※この作品はR-18です。

【BL】魔王と大災厄の魔   作:腐エロのひと。

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最初の話。ウルベルトさんの自業自得から始まります。
ハーメルンだと改ページ機能が無いので、読みにくいですがご了承下さい。
(初出のPixivだとside~で全部改ページになってます)
こっちだと1000文字以上じゃ無いと投稿出来ないので、sideごとに投稿が出来ませんでした……。

手直し全くしてないので拙いですが、萌えと勢いはあるので雰囲気をお楽しみ下さい。
モモンガさん→現時点では生えてません。ウルベルトさんはスリットに性器が隠されてます。一見モフモフでくまの●ーさんみたいな下半身です。


知的好奇心

sideウルベルト

 

「……ヤバイ。モモンガさんが可愛く見える……」

 モモンガさんとナザリックごと転移してきて、一週間。何だかんだでバタバタしてたけど、少し落ち着いて。モモンガさんと色々話し合うこともあって、モモンガさんの素をより身近に感じで。魔王然とした見た目と、中身のギャップがこう、何というか……。

(……落ち着け、俺。冷静になれ。骸骨だぞ、今のモモンガさん)

 いや、骸骨じゃないリアルのモモンガさんにはそんな感情自体持っていなかった。だから、この感情はこっちに来てからの物な筈だ。ギャップ萌えってヤツなんだろうか。あと、考えられるのは、悪魔としての肉体に精神が引きずられてる、という可能性。

 今の俺は、目の前で人が殺されているのを見ても以前のように心を激しく動かされたりはしなくなった。そう、例えるなら、遠い外国の地で災害があり死者多数、と報じられても泣いたりしないのと同じ様な感覚、と言ったら良いのだろうか?それくらい、今の俺には人間の死が遠く思えるのだ。いや、遠く思える、というのは正しくない。……むしろ、その死までのドラマによっては愉しいとすら思ってしまうのだ。

(そういえば、デミウルゴスもモモンガさんの容姿を褒めていたし……悪魔からしたら、モモンガさんはもの凄く魅力的に見えるのか?)

 ペロロンチーノさんの所のシャルティアは悪魔でもないし死体愛好家(ネクロフィリア)っていう設定だから除外するにしろ。同じ悪魔のアルベドもモモンガさんに好意を抱いているようだから、やっぱり悪魔の美的感覚からしたら、モモンガさんはイケメン枠なんだろう。

(いや……でも、イケメン枠って言っても俺は別に男が好きな訳じゃないし。それに、モモンガさんの事はイケメンっていうよりは可愛いって思ってるし……)

 適度な弾力で座り心地の良い本革のソファに腰掛け、重厚な色のローテーブルに肘をつくと額に手を当てて思考の海に漂う。それでも、結論は出なくて。途方に暮れて、ソファに寝転ぶ。優雅な大悪魔で魔法詠唱者(マジックキャスター)のウルベルト・アレイン・オードルには相応しくない姿だが、今は自室で一人きり。何も気にする必要は無い。マントが皺になるのも気にせずごろりと横を向くと、ふいにモモンガさんの事が脳裏に浮かぶ。……当たり前だけど、骸骨姿で特に性的って訳じゃない。

「あ。そういえば、モモンガさんのスキルって……」

 ソレを思い出した瞬間、自然と口元が緩んだ。

「……なら。趣味と実益を兼ねて、実験といこうじゃないか」

 アイテムボックスから完全なる狂騒を取り出す。これを使って、俺とモモンガさん二人を被検体にして実験をしてみよう。それでどうなるか。

「まぁ、好奇心が抑えられない、ってのもあるけどな。……悪魔とは、本当に欲望に忠実だ」

 そう呟くと、小さく笑う。その結果次第では取り返しのつかない事になりそうだ、とうっすらと理解しつつも、この実験を止めるつもりにはなれなかったのだ。

 

 

 

sideモモンガ

 

「あー……ウルベルトさん、触らせてくれないかなぁ」

 ツヤツヤの毛並みを毎日身近で見て、モフりたい衝動を抑えきれない。ユグドラシルで見たときも、ウルベルトさんのデザインはすごく格好いいって思ったけど、リアルで見ると余計に素敵で。更に、上質な装備品に負けていない綺麗な毛並み。これはもう、モフるしか!!

「……って、思ったんだけどなぁ……」

 何だか、なかなか言い出せなくて。ふわふわ、じゃなくツヤツヤ。しっとりとした艶のある、漆黒の毛。触ったら、どんな感じがするんだろう?

(ま、骨だけどな!今の俺の手)

 人間の手だった頃よりは感覚が若干鈍くなっているけれど、それでも触り心地が良い物を触ったら、やっぱり気分も良くなる訳で。

「うーん。お願いしたら触らせてくれるかなぁ?それとも、動物扱いするな!って怒られちゃうかなぁ……」

 ウルベルトさんは優しいから、お願いしたら触らせてくれそうだけど……。どうにも、言い出すタイミングが……。

 そんな風にベッドでゴロゴロしながら悩んでいると、<伝言(メッセージ)>が入る。

(あれ?ウルベルトさん?)

『モモンガさん、今大丈夫ですか?』

「はい、大丈夫ですよ。どうしたんですか?」

『えぇと……。ちょっと、実験したいことがあって。俺の部屋に来ていただきたいのですが。あ、メイドとか八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジアサシン)とかは無しでお願いしますね』

「?はい、わかりました。じゃあ今行きますね」

 そう言うと、俺は<転移門(ゲート)>でウルベルトさんの部屋の前まで移動した。……ひょっとしたら、今なら触らせてください、って言えるかなーと暢気に思いつつ。

 

 

 

sideウルベルト

 

「ウルベルトさん、入りますよ」

 ノックの後、そう聞こえた声。モモンガさんだ。俺はすぐにソファから立ち上がって扉を開ける。

「いらっしゃい、モモンガさん。さぁ、中に入って」

 モモンガさんを室内に入れると、すぐに厳重に施錠する。誰も入れないように。一応こっちも人払い済みではあるけれど、まぁ念の為だ。

(あ。防音もしないとな。……<静寂(サイレンス)>)

 モモンガさんに気付かれないよう、小声で魔法を唱えて外に音が漏れないようにしておく。そして、何気ない素振りで振り向くとモモンガさんに笑顔を向ける。

「えーと、その。モモンガさん、スキルの負の接触(ネガティブタッチ)持ってましたよね?申し訳ないのですが、スキルを発動して俺の手を握って貰えませんか?」

「え?ダメージ入っちゃいますよ?いいんですか?」

 俺の発言に、モモンガさんは小首を傾げてそう言った。

(……あぁ、もう!モモンガさん、そういう所が可愛いんだよ!!骸骨のくせに!!そんなんだから、こんな実験する気になったんだけど……。全部、可愛すぎるモモンガさんが悪い!)

