※この作品はR-18です。

極道JKとお世話役の姫初め   作:八月朔日

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1 その命令職権乱用では?

「彩芽! 早く早く!」

「お嬢様、走ったら危ないですよ」

 

 初詣。だいたい何となくな感じで行く人もいれば毎年必ず行く人もいる年一回の行事。それは一般人もそうでない枠組みでも関係ない。

 たとえば極道とか。

 

「もう、お嬢様っていうのやめてって言ったでしょ。名前で呼んでっていったでしょ、名前で」

「……はぁ、小鈴さん」

「むぅ、まあいいや。おみくじ引こうよ」

 

 藤袴小鈴。藤袴組の二人姉妹の妹君にして私、日桜彩芽の護衛対象でもある。小鈴が5歳のころに護衛兼お世話役に就任してから10年、片時も一緒な生活を送ってる。通いではなく住み込みなのもあって護衛というよりは従妹みたいな接し方になってる。というか距離が近すぎて私の部屋にしょっちゅう突撃しに来てる段階でいろいろおかしい。んー、就任した時は私も15だったから妹みたいに扱ったのが悪かったかな。好きに甘えさせて甘やかしてのが悪かったのか。

 

「去年は大吉だったし今年も大吉かなー」

「そううまく行くもんですかね」

「運だけはいいからねー、私。大丈夫大丈夫」

 

 赤地の着物に藤の花が染め抜かれた着物を着た小鈴はお気楽な様子で歩いてる。結い上げた髪には簪をさして朗らかに笑いながら。一応私も浮かないように着物は着てるけど、小鈴ほど華美なまのじゃないシンプルな柄の入った藤色の着物を着てる。

 こうしてみてるととても極道一家の娘には見えない。姉の桃花さんは雰囲気ばっちりなんですけどね。まあ、やることなすこともですけど。

 

「とうちゃーく、今年の運勢どうだろなっと」

 

 おみくじ売り場についた小鈴はさっそく引いてる。さてさて、強運の小鈴は今年何をひくのかな?

 

「んーとね、うん! 大吉!」

「おめでとう。この後は?」

「出店回って、クジ引いてねーそれからー」

「はいはい。とりあえず出店行きましょうか」

 

 引いたくじは括り付ける物と思ってる人が多いけども、あれは悪いものを引いた場合だけ。悪運をとどめてもらうために木にくくる。大吉とかいいものは持ち歩いて翌年のお焚き上げに出す。

 よって、小鈴がそそくさと財布にしまい込んだのは正解。

 まあこんな小話は置いといて。出店を見て回るべく歩き出した小鈴の後を歩く……まあ、ここに出店している出店の数割はうちから出てるんですけども。

 出店の定番鶏卵焼きにりんご飴、やきそばやから揚げにフライドポテト。変わったもので言えばチーズハットグやダッカルビ、最近見かけるようになったものも出店してる。

 小鈴は食べることがメインなのか買うことがメインなのか、ひとまず目についた屋台で買い物をしてる。これは家に持って帰るパターンかな?

 小鈴が持てなくなった物を持ちつつ屋台やクジ引きの出店……途中見かけた舐めた商売してる店を脅したりしつつ、一通り回った。うん、

 食べるよりも買う方がメインだった。まあ小鈴が楽しいならそれでいいかな。

 

「よし、じゃあこれ持ってお姉ちゃんのところに突撃しよう!」

「桃花さん、午前中は仕事じゃなかったっけ?」

「大丈夫大丈夫、どうにかなるって」

 

 

 

「それで? 屋台巡りは……聞くまでもなかったかしら?」

「うん、はいこれ!」

 

 家に戻って桃花さんの部屋に行けば何やら図案のかかれた紙を見くらべていた。んー、あの絵柄は結弦さんのですかね? そうなるとあれは入れ墨の図案になるけど、桃花さんがいれるのかな? 

