※この作品はR-18です。

R18小話置き場   作:白千ロク(玄川ロク)

3 / 5
【 まえがき 】

※ハロウィンネタ(ただのコスプレネタでもあるよ)でやまもおちもいみもなく、キスはあるけどエロはない


[2012ハロウィン]ハロウィンでチュー!01(キミ×スキ)☆

「比呂ちゃん、見て見てっ」

 

 ソファーで寝転がりながらマンガを読むオレに、皐月さんは早くと急かす。徐に単行本から視線を移せば、そこにはネコミミカチューシャを着けた皐月さんが立っていた。セーラー服姿でネコミミとは、これ如何に。

 

「似合う?」

「似合う、けど……なにしてんだよ?」

 

 にゃん、とポーズをとる皐月さんのその姿は可憐だが、唐突だ。コスプレにでも目覚めたのだろうか。

 

 不思議と目を瞬くオレに、皐月さんは座りこんで身を乗り出した。

 

「なにって――」

 

 オレの手から単行本を取り上げてテーブルに置くと、すぐにまた身を乗り出す。胸元が見えそうで見えないアングルに戸惑い、視線を頭に遣る。そこにあるネコミミには見覚えがあり、「あ」と声を出していた。

 

「もうすぐハロウィンだろ?」

「それ……オレが買ったやつじゃん」

 

 去年のハロウィン前にと口を開けば、皐月さんは口端を上げる。

 

「そ。リサイクルリサイクル。けどさ」

 

 オレの頭を撫でた皐月さんは、ネコミミカチューシャを取ってそこに被せた。ネコミミに触れてから耳朶に触れてくる。

 

「やっぱり比呂ちゃんの方が似合うな。可愛い」

「似合わないし、可愛くないよ」

「可愛い」

 

 ネコミミを取ろうとすれば、その手を取られて口づけられた。いきなりのことに躯が固まる。

 

「皐月さんっ」

「んー?」

「な、なにしてんだ!?」

「なにって、手の甲にキスしてますが」

「なんでキスするのかって聞いてんの!」

「したいから。他に理由がいるの?」

「ば、バカ……っ、なんでそんなことさらりと言うんだよ……」

 

 首を傾げる皐月さんから漏らされた言葉に、顔が熱くなる。

 

「可愛い」

「可愛くないから! もういいから着替えろよっ」

 

 その見た目だと変な気分になりそうだ。

 

 皐月さんを睨めば、皐月さんの顔が近づいた。啄むようなキスは、一度では終わらない。

 

「比呂ちゃんごめん」

 

 唇に触れた左手の親指は、ふにふにとそこを柔く押す。

 

「謝る意味が解らないんだけど」

「止まらなかった」

「皐月さんだからな。しょうがないよ」

 

 だって変態だし。そう紡げば、皐月さんは参ったというように片手を上げる。

 

「比呂ちゃんには敵わないな。口が達者だ」

「そうでもねぇよ」

 

 皐月さんの髪に触れ、額に唇を落とした。

 

「だって、好きだから触れたくなるんだろ? なら、オレだって皐月さんに触れたい」

「――っ、ひひひっ比呂ちゃんっ」

 

 顔を真っ赤にさせながら目を丸めた皐月さんは、がばりとオレを抱きしめる。

 

「ああもう、可愛い! 可愛い可愛いっ! 大好きだっ」

「解ってるよ」

 

 だからもう一度――。

 

 皐月さんはオレの呟きにすぐに反応して、ふたたび優しいキスをしてくれた。

 

 

 

end




【 あとがき 】

ハロウィン関係ねぇえぇ!! ただのコスプレネタになっちゃったけどまぁいいか。
(公開 : 2012.10.28)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。