 と、モモンガさんに責任転嫁をしつつ、俺はにこやかな笑みを浮かべながら続ける。……実験開始前に疑われて、モモンガさんに逃げられるようなヘマをしないために。

「えぇ、構いませんよ。俺もレベル100ですし、問題無いと思うんです」

 俺がそう答えると、モモンガさんはそっと俺の手を握る。冷えた、骨の手。ツルツルとしたそれは、真珠を思わせるような綺麗な光沢を放っている。普通の人間の骨とは違う、宝石のようなその輝きに、確かに彼がここに生きた(アンデッドに生きた、と言うのもおかしな話だけれど)異形として存在しているという事がわかる。

「ふふっ、ウルベルトさんの手は温かいですね」

「そうですか?……っ……!」

 ギュッと握られた瞬間、掌に電流が走ったような気がした。痛み……いや、これは……。

「大丈夫ですか、ウルベルトさん!手、離しましょうか?」

 優しいモモンガさんは、そう言って俺から手を離そうとする。だけど、俺は掌に力を入れてそれを阻む。

「いえ、大丈夫ですよ。それより、もっと触って貰えませんか?手だけではなく……他の所も」

 そう言って、モモンガさんのもう片方の手を取って頬の辺りに誘導する。本当は服の下を触って欲しいけど、今はまだ駄目だ。

「わぁ……やっぱりウルベルトさんの毛って触り心地が良いですね!ずっと触りたかったので、こうやって触れて嬉しいです」

 モモンガさんは、目を細めて(多分)嬉しそうに俺の躯を撫でている。モモンガさんが喜んでくれるのなら、この躯も悪くないと思える。風呂は死ぬほど面倒だけど。

(それに……モモンガさんの手は、気持ち良すぎて……色々、ヤバイ……)

 この世界に来て初めて感じた性欲。モモンガさんの負の接触(ネガティブタッチ)は、それを呼び起こすような刺激的な物だった。……正直、予想以上でどうしたら良いのかわからなくなるレベルだ。まさか同レベルの負の接触(ネガティブタッチ)がこんな効果を発揮するとは思っていなかったから、ちょっとハマってしまいそうになる。モモンガさんの手が触れているところから、性的な快楽が沸き上がってきて俺の躯を苛むのだ。それも、絶え間なく。こんなの、普通の人間だったらとっくに脳がオーバーヒートしてる所だ。俺が悪魔だから耐えられているような、そんな常識の埒外にある快楽だった。俺にとってはジワジワと、遠赤外の弱火で焼かれるような焦れったい快楽ではあるけれど。それが触れている間ずっと続くとなったら……。

(モモンガさんは、俺を触ること自体は好きみたいだし……ひょっとしたら、可能性はあるのか……?)

 なんて、一抹の希望を抱きつつ。俺は次の実験に移る事にした。

「モモンガさん、もう一つだけ実験に付き合って下さいね」

 そう言うと、アイテムボックスから完全なる狂騒を出して、即座に使う。モモンガさんが異を唱える間も無く。

「え!?ちょ、コレ完全なる狂騒!?ウルベルトさんよくこんなアイテム持ってましたね」

「まぁ、たまたま。……で、モモンガさんの耐性がゼロになったところで……<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>」

「あっ……ウルベルトさん?」

(俺のレベルで使えば、通常の<魅了(チャーム)>よりも効果が強く出る。通常の<魅了(チャーム)>じゃ精々親友止まりだけど、俺が使うことで俺の事が嫌いな相手でも俺を好きになってしまうし、好きならもっと好きになる。……さて。モモンガさんはどうなるかな?)

 自然、ニンマリ、と人の悪い笑みが浮かぶ。大悪魔としてのロールの一環で<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>を取っておいた当時の俺を褒め称えたい気持ちで一杯だ。ユグドラシルでは使えない魔法扱いだったからなぁ、コレ。80レベルくらいまでにしか効かないし、それ以上だとほぼ抵抗(レジスト)されてたからな……そりゃ、確かに使えない扱いになるってモンだ。

 モモンガさんが俺に好意を抱いてるのは知っているけれど、<魅了(チャーム)>でタガが外れたモモンガさんがどんな行動に出るのか。それがどうしても気になって仕方なかったのだ。<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>を掛けた後、俺に触れたまま固まってしまったモモンガさんをジッと見つめる。すると。

「……どうしよう、俺。その、もっとウルベルトさんに触りたいんですけど……ダメ、ですか?」

「……!!」

 そんな風に、可愛い骸骨が言うものだから。

「そうですか。じゃあモモンガさん、好きなだけ俺の躯を触って下さい」

 俺はモモンガさんに笑顔でそう答えていた。

 

 

 

sideモモンガ

 

 実験だから、負の接触(ネガティブタッチ)をオンにしてからウルベルトさんの手を握る。ウルベルトさんの掌には、毛は生えていなかった。そして、あの爪もどうやら装備品だったみたいで今は普通の手になっていた。

(あ。柔らかい。あったかい……)

 骨だけになってしまった俺の手でも感じられる、ウルベルトさんの温もり。それが、何だかとても嬉しくて、愛しくて。ほっこりとした幸せな気持ちで胸が満たされてゆく。

「ふふっ、ウルベルトさんの手は温かいですね」

 思わず、その想いのまま口にしていた。すると、ウルベルトさんは優しく微笑んでくれる。

「そうですか?……っ……!」

(あ。やっぱり痛いのかな?)

 一瞬、詰められた息。心配になって、ウルベルトさんを覗き込む。

「大丈夫ですか、ウルベルトさん!手、離しましょうか?」

「いえ、大丈夫ですよ。それより、もっと触って貰えませんか?手だけではなく……他の所も」

 ウルベルトさんは痛みを感じていないようで、すぐにまた微笑みながら俺の左手をそっとウルベルトさんの頬に誘導してくれた。俺は、右手にウルベルトさんの手の温かさを感じながら、左手では頬の柔らかさを感じている。

「わぁ……やっぱりウルベルトさんの毛って触り心地が良いですね!ずっと触りたかったので、こうやって触れて嬉しいです」

 ツヤツヤなのに、ウルベルトさんの頬の毛はほわほわモフモフで柔らかい。思わぬ幸運にニコニコと笑いながら、一心不乱にウルベルトさんの毛皮を堪能していると、ウルベルトさんは悪戯っ子のような顔で口を開く。

「モモンガさん、もう一つだけ実験に付き合って下さいね」

 その言葉と同時に、鳴らされたクラッカー。コレは……!!

「え!?ちょ、コレ完全なる狂騒!?ウルベルトさんよくこんなアイテム持ってましたね」

 各種耐性も、感情の沈静化も全部強制的にオフにされて。俺は動揺しまくりだ。まぁ、骨の顔だから表情には表れていないけれど。

「まぁ、たまたま。……で、モモンガさんの耐性がゼロになったところで……<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>」

(ちょ、<魅了(チャーム)>!?何でここでソレ使うの!?)

 戸惑っている俺に、ウルベルトさんの<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>の効果が発動される。<魅了(チャーム)>なんか使わなくったって、俺はウルベルトさんの事大好きなのに。何で、実験でこの魔法だったんだろう?

