ミオ!これ教えて!」
「こら!なに呼び捨てしてんの!」
「勉強なんていいから遊ぼうよう!」
「わ、わ、今授業中だから!こら!スカートつかまない!」
年少組は 持っていたペンを放り投げ、向かいの廊下を通りかかったこの屋敷の主人に群がり寄る。この屋敷の主人である澪は、翔が絡まなければとても気さくな情勢といった感じであった。当然、ここにいる子供たち全員の恩人にあたり、慕われることは必然だった。
「す、すみませんアイリスさん…」
「いいんですよ、幼い子らには退屈ですからね」
「そんな…」
学者はアイリスといい、女だてらこの王国で学士になりあがった才女である。ブロンドの金髪と、澪よりも豊満な胸を備えたナイスバディの持ち主だった。おっとりしたたれ目の美人で、見た目どおり人当たりもよかった。
「はい、お勉強に戻りましょうね~」
ぶーぶー言う年少組をあやしながら、アイリスは再び授業を始める。
「やっぱ、ミオ様モテるな~」
「あんた、弟なんだし、二人っきりの時甘えてたりしないの?」
「ないよ。普段と一緒」
弟も周りと同様に執事服に着替え、教材にペンを走らせていた。
当然翔の言ったことは嘘である。なんなら、甘える以上のことをしてもらっているが、そんなことは言えるわけがなかった。
「え~つまんね~」
足をバタバタ放り投げ、机に頬杖をついているのはカミュという吸血鬼の少女だった。きれいなストレート金髪ロングをなびかせ、幼くも釣り目の端正な顔は、まさに美少女といった感じだった。しかし、その美顔に似合わぬ白い牙が、口の端から見え隠れしていた。。小柄で、150程度の背しかないものの、これでも翔よりも年上の16歳だった。
「ミオ様、彼氏とかいないんかね」
「ないない、いないよ」
「うわ、なんであんたが答えてんのよ。きもちわる~」
「カーリィおまえ、性格わっる…」
カミュとともに、翔に悪態をつく茶髪の少女はカーリィと言う。この屋敷では、むしろ数が少ない亜人ではないただの人間だった。茶髪をショートカットにそろえ、若干きつめな釣り目なもの、美形であることに変わりはなく、より雰囲気を作る要因になっていた。カミュと同い年の16であったが、一目二人は同い年には見えなかった。
「俺、可能性あるかな」
「ねぇよ」
「な~い」
「死ね」
「あいよ」
3人に罵倒されるも、それを意に介さず澪を見つめいていたののは、黒い肌と細長い耳を有したダークエルフの19歳の青年だった。
細目のダークエルフ少年は、名をフランツと言った。
「フランツ、人の姉にその態度はどうよ。弟としては微妙な気持ちにんるじゃんか」
「ばっかお前、ダークエルフなんて常にシモのことしか考えてないからな」
「ま、マジで!?」
「信じるなよ」
食い気味に聞き返すも、すぐ小ばかにあしらわれる。
「きっも」
「さいって~」
カミュとカーリィに蔑むような目線を送られ、翔は下唇をかむ。状況が悪く、言い返せない。
「あんたら、まじめに解きなさよ」
「うへ~い」
集団の一番端にいたレイが口をはさむ。翔と一瞬目線が重なるが、すぐに顔を赤らめ目線を外した。当然、二人の関係や澪の命令は周りには、言えるものではなかった。
うなだれる集団の中、一人得意気にペーパーを翻していたのはカーリィだった。
「へへ~ん、あたしもうできてますから」
「うっ…。相変わらずカーリィ早いのね…」
「へへ~ん」
「カミュは違うでしょ!」
得意気なカーリィにカーリィは押されるも、便乗したカミュにすぐさま反撃して体裁を保つ。
「カーリィすごいじゃん」
「うへへ」
弟の様子を確認しにきた澪が、後ろからカーリィの頭を撫でる。カーリィは澪の方へ首を回し、屈託のない笑顔を見せる。その様子は飾らない16歳の幼さが出ていて、翔は少しドキリとした。その翔の顔の赤らみを、澪は見逃さなかった。
「カーリィって、やたら勉強頑張るよな」
授業が終わった後、カミュ、カーリィ、レイ、フランツに翔の5人は屋敷の中庭のベンチでたむろしていた。ここでも皆、やはり執事服に
「ま、勉強は好きだしね」
「わかんねー!」
「同じく」
