※バレンタインのお話。
勢いで書いたからグダクダしている。
やまもおちもいみもないけど、いちゃいちゃしてる。
※女の子(精神は男だけど)が自分から脱ぐシーンがあります。
---2019.01.27 ハーメルンでのみの追記---
ちなみに、この話の前後に『その女勇者(魔王)~』関連の小話がひとつずつありますが、本文の文字数が投稿最低文字数の1000文字にも満たないので、投稿を断念しました。
ふたつの小話は大した話ではないのですが、個人サイトかノクターンノベルズさんでお楽しみください。
レガルド・イレンはその時間をゆったりと過ごしていた。雑誌を片手にマグカップを手に取った瞬間――、勢いよく開いたドアに目を丸める。
「勇者、勇者!」と駆け寄るキーエルに「なんだ?」と返すのは、マグカップをテーブルに戻してからだ。
「じゃーん! これ、なーんだっ?」
「ショコラだな」
にまにまと笑うキーエルの手にあるのは、行きつけのショコラ店の箱である。なぜキーエルがそんなものを持っているのかだいたい想像がつくが、その箱の包装はいつもと違っていた。
「勇者にあげるために買ってきたんだぞー。ビターだから安心しろ」
「俺にか?」
キーエルがイルガとともに出掛けたのはそういう理由らしい。面喰らいながら答えれば、その頬が膨らんだ。
「他に誰がいるんだよ! オレは勇者しかいないのにさぁ!」
「酷い奴!」と箱をテーブルの端に置いたキーエルはレガルドの隣にドカリと腰を下ろしつつも、きゅっと優しく指先を握る。
「キーエル?」
「今日はバレンタインだって知ってるだろ?」
「知ってはいるが、俺はショコラに興味はない。が、キーエルはほしい」
「なんだよそれ。けどまあ、いい。食わせてやるよ。勇者だからな! その代わり、あとで一緒にショコラ食うんだぞ。約束だからな……?」
啄むようなキスにふにゃりとした笑みを返したキーエルは、レガルドを抱きしめて頬を擦り寄せる。「ああ」と返された言葉に「えへへ」と返し、自分から唇を合わせた。
「早く」とベッドまで手を引いて、押し倒したのはすぐだ。レガルドが起き上がる前にキーエル自ら馬乗りになり、ふたたびキスを繰り返す。
「食われるのは俺の方か?」
「違いますー。脱ぐのはオレで、食うのが勇者」
裾に手をかけて勢いよく上着を脱いだキーエルは、晒された胸元へと手を導いた。下着の上からふにゅりと胸に触れる指先に口端を緩ませ、頬に伸ばされる手に目を細める。
「食ってよ、勇者。いっぱい食って」
もう一度唇を塞げば、与えられる熱に躯が溶かされていく。ショコラのように――。
□■□■
「ほら勇者、あーん」
一向に口を開けようとしないレガルドに対し、キーエルは「おい、こら、口開けろよ!」と眉を吊り上げる。
余韻に浸る寝台の上、寝転がりながらショコラを開けた。
「自分で食える」
「オレは食わせたいの! だから口を開ける」
「……お前な、俺がそういうことに慣れていると思うのか?」
「オレだって慣れてないわ!」
顔だけではなく首や耳まで赤くなる二人は沈黙するが、数秒してレガルドが小さく口を開ける。「早くしろ」と付け加えながら。
「お、おう!」
摘まんだままのショコラを口のなかへ落とし、自身もショコラを摘まむ。
「不味くはないな」
「そういうときは嘘でもうまいって言うんだよ」
「不味くはないで十分だ」
「もー、勇者は相変わらず素直じゃないなー。でもオレはそんなところも好きだけど」
もぐもぐビターショコラを食べるキーエルは「勇者だからな」とはにかみ、レガルドは返事の代わりに、真っ赤な顔をキーエルから逸らした。
ー了ー
2015.02.13
【 あとがき 】
女の子(精神は男だけど)が自分から脱ぐのはダメな人もいるかもですが、今回脱がせてみました。勢いよく。
個人的には、バレンタイン向けのレシピやチョコを見るとワクワクします。見てるだけで楽しい。
勢いで書いたのでグダクダでしたが、楽しんでいただけたら幸いです。
(公開 : 2015.02.13)