「あっ……ウルベルトさん?」

 そう思っていたら、急に体の奥底から熱がこみ上げてくるような、懐かしい感覚。多分、これは……。

(何で今!?てか、<魅了(チャーム)>って親友って思う魔法じゃなかったっけ!?え、俺マジでウルベルトさんに欲情してるの!?何か我慢効かないんだけど!!耐性ゼロって怖!!)

「……どうしよう、俺。その、もっとウルベルトさんに触りたいんですけど……ダメ、ですか?」

 その想いのまま、首を傾けてウルベルトさんにそう訊くと。

「……!!」

 ウルベルトさんは一瞬大きく目を見開いて。

「そうですか。じゃあモモンガさん、好きなだけ俺の躯を触って下さい」

 華やかに微笑みながら、そう言った。

 

 

 

sideウルベルト

 

 マントを自ら肩から落とし、脱ぐ時には邪魔になる派手な装飾たっぷりの上着を脱ぎ捨てる。すると、モモンガさんの眼前に黒山羊の上半身が露わになる。ベースがバフォメットなので、頭部だけが黒山羊のこの躯は、上半身は人間の裸体だ。この姿は色気も何もあったものじゃないけれど、それでもモモンガさんは嬉しそうにしている。

「ウルベルトさんは、温かいですね」

「あっ……」

 服を脱いだ瞬間、モモンガさんに抱き寄せられた。背中に回された手に、背筋にゾクリとした甘いものが這い上ってくるのを感じる。モモンガさんの手が俺に触れる度、言い様のない快感に躯が包まれて。声を上げずにはいられない。

「どうしました?やっぱり、痛いんですか?」

 こちらを気遣ってくれるモモンガさんに、首を振ることで否定を示す。

「違いますよ。……気持ち良すぎて、声が出ちゃっただけです。もっと、触ってくれますか?モモンガさんの手は、すごく気持ちが良いんです」

 甘えるようにモモンガさんに擦り寄ると、モモンガさんが俺を抱き締める手が強くなった。モモンガさんは、俺の肩の辺りに顔を近づけて何かしている。

「……ウルベルトさん、何かすごくいい匂いがします。香水ですか?これ。今まで気付きませんでしたよ」

「香水?いえ、特には……」

「うーん。じゃあ、コレ、ウルベルトさんのフェロモンなのかな?すごく甘くて……いい匂いですよ?」

 笑いながら、モモンガさんが俺を甘噛みした。突然のその行動にドキッとするけど、全然不快じゃない。むしろ、嬉しい。首筋を甘噛みしながら、背中と腰を撫でられて。それだけで、腰が抜けそうになる。毛に覆われた頭部と違って、こちらは皮膚にダイレクトだから、感じる快楽が段違いだ。

(あぁ……やっぱり、モモンガさんの負の接触(ネガティブタッチ)は悪魔にとっては甘美な愛撫にしかならないな)

 モモンガさんが、自分と同格だから感じるのだろうか?自分より格下相手だと、そもそもダメージとして通らない気もするし、やっぱりレベルが一緒っていうのが大きいような気もする。

「んっ……どんな、香りですか?自分じゃ、わからない、ですから……。ぁっ……もっと、触って下さい、モモンガさん……」

「んー?えーと、ですね。何だろう?果物っぽような、花っぽいような……?とにかく、甘くて……嗅いでると、何か変な気持ちになってきます」

 モモンガさんはそう言いながら、かぷかぷと俺の項を噛み続ける。モモンガさんの歯が触れた箇所も、気持ちいい。

(ひょっとして……モモンガさんの負の接触(ネガティブタッチ)って、掌だけじゃなくて全身から発せられてるのか?!とんでもない壊れスキルじゃねぇか!!)

 そんなことを俺が考えているうちに、甘噛みして満足したのかモモンガさんは笑顔で(多分)俺に声を掛ける。

「じゃあ、胸触りますね?ウルベルトさんは悪魔だけど、こっちは人間と同じなのかずっと気になってたんですよね」

 と、まるで性欲とは無縁のような無邪気な発言をして、モモンガさんは俺の胸に触れる。……その眼窩の赤い光はいつもと違う煌めき方をしていたけれど、それが性欲なのかどうなのか、今の俺には判断が付かない。

「わぁ……肌、すべすべですね。手触り最高ですよ、ウルベルトさん」

 ご機嫌な声でそう言うと、モモンガさんはゆっくりと俺の胸を撫でる。

「!あッ……そこ、もっと、触って下さい……」

「ん?あぁ、ココですか。ふふっ、ウルベルトさんの乳首、もう固くなってますね」

 モモンガさんは愉しげにそう言うと、俺の乳首を指先で軽く突(つつ)く。

「山羊って、もっと乳首多いのかと思ってました」

 ひどく愉しそうな声。尖った指先で焦らすように触れられると、声がどうしても出てしまう。

「んっ……山羊、は……乳首、一対ですよ、モモンガ、さんっ……ぁ、あっ……!」

(てか、黒山羊頭だけど、俺の上半身は人間だから複乳とか無いっての!!)

 そう頭の中で突っ込んでたけど、そうでもしないと理性が吹っ飛んでしまいそうだった。

「ウルベルトさんって毛皮は真っ黒なのに、乳首はすごく綺麗なピンク色なんですね。とってもえっちな感じですよ、ウルベルトさん」

「……ッ……!は、恥ずかしいですよ、モモンガさん、あぁあっ……!」

 信じられない。まさか、俺が乳首を弄られたくらいで感じるなんて。人間だった頃では考えられない事態に、頭が混乱する。普通に触れるだけでも気持ちいいモモンガさんの手が、俺の乳首に触れた瞬間、そこから下半身に向けて電流が走ったような気がした。一気に高まる、俺の下半身。

(って、コレ、マジでヤバイだろ!?乳首だけでこんなに感じるとか……!モモンガさん半端ねぇよっ……!!それにモモンガさんが何かエロい台詞言ってる……!いつもの可愛いモモンガさんは何処行ったんだよ?!)