カーリィの膝の上で足をばたつかせるカミュに、フランツが同意する。
この屋敷に住む者は、大抵の者がある程度の年齢になったらおのおの仕事を見つけ自立することだろう、と誰もが考えているだろう。戦争奴隷の少年少女と見れば、この屋敷は破格以上の待遇だった。しかし、それでも孤児の奴隷であることに変わりはない。文字と数え方さえ覚えられれば後は学問など学んでも仕方がない、といった見方をするものは多い。実際、屋敷の外に出れば数の数え方も知らない同世代の子供は腐るほどいるのだが。
カーリィなどはまさにその典型で、授業中も涎を垂らしながら寝ていることがほとんどである。
「そういや、フランツって嫌がる割にはまじめに勉強するよね」
「あぁん!?」
フランツは髪を大雑把にかき上げながら答える。
「そらお前、ミオ様に悪いだろ…」
「偉いなぁ…」
そういう翔を、フランツは怪訝な顔で覗き込んだ。
「そういうお前は、あのミオ様の妹だってのに、なんでそんなできねーんだ」
「そうよ、せっかくこんな勉強させてもらえてるのに」
「痛いとこつくなぁ…」
フランツとレイに追及されると、翔は立場がないといった感じで天を仰ぐ。
「別にいいじゃん。学者にでもなるわけじゃないんだし」
「そうそう」
『できない組』の翔とカミュはうなずく。実際のところ、レイもフランツも、『できる環境にいるからする』程度で、そこまで熱心なわけではなかった。そんな中、カーリィは独り言ちた。
「あたし、学者、なりたいかな…」
「え、うそ…」
「な、なんだよその顔!」
カミュが信じられない、といった顔でばたつかせていた足を止める。
「お前じゃこども泣かせるだろ」
「コォラ! 人のやりたいこと馬鹿にしない!」
「じゃー、レイは何かやりたいことあるのー?」
叱るつけるようなレイに、カミュがかみつく。
「え、え、あたし!?」
レイは予想外だったようで、慌てふためく。その様子を見てフランツがにやつき、ちょっかいを出す。
「レイはお嫁さん!とか言うタイプだろ!」
「あ、言いそー」
「なっ…!?」
レイは顔を真っ赤にし、歯の端から牙がお目見えする。翔も若干顔を赤らめていた。
その様子をどこか惚け、上の空といった感じでカーリィは眺めていた。
「ちょ、ちょまっ!キャハンッ!?」
無意識に、カミュの脇に手を突っ込んでいた。
「はぁ…」
カーリィは一人深くため息をついていた。屋敷の中の書庫で冊子をめくっていた。その冊子には大学に関する記述書かれており、どういった層が通っているか、どれだけの金額が入用になるか等の文を睨めつけていた。
先ほど翔たちに話していた気持ちに嘘はない。しかし、現状を考えると条件が多すぎる。今のままでは学者なんて夢のまた夢である。学者になるためには、大学に通う必要がある。しかし、大学に通うには莫大な入学金だけでなく、貴族か豪商かの家筋でなければならないそうだ。
屋敷で教鞭を振っていた学者のアイリスは、そこまでの家筋ではないものの、やはり小貴族の出らしい。自分のような奴隷が大学に行くすべがあるはずがない、と胸をつかえさせた。
「大学、いきたいんだ」
「うわっ!?」
いつの間にか、後ろから澪が現れる。鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして持っていた冊子を床に落とす。澪はそれを拾い上げると、嘗め回すようにカーリィの顔をのぞき込む。
「み、ミオ様…あ、あたしなんか大学なんて…」
「行ってみる?」
その言葉に、カーリィは目を丸くする。そんな簡単に行けるものか、と思ったが、澪の言葉は驚きの連続だった。
「入学金はまぁ、なんとかなるね」
「え!?ほんとですか?」
カーリィには目の回るような金額だったが、澪はなんでもなさそうな風につぶやいた。
「問題は、家柄の方だね」
「ぐっ…」
カーリィは下唇をかむ。こればかりはどうしようもない事実だった。
「じゃ、あたしの家族になる?」
「えっ!?そ、そんなことできるんですか!?」
