ナルトは自分の価値をとても低く見ているというのは話した通りで、さらに何度も繰り返し心を丹念に折られてきたせいか諦めが早い。強く言われると自分の意志をすぐに押し隠してしまうし、多分今でも押し倒したら諦めたように受け入れるだろう。だが、俺はそんな状態のナルトに手を出したくはない。可愛らしく甘えてくれたりからかうようにだったりは本人任せだが、とにかくバカップルのようにラブラブしたい。正直に言ってナルトに求めているのはエロよりも癒しだ。本番無しでもいいから俺の事を完全に信頼しきった顔で甘えてきてほしいと思う。軽く頬にでもキスとかしてくれてもいいぞ。
だが、そうなるには随分と時間がかかりそうなのでのんびりと待っている。待っている時間もなかなかに楽しいものだが、ちょこちょこと動き回るナルトは可愛らしいと思える。あれだけエロい身体をしているにもかかわらず、エロいという思いより可愛いという思いが強いのはなかなか無い。
あの唇が俺への愛を囁き、淫らに喘ぐ声を漏らす日を楽しみにしつつ、普段通りの生活を送っている。少しずつではあるがナルトも俺に段々と慣れてきてはいるようで、笑顔が増えてきている。やっぱり好意の増幅と嫌悪感及び忌避観の希薄化を日々少しずつ掛け続けていた甲斐があったと言うものだ。トラウマの軽減にも役に立つ技術だが、エロ方面にばっかり使ってるな俺は。
そんな日々が何年か続いて、やっとナルトが身体を許してくれるようになった。それも嫌々とか諦めたようにではなくだ。
だが、ナルトも色々あったのはわかっている。わかっているからまずは相手は影分身を相手にすることになった。影分身なら例え痛かったり嫌なことがあったとしても身体に影響は無いからと敷居が低くなりやすいようだが、影分身でも身体は開発できる。少なくとも精神的に開発されたような気分にはなる。
そんなわけでまずはデート。いくつもいくつも育てた中で見つけたナルトの存在しないナルトの世界の近似世界。その木の葉の里で俺とナルトはデートをした。食事をして、服とかを見て、ちょっと露出が凄い服を見せられて笑って、ムードの良い所でキスをして、俺が作った場所でナルトの身体を優しく解してから抱く。
まずはたっぷりのキス。それからいきなり性感帯ではなくそう言う感覚の鈍い所に行って身体を少しずつ火照らせていき、キスをしながら余裕ができるまで抱かないようにしつつ抱きしめる。
頭を撫でて、キスをして、抱きしめて。どれもナルトがかつて欲していた人との繋がりであり、ぬくもりでもある。完全に蕩けるまで俺はナルトを可愛がる。抱くと言っても本番行為をするにはまだ遠い。いちゃいちゃしたいから俺はナルトをベッドの上で抱きしめる。
「……しねえの?」
「まだ早いかなと。まだ怖いんじゃないか?」
「……ちょっと」
ナルトが言う『ちょっと』がちょっとじゃ無い事は知っている。ナルトの場合、我慢できる範囲内ならばそれは全部『ちょっと』なのだ。だからまずはほんのわずかの恐怖も抱かなくなるくらいまで俺に心を開いてもらってからにする。抱かなくてもナルトは可愛いしな。
毎日ナルトを抱きしめて寝れば、ナルトもやがて俺の存在に慣れる。頭を撫でる手を積極的に受け入れるようになるし、触れ合うだけの唇をより深く交わし、舌を絡ませるようになる。ここには二人きりと言う事もあり、なうとは徐々に、しかし急速に俺に依存し始めている。ここで突然明らかにおかしいことをしようとしない限りはこのままどんどんと深みにはまっていく事だろう。
ナルトが認識している範囲で俺は毎日ナルトと過ごした。一緒に仕事をして、一緒に食事をして、一緒に風呂に入って、一緒の布団で眠る。
……これがもしももう一人の主人公とも言えるサスケ相手だったらこうは行かなかっただろう。多分あれだ、男のまま引っ張り出し、何度も打倒し、四肢と両目を封じたらその上で片玉潰してもう片方の玉を質にとって女体化、そして陵辱を続け、ある程度弱気になってきたところで『雌に堕ちきれば子供もできるよ』とかそう言った系統の言葉をかけ、さらに『うちは再興』という目的意識を強く持たせる。その上で触手陵辱からの托卵&出産により写輪眼を持った触手を産ませ、『アタラシイウチハイチゾクノコダヨ、ナマエヲツケテアゲナイトネ……イタチ、ナンテドウ?』とか言って心をへし折ってたところだ。女になったサスケは苛めたい。女になったナルトは甘やかしたい。なんでこうも違うんだろうな?
まあそれは置いておく。今はナルトとの時間だし、サスケはこの世界にはいない。ただ、抱き合ったりキスをするだけの時間と言うのも悪くない。そして、そう言うことをナルトから、しかも暴力を減らしてもえるうように機嫌を取るためとかそう言う理由ではなく単に『喜んでほしいから』と言うだけの理由でそう言うことをしてくれるようになってきていると言うのを実感するのがとても嬉しいと言う事もある。
そんな時間が少し変わったのは、ナルトの中にいたとある存在が原因だった。