 モモンガさんの性格上、こんなに凄いスキルを持っていても無用の長物状態だったろう事は、想像に難くない。この実験の結果、モモンガさんがこのスキルの有用性に気付くだろうが……俺が、許さない。

(モモンガさんが、俺以外にコレを使って触れるのは)

 まだ単なる『ギルドの仲間』に過ぎないのに。我ながら、何て独占欲だ。思わず苦笑してしまう。

「……ウルベルトさん、気持ち良くないですか?」

「え……?そんなこと、ぁあっ……胸、気持ち、ぃ……!」

 俺が自分の思考に沈んでいたのが気に食わないのか、モモンガさんはちょっと拗ねたような声でそう言うと、俺の両胸を一気に摘まんだ。そして、指先で押し潰すように捻りあげる。さっき、片方だけ触れられただけでもヤバかったのに、両方にこんな刺激を与えられたら……。

「うあぁっ!や、モモンガ、さんっ……モモンガさんっ……!!」

 

 

 

sideモモンガ

 

 目の前でマントを脱いでから、上着まで自分の手で取り去ったウルベルトさんを、呆然と見守る。だけど、積極的なウルベルトさんが見られてすごく嬉しい。

(ウルベルトさんは黒山羊だから全身もふもふかと思ったんだけど違うんだなー。……何かすごくえっちに見える……)

 服の上からも細身なのはわかっていたけど、服を脱ぐとその細さが際立つ。毛に包まれていないせいもあって、余計にボリュームが少なく見えるのだ。魔法詠唱者(マジックキャスター)だから、デミウルゴスのような細マッチョまでは行かないけれど、そこそこに引き締まった体は、多分俺が人間だった時よりも筋肉が付いていて綺麗だった。適度な筋肉に覆われた、綺麗な上半身。肌の色は驚くほど白くて、黒い毛との対比でよりその白さを強調されているかのようだった。

(てか、白い肌にピンクの乳首とかエロゲヒロインかよ!!)

 男の乳首でこんなに綺麗なのは見た事が無い。思わず内心で突っ込んでたけど、それよりも一刻も早くウルベルトさんに触れたくて。俺はウルベルトさんを抱き締めていた。

「ウルベルトさんは、温かいですね」

 触れた体は、毛に包まれて無くても十分温かい。うっとりとその体温を感じつつ、そう呟く。

「あっ……」

 俺の腕の中で、ウルベルトさんが小さく声を上げた。

「どうしました?やっぱり、痛いんですか?」

 ちょっと心配になって、そう声を掛ける。ウルベルトさんにはいっぱい触りたいけど、ウルベルトさんが痛いのは嫌だから。

「違いますよ。……気持ち良すぎて、声が出ちゃっただけです。もっと、触ってくれますか?モモンガさんの手は、すごく気持ちが良いんです」

(……!!ちょ、ウルベルトさん何そんな可愛いこと言ってんの!?絶対コレ、俺誘われてるよね!?)

 ウルベルトさんは可愛いことを言うだけじゃ無くて、俺に甘えるように擦り寄ってきた。……コレで誘ってないって言ったら、嘘だ!って、アレ……?何か、ウルベルトさんから良い匂いがする……?

「……ウルベルトさん、何かすごくいい匂いがします。香水ですか?これ。今まで気付きませんでしたよ」

「香水?いえ、特には……」

 俺の質問に、ウルベルトさんは首を傾げている。アレ?じゃあ香水じゃ無いのかな……?何の匂いだろう?

 俺は気になって、ウルベルトさんの項に顔を埋めて匂いを嗅いでみる。……やっぱり、気のせいじゃない。ウルベルトさんから、すごく甘くて良い匂いがする。

「うーん。じゃあ、コレ、ウルベルトさんのフェロモンなのかな?すごく甘くて……いい匂いですよ?」

 その匂いに誘われるように、俺はウルベルトさんの項を噛んでいた。勿論、甘噛みだ。歯に当たるウルベルトさんの肌の弾力が心地良い。もふもふの毛が当たるのはちょっとくすぐったくて。思わず笑ってしまった。

「んっ……どんな、香りですか?自分じゃ、わからない、ですから……。ぁっ……もっと、触って下さい、モモンガさん……」

「んー?えーと、ですね。何だろう?果物っぽような、花っぽいような……?とにかく、甘くて……嗅いでると、何か変な気持ちになってきます」

 くんくんと匂いを嗅ぎつつ弾力があって噛み心地が良い項を何度も甘噛みする。……あぁ、舌があったら思いっきり舐め回したい。それで、ウルベルトさんの全部を味わってみたい。

「じゃあ、胸触りますね?ウルベルトさんは悪魔だけど、こっちは人間と同じなのかずっと気になってたんですよね」

 白い肌に、触られる前からツンと立っている可愛らしい乳首。ようやく、触れることが出来ると思うとドキドキする。尖った指先でウルベルトさんを傷を付けないように、そっとその肌に触れる。

「わぁ……肌、すべすべですね。手触り最高ですよ、ウルベルトさん」

 指の腹で、ゆっくりと触れてゆく。滑らかで触り心地の良い肌に、触れているだけで俺まで気持ち良くなってしまう。

「!あッ……そこ、もっと、触って下さい……」

 俺にそう強請ってくるウルベルトさんは、よっぽど気持ちいいのか耳をぴるぴると動かしている。その様子が、すごく可愛らしい。

「ん?あぁ、ココですか。ふふっ、ウルベルトさんの乳首、もう固くなってますね」

 ツンツン、と指先で突(つつ)いてあげると、思ったよりも弾力のある乳首なのがわかる。色もさっき見たピンク色よりは濃くなって、ちょっと赤みを増している。そんなに、乳首触られるのが気持ちいいんだろうか?

「山羊って、もっと乳首多いのかと思ってました」

 お腹の辺りを撫でながらそう言うと、ウルベルトさんは体を捩りながら答えてくれる。

「んっ……山羊、は……乳首、一対ですよ、モモンガ、さんっ……ぁ、あっ……!」

 ウルベルトさんがあんまりにも可愛い声で鳴くものだから、楽しくて乳首から指を離せない。何度も弄っていると、ウルベルトさんの息がどんどん荒くなっていく。

「ウルベルトさんって毛皮は真っ黒なのに、乳首はすごく綺麗なピンク色なんですね。とってもえっちな感じですよ、ウルベルトさん」

 そう言いながら、爪先で弾くようにしてあげると、ウルベルトさんは一瞬息を詰める。

(……ウルベルトさん、めちゃくちゃえっちなんだけど……!!)

 黒山羊なのに、何でこんなにえっちなんだろう?悪魔だからなんだろうか?見てるだけでゾクゾクする。

「……ッ……!は、恥ずかしいですよ、モモンガさん、あぁあっ……!」

 ウルベルトさんは、俺に乳首を弄られる度に可愛い声で鳴いている。だけど、何か今は俺以外のことを考えてるように見える。

「……ウルベルトさん、気持ち良くないですか?」

「え……?そんなこと、ぁあっ……胸、気持ち、ぃ……!」

 ウルベルトさんの中の『誰か』に嫉妬して。俺はウルベルトさんの両乳首を同時に摘まんだ。そして、指先で押し潰すように捻りあげる。

「うあぁっ!や、モモンガ、さんっ……モモンガさんっ……!!」

 すると、ウルベルトさんはそう俺の名前を呼びながら、全身を大きく震わせた。

(えっ!?ちょ、まさか……!)

 何と、ウルベルトさんは俺に乳首を摘ままれただけでイってしまったのだ。ウルベルトさんの下半身の黒い毛皮に、白い体液が点々と散っているのが見えた。ウルベルトさんは潤んだ瞳で俺を見つめると、ギュッと抱きついてきた。

(……!ウルベルトさんっ、可愛いっ……!!)