澪はさらりと言った。養子か何かかな、なんて続けるが、カーリィはいっぱいいっぱいで整理できないようだった。
「あーでも私結婚してないし、養子は不自然だから…」
澪は顎に手を置き、思案した。
「あ、翔のお嫁さんなんていいんじゃない?」
「え、えぇ!?な、ないですよ!」
澪は、最初っからこれが目的だっただろう。カーリィは顔を蒸気させ、手の甲で口を隠していた。
「し、ショウは良いヤツだと思うけど…」
「でも、そうする以外に大学に行く条件はないよ?」
「う、うぅ…」
そもそもとして、大学へ入学するための条件をクリアできるかどうかは澪にすべてゆだねられている。YesかNo以外の妥協案はカーリィには存在していなかった。
「私、カーリィみたいな妹が欲しかったんだよね」
「え…」
澪がカーリィの頬に手を添える。この屋敷で澪は大半の子供たちから半ば神格化されており、カーリィもその枠に漏れてはいなかった。
「あ、あたし、ショウのこと、好きです。ほんのちょっとだけ」
「これから好きになってくれれば、それでいいけどね。大学にイケるようになるまでに」
「う、うぅ…」
カーリィは若干目じりに涙を貯め、うつむいていた。頭の中には翔の顔が夢に出る勢いで反芻されていた。
「あ、でもね。ウチの弟に手を出すなら条件がちょっとだけあってね…」
もちろん澪にはマトモに翔の嫁にするつもりなど微塵もなかった。所詮はオナホだ、と。
「て、ことで、カーリィと結婚してよ翔」
「頭どうかしたの姉ちゃん」
澪の部屋のキングサイズのベッドに、澪と翔とカーリィの3人が囲むように座っていた。
「だから、翔と結婚する以外に、大学に行く方法がないんだって」
「だからって、結婚はないでしょ。カーリィも言い返せよ」
翔は所謂体育すわりでうつむいていたカーリィに問いかける。カーリィは2~3テンポ遅れてぼそぼそとつぶやいた。
「翔、ほんとごめん…」
顔を上げたカーリィは、半泣きで顔を赤らめていた。
「ど、どうしたんだよカーリィ」
「いいじゃん、結婚くらい」
澪は分けなさそうな、他人事のように軽く言う。もちろん、幼くも一応は日本で育っていた翔にとっては受け入れがたい話だった。
「いいわけないだろ! だいたい!姉ちゃん俺にはレイがいるって知ってんだろ!」
え、あんたらそういう関係だったの、と思わずカーリィは目を見開いて二人を交互に見る。翔は恥ずかしそうに口を寄せ、眉間にしわを寄せる。今更構ってれるかといった風だ。
「この国は重婚可能だから。やましいことは何もないよ」
「ぐっ…。けど!カーリィも嫌がるだろ!レイの気持ちだって…」
しかし、翔は続きを言えなかった。現時点でもすでに、ただでさえ姉の澪に手を出している事実があった。
苦虫をかみつぶしたような表情の翔にカーリィは静かに這いより、翔の胸に手を置いた。
「翔、ごめん…」
カーリィは、じっと、翔の目を射抜いていた。
「けど、これ以外選択肢がないの…」
「カーリィ!?」
カーリィの唇が翔のそれをふさぐ。舌を入れないフレンチ・キスのようなものだったが、性欲最盛期の中学生のタガを外すには十分だった。
当然、けしかけたのは澪だった。澪の方から行為に誘うのが条件のうちの一つだった。他の条件はレイと同じものがほとんどであるので、澪のオナホとしての条件の基盤がうかがえた。
翔はカーリィを押し倒す。見下ろしたカーリィは、若干震えながら薄笑いしていた。
「カーリィ…」
「な、なんか、勢いでキスしてみたら身体震えてきた…」
「馬鹿…」
次は翔から唇を重ねる。しばらくレイや澪と経験を重ねてきただけあって、キスも上達しているところがあった。舌を絡ませるだけでなく、カーリィの口内を犯していった。カーリィは翔にしてやられることが想像していなかったのか、節々で嬌声を上げる。
翔は迷うことなく片手をカーリィの胸部に這わせ、揉みしだく。澪やレイほど大きくはないものの、柔らかく、形のいい胸だった。
カーリィは驚きのあまり、反射で翔を押しのけようとするも、それは許されなかった。カーリィを押し倒している体勢の翔は、カーリィの唇を吸いながらもう片手で全体重を支えていたため、カーリィには力不足だった。
