※この作品はR-18です。

反逆のディストピア   作:コトナガレ ガク

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第9話 戦闘 その1

「ラクス様に仇為す愚かなナチュラルどもの街に遠慮はいらない。

 ザクJ型、ディンⅡ部隊発進」

 指揮を執るのはコーディネイター急進派のゾンゲル中将。ナチュラルに対する過激な発言をするが有能な男でもありコーディ内での影響力もある男である。そしてラクスに取り入るキラのことを苦々しく思っている。

 降下してきた三隻の戦艦よりディンが発艦し制空権を確保、つづいてザクの宇宙装備を取っ払った完全陸専用のJ型が降下し、街の交通の要所要所に着陸していく。

 その際の交通事故や列車転覆などの混乱は必要なコラテラルダメージと割り切る。

 ゾンゲルは可能なら問答無用で銃弾爆撃をしたいが、それだと敵の首魁を討ち取れたのか確認が出来ない。仮に仕留めても生死不明では意味が無いのである。中世の戦場さながら討ち取って晒し首にでもして、ナチュラル共の愚かな希望を打ち砕くのが目的なのである。

 結果泥臭いに陸戦部隊による制圧作戦になってしまう。

 

 ズバババババアバ。

「きゃあああ」

「たっ助けてくれ」

「うわーーーーーーーー」

 銃声が響き血煙が上がっていく。

 ビルに突入した陸戦隊は目に付いたナチュラルを問答無用で撃ち殺していく。

 万が一にも民間人だと降伏を許しその中にGFがいて逃げられたら取り返しが付かなくなる。ビル内にいた者は全て殺し後でゆっくりと首検分する。

 無言で引き金を引き続ける兵士達。

「酷いことをする」

 その兵士達に声が掛かった。

 兵士達が向ける視線の先にはカプリコーンが一人立っていた。

 明らかに敵の幹部クラス、本来なら捕虜にして色々と拷問をして情報を吐かせるところだが、兵士達は問答無用で銃口を向けて引き金を引く。

 余裕のようでいて彼等にも余裕はないのである。ここまでやってしまった作戦万が一にも失敗したら後は無い。ラクスは微笑みながら自分達を切り捨てることは分かっている。

「ゴミが」

 引き金を引き続ける兵士達の直ぐ横で声がし、一閃。

 兵士の首が宙に飛んだ。

「なっ」

 兵士が敵の方に振り向きかけている間に風が吹き抜けた。そして隊列を整えていた兵士達の首が綺麗に並んで落ちていく。

 カプリコーンが駆け抜けたのである、常人には目に見えない速度で。

 彼の体は普通の筋肉の五倍のパワーを持つ人工筋肉、そしてそれに耐えられるように浸透強化を施した骨になっている。これにより彼は某サイボーグの加速装置の如く疾走し手刀で人間の首を切り飛ばすことが出来るのである。

 優秀だがまだ人間の範疇にあるコーディネイターではサイボーグとなり人間の枠からはみ出てしまったカプリコーンには対応出来ない。

「β班がやられたぞ。敵はサイボーグの化け物だ気を付けろ」

「化け物はお前等だろう」

 仲間がやられたと気付いた他の部隊がカプリコーンを包囲してくるが、カプリコーンは侮蔑の台詞を吐き捨てると不敵に向かって行くのであった。

 

「カプリコーンが敵を抑えてくれている。俺達も負けずにやるかな」

 広い部屋の中央にはタウラスが鎮座し、その周りに3人の女性が座っている。

「レディー、マイ、フェア行くぞ」

「「「はい」」」

 美女三人はタウラスの声に応えスイッチを押すのであった。

 

 ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 超高層ビルの近くの道路が内部より爆発し、突然の出来事に道路上に止まり様子を見ていた人や車が空を飛び地面に落下して潰れていく。

 だがそんなことは序章に過ぎない。

 砂煙が立ちこめる中、ゴゴッゴゴゴッゴゴゴゴッゴゴとゆっくりと何かが立ち上がってくるのであった。

 

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