「……ウルベルトさん、気持ち良かったんですね。すごく、可愛いです」

「モモンガ、さん……その……」

 ウルベルトさんは、俺を上目遣いで見つめる。恥ずかしげなその様子は、とても大災厄の魔と呼ばれる悪の大魔法使いには見えない。ぴくぴくと小さく動く耳は、ウルベルトさんの躊躇いを表しているかのよう。

「ウルベルトさん?どうしたんですか?」

 ウルベルトさんの腰を撫でながらそう訊くと、ウルベルトさんは小さく声を上げた。

「ぁっ、そ、その……モモンガさんが、嫌じゃなかったら、なんですけど……」

 僅かに俺から目を逸らしているのは、やっぱり恥ずかしいからなんだろうか。黒い毛皮で覆われていて、肌の色は見えないけど。俺には、ウルベルトさんの頬が赤く染まっているのが確かに見えた。

「はい」

「……ベッド、行きませんか?ここじゃ、続きは出来ないですし」

 ギュッと、俺のローブを掴みながらそう言われて。元々飛んでいた俺の理性は、更に遠くまで行ってしまった。ウルベルトさんをお姫様抱っこすると、その目を覗き込むようにして応える。

「ええ、ウルベルトさん。ベッドでたっぷり可愛がってあげますね」

 

 

 

sideウルベルト

 

(あーーーーー!!!!俺もう駄目だーーーー!!)

 モモンガさんに、

「ベッドでたっぷり可愛がってあげますね」

 なんて言われて悦んでる時点で、アウトだ。いや、正確に言うのなら、モモンガさんに乳首でイかされた時点でアウトだ。

(あぁ……でも、ソレが全然嫌じゃない時点でなぁ……実験結果は明白、っていうか)

 モモンガさんの気持ちはわからないけど、でも、俺がガチでモモンガさんに惚れてるってのはわかったし、だったら最後まで愉しもう。……意識を切り替えたら、何だか楽になったというか。俺は目一杯モモンガさんに甘えようと決める。

 全裸でモモンガさんにお姫様抱っこをされて、寝室に連れ込まれる。モモンガさんはまだローブを羽織ったままだ。

「……モモンガさんも、脱いで下さいよ?俺だけ裸なんて、恥ずかしくて嫌です」

 男の立場としてはこんな状態になることはほぼ無いから、余計に恥ずかしさが強い。だけど、モモンガさんは愉しそうに言う。

「俺としては、恥ずかしがるウルベルトさんなんてレアなのでもっと見てたいんですけど?」

 小首を傾げながらのその台詞に、頬が熱くなる。

(俺の可愛いモモンガさん一体何処?!<魅了(チャーム)>怖すぎだろ!!)

 自分で掛けた訳で、誰にも文句は言えないのが辛いところというか。別に、アンデッドの鎮静効果も効いてない筈なのに、やけに冷静なモモンガさんはこういった事に慣れてるように思えて。……何か、ちょっと苛つく。

「モモンガさん、やけに慣れてません?俺は初めてなんですから……もっと、優しくして欲しいです」

 と、ちょっと拗ねたように言って、モモンガさんを抱き寄せる。首に回した手に少し力を込めると、モモンガさんはあっさりと俺の腕の中に倒れてくれる。

「……ウルベルトさん、初めてなんですか?」

「……悪いですか?てか、普通男って抱く側だと思うんですけどね?」

 ギュッとモモンガさんの事を抱き締めて、俺の表情を見られないようにしながらそう言うと、モモンガさんは小さく笑う。

「!ちょ、何笑ってるんです!?モモンガさん酷いですよ!」

 俺がそう抗議すると、モモンガさんは俺の頭を撫でてくれる。あぁ、やっぱり直接触れ合ってる方が気持ちいい。ローブ越しだと、さっきよりは感じない。

「ごめんなさい、ウルベルトさん。だって、嬉しくて。ウルベルトさんはこんなにえっちだから……誰かと経験あるんじゃないかな、って妬いちゃってたから」

「……は?妬く?モモンガさんが?」

 予想外のモモンガさんの言葉に、呆然としてしまう。いや、妬くって。それ言うなら、モモンガさんの方が絶対モテると思うのに。優しいし、可愛いし。

「はい。思いっきり、妬いてました。ウルベルトさんは格好いいだけじゃなくて可愛いから、絶対モテるだろうしなーって」

「……可愛い、は納得いきませんけどね。モモンガさん、俺、こっち来てから悪魔になった訳ですし……リアルではこんなんじゃなかったんですよ?その、乳首だって、こんなに感じるとか思ってなかったですし」

 あれだけ乱れといて信じて貰えるかはわからなかったけど、流石にソコだけはちゃんと言わせて欲しかった。リアルの俺はむしろストイックだったんだしな!

「え、そ、そうなんですか?じゃあ、異形化の影響ですかね?」

「でしょうね。てか、ソレ言うならモモンガさんリアルでもあんな風に誰かを抱いてたんですか?普通に考えたら、山羊頭の悪魔とヤろうとか思いませんよ?」

「あー……確かにそうかも。でも、ウルベルトさんは特別なんです!可愛いし!」

 ……目の前でそう力説する骸骨に、力が抜ける。<魅了(チャーム)>のせいだろうか、やたらとモモンガさんが俺を可愛いって連呼してるのは。まるで俺の容姿を褒め称えるナザリックの者たちみたいだ。……そう思ったら、スッと冷めた。いや、冷静になった、と言うべきか。今はモモンガさんが俺に触れていないから、快楽にも溺れていない訳で。回る頭で考えつつ、俺は口を開く。

「……モモンガさん、多分ソレ、俺の<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>のせいですよ。だから、モモンガさんが状態異常無効になったらすぐに俺の事なんて可愛いと思わなくなる筈です。何か、こんな事までさせちゃってすみません。俺は大丈夫ですから、もう部屋に戻った方がいいですよ。モモンガさんは忙しいんですから……って、モモンガさん!?」

 俺がそう言うと、モモンガさんは凄い力で俺のことを抱きすくめる。

(……!ヤバっ、ダイレクトに負の接触(ネガティブタッチ)が伝わって……!)