翔が口を離すと、翔とカーリィの唇をつないでいた唾液の線が、ゆっくり遅れてカーリィの口に降りかかる。
「わっぷ」
「あ、ごめん」
「いいから。それにしても、あんたいつの間にこんな…」
カーリィは手で顔にかかった唾液を拭う。
澪は、二人が行為に及び始めるのを確認すると、静かに部屋を去っていった。ふたりはそんなことにも気づかぬほど、互いに夢中になっていた。
翔は、カーリィのメイド服のスカートに手を伸ばす。カーリィは、ショウの首に手を回したまま、唇をなお求めていた。ふとももに触れると、カーリィは軽く体を跳ねさせる。ふとももからツタるように指を這わせると、次は背筋を震わせた。
下着の上から、媚肉にも指を這わせた。できるだけ焦らすように、と割れ目にはすぐには触らなかった。
「ショウぅ、どうしたんだよぉ…」
カーリィはそれがいたく不満なようで、あまい声で抗議していた。このころにはカーリィも明らかに息が荒く、興奮していることが見て取れた。
「気持ち、いいのか?」
「う、うるさいっ!キモいこと聞くなよぉ!」
不安は強かな罵声もこの時には力がなかった。
翔が割れ目をなぞると、すでに少し湿っていた。割れ目をなぞり、少し下着をずらし、閉じた割れ目を割り込むように指を這わした。
「んっ!?」
普段感じることがないような、快楽なのかもわからない未知の感覚に体を強張らせる。
「力、抜いて」
「んひんっ!?」
翔の一言に、カーリィは、とにかくといった感じでおもむろに力を抜いてみる。翔が膣の入り口をひっかくように愛撫すると、身体をよじらせるように反応した。より快感を素直に受け止められるようになったのか、恥ずかしがりながらも、反応を隠そうとするそぶりが減った。
翔は、一区切りつけると、上体を持ち上げ、あおむけのカーリィを見下ろす。カーリィはすっかり出来上がっていた。鼓動も呼吸も早く、顔を赤らめ、その時を今か今かと待ちわびているようであった。
ロングスカートをめくると、黒い下着に、見えにくいがたしかに愛液で染みができているのが見て取れた。膣内をかき回すため、さきほどパンツをずらしたために、白い肌と、ピンクの色をしたそれがはみ出ていた。
翔は、ズボンを緩ませると、主張を強めたソレを反り立たせた。
「いいか?」
カーリィは、そっぽを向きつつも、抵抗する様子は一切なかった。
翔は、狙いを定め、ゆっくりと、挿入していった。
「がっ!?ぐ、ぐぅっ…!」
「カーリィ!」
翔は、破瓜の痛みに苦しむカーリィに覆いかぶさり、唇をふさぐ。胸にも手を伸ばし、所謂スペンス乳腺を刺激して見たり、乳首を転がしてみたり、澪がレイの初体験の時にしたように少しでもカーリィの痛みを和らげようとした。
「ショウ!ショウ!」
カーリィは、痛みを誤魔化すように翔の名前を呼ぶ。一区切りつくと、翔はゆっくりと腰を振り始める。呼応するように、カーリィも腰を浮かせ、ショウを求める。
水が跳ね、肉が何度もぶつかり、こすり合わせる音が響く。
カーリィの膣は浅く、何度も何度も奥の子宮を亀頭がノックした。カーリィは足で翔の腰をホールドし、再度首に手を回してキスを求めた。
「そろそろ、イクぞっ!」
「え!?ちょ、まって!」
カーリィがすべて言い終える前に、翔はカーリィの膣内に精をぶちまけた。子宮に精液が勢いよく注がれる。脈打ち、接合部から漏れ出すほどの精液を吐き出した。
ふたり、ベッドの上に倒れ、荒れる息を整えた。
事後、カーリィの方から翔の足と自分の足をからませ、翔の両眼を、しっかりと見据えていた。ある程度落ち着くと、なぜかむしろ勝ち誇ったような顔で翔をにやにやと眺めていた。
「後で、レイに謝らないと、な」
「お、おう…」
「照れてんなよ」
気丈にほほ笑むその表情を、翔は直視できずにそっぽを向いた。カーリィ照れる翔に満足したようだった。
誤字脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。
書き溜めがあまりないので、投稿は土日が中心になると思います。