名探偵コナン1
ここには俺の知っている原作のキャラの中でも俺が意図して歪ませたわけでもなければ狂わせたわけでもない、しかし間違いなく原作的に見たら歪んでしまっている女がいる。
それこそが灰原哀、改め宮野志保だ。
世界が滅ぶ直前に引っ張り出した志保は、様々な意味でおかしくなってしまっていた。その世界の中でも世界が滅ぶにあたって様々な問題が噴出していたところを引っ張り上げて状況の説明をしたわけだが、自分の命だけが助かってコナン改め工藤新一や少年探偵団として組んでいた友人たち、そして恩人である博士が枯れ落ちた世界と一緒に消滅したと聞いて、それを理解してしまってから壊れてしまった。
思考はまるでかつて黒の組織に居た頃のシェリーのものとそう変わらず、姉やコナンたちのことも、それどころか両親のことすら忘れてしまっていた。
そしてその状態で俺を神のように、あるいは絶対的な上司であるかのように扱うようになってしまったのだ。
都合がいいと割り切った俺はそのまま志保を志保と呼ぶことにして、彼女に様々な研究室と実験室を与え、時間はいくらかかっても構わないと様々な要求を出してみた。
筆頭は性感度を上げるための様々な媚薬だが、特殊なものを上げるとすると性転換薬であったり、妊娠しないでも母乳を出せるようになる薬だったり、ふたなりになる薬であったり、見た目の年齢を上下するようなものまで様々な薬を作らせた。
当然、そうしている間にも俺は何度も志保を抱いた。しかし志保は身体と思考を切り離しているのか身体は反応を返すものの表情や声は反射で出るもの以外はほとんど出てこないし、感情的な反応も返ってこない。出来立ての永久脱毛薬で陰毛を根こそぎ無くしてやった時もため息を一つついただけだったし、感覚を共有するクローンのような人形を作って抱いた時も『パソコンを弄っている時にされると指が動かなくなったり打ち間違えたりするからできれば遠慮してほしい』と言われる程度だったし、若返りの方の年齢操作薬で灰原哀になってもらって再び処女を奪っても『やれやれ』と言った顔をされる程度だった。
唯一顔色を変えた時と言えば、あれくらいだろう。俺のいるこの場所では妊娠と言うのはまず狙わなければ起きず、狙ったとしても早々成功することのない出来事であるということを知らなかった志保を疑似妊娠させた時くらいだろう。想像妊娠の亜種のようなもので、俺のいる場所では多くの場合妊娠の練習としてその辛さを先に体験し、それでも相手の子供を産みたいと思えるかどうかと言う試しにもなっている。寿命という物がそもそも存在しないこの場所では、わざわざ数を増やさなければいけない理由などほとんどないためそういった遊びのような行為があるのだが、それを志保に言わずに勝手に実行したらさすがに怒られてしまった。そして泣かれた。
なので、もしも次に志保の腹が膨らむことがあるとしたら、その時には本当に俺と志保の子供がその腹には宿っていることだろう。