 あっという間に、快楽の残り火が煽られて。すぐに俺の理性は蕩けてゆく。あぁ、もう先の事なんてどうでも良いから、モモンガさんと気持ちいい事がしたい……。

「何で……ウルベルトさんはそんな事言うんですか?俺、本当にウルベルトさんの事、好きなのに……!」

 泣いてるような声で、モモンガさんがそう叫ぶ。

「駄目、です……モモンガさん、離して下さい……!このままだと、俺、またモモンガさんに触って欲しくなっちゃいます、からッ……!」

 俺はモモンガさんから逃れようとするが……モモンガさんは、俺の腰を優しく撫でる。丁度、尻尾の付け根に当たる部分を触られて。一気に理性が蕩けた。

「や、ぁっ……モモンガ、さん……ソコ、駄目、です……俺、ぁ、んぁあっ……!」

 魔法詠唱者(マジックキャスター)同士なのに、モモンガさんを撥ね除けられない。モモンガさんが触れている所全部が、気持ち良すぎて躯に力が入らない……。

「ウルベルトさん……本当に、可愛いですよ。尻尾、やっぱり感じるんですね?もっと、触ってあげますから……」

 だから、俺を受け入れて下さい。……そう、俺の耳元で囁いて。モモンガさんはローブを脱ぐと、再び俺を抱き締める。

「!!ひ、ぁあぁぁあっ……!!」

 

 

 

sideモモンガ

 

 素肌になって(と、言っても肌はなくて実際は骨なんだけど)ウルベルトさんを抱き締めたら、可愛い声で鳴きながらまたイってしまったようだった。こんなにえっちな体をしてるのに、ウルベルトさんは初めてだって言うから、優しく可愛がってあげようって決める。

 イったばっかりでまだぼうっとしてるウルベルトさんをひっくり返すと、可愛い尻尾がピン!と上を向いていて。ウルベルトさんの大切な所が丸見えになっていた。……まるで、俺の事を誘ってるみたいだ。

(ウルベルトさんの体は本当に素直なんだけどなぁ……)

 ウルベルトさんは優しいから、俺がウルベルトさんの<全種族魅了(チャームスピーシーズ)>でおかしくなって、ウルベルトさんを触ってるんだって思い込んでるみたいだけど……そんな訳無いのに。どうやったらウルベルトさんは信じてくれるんだろう?

「モ、モモンガ、さんっ……本気、ですか……?」

 期待半分、戸惑い半分、といった声でウルベルトさんがそう言う。俺は、もふもふのお尻を優しく撫でながら答える。

「本気じゃなかったら、こんな事しませんよ?ウルベルトさんはただ気持ち良くなってくれればそれで良いですから。ね?」

「!!ひゃぁっ!だ、駄目です、尻尾、ぁっ、あぁっ……!また、イっ、あぁ……!」

 ウルベルトさんは、俺がまだ一度もソコには触れてないのに、尻尾の付け根を優しく撫でただけでまたイってしまった。尻尾をぴこぴこと可愛らしく振りながら。

「いいじゃないですか、イっちゃっても。俺は可愛いウルベルトさんが見られて幸せですし、ウルベルトさんも気持ちいいんですよね?良いこと尽くめじゃないですか?」

「や、モモンガ、さんっ、俺、も、出ません、からっ……!」

 俺の方にお尻を突き出してウルベルトさんはそんな事を言ってるけど、尻尾はまだ上がったままで。何かを期待してるように見える。

「……ウルベルトさん。俺、この姿になってから色々無くしちゃったのでウルベルトさんが欲しがってるモノは無いんですけど……精一杯気持ち良くしてあげますから。ね?だから、指舐めて下さい」

 緩んだ口元に指を差し出すと、ウルベルトさんはとろん、と蕩けた瞳のまま俺の指を素直に受け入れる。長い舌でチロチロと舐められて、背骨の辺りにぞくり、とした快楽が走る。

(ウルベルトさん……もの凄く、えっちなんだけど!!あぁ、もう俺にあったら絶対滅茶苦茶に……!)

「んぅっ、んっ、んんっ……」

 異形と化して人間だった頃よりも長くなった指を、ウルベルトさんは一生懸命舐めてくれる。指の付け根の方まで咥えて、指の股にまで舌を伸ばしてくれるウルベルトさんに、ない筈の喉が鳴ったような気がする。

「……もう良いですよ、ウルベルトさん。そんなに俺の指舐めるだけで気持ち良かったんですか?また、勃ってません……?」

「ひぁっ!モモンガさんの、躯、どこも、気持ち、良いです……」

 うっとりと俺を見つめるウルベルトさんのモノを軽く突(つつ)いてあげると、それだけで先端から白濁とした雫を溢れ出させる。何回かイってるから、先走りなのにもう透明じゃなくて。それが妙にいやらしく見えた。

「ウルベルトさんにそう言って貰えたら嬉しいです。じゃあ、今度はナカで気持ち良くなりましょうか?」

 そう言って、ウルベルトさんの可愛いお尻を掴むと、ウルベルトさんは俺に腰を押し付けるように動かしてくる。

「もう待ちきれないんですか?初めてなのに、随分とえっちなんですねウルベルトさんは」

「モモ、ンガさっ……!も、虐めないで、下さ……!あぁああああっっ……!!」

 触れる前からヒクついているソコにそっと触れて、少し強引に指先をねじ込むと、ウルベルトさんはそれだけでまたイってしまった。ウルベルトさんのナカは熱くて、狭くて。入れてるのは指なのに、まるで俺のモノを咥え込まれてるような錯覚に襲われる。ギュウギュウと、俺の指を折ろうとするかのような強い力で締め付けられるけど……俺はソレに逆らうように指をナカに進める。

「やぁ、壊れ、ぁあぁっ……!!」

「大丈夫ですよ、優しくしますから。……もし、ウルベルトさんが壊れちゃったとしても……絶対俺が治してあげますしね」

 ウルベルトさんの狭いソコに、指の中程くらいまで埋め込む。そして、ゆっくりと入り口の辺りまで戻すとまた埋め込む。すると、ウルベルトさんのナカは俺の指を包むようにいやらしく蠢く。初めてとは思えないナカの動きに、欲が煽られる。

「ぁっ、あぁっ……や、ナカ、あ、モモンガさんが、ぁあっ……」

 ウルベルトさんは、俺が指を入れてからずっと甘い声を上げ続けている。

(やっぱり、負の接触(ネガティブタッチ)を粘膜にダイレクトって相当ヤバイのかなー。口の中に入れた時も反応がえっちだったし)

 細い腰を必死に揺らしながら、俺の指を一生懸命咥え込むウルベルトさんは本当に可愛くて。もっともっと、鳴かせたくなる。俺の気持ちを信じてくれないウルベルトさんにわかって貰うには、そうするしかないと思うし。

(えーと。ナカでも気持ちいい場所ってあるんだよな?どの辺だろう?今のウルベルトさんだとドコ触っても気持ちいいみたいだけど、やっぱり一番気持ちいい場所触ってあげたいし)

「ウルベルトさん。どこが気持ちいいか俺に教えてくれませんか?そうしたら、そこを一杯可愛がってあげますから。ね?」

 ウルベルトさんのお腹側を擦るように指を動かしてそう訊くと、ウルベルトさんは可愛らしく左右にお尻を振って答えてくれる。

「ぜ、んぶ、気持ち、い、ぁあっ……モモン、ガさ、ん……!俺、またっ……!」

 ウルベルトさんはそう言うと、背中を反らせてまたイってしまった。最初に比べて大分サラサラになった精液が、ウルベルトさんのベッドに散る。また締め付けられた指は、ウルベルトさんのナカの温かさを感じて優しい快楽を得ていた。ウルベルトさんが締めることで内側の壁が俺の指の腹に押し付けられる。

(……あれ?ちょっと、ココ固い……?)