 私たちが部屋に来たと同時に図案をまとめてテーブルの隅に置いてたけど、あれのどれをいれるんだろうか。

 私も入れたほうがいいのかな? うちの組、だいたいが入れ墨入れてるし。

 

「また随分買ったわね。彩芽も袋持ってるし」

「初詣というよりは屋台巡りでしたからね。今更ですけどおみくじに意識持っていかれて参拝してないですからね、この子」

「あ! 忘れてた」

「まあ、あんなの気の持ちようなんだし冷めないうちに食べましょうか。その前に小鈴はそれ着替えてらっしゃい」

「そうですね。それはそうと桃花さん、その図案は結弦ちゃんのですか?」

「ええ、そうよ。リテイク出してるから一応はボツになってるけど」

「お姉ちゃん入れ墨いれるの?」

「気に入った図案がきたらね」

 

 そういって笑った桃花さんは何か企んでるのか楽しそうな表情をしてる。生まれは違うけど姉妹同然に育ってきた2人の事だしまあ問題ないでしょ。にしてもボツ、ねえ? そのわりにはお気に入りを見るような目で見てたようだけども。

 

「えー、じゃあ私も」

「小鈴は絶対にだめ。彩芽、小鈴が勝手に彫らないよう見ててね」

「言われなくとも彫らせませんよ。似合わないですし」

「なんか2人とも酷い!」

 

 極道一家とは思えない朗らかさと愛らしさを持った小鈴に入れ墨なんて似合わないでしょ、どう考えても。何が何でも入れさせるわけないでしょ?

 

「小鈴はタトゥーシールで我慢してなさい」

「すぐそうやって子供扱いするー。胸だけならお姉ちゃんより大きいんだからね!」

「はいはい、先月新しいブラ買いに付き合わさせられたから知ってる」

 

 なぜか私の周りの未成年は発育がいいのか細身で胸が大きい子しかいない。細身ですらっとした足回りときゅっと締まったウエストだなんてスタイルの桃花さん、健康的な細さでこちらもスタイルのいい結弦ちゃん。

 背は低いものの、ほっそりとした手足に細いウエスト、宣言通りに大き胸の小鈴。私の周りの未成年はどうなってるんだろうか。

 私もそれなりの大きさはあるけども。体型も細身だけれども。

 

「むう……」

「むくれてないで着替えるよ」

「はーい」

 

 適当に流された小鈴を連れて小鈴の部屋へ。一応、初詣用で着てる振袖を普段着に着替えとかないと痛んじゃう。私が着てるのは普段着もできるタイプのだからこのまま。

 

「ゆーちゃんに言ったらこっそり入れてくれないかな?」

「まだ言ってるの?」

「だってお姉ちゃんは極道の女みたいな感じになってるのに私だけ普通だもん」

「一般の普通と比べたら普通じゃないけどね。入れ墨入れたら極道ってのも変な話だし」

「どうせ彩芽も入れるんでしょ?」

「今のところ入れる予定ないかな。そこまで入れたい訳でもないし」

 

 入れたほうがいいのかなーくらいにしか思ってないから、入れろってならない限りはいれないかな。

 廊下を歩いてしばらくしたころ、見えてきた小鈴の部屋。この屋敷結構広いから歩くんだよね。

 

「着るのは着物? それとも洋服?」

「洋服でいいかな、着付け面倒だし」

 

 部屋に入った小鈴の振袖の帯をほどいていく。着替え先が洋服なので新しい着物は出す必要なし。

 帯をほどいて着物を順に脱がせつつ、衣文かけに掛けていく。その間小鈴はされるがままな状態。脱がせるときにくすぐったそうにはしてるけど。

 簪を抜いてまとめていた髪を下ろせばいったん終了で下着姿の小鈴の完成。シームレス系の下着のまま箪笥から洋服を選びだす小鈴を見つつ、衣文かけに掛けた振袖を綺麗にかけなおして、化粧台に簪を戻す。

 化粧に興味がないってわけでもないんでしょうけど、最低限の物しか小鈴は持ってない。肌に合って使い勝手のいいものだけを持ってる感じ。実際、化粧をそこまでするほど必要性がない整った顔立ちをしてるし。

 服を選んでる小鈴はいくら同性とはいえ無防備すぎなくらいに私にかまわずな感じ。何を選ぶのかを見つつ、下着姿の小鈴を見る。

 

「どれ着るか決まった?」

「んー……これでいいかな」

 

 小鈴の手にはタートルネックのニット。候補にはハイネックTシャツとフリースがいたっぽい。

 ニットを着てラックに掛けてあるスカートをはいた小鈴。うん、ニット着てるから大きい胸がさらに強調されてる。

 

「よーし、着替えも済んだし戻ろう!」

「はいはい」

 

 

 

「なんか全部お皿に出てる」

「案の定時間かかるだろうと思って盛り付けといたわ」

 