 指先に違和感があったので、俺はソコを軽く押してみる。

「!!っ……!!ひ、あっ……!!」

「えっ!?ウ、ウルベルトさん!?」

(一体どうしたんだろう?イってはいないっぽいけど……?出てないし)

 俺の指がウルベルトさんのナカのある一点を押した瞬間、ウルベルトさんはまるでイった時みたいな腰の動きになったかと思うと、一気に脱力していた。

「……ナカで、イっちゃいましたよ……」

「は?」

 唐突なウルベルトさんの言葉に、思わず訊き返していた。

「……その、モモンガさんが触ってるソコ、が……気持ち良くて。射精無しで、イっちゃいましたよ俺……あぁもう、本当にあり得ないでしょう!?俺、初めてなんですよ!?なのにこんな……!」

 ウルベルトさんは恥ずかしそうにそう叫ぶと、ベッドに顔を埋めてしまう。

(……何それ!?ウルベルトさん可愛すぎだろっ……!!)

「そんなに、俺の指が気持ち良かったんですか?ウルベルトさん」

「知りません!!」

「そんなつれないこと言わないで下さいよ?俺はウルベルトさんを気持ちよくしてあげたいだけなんですから」

 そう言いながら、ウルベルトさんのナカに入れたままの指を動かすと、素直なウルベルトさんの体は簡単に反応する。

「やっ、モモンガさ……っ、んぅっ!そこは、駄目ですっ……!」

「ダメじゃないですよね?素直に気持ちいいって言って下さい、ウルベルトさん。いっぱい気持ち良くなって……俺以外とじゃ、イけないようになっちゃって下さいね?」

「!?ちょ、モモンガさん何を……あぁっ、や、それ、ぁっ……!」

 ウルベルトさんのナカの固くなってる部分を何度も擦り上げると、ウルベルトさんは嬉しそうに腰を揺らす。逃げられないように腰を押さえて、そのまま尻尾を撫でてあげるとウルベルトさんはまたイっちゃったみたいで俺の指を何度も締め付けていた。

「らめ、れすからぁ……も、許……あ、ぁああっっ……!」

 イき過ぎて呂律が回らないのか、舌っ足らずなウルベルトさんを見つめながら更に指を動かす。

(涙でグチャグチャになったウルベルトさんも可愛いなぁ……)

 いつもの格好いいウルベルトさんも素敵だけど、今のえっちで可愛いウルベルトさんも最高に素敵だと思う。またナカでイっちゃったウルベルトさんをひっくり返して、今度は尻尾じゃなくさっきよりも赤くなった乳首に触れる。すると、ウルベルトさんは理性がどこかに行っちゃったような蕩けきった瞳で俺を誘う。

「モモ、ンガ、ひゃんの……もっと、欲し……」

「もっとですか?ふふっ、ウルベルトさんは欲張りですね。じゃあ、もっと増やしましょうか?まだ一本しか入れてませんしね」

 最初は固くて狭かったウルベルトさんの入口も、今はすっかり柔らかくなって嬉々として俺の指を受け入れる。指が入り易いように入口を少し引っ張ってから二本目の指をゆっくりと入れてゆく。

「!!あぁっ……!!」

「またイっちゃったんですか?まだ入れただけですよ?」

 まだ半分くらいしか入れてないのに、ウルベルトさんは背中を反らして可愛い声を上げると体を大きく震わせた。やっぱり、精液は出ていない。もうすっかりとナカでイくのが当たり前になっちゃってるウルベルトさんに、笑みが漏れた。

(もう、俺以外じゃ気持ち良くなれなくなっちゃったかな、ウルベルトさん……)

 ツヤツヤの黒い毛皮の下に隠された、ウルベルトさんのモノ。既に通常サイズになっているせいか見ることは出来ないけれど、もうイく時に射精していないのは間違いない。

(……そう言えば、ウルベルトさんの結構サイズ凄かったけど……アレ、やっぱり悪魔になったからだろうなぁ。俺ももしあったとしたらデカくなってるんだろうか?)

 そんなバカな事を考えつつも、二本目の指を更に奥まで飲み込ませる。

「あぁ……ももんがひゃんのが、おくまでっ……」

 ウルベルトさんの奥に、爪先が当たる。すると、ウルベルトさんは自分の下腹部を撫でながら幸せそうに笑う。そんな姿もすごくえっちで可愛らしい。

「奥、気持ちいいんですか?ウルベルトさん。さっきからキュウキュウ俺の指締め付けてきてますよ?」

 奥を突くと、ウルベルトさんは俺の腰に脚を絡めて引き寄せる。モフモフの脚が俺の骨盤に当たるのは中々に気持ちいい。

「もっと……おく、して……?」

「……ッ……!」

 理性が消え失せたウルベルトさんは、もの凄く欲望に素直で。あの格好いいウルベルトさんをこんな風にしたのが俺だと思うと、滅茶苦茶興奮する。

(何か、今のウルベルトさんエロゲよりもえっちだからなぁ……これで興奮しない方がおかしいって!)

「……良いんですか?これより奥だと、ウルベルトさん苦しいかもしれませんよ?」

 トントン、とウルベルトさんの奥をノックするように何度も突くと、ウルベルトさんの締め付けが強くなる。

「ももんが、さんが……ぜんぶ、ほしい……」

 まだ理性が飛んだままのウルベルトさんは、それでもゆっくりと俺を求める言葉を口にしてくれる。そのいじらしさに、胸がキュンとする。

(あぁもう!ウルベルトさんどんだけ俺のことドキドキさせるつもりなんですか?!)

 内心そんな事を思いつつ、俺は表面上は平静を保ってウルベルトさんに話し掛ける。こういった時だけは、骸骨の自分の姿に感謝したくなる。声では結構バレバレかもだけど、表情は動かないから一見冷静に見えるからだ。

「そうですね。確かに、まだ全部入れてませんし……ウルベルトさんが大丈夫なら、もっと奥まで俺に感じさせて下さいね?」

「!ひッ、あ、あ、あぁっ……!」

 ウルベルトさんの腰を抱え上げ、俺の膝の上に向かい合わせるように座らせると、ウルベルトさんの声が大きくなる。体が密着することで、より強く負の接触(ネガティブタッチ)の刺激を受けたからだろう。俺はそんな可愛いウルベルトさんの腰を一撫ですると、苦しげに戦慄(わなな)いてるウルベルトさんの小さな穴に更に指を追加する。そして、今度は一気に奥まで突き入れる。

「!!ッ…………!!」

 ウルベルトさんはその衝撃で、大きな目からボロボロと涙を零している。本当は嘗め取ってあげたいけど、今の俺には舌はないからその代わりにウルベルトさんを宥めるように軽く背中を叩いてあげる。

 いつもの四角い目じゃなくて、丸い黒目のウルベルトさんは瞳がとても愛らしくてまるで仔山羊みたいだ。

(山羊の目も、猫みたいに大きさ変わるんだ。このウルベルトさんも可愛いなぁ)

「痛いですか?だったら止めますけど……」

 そう、ぴるぴる動く可愛い耳元で囁くと、ウルベルトさんは小さく頭を左右に振る。

「ち、が……気持ち、良過ぎてッ……!」

「良かった。じゃあ、続けましょうね?まだ俺の指、全部入ってませんから」

 ウルベルトさんの奥までは達していたけど、まだこれだと俺の指の七分くらいだ。爪先でウルベルトさんの奥を探っていると、固く締まっていた筈のそこが、僅かに開き始めているのに気付く。狭いソコに指先をねじ込んで一気に指を全部入れると、ウルベルトさんは俺の腕の中で激しく暴れる。膝から落ちないように、と片手で背中を支えてウルベルトさんの項を甘噛みすると、ウルベルトさんの腰が左右に揺れた。

「-----ッ、あ、ァアッ……ッ……!!」

「……全部、入りましたよ。ウルベルトさん?気持ちいいですか……?」

 ウルベルトさんの奥の奥は、キュウキュウと俺の指先を締め付けてくる。その襞(ひだ)の部分が俺の指で擦れるのが気持ちいいのか、ウルベルトさんはもう喋ることも出来ず俺に抱きついて体を震わせるだけだ。

「気持ちよさそうですね。じゃあ、またナカでイっちゃいましょうか?ウルベルトさんはナカを可愛がられるのが大好きなんですよね?」

 目の前で震える可愛い耳を甘噛みしつつそう囁くと、ウルベルトさんは俺の頬に手を伸ばすと俺の顔を引き寄せて触れるだけのキスをしてくれた。もっと深いキスをしたそうだったので、俺はほんの少しだけ口を開く。その中にはもう舌なんて無いけれど、ウルベルトさんがそれで満足してくれるのなら俺も嬉しいし。

「ふっ……ん、うぅっ……」

 ウルベルトさんは長い舌で俺の口内を味わっている。触られてる感覚はきちんとある。ウルベルトさんの柔らかな舌はヌルヌルとしていてすごく気持ちいい。

(……って、アレ!?俺、舌、無い筈なのに……何か動かせる!?)

 ウルベルトさんに応えたいな、って思っていたら、自分の口内で何かが動いた。ソレがなんなのかはわからなかったけど、ウルベルトさんに触れられるなら構わない。俺は口内のソレを動かして、必死にウルベルトさんを貪る。すると、ウルベルトさんが嬉しそうに笑ったような気がした。

 キスを続けながら、俺はウルベルトさんに埋めた指を動かす。奥の奥、俺の指に絡みついてくるいやらしい襞(ひだ)を擦るように。最初はゆっくり、徐々に激しくしていくと、ウルベルトさんはもうキスを続けられないようで、俺に体を預けて甘い吐息を漏らし続けている。

「……ウルベルトさん、大好きです。ずっと、俺と一緒に居て下さいね?」

「!ひぁっ……---ッ……!!」

 そう言って奥の奥を小刻みに擦り上げると、ウルベルトさんは俺のことを強く抱き締めて……そのまま意識を失ってしまった。

「さすがに、ウルベルトさんが悪魔でももう限界だったかー。何回イってたんだろ、ウルベルトさん」

 負の接触(ネガティブタッチ)のスキルをオフにして、ヒクついているウルベルトさんの可愛い穴から指を抜く。ソコはまだ物欲しげにしてたけど……これ以上は幾ら何でも可哀想な気がして触るのは止めておく。お互い、疲労無効の指輪はしてるけど……ウルベルトさんのは肉体的、っていうか精神的な疲労だろうし、このまま続けたら本当にウルベルトさんが壊れちゃいそうで怖かったから。

 そっとウルベルトさんをベッドに横たえて、アイテムボックスから巻物(スクロール)を取り出すと<清潔(クリーン)>の魔法を範囲を拡大して使用する。精液や涙で汚れていたウルベルトさんは、あっという間に元のモフモフすべすべに戻る。そして、俺もその恩恵を受けピカピカになる。

(……この巻物(スクロール)、もっと一杯ストックしとこうかな……それか、俺がコレを習得するか……)

 ウルベルトさんの事は俺が全部してあげたいし。他の誰かが、事後のウルベルトさんの面倒を見るとか……考えたくもない。

「さて。もうとっくに一時間なんて過ぎてるんですけどね。俺の気持ちは全然変わってないですよ、ウルベルトさん」

 意識を失ったままのウルベルトさんの頭を、そっと撫でる。俺にはやっぱり、今でもウルベルトさんが可愛く見えるし……もっと触ってたい、って思うんだけど。ウルベルトさんが目覚めてからソレを伝えたら、ウルベルトさんはちゃんと信じてくれるんだろうか?

 そんな事を考えつつ、俺はウルベルトさんを見つめながら彼が目を覚ますのを楽しみに待っていた。

 

 

 

sideウルベルト

 

「……死にたいです、俺」

 意識が戻って、真っ先に思ったのはソレだった。さっきまでの痴態は、しっかりと記憶に残っている。だからこそ、居た堪れない。モモンガさんは、ベッドサイドに立って俺の発言にオロオロしている。

(……あぁもう……モモンガさんがそんな風に可愛かったら、俺誰に苛立ちをぶつけたら良いんですか……!!)

 いや、確かに誘ったのは俺だよ!?でもさ、モモンガさん可愛いし、俺が突っ込まれる方になるにしてもさ、こう、俺のが悪魔の余裕でリード出来ると思ってたからであって。モモンガさんに良いように翻弄されて、あまつさえ初めてなのに中イキ極めちゃうとかさ、予想出来るわけねぇっての!!!

 ずっとイキっぱなしだったせいでまだ躯が疼いていて、今モモンガさんに触られたらまた強請っちまいそうなのはわかってたから、俺は指をパチン!と鳴らすと一気に装備を身に着ける。悪魔ロールの一環で身に付けてた、所謂早着替えの魔法だ。ユグドラシルの時はショートカットに入れておいたので、こっちでも無詠唱でサクッと使える便利魔法だ。

「ウ、ウルベルトさん!?どうしたんですか?俺、何か悪いことしましたか?」

 目の前でまだオロオロしている可愛い骸骨は、とっくに耐性が戻ってる筈なのにまるで沈静化が効いていないみたいな反応をしている。

「……モモンガさんは、悪くないです。悪いのは俺なので。すみません、変な実験に巻き込んでしまって。その、俺落ち着くまでちょっと出てますので……!」

 俺はモモンガさんにそう言い捨てると、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンで一気に他の階層へ転移した。……つまりはまぁ、目の前の現実から逃避したのだった。それが、モモンガさんにどんな感情を齎(もたら)すか、なんて。混乱しまくったままの今の俺では予想も出来なかったのだ。

 

 




捏造設定:負の接触=悪魔には感度●千倍的な感じ。
一応今後Pixivのヤツを全部移植予定です。
26万文字チャレンジの足しに10万文字くらいプラスになるので……。
タグで棲み分けてるので、腐バロ嫌いな方は避けてね!
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