 着替え終わった桃花さんの部屋に戻ると買ってきた屋台料理が大皿や小皿に移されていた。しかも温めなおし済みで。

 買ってきたのは焼きそばにフライドポテト、チーズハットグにから揚げはしまき焼き鳥フランクフルト、りんご飴に鶏卵焼き。焼きそばは2種類、ハットグは3種類、はしまきは5種類に焼き鳥は7種類フライドポテトは3種類にから揚げ3種類と、結構な量を買ってたんだけど、桃花さんの裁量なのかここにあるのは3人でも食べきれるくらいの量。

 うん、小鈴の反応を見て全部食べる気でいた感がすごいするけど気にしない。この子細身で小柄なくせに結構食べる子だけどきにしない。

 

「意外と量もあったし結弦も帰さず置いとけばよかったかも」

「居間から呼びますか?」

「いや、いいわ。今それどころじゃなくなってるだろうし」

 

 いたずらっ子のような笑みを浮かべながら言う桃花さん……やっぱりなんか無理難題言われてるんだ、結弦ちゃん。がんばれー、私にはどうしようもできない。

 おとなしく席につけばどれから食べようかと目を泳がせてる小鈴が目に入る。今のところから揚げが一番目に収まってるかな。

 

「さ、食べましょうか」

 

 *** *** ***

 

「んー、お腹いっぱい」

「たまに思うんだけど、食べた分の栄養の半分くらいは胸に消えてると思うのよ」

「身長とかには割り振り行ってないですもんねー、これ」

「そのうち伸びるからいいもん」

「それはいったいいつ頃かしらね。もう15なのに」

「そのうちお姉ちゃんの身長抜かすからね!」

 

 小鈴の身長153センチ。桃花さんは162センチ。がんばれ小鈴。

 あ、ちなみに私は168ある。小鈴ちっちゃい可愛いな身長差。

 

「期待せずに待ってるわ。それじゃあ私はそろそろ仕事の続きでもするわ」

「んー、彩芽いこ」

 

 素直に部屋から出ていく小鈴についていく……仕事って言うけど午前で終わる簡単な物しかなかったはずだけど、追加案件かな? 

 まあなんにせよ仕事ならここにいるわけにもいかないから出て行くしかないけども。食べ終えた食器とかは誰かが回収しに来るだろうから、そのままだけど。

 

「お腹いっぱいになったら眠くなってきた」

「すぐ寝たら太るよ」

「胸に行くから平気!」

 

 それを平然と言ってのけるからたちが悪い。というか実際に胸に行ってるからなおさら悪い。

 

「どっちにしても胸の重さ増えるから結果太るでしょ」

「……さて、なにしようかなー」

 

 そんな無理に話題変えなくても……。

 それよりこっちは、

 

「そう言いながらなんで私の部屋に?」

「なんとなく?」

 

 なんとなくの割には足取り軽やかなのは気のせいかな? 最近私の部屋に来る頻度が増してるのもなんとなく気になるところだけど。

 来たところで何をするわけでもなく、だべったり、ベッドで昼寝してたりくっついて甘えてきたり。

 部屋につくなり小鈴はまっすぐベッドに向かっていった。どうやら昼寝コースらしい。私も和装から洋服に着替えるべく、着物を脱ぐ。

 ちゃちゃっと着物を脱いで衣文かけに掛けて箪笥から何を着るか選ぼうと、

 

「……小鈴?」

「おー、抱き心地いいね。にしても普通の下着付けてたんだ」

「抱き着かれてると着替えられないんだけど?」

 

 デニムパンツを出そうかと思ってたら後ろから小鈴に抱き着かれた。軽くというよりは結構しっかり抱き着かれてる。背中に思いっきり胸押し付けられてるし。んー、甘えてくるのはいいけど今は服着させて欲しいんだけども。

 

「お腹も細いし、胸も大きいし」

「ちょっと、どこ触ってっ」

「このまま脱いじゃえ」

 

 小鈴の手が背中で何かを外したと思えばホックを外されたブラを抑える間もなく抜き取られた。え、この子何してるの?

 

「小鈴、いい加減やめなさい」

「……やめないよ」

「わっ」

 

 小鈴を振りほどいてやめさせようとしたらその前にベッドに向かって突き飛ばされた。小鈴はそのままベッドの上で寝転がる形になってる私の上に乗ってくると、

 

「命令ね、今からセックスしよ」

「